使用計算ルールの構成

このポータルを使用して、使用計算ルールを表示および保守します。

このポータルには、「管理」「使用」「使用計算ルール」の順に選択してアクセスできます。検索するオプションがある問合せポータルに移動します。レコードを選択すると、選択したレコードを表示および保守するための保守ポータルに移動します。

ポータルの「メイン」タブ・ページの一部として、次のゾーンが表示される場合があります。

  • 使用計算ルール: 使用計算ルールを、ルールの実行時に使用されるパラメータも含めて定義します
  • 適用基準リスト: ルールに対して定義された適用基準がリストされます。

計算前使用計算ルール

次に、基本製品の一部として用意されている計算前使用計算ルールのリストを示します。各ルールの実行方法および構成方法の詳細は、ルールに表示されるリンクをクリックしてください。

使用計算ルール名

適用可能なデータ型

目的

整合および遅延使用計算ルール

インターバルまたはスカラー

このルールは、次の主な2つのニーズに対処するために使用できます。

1)使用連係のすべての計量コンポーネントを同じ日付に調整します(同じ設備か別の設備かは関係ありません)

2)使用可能なデータの品質および他の構成済パラメータに基づく再試行期間が終了するまで、使用トランザクションを遅延します。

取付済設備の存在チェック

インターバルまたはスカラー

このルールは、使用期間に使用連係のサービス・ポイントに取り付けられている設備の有無をチェックします。複数機器の場合、このルールは、使用期間にそれらが有効であるかどうかもチェックします。

計算使用計算ルール

次に、基本製品の一部として付属する計算使用計算ルールのリストを示します。各ルールの実行方法および構成方法の詳細は、ルールに表示されるリンクをクリックしてください。

使用計算ルール名

適用可能なデータ型

目的

計算の適用(インターバル・データ)

インターバル

このルールは、インターバル・データに関する計算を実行し、結果を使用トランザクションの使用量に保存するために使用します。このルールでは、計算タイプ、使用する変数および使用する式(数学関数および式)の定義を含む、様々なオプションを使用できます。

このルールは、使用連係に関連付けられた、選択したすべてのインターバル計量コンポーネント(TOU、使用量識別子および単位によるフィルタ)に集計使用を提供します。

このルールは、カスタム式を使用して、合計使用に係数を乗算することもできます。

同時ピークおよび個別サービス・ポイント需要

インターバル

このルールは、使用連係のすべてのサービス・ポイントの同時ピーク需要と、同時ピークの各サービス・ポイントの需要値を計算するために使用されます。"同時ピーク"は、複数のサービス・ポイントの結合値が最も高くなるタイミングです(必ずしも個々のサービス・ポイントのピークではありません)。

日次スカラー使用計算ルール

スカラー

このルールは、指定された使用期間の、使用連係に関連付けられたサービス・ポイントに取り付けられているスカラー計量コンポーネントの日次使用量を計算するために使用します。これは、請求期間の開始検針と終了検針の差異を取得して、請求決定要因を作成します。

このルールを使用して、計量コンポーネント別の検針指針を提供することもできます。

消費量値の場合は、開始検針と終了検針のみがエクスポートされます

このルールでは、日付分割がサポートされます(通常のスカラー・データの取得ルールではサポートされません)。

インターバル・データの取得

インターバル

このルールは、使用連係にリンクされたサービス・ポイントに取り付けられているインターバル計量コンポーネントから、指定されたインターバル使用期間のインターバル数量を取得するために使用します。

このルールは、TOU、使用量識別子および単位別に、使用連係に関連付けられた計量コンポーネントのインターバル・データを取得します。

このルールは、インターバル・データを別のインターバルの長さまたは単位に変換します。

件数および消費量の取得

インターバルまたはスカラー

このルールは、現在の使用トランザクションの使用連係にリンクされた機器ベースおよび複数機器ベースのサービス・ポイントを検索し、機器タイプとサービス・ポイント別に件数を要約し、機器ベースの消費量を計算します。

スカラー詳細の取得

スカラー

このルールは、指定されたスカラー使用期間において、使用連係にリンクされたサービス・ポイントに取り付けられているスカラー計量コンポーネントから使用量を取得するために使用します。

このルールは、請求期間のすべてのスカラー検針を合計して、請求決定要因を作成します。このルールを使用して、計量コンポーネント別の検針指針を提供することもできます。このルールでは、すべての検針がエクスポートされます。

注意: このルールは、従来の月次検針に使用します。

差引インターバル詳細の取得

インターバル

このルールは、使用連係にリンクされたサービス・ポイントに取り付けられている差引インターバル計量コンポーネントから、指定されたインターバル使用期間のインターバル数量を取得するために使用します。

また、差引インターバル検針を使用して、各使用期間の開始検針と停止検針も識別します。

TOUマップ済使用の取得

インターバル

このルールは、使用連係にリンクされたサービス・ポイントに取り付けられている設備のインターバル計量コンポーネントから、指定されたインターバル使用期間のTOU量を取得するために使用します。

インターバル層計算

インターバル

このルールは、ソース・ベクトルと参照ベクトルの差異を計算します。

このルールは、構成されている各層をループし、その層レベルに関連付けられた不均衡量を計算します。

このルールは、その差異を1対多の正層または負層に分類し、計算した層ごとに使用量を作成します。

プロファイル累計

インターバル

このルールは、他のベクトルを追加して顧客のインターバル・データを操作するために使用します。これらの他のベクトルは、使用トランザクションのリストに保存されたプロファイル係数とそれに対応する特性値のリストから導出されます。

ローリング需要

インターバル

このルールは、使用連係のすべてのサービス・ポイントのローリング需要を計算するために使用されます。ローリング需要は、ローリング消費合計、ローリング消費平均または同時ピーク需要に基づくことができます。"同時ピーク"は、複数のサービス・ポイントの結合値が最も高くなるタイミングです(必ずしも個々のサービス・ポイントのピークではありません)。 

使用量の端数処理および調整

インターバルまたはスカラー

このルールは、識別したソースとターゲットの使用量をコピーし、これらを端数処理して調整する使用量として挿入します。

ベクトルおよび使用量計算

インターバル

このルールは、複雑なベクトル計算の構成を支援するように設計されています。これは基盤となる一連のサービスに基づき、ベクトルが計算への入力として構成されています。

一般的な使用方法:

インターバル・データを使用して計算を実行します。たとえば、2つの曲線の差異の取得、最大値の検索、一致ピークの検索、曲線への値の乗算、TOUマップの適用などです。

様々なインターバル曲線、プロファイル係数値または計算済使用量(請求決定要因値)を使用して、複雑な式を定義します。

数学関数をサポートします(サイン、コサイン、平方根など)。

後続の計算で使用できる導出された曲線をメモリーに格納します

このルールは、他のルールほど効率的ではないことに注意してください。

計算後使用計算ルール

次に、基本製品の一部として用意されている計算後使用計算ルールのリストを示します。各ルールの実行方法および構成方法の詳細は、ルールに表示されるリンクをクリックしてください。

使用計算ルール名

適用可能なデータ型

目的

上限/下限ルールの使用

インターバルまたはスカラー

このルールは、使用トランザクションの使用量と履歴値を比較します。履歴データと比較して、現在の値が高すぎるか低すぎる場合は、例外がスローされます。

許容範囲に対する検証

インターバルまたはスカラー

このルールは、許容範囲値に対して、計算済の使用量を検証するために使用します。許容範囲値は、指定された値に設定される場合もあれば、使用計算ルールで定義された許容範囲係数に設定される場合もあります。

ビジネス・フラグ保留

インターバルまたはスカラー このルールは、適用可能なサービス・ポイントにビジネス・フラグが設定されている場合は、使用トランザクションを続行しないようにできます。この保留は、無制限にするか、計算期間が終了する前の構成可能な時間の失効を設定できます。

意思決定使用計算ルール

基本製品の一部として、使用計算プロセスの実行時に意思決定を支援する使用計算ルールが用意されています。各ルールの実行方法および構成方法の詳細は、ルールに表示されるリンクをクリックしてください。

使用計算ルール名

目的

使用計算グループの実行

このルールは、個別の使用計算グループを実行するためのコールを実行します(そのグループ内のすべての使用計算ルールの実行を含む)。

例外ハンドラ

このルールは、ルールに指定された例外数基準に一致した場合に、使用プロセッサの実行を終了するために使用します。

応用編: 変数に対する係数の使用

一部の実装においては、ある単位(UOM)から別のUOMに変換する状況がよく発生します。ただし、この変換で使用される変換係数は、サービス・ポイントの場所や他の特性など、様々な基準によって異なる可能性があります。このような計算は、あるUOMの消費量を累計し、この消費量に係数を適用して、別のUOMに変換する使用計算ルールとして実装できます。

この目的で使用される係数には、係数クラス「数値」があり、次の固有ルールを使用します。

  • 数値係数は、特性タイプ(値が事前定義されている)を参照します。
  • 数値係数は、実行時に特性タイプの値を取得または導出するアルゴリズムを参照します。

数値係数の係数値は、特性値と対応する値の有効日があるペアです。これらのペアには有効日があるため、各特性値の係数から返される値は、時間とともに変化する場合があります。実行時に、ルールは、係数の特性タイプの特性値を取得または導出し、各特性値に関連付けられた値を検出します。係数は、実際の属性または動的属性に関連している可能性があるため、このタイプのルールは非常に柔軟です。次に例を示します。

  • 実際の属性: サービス・ポイントの場所に基づいて特定の値を取得するルールを作成できます。
  • 動的属性: 前年の同じ期間と比較して、保存されている顧客の金額に基づいてパーセント値を取得するルールを作成できます。保存されている金額が5%から10%の場合はある値を返し、保存されている金額が10%から20%の場合は別の値を返し、保存されている金額が20%を超える場合はさらに別の値を返します。保存されている金額は実行時に動的に計算され、係数に定義された特性値と比較され、適切な値が返されます。この例では、保存されている金額が5%未満の場合、パーセント値は返されません。