同時ピークおよび個別サービス・ポイント需要
このルールは、使用連係のすべてのサービス・ポイントの同時ピーク需要と、同時ピークの各サービス・ポイントの需要値を計算するために使用されます。"同時ピーク"は、複数のサービス・ポイントの結合値が最も高くなるタイミングです(必ずしも個々のサービス・ポイントのピークではありません)。
このルールには、使用連係の個々のサービス・ポイントの需要の計算(個別サービス・ポイント需要)と、使用連係のすべてのサービス・ポイント間の同時ピークの計算(同時ピーク)の2つの主要モードがあります。同時ピーク計算は、すべての検針に対して実行することも、「同時オンピーク」または「同時オフピーク」関数を使用して、TOUマッピングを介して"ピーク"または"オフピーク"として指定された検針に対して実行することもできます。TOUマッピングの詳細は、「TOUマッピング・オプションの定義」を参照してください。
個別サービス・ポイント需要
「個別サービス・ポイント需要」計算関数は、使用連係の各サービス・ポイントのピーク需要を識別します。
たとえば、下の表は、12時間の計算期間における、単一使用連係に属する3つのサービス・ポイントのサンプル・インターバル・データを示したものです。このルールは、計算期間内の各サービス・ポイントの最大値(ピーク)を識別します(太字で示されています)。
日時 |
サービス・ポイント1 |
サービス・ポイント2 |
サービス・ポイント3 |
---|---|---|---|
10/27/2022 12:00 PM |
12 |
11 |
13 |
10/27/2022 1:00 PM |
10 |
12 |
12 |
10/27/2022 2:00 PM |
11 |
14 |
14 |
10/27/2022 3:00 PM |
13 |
13 |
14 |
10/27/2022 4:00 PM |
14 |
14 |
14 |
10/27/2022 5:00 PM |
13 |
15 |
12 |
10/27/2022 6:00 PM |
12 |
13 |
15 |
10/27/2022 7:00 PM |
11 |
12 |
13 |
10/27/2022 8:00 PM |
12 |
13 |
12 |
10/27/2022 9:00 PM |
13 |
14 |
12 |
10/27/2022 10:00 PM |
12 |
14 |
13 |
10/27/2022 11:00 PM |
12 |
12 |
12 |
このルールは、計算期間中の各サービス・ポイントのピーク値を表す、使用トランザクション使用量リストの次の値を返します。
日時 |
需要 |
---|---|
10/27/2022 4:00 PM |
14 |
10/27/2022 5:00 PM |
15 |
10/27/2022 6:00 PM |
15 |
同時ピーク / 同時オンピーク / 同時オフピーク
「同時ピーク」(または「同時オンピーク」または「同時オフピーク」)計算関数は、使用連係のすべてのサービス・ポイントの同時ピーク需要と、同時ピークの各サービス・ポイントの需要値を識別します。"同時ピーク"は、複数のサービス・ポイントの結合値が最も高くなるタイミングです(必ずしも個々のサービス・ポイントのピークではありません)。
計算で使用されるデータは、選択した特定の計算関数に基づきます。
-
同時ピーク: 構成済単位と一致するすべての測定を評価します
-
同時オンピーク: 指定されたTOUマップ・テンプレートに基づいて「結果」セクションで定義された"ピーク" TOU期間に該当する構成済単位と一致する測定を評価します。
-
同時オフピーク: 指定されたTOUマップ・テンプレートに基づいて「結果」セクションで定義された"オフピーク" TOU期間に該当する構成済単位と一致する測定を評価します。
たとえば、下の表は、12時間の計算期間における、単一使用連係に属する3つのサービス・ポイントのサンプル・インターバル・データを示したものです。このルールは、計算期間内のすべてのサービス・ポイントの最大合計と同時ピークの時点における各サービス・ポイントの個別値を識別します(太字で示されています)。
日時 |
サービス・ポイント1 |
サービス・ポイント2 |
サービス・ポイント3 |
合計 |
---|---|---|---|---|
10/27/2022 12:00 PM |
12 |
11 |
13 |
36 |
10/27/2022 1:00 PM |
10 |
12 |
12 |
34 |
10/27/2022 2:00 PM |
11 |
14 |
14 |
39 |
10/27/2022 3:00 PM |
13 |
13 |
14 |
40 |
10/27/2022 4:00 PM |
14 |
14 |
14 |
42 |
10/27/2022 5:00 PM |
13 |
15 |
12 |
40 |
10/27/2022 6:00 PM |
12 |
13 |
15 |
40 |
10/27/2022 7:00 PM |
11 |
12 |
13 |
36 |
10/27/2022 8:00 PM |
12 |
13 |
12 |
37 |
10/27/2022 9:00 PM |
13 |
14 |
12 |
39 |
10/27/2022 10:00 PM |
12 |
14 |
13 |
39 |
10/27/2022 11:00 PM |
12 |
12 |
12 |
36 |
このルールは、計算期間中の同時ピーク時の合計と同時ピーク時の各サービス・ポイントのピーク値を表す、使用トランザクション使用量リストの次の値を返します。
日時 |
同時ピーク需要 |
サービス・ポイント1の需要 |
サービス・ポイント2の需要 |
サービス・ポイント3の需要 |
---|---|---|---|---|
10/27/2022 4:00 PM |
42 |
14 |
14 |
14 |
注意と推奨事項
-
「同時オンピーク」または「同時オフピーク」計算関数を使用する場合は、「計算詳細」セクションの「ピーク/オフピーク・スケジュール」ドロップダウン・リストでTOUマップ・テンプレートを指定し、「結果」セクションの「TOU」フィールドで適切なTOU期間(それぞれ「ピーク」または「オフピーク」)を指定する必要があります。
-
同時ピーク・データを一意に識別するように使用量識別子(SQI)を構成し、「結果」セクションの「使用量識別子」フィールドでそれを指定することをお薦めします。
特定の構成フィールドの意味については、ルールを追加または編集する際の画面にある埋込みヘルプを参照してください。
ビジネス・オブジェクト
D1-CoincidentPeakSPDemandRule
シナリオ例
このルールの構成に基づいて実行可能なシナリオの例を次に示します。
シナリオ1: 個々のサービス・ポイントの需要の計算(前述の例と同様)
-
インターバル・データ取得パラメータ:
-
単位: キロワット時
-
-
計算詳細:
-
計算関数: 個別サービス・ポイント需要
-
-
結果:
-
単位: キロワット
-
TOU:
-
使用量識別子:
-
共通インターバル・サイズ: 01:00:00
-
シナリオ2: 同時ピーク(前述の例と同様)
-
インターバル・データ取得パラメータ:
-
単位: キロワット時
-
-
計算詳細:
-
計算関数: 同時ピーク
-
-
結果:
-
単位: キロワット
-
TOU:
-
使用量識別子: 同時ピーク
-
共通インターバル・サイズ: 01:00:00
-
シナリオ3: 同時オンピーク
-
インターバル・データ取得パラメータ:
-
単位: キロワット時
-
-
計算詳細:
-
計算関数: 同時オンピーク
-
ピーク/オフピーク・スケジュール: <TOUマップ・テンプレート>
-
-
結果:
-
単位: キロワット
-
TOU: ピーク
-
使用量識別子: 同時オンピーク
-
共通インターバル・サイズ: 01:00:00
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