キューブ・デザイナでのキューブ管理タスクの実行

キューブ・デザイナで多くのキューブ管理タスクを実行できます。

キューブ・デザイナでのアプリケーションおよびキューブの削除

キューブ・デザイナで、Essbaseに存在するアプリケーションまたはキューブを削除できます。アプリケーションまたはキューブを削除すると、元に戻すことはできません。

  1. Excelのキューブ・デザイナ・リボンで、「管理タスク」 キューブ・デザイナの「管理タスク」メニュー・アイコンのイメージ。 を選択します。
  2. メニューから、「アプリケーションの削除」または「キューブの削除」を選択します。
  3. 「アプリケーションの削除」または「キューブの削除」ダイアログ・ボックスから、削除するアプリケーションまたはキューブを選択します。

キューブ・デザイナでのオブジェクトのロック解除

Essbaseでは、キューブ・オブジェクト(計算スクリプトやルール・ファイルなど)にチェックアウト機能を使用します。オブジェクトが使用されているときオブジェクトは自動的にロックされ、使用されなくなったときにロックが削除されます。

自身のセキュリティ・ロールに応じて、オブジェクトを表示およびロック解除できます。サービス管理者ロールを持つユーザーは、任意のオブジェクトをロック解除できます。サービス管理者のロールを持たないユーザーは、自分がロックしたオブジェクトのみをロック解除できます。
キューブ・デザイナでオブジェクトのロックを解除するには:
  1. Excelのキューブ・デザイナ・リボンで、「管理タスク」 キューブ・デザイナの「管理タスク」メニュー・アイコンのイメージ。 を選択します。
  2. 「Essbaseオブジェクトのロック解除」を選択します。
  3. 求められた場合は、ログイン資格証明を入力します。
  4. 「アプリケーションを選択」で、ロックを解除するオブジェクトが含まれるアプリケーションを選択します。
  5. 「ロックされたオブジェクトを選択」で、ロックを解除するオブジェクトを選択します。
  6. 「ロック解除」をクリックします。

キューブ・デザイナでのログの表示

キューブ・エディタで、プラットフォーム・ログまたはアプリケーション・ログを表示できます。

  1. Excelのキューブ・デザイナ・リボンで、「管理タスク」 キューブ・デザイナの「管理タスク」メニュー・アイコンのイメージ。 を選択します。
  2. メニューから、「ログの表示」を選択します。
  3. 表示するログを選択します。
    • プラットフォーム・サービスのログを表示するには、プラットフォーム・ログの表示を選択します。
    • 個々のアプリケーションのログを表示するには、アプリケーション・ログの表示を選択します。

キューブ・デザイナでEAS Liteを使用したアプリケーションの管理

キューブ・デザイナで、Essbase Administration Services (EAS) Liteで管理するアプリケーションを選択できます。

Essbase Webインタフェースは、現在のプラットフォーム機能をすべてサポートする最新の管理インタフェースですが、Essbase Administration ServicesのLiteバージョンは、組織で新しいインタフェースを導入する準備が整っていない場合に、アプリケーションを継続的に管理するための限定的なサポートの選択肢です。このオプションは、Essbaseの独立したインストールであるEssbase 21cでのみ使用可能です。

EAS Liteの詳細、およびキューブ・デザイナで管理されるEASにアプリケーションを設定する方法については、Essbase Administration Services Liteの使用を参照してください。

キューブ・デザイナでのディメンションのリセット

キューブ・デザイナを使用してすべてのデータを保持しているときに特定のディメンションの編集操作を実行するには、アプリケーション・ワークブックのディメンション・ワークシートでディメンションのリセットの増分モードを使用する必要があります。

ディメンションのリセットを使用すると、ディメンションのメンバーがクリアされてから再構築され、データが保持されます。

ディメンションのリセットの使用時にディメンション全体を更新する必要があります。これを実行しない場合、メンバーおよびデータが失われます。

次のディメンションの編集操作にディメンションのリセットを使用します。
  • メンバーの並替え
  • 特定の場所への新規メンバーの挿入
  • メンバーの除去および共有メンバーの保守
  • メンバーの移動および共有メンバーの保持
  • 親メンバーの移動およびこれに伴うすべての子メンバーの移動

