決済トランザクション通信

計算(または承認が必要な場合は計算の承認)が完了すると、決済トランザクションの結果をエクスポートして市場参加者に送信できます。これは、「決済トランザクションのアウトバウンド通信の作成」アルゴリズムによって作成されたアウトバウンド通信を介して行われます。この通信は、市場参加者に送信する適切なデータを導出して収集し、アウトバウンド・メッセージを作成して送信します。

決済トランザクションを送信するには、2つの方法があります。

  • 契約: 契約による送信では、市場契約からの識別子を使用して決済トランザクションの結果を受信先(ISOなど)に送信します。
  • 識別子: 識別子による送信では、市場参加者からの識別子を使用して決済トランザクションの結果を受信先に送信します。

通信タイプ

作成されるアウトバウンド通信のタイプは、決済トランザクションの決済連係タイプで定義された「アウトバウンド通信タイプ」に基づきます。通信タイプでは、決済トランザクションのアウトバウンド通信について次のことを定義します。

  • 通信フロー: このタイプに基づく通信の方向(アウトバウンドまたはインバウンド)。
  • ゼロの非表示: 使用量0に対してデータを送信するかどうかを指定します。
  • メッセージ生成方法: メッセージを単一のメッセージとして市場に送信するか、識別子/契約ごとに1つのメッセージに分割するかを指定します。
  • 外部通信タイプ: 通信タイプが「契約による決済」または「識別子による決済」のどちらであるかを定義します。
  • データ識別のエクスポート: 市場に渡す決済トランザクションの最終結果を表す単位/TOU/使用量識別子の組合せを定義します
  • 調整: 市場参加者に送信されるデータに含める適切な識別子または契約を定義します。
    • 契約調整: 使用量に関連付けられた市場契約の適切な識別子を定義します。契約によってデータを送信する場合に使用されます。
    • 識別子調整: 適切な識別子の取得に使用される市場参加者の特性タイプを定義します。識別子によってデータを送信する場合に使用されます。
  • 例外処理: 作業予定タイプおよびその役割、再試行頻度、およびシステムが通信の処理を再試行する最大回数など、例外の処理方法を定義します

使用量の取得

作成されると、アウトバウンド通信は決済トランザクションの使用量のリストを取得し、詳細を「決済トランザクション詳細」リストに挿入します。この実行方法の詳細は、決済トランザクションが契約によって送信されるか、識別子によって送信されるかに基づきます。

契約による決済トランザクションの送信

契約によるデータの送信では、「契約による決済トランザクションの送信」ビジネス・オブジェクトに基づいてアウトバウンド通信が使用されます。「決済トランザクション使用量契約の取得」アルゴリズムは、通信タイプで定義された単位/TOU/使用量識別子の組合せに一致する使用量のリストを取得し、市場契約があることがわかった使用量ごとにその契約の識別子を取得して、適切な詳細を「決済トランザクション詳細」リストに移入します。アルゴリズムは、特定の契約の識別子が見つからない場合でも、使用量結果セット全体を処理します。これにより、ユーザーは一度にすべての識別子解決エラーを表示できます(エラーを1つずつ修正して次のエラーを表示する必要はありません)。

識別子による決済トランザクションの送信

識別子によるデータの送信では、「識別子による決済トランザクションの送信」ビジネス・オブジェクトに基づいてアウトバウンド通信が使用されます。「識別子に対する決済トランザクション使用量の取得」アルゴリズムは、使用量の計量コンポーネントに関連付けられている属性から市場参加者を抽出します。この場合、使用量に関連付けられる計量コンポーネントは、市場参加者を含むディメンションのリストを保持する集計計量コンポーネントです。アルゴリズムは、通信タイプで定義された単位/TOU/使用量識別子の組合せに一致する使用量のリストを取得し、計量コンポーネントがあることがわかