プログラムの分析

プログラムが公開(実行)されると、「分析」タブを使用してモニターできます。「分析」タブには、3つのビューがあります。

  • スナップショット

    選択した期間内の各ステージの状態が表示されます。
    このビューでは統計が図にオーバーレイされます。オーバーレイでレポートされた期間は、「分析」タブ上部の設定を調整することで更新できます。パフォーマンス・スイッチから「ウィナー」パスを設定したり変更できます。

  • モニター

    オーディエンスがプログラムを進行する状況が表示されます。

  • パフォーマンス・メトリック

    重要: この機能は現在、Controlled Availability (CA)プログラムの下でリリースされています。この機能へのアクセス権を要求するには、My Oracle Supportにログインして、サービス・リクエストを作成してください。

    プログラム内の各キャンペーン・ステージのパフォーマンス・メトリックが表示されます。

「スナップショット」ビューでの作業

「スナップショット」ビューを開くには、プログラム・デザイナの「分析」タブで「スナップショット」をクリックします。

日付範囲を選択するには:

  1. ページの右上にあるドロップダウン・リストからオプションを選択します。
  2. 期間を入力するか、日付範囲を選択します。
  3. 「リフレッシュ」をクリックします。

「スナップショット」ビューの理解

オーバーレイ表にある黄色いボックスは、任意のステージが開始されてから終了するまで(処理時間)の平均失効時間を示します。

データ・スイッチの場合は、問合せの複雑さあるいはスイッチに定義されたオプション数(オプションが多いほど問合せ数も多い)によって時間が異なる可能性があります。

Eメール・キャンペーンの送信アクティビティの場合は、パーソナライズの複雑さにより時間が異なる可能性があります。

データの説明

次のデータはすべてのステージに表示されます。

  • 現在 – 現在、ステージに存在する、またはプログラムを使用中のプログラム・エントリ数。
  • パス・スルー – ステージまたはプログラムを正常にパス・スルーしたプログラム・エントリ数。
  • 失敗 – ステージまたはプログラムで失敗の原因となったプログラム・エントリ数。失敗は特定のステージにのみ適用され、プログラムは残りのステージを進行します。
  • 配信停止配信不能 – プログラムで配信停止したまたは配信不能だったプログラム・エントリ数。
  • 手作業で終了 – 「すべて終了」コマンドでプログラムから消去したプログラム・エントリ数。

次のデータは、自動モードのパフォーマンス・スイッチで特定されたEメール・キャンペーンの送信ステージにのみ表示されます。

  • 開封率 – 配信されたEメール・キャンペーン・メッセージを開封したプログラム・エントリの割合: 100 × 開封数 / (送信数 – バウンス数)。
  • クリックスルー・レート – 配信されたEメール・キャンペーン・メッセージのリンクをクリックしたプログラム・エントリの割合: 100 × クリックスルー数 / (送信数 – バウンス数)。
  • コンバージョン・レート – 配信されたEメール・キャンペーン・メッセージのリンクを使用してコンバージョンしたプログラム・エントリの割合: 100 × コンバージョン数 / (送信数 – バウンス数)。
  • 配信停止レート – 配信されたEメール・キャンペーン・メッセージを介して配信停止したプログラム・エントリの割合: 100 × 配信停止数 / (送信数 – バウンス数)。

ブロックされたキャンペーン送信ステージの解決

キャンペーン送信ステージがブロックされた場合、ブロックを解除するには、ブロックの問題を解決します。

問題のタイプに応じて、キャンペーン送信を再試行するか、ブロックされたステージをスキップするか、またはブロックされたステージの実施をプログラムから削除できます。

ステージのブロックを解除するには:

  1. 「分析」タブで、「ブロック解除」をクリックします。

    「ブロックされたプログラム」ダイアログが開きます。このダイアログには、使用可能な解決オプションが表示されます。

  2. 使用可能なオプションのいずれかを選択します。
    • 再試行
      問題がキャンペーンに関連する場合にのみ使用可能です。Campaign Designerで問題を修正した後、このオプションを使用して、ステージでブロックされているすべての実施に対してキャンペーンの送信を再試行します。このオプションは、システムの問題など、場合によっては使用できないことがあります。
    • スキップ
      このオプションは、ブロックされたステージをスキップし、実施を次のステージに移動する場合に使用します。
    • 終了
      このオプションは、ブロックされたステージの実施をプログラムから削除する場合に使用します。

    注意: プログラムは、キャンペーン、リスト、フィルタなどの既存のオブジェクトを使用します。プログラムでは、これらのオブジェクトが管理されません。プログラムで使用されるキャンペーン、リスト、フィルタならびにプログラム・ファイル自体を1つのフォルダに集めておくことを推奨します。これは、誤って重要なプログラム要素を削除してしまうのを防ぐのに役立ちます。

パフォーマンス・スイッチでの作業

パフォーマンス・スイッチに先行するタイマーが切れると、プログラムはスイッチ定義で指定されたアドレスにEメール・メッセージを送信します。パフォーマンス・スイッチが手作業モードになっている場合、メッセージにはテストに参加している様々なパスのパフォーマンスを分析してウィナーを特定する時がきたこと、そして残りのオーディエンスをそのパスに回す必要がある旨が記載されます。パフォーマンス・スイッチが自動モードになっていると、スイッチ定義で選択された基準に基づいてウィナーと特定されたキャンペーンがメッセージで報告されます。

「スナップショット」ビューでは、自動モードのパフォーマンス・スイッチで選択された各Eメール・キャンペーンのオーバーレイに、開封率、クリックスルー・レート、コンバージョン・レートおよび配信停止レートの4つのパフォーマンス・メトリックがあります。これらのメトリックはSMSキャンペーンでは使用できません。パスに存在するキャンペーン数に関係なく、各参加パスにつき1つのキャンペーンのパフォーマンスしか計測されません。パフォーマンス・メトリックは、通常プログラムが最初に公開されてからウィナー・パスが選択されるまでの期間を反映するもので、その後は更新されません。各パフォーマンス・スイッチの定義には、プログラムが公開されたときにそのパフォーマンス・スイッチをやり直すオプション(つまり既存のパフォーマンス・データを消去して、もう一度データ収集をやり直す)が含まれています。これらのパフォーマンス・メトリックは4時間のレポーティング遅延を反映します。つまり、報告された率は約4時間前のものであるということです。

手動モードのパフォーマンス・スイッチで選択されたキャンペーンについては、パフォーマンス・メトリックを使用できません。かわりに、参加パスにある各キャンペーンをインタラクティブ・ダッシュボードで検討し、最も成果の高いパスを特定します。次に、「スナップショット」ビューでパフォーマンス・スイッチをダブルクリックし、手順に従ってウィナー・キャンペーンを選択します。

自動また手作業に関係なくパスが選択されると、対応パスがハイライトされます。パフォーマンス・スイッチをダブルクリックすると別のキャンペーンを選択することができます。たとえば、キャンペーン・パフォーマンスの分析に基づいて、既存の選択項目をオーバーライドまたは変更すると決定した場合は、この操作を実行します。

ベスト・プラクティス

1つのプログラムに使用されている複数のキャンペーンを関連付ける場合は、アカウント設定を介して各キャンペーンのマーケティング戦略またはマーケティング・プログラムのプロパティを定義して、マーケティング戦略またはマーケティング・プログラムの特徴をプログラム中の各キャンペーンに関連付けます。Insightではこれら2つのプロパティをフィルタ基準として使用し、1つのプログラムの一部である特定のキャンペーンにレポートを絞り込むことができます。特定のプログラムのインタラクションのみにマッピングされたレポートを素早く作成して保存することができます。

「モニター」ビューでの作業

「モニター」ビューを開くには、プログラム・デザイナの「分析」タブで「モニター」をクリックします。

モニタリングの有効化

新しいプログラムでは、モニタリングはデフォルトで使用可能になっています。

既存のプログラムに対してモニタリングを使用可能にするには、プログラムを再公開する必要があります。

モニタリングに関するプログラムの設定

予定済フィルタまたはビュー・イベントの場合、プログラムでは、グループがイベントを開始するたびに新規のオーディエンスを作成します。カスタム・イベントの場合、プログラムでは、選択したエントリ・トラッキング変数に対して新規のオーディエンスを作成します。新規オーディエンスの名前は、イベント名と同じになります。

イベントを作成する場合は、次のようにします。

  • カスタム・イベントの場合は、オーディエンスの作成に対してエントリ変数を選択する必要があります。
  • どのようなイベントの場合も、グループがイベントを開始するたびに新規のオーディエンスを作成するか、既存のオーディエンスを上書きできます。新規オーディエンスを作成する場合は、それぞれの新規オーディエンス名の一部に作成時間を挿入します。

詳細は、「プログラムのデザイン」を参照してください。

オーディエンスの選択

「モニター」ビューでは、指定の期間内に作成されたすべてのオーディエンスを対象として、または指定の期間内に作成された特定のオーディエンスを対象として、集計データを表示できます。指定する期間はオーディエンスを選択する場合のみ使用され、データが表示される期間ではないことに注意してください。