移動可能を「いいえ」に設定したままにします。設定しない場合、共有メンバーを構築できなくなります。

この技術を使用してメンバーの名前を変更することはサポートされていません。

キューブ・デザイナでディメンションのリセットを実行するには:
  1. アプリケーション・ワークブックを開きます。
  2. キューブ・デザイナ・リボンで、「デザイナ・パネル」 キューブ・デザイナ・リボンの「デザイナ・パネル」アイコンのイメージ。をクリックします。
  3. デザイナ・パネルで「シートへ」 デザイナ・パネルの「シートへ」アイコンのイメージ。をクリックします。
  4. アプリケーション・ワークブックで、リセットするディメンションを選択します。
  5. デザイナ・パネルの増分モード・ドロップダウン・メニューで「ディメンションのリセット」を選択します。
  6. デザイナ・パネルで「シートへ」 デザイナ・パネルの「シートへ」アイコンのイメージ。を選択します。
  7. アプリケーション・ワークブックのディメンション・シートで、移動可能「いいえ」に設定されていることを確認します。
  8. アプリケーション・ワークブックを保存します。
  9. キューブを再構築します。キューブ・デザイナでのアプリケーションとキューブの作成の「キューブの作成、ロードおよび計算」を参照してください。

キューブ・デザイナでのキューブの増分更新

キューブの更新は、データ・ソースとルール・ファイルを使用してキューブ・アウトラインにディメンションとメンバーをロードする方法です。

Essbaseを使用して、ディメンションとメンバーを手動で追加することもできます(「表形式データからのキューブの作成および更新」を参照)。

既存のキューブでは、ディメンションを増分更新、または新しいディメンションを追加できます。

キューブ・デザイナを使用して、既存のキューブでディメンションの削除やメンバーの名前変更を行うことはできません。

  1. Excelのキューブ・デザイナ・リボンで、「キューブの作成」 キューブ・デザイナ・リボンの「キューブの構築」アイコンのイメージ。を選択します。

  2. 「構築オプション」メニューからキューブの更新オプションを選択します。

    ディメンションの構築によってアウトラインが変更された場合は、データベースが再構成されることがあります。次の各オプションは、再作成時のデータ値の処理方法を指定します。

    1. キューブの更新 - すべてのデータの保持

      すべてのデータ値が維持されます。

    2. キューブの更新 - 入力データの保持

      ロード済のデータを含むすべてのブロック(上位レベルと下位レベルの両方)が維持されます。

      このオプションは、ブロック・ストレージ・キューブのみに適用されます。

    3. キューブの更新 - リーフ・データの保持

      リーフ(レベル0)の値のみが維持されます。計算に必要なすべてのデータがリーフ・メンバーに存在する場合は、このオプションを選択してください。選択した場合、キューブが再作成される前に上位レベルのブロックがすべて削除されます。このため、再作成に必要なディスク容量が削減され、計算時間が向上します。キューブが再計算されると、上位レベルのブロックが再作成されます。

    4. キューブの更新 - すべてのデータの除去

      すべてのデータ値がクリアされます。

      このオプションは、ブロック・ストレージ・キューブのみに適用されます。

  • アプリケーション・ワークブック内にディメンション構築の定義が含まれており、必要なルール・ファイルが自動的に生成されます。キューブ・デザイナでディメンションを構築する場合は、ルール・ファイルを選択しないでください。

  • キューブ・デザイナおよびアプリケーション・ワークブックを使用してキューブを増分更新しているときにユーザー定義属性(UDA)を変更する場合は、ディメンション・シートにすべてのUDA(追加する新規UDAおよびアウトライン内の既存UDA)を指定する必要があります。すべてではなく、一部のUDA (追加するUDAなど)を指定すると、未指定のUDAは削除されます。

