測定ロギングの構成

最終測定に対してロギングの変更を加えるコンポーネントは2つあります。

  • 初期測定の最終処理: 特定のIMDビジネス・オブジェクトに対する正規化アルゴリズムによって最終測定の更新方法が決定されます。パフォーマンス上の理由により、特定のタイプのIMD(初期ロードなど)には、ロギングをスキップする最終測定更新方法が指定されています。このことは、「IMDの測定の標準化」(D1-NORM-IMD)アルゴリズム・タイプを実装するアルゴリズムのパラメータで制御できます。具体的には、「更新時に測定ログを作成(Y/N)」パラメータを「Y」に設定する必要があります。前述のとおり、これらのログの作成はパフォーマンスに影響を与えるため、初期ロードでは使用しないことをお薦めします。
  • 測定ビジネス・オブジェクト: 構成されている監査システム・イベント用のアルゴリズムが存在する必要があります。基本パッケージでは、「測定ログ・レコードの追加」(D1-AMSRMTLOG)アルゴリズム・タイプが提供されます。ログ・エントリを実際に記録するのはこのアルゴリズムです。

手動初期測定へのユーザー更新のロギング

デフォルトでは、ユーザーがこれらのゾーンに手動で加える編集は「ログ」タブに記録されません。手動初期測定に対する手動編集のロギングは、手動初期測定ビジネス・オブジェクトの適切なライフサイクル状態にロギング・アルゴリズムを追加することによって有効にできます。このことのために、「ユーザー遷移のログ」(D1-LOGUSRTRN)基本パッケージ・アルゴリズムを使用できます。この入力アルゴリズムは、手動初期測定ビジネス・オブジェクトの初期状態に対して定義されるように設計されていますが、任意の(非一時的)暫定状態または最終状態に対しても同様に定義できます。

手動初期測定に対して加えられた任意またはすべての手動編集のロギングを確実にするには、ユーザーが手動で編集するすべての状態に対してこのアルゴリズムを指定する必要があります。ほとんどの場合、これは保留状態またはVEE準備完了状態ですが、エラー状態、例外状態または最終処理済状態も可能です。

注意: このアルゴリズムを定義する場合、ユーザーは、その状態におけるシーケンスの前のアルゴリズムに、このアルゴリズムを誤ってバイパスさせる可能性があるなんらかの形式の遷移ロジックが含まれているかどうかについて、慎重に判断する必要があります。