集計データを表示するには:

  1. 「集計」を選択します。
  2. 「次のオーディエンス」ドロップダウン・リストから期間を選択します。

特定のオーディエンスのデータを表示するには:

  1. 「オーディエンス」を選択します。
  2. 「次のオーディエンス」ドロップダウン・リストから日付範囲を選択します。
  3. 「オーディエンスの選択」をクリックします。

    「オーディエンスの選択」ダイアログが開き、指定の期間内に作成されたすべてのオーディエンスが表示されます。

  4. 目的のオーディエンスを選択し、「選択」をクリックします。

特定のイベントに関するデータの表示

デフォルトでは、「モニター」ビューにはプログラムで最初に該当するイベントのデータが表示されます。別のイベントのデータを表示するには、「開始イベント」ドロップダウン・リストからイベントを選択します。

人数および割合の表示

デフォルトでは、「モニター」ビューにはオーディエンスの割合が表示されます。人数と割合を表示するには、「割合のみ表示」チェックボックスの選択を解除します。

「パフォーマンス・メトリック」ビューでの作業

重要: この機能は現在、Controlled Availability (CA)プログラムの下でリリースされています。この機能へのアクセス権を要求するには、My Oracle Supportにログインして、サービス・リクエストを作成してください。

「パフォーマンス・メトリック」ビューにより、マーケタは、開封、クリック数およびコンバージョン数に基づくプログラムのパフォーマンスの全体像を把握し、プログラム内で非効率的または効率的な特定ポイントを特定できるため、Oracle Responsysの他の場所にナビゲートする必要がありません。マーケタがプログラムの効率を向上できれば、今後のプログラムの投資利益率を向上できます。「パフォーマンス・メトリック」ビューを使用して、プログラム全体のエントリのフローの確認ステージ別のメトリックの分析、および様々な日付範囲別のパフォーマンスの確認を行うことができます。また、これらのプログラム・パフォーマンス・メトリックは、「リフレッシュ」をクリックすることにより、キャンペーン・モニターおよびライブ・レポート全体で一貫性が維持されます。

: マーケタはデータ・スイッチがあるプログラムを作成し、1つのパスはアプリ内キャンペーンを送信し、別のパスはEメール・キャンペーンを送信します。マーケタは「パフォーマンス・メトリック」ビューに移動し、コンバージョン・レートが高くなっているキャンペーンを把握します。パフォーマンス・メトリックから得られる内容に基づいて、マーケタは「デザイン」タブでデータ・スイッチのデータ条件を調整し、ドラフトを検証して公開します。

メトリックの表示

「パフォーマンス・メトリック」ビューには、3つのメトリックに関連するデータが表示されます。

  • 開封: 受信者によってメッセージが開封されたレート(複数回の開封を含む)。

    (開封数/配信数) * 100%

  • クリック数: 受信者がメッセージ内のリンクをクリックしたレート(同じリンクの複数回のクリックを含む)。

    (クリック総数/配信数) * 100%

  • コンバージョン数: コンバージョンが発生しているレート。

    (コンバージョン数/配信数) * 100%

ステージのメトリックを表示するには、ステージにカーソルを重ねます。ステージにカーソルを重ねなくても値を表示する場合は、すべての値の表示オプションを選択します。

すべての値の表示オプションのイメージ

表示するメトリックを選択するか、または、「すべて」をクリックして一度にすべてのメトリックを表示できます。

「パフォーマンス・メトリック」メトリックのイメージ

ステージ間を進行する受信者の数

プログラムが公開されて実行されると、ユーザーは「デザイン」タブと同じレイアウトですべてのステージを表示できます。プログラムからのエントリのフローは、ステージをリンクするコネクタ経由で表示されます。コネクタの幅は、そのパスをパス・スルーしたエントリの数に比例します。コネクタにマウスを重ねると、パス・スルーしたエントリの数が表示されます。コネクタには、各パスを進行したユーザーの数のみが表示され、メトリックは表示されません。

日付範囲

様々な日付範囲のパフォーマンス・メトリックを表示するには、4つのオプション(1日、1週間、1か月またはカスタム日付範囲のパフォーマンス)を切り替えます。

日付範囲オプションのイメージ

関連項目

プログラム, 分析, スナップショット, モニター, ブロック済, ブロックされたプログラム, ブロック解除, プログラムのブロック解除, パフォーマンス・スイッチ, パフォーマンス・メトリック, メトリック, パフォーマンス