  • アプリケーション・ワークブックを使用して、既存のキューブに増分的にディメンションを追加すると、データは自動的に新しい最上位メンバーにマップされます。保管済メンバーを選択して、既存のデータをマップすることはできません。新しいディメンションの最上位メンバーが動的計算である場合、動的メンバーにはデータを格納できないため、データが失われます。

    アプリケーション・ワークブックを使用して新しいディメンションを追加し、その最上位メンバーを動的計算にする場合は、次のステップに従います:
    1. 最上位メンバーを保管済として新しいディメンションを追加します。
    2. 計算スクリプトを実行して新しい最上位メンバーから、そのディメンションの別の保管済メンバーにデータをコピーします。
    3. 最上位メンバーを動的計算に変更します。

キューブ・デザイナでの表形式データからのキューブの作成

このワークフローでは、表形式データの2つのサンプルExcelファイルを使用して、固有の強制指定ヘッダー(ヒント)の概念を示します。キューブへの表形式データの変換を参照してください。

  1. Excelのキューブ・デザイナ・リボンで、「カタログ」キューブ・デザイナ・リボンの「カタログ」アイコンのイメージ。をクリックします。
  2. 「Essbaseファイル」ダイアログ・ボックスの「カタログ」の下で、「ギャラリ」を選択してから、表形式データ・ファイルのサンプルを選択します。
    • テクニカル > 表形式 > Sample_Table.xlsx: 固有のヘッダー
    • テクニカル > 表形式 > Unstr_Hints.xlsx: 強制指定ヘッダー
  3. 「開く」をクリックします。
  4. キューブ・デザイナ・リボンで、「データの変換」 キューブ・デザイナ・リボンの「データの変換」アイコンのイメージ。を選択します。
  5. 事前移入されているデフォルトのアプリケーション名とキューブ名を変更する場合は、「データの変換」ダイアログ・ボックスで、それらの名前を入力します。アプリケーション名がすでに存在している場合、データをプレビューしたり新しいキューブを構築したりできないため、新しいアプリケーション名を入力する必要があります。
    アプリケーション名は拡張子を除いたソース・ファイル名に基づいており、キューブ名はワークシート名に基づいています。
    • Sample_Table.xlsx: アプリケーション名はSample_Tableで、キューブ名はSalesです。
    • Unstr_Hints.xlsx: アプリケーション名はUnstr_Hintsで、キューブ名はSpendHistoryです。
  6. Sample_Table.xlsxを選択した場合は、「データのプレビュー」を選択しないでください。8のステップまでスキップして、キューブを作成します。
  7. Unstr_Hints.xlsxを選択した場合は、「データのプレビュー」を押してください。ワークブックが、分析のためにEssbaseに送信され、表示用に関係が返されます。
    1. ツリー・ビューを使用して、メンバー(とその子)をツリー内の別の場所にドラッグ・アンド・ドロップできます。これにより、デフォルトの指定は変更され、そうすることで付属のデフォルト分析とは異なるディメンション階層、メジャー階層およびスキップ済メンバーが作成されます。メンバー名を右クリックして、メンバーのプロパティ「世代」、「属性」、「別名」または「UDA」を指定することもできます。
      場合によっては、ある指定から別の指定にメンバーを変更すると、特別な動作が発生します:
      • 世代をメジャーにドラッグ・アンド・ドロップすると、ソース世代のすべての属性、UDAおよび別名もメジャーに移動されます。
      • 世代を「スキップ済」にドラッグすると、その世代のすべての属性、UDAおよび別名も「スキップ済」に移動されます。
      • 別の指定へのメジャーのドラッグ・アンド・ドロップは、メジャーに式がない場合にのみ許可されます。
    2. 変更内容を保存しない場合は、「オプション」を選択してから、「元のヘッダーにリセット」を選択します
    3. 作成するキューブ・タイプおよびディメンションのタイプを変更する場合、デプロイの前に「オプション」を選択し、次に「キューブ・タイプ」を選択します。「ハイブリッドBSO」(ブロック・ストレージ・オプション)または「ASO」(集約ストレージ・オプション)を選択します。
    4. 2種類の指定(メジャーと階層ディメンション、またはメジャー、階層ディメンションおよび属性)を検出するように分析を設定できます。これらを定義するには、「オプション」「キューブ設計」の順に選択し、次にいずれかのオプションを選択します。選択が終了したら、再度「プレビュー」をクリックします。
      キューブ・デザイナの「データの変換」ダイアログ・ボックスのイメージ

