使用計算について

使用計算グループ

使用計算グループは、請求決定要因の計算または請求決定要因の検証に使用する使用計算ルールのコレクションです。使用トランザクション・プロセス中に、使用連係で参照される使用計算グループで定義された使用計算ルールが実行されます。使用計算グループ内のルールは特定のシーケンスで定義されるため、ルールの実行順序を制御できます。

構成の詳細は、管理ユーザー・ガイドの「使用計算グループの構成」の関連する項を参照してください。

使用計算ルール

使用トランザクションで実行される特定の計算、検証または推定処理は、個々の使用計算ルールで定義され、各ルールによりターゲット・ロジックの特定のセットが実行されます。基本製品には、実装で使用できる多数の使用計算ルールが含まれますが、独自のカスタム使用計算ルールを作成することもできます。

検証使用計算ルールのリストは、「使用検証の概要」の項を参照してください。推定使用計算ルールのリストは、「使用推定の概要」の項を参照してください。請求決定要因の計算を処理するその他すべての使用計算ルールのリストは、「他の使用計算ルールのリスト」の項を参照してください。

構成の詳細は、管理ガイドの「使用計算ルールの構成」の関連する項を参照してください。

使用トランザクション例外

各使用計算ルールでは、システムによる例外の追跡方法を指定する例外のタイプと重大度が定義されます。使用トランザクションで一部の使用計算ルールが失敗した場合、失敗した使用計算ルールに指定されたタイプの例外が作成されます。単一の使用トランザクションには、失敗したルールごとに1つ(以上)の複数の例外を含めることができます。これにより、ユーザーは使用計算プロセスで検出されたすべての問題を表示できます。

使用トランザクション例外の重大度には3つのレベルがあります。

• 情報: 使用トランザクションが失敗状態になるほどではない軽度の問題をハイライト表示するために使用されます。このカテゴリの例外を使用して、致命的ではないが注意が必要な問題の頻度をレポートできます。

• 問題: 使用トランザクションの送信を妨げる問題をレポートするために使用されます。使用トランザクションの処理中に複数の問題例外が生成されることがあります。すべてのルールの適用後に1つ以上の問題が存在している場合、使用トランザクションは、確認および承認が必要な失敗状態に遷移します。

• 終了: 使用計算プロセスが停止する原因となり、使用トランザクションが確認および承認が必要な失敗状態にすぐに遷移する、重大な問題をレポートするために使用されます。終了例外は1つしか発行されません(最初の例外によって使用トランザクションの計算処理が停止するため)。これは、手動上書き/承認が正確ではない場合に使用する必要があります。たとえば、インターバル・データが使用期間全部をカバーしていないことを示す曲線が連続していないエラーは、必ず「例外重大度」として「終了」に設定する必要があります。

使用トランザクションが調整または訂正された場合、例外は削除されないことに注意してください。すべての問題が訂正されるか、使用トランザクションが上書き(または手動で完了)されると、例外はレポートの目的でクローズ済状態のままになります。

例外に加えて、使用処理により、失敗した検証に関連する作業予定登録の作成もトリガーされます。問題または終了の例外が初期測定に存在する場合、使用トランザクションが例外状態に遷移すると、作業予定登録が作成されます。作業予定タイプおよびこの作業予定登録のデフォルト作業予定役割は、使用トランザクションの定義に使用されたビジネス・オブジェクトの例外状態に対して、「開始」システム・イベントで定義されます。

この方法で作成された作業予定登録は、(「作業予定タイプ」の「メッセージ上書き」タブを使用し、)例外のメッセージのカテゴリと番号に応じて様々な役割にルーティングできます。

構成の詳細は、管理ガイドの「使用トランザクション例外タイプの構成」の関連する項を参照してください。

使用計算ルール適用基準

使用計算ルール適用基準はユーザー定義可能な条件であり、その条件を満たすと特定の使用計算ルールが適用またはスキップされます。これには、使用連係またはサービス・ポイントの属性、あるいはまったく別のものの評価を含めることができます。使用計算ルールを適用するかスキップするかを決めるために、複数の適用基準をユーザーが定義した順序でルールに設定できます。

構成の詳細は、管理ガイドの「使用計算ルールの構成」の関連する項を参照してください。