  8. キューブを作成する準備ができたら、「実行」をクリックします
  9. キューブを作成するかどうかを尋ねられたら、「はい」をクリックします
  10. (オプション)キューブのジョブ・ステータスを表示するかどうかを尋ねられたら、「はい」をクリックします。
    キューブ・デザイナの「ジョブ・ビューア」ダイアログ・ボックスのイメージ。

    新しく作成したアプリケーションとキューブが、Essbase Webインタフェースの「アプリケーション」ページにリストされ、キューブ・デザイナで使用できるようになります。キューブを表形式データから作成したので、キューブをアプリケーション・ワークブックにエクスポートできます。
  11. キューブ・デザイナ・リボンで、「ローカル」 キューブ・デザイナ・リボンの「ローカル」アイコンのイメージ。 を選択し、「キューブをアプリケーション・ワークブックにエクスポート」を選択します
  12. 「キューブをアプリケーション・ワークブックにエクスポート」ダイアログ・ボックスで、アプリケーションとキューブを選択してから、「実行」を選択します。
Webインタフェースを使用してキューブを作成するには、表形式データからのキューブの作成および更新を参照してください。

キューブ・デザイナでのアプリケーション・ワークブックへのキューブのエクスポート

キューブ・デザイナでは、Essbaseに存在するキューブをエクスポートできます。

  1. 構築方法(「親子」または「世代」形式)を選択します。
  2. Excelのキューブ・デザイナ・リボンで、「ローカル」キューブ・デザイナ・リボンの「ローカル」アイコンのイメージ。を選択し、「キューブをアプリケーション・ワークブックにエクスポート」を選択します。
  3. 「キューブのエクスポート」ダイアログ・ボックスで、エクスポートするアプリケーションおよびキューブを選択します。
    • アプリケーション・ワークブックに入力レベル・データを含める場合は、「データを含める」を選択します。
      • ブロック・ストレージ・キューブでは、データのサイズが400MB以下の場合、データはアプリケーション・ワークブックの「データ」ワークシートにエクスポートされます。データ・サイズが400MBを超えている場合、データはCubename.txtという名前のフラット・ファイルにエクスポートされます。これは、Cubename.zipという名前のファイルに含まれます。エクスポート・プロセスが正常に終了すると、指定したエクスポート・ディレクトリにその.zipファイルが作成されます。

      • 集約ストレージ・キューブでは、データのサイズにかかわらず、データは必ず、Cubename.txtという名前のフラット・ファイルにエクスポートされます。これは、Cubename.zipという名前のファイルに含まれます。エクスポート・プロセスが正常に終了すると、指定したエクスポート・ディレクトリにその.zipファイルが作成されます。

    • ブロック・ストレージ・キューブ内の計算スクリプトをアプリケーション・ワークブックに含める場合は、「計算スクリプトを含める」を選択します。

      集約ストレージ・キューブには計算スクリプトはありません。

    • ディメンション・シートのメンバーIDをアプリケーション・ワークブックに含める場合は、「メンバーIDを含める」を選択します。

    「キューブをアプリケーション・ワークブックにエクスポート」ダイアログ・ボックスのイメージ。

  4. 「実行」をクリックします。
  5. エクスポートが完了したら、「OK」をクリックします。
    アプリケーション・ワークブックがローカル・フォルダの場所(C:\Users\username\AppData\Roaming\Oracle\smartview\DBX)に保存されます。ローカル・フォルダの場所に保存されるため、キューブ・デザイナ・リボンの「ローカル」キューブ・デザイナ・リボンの「ローカル」アイコンのイメージ。アイコンを使用して開くことができます。

エクスポートしたアプリケーション・ワークブックは、Essbaseにインポートできます。次のトピックを参照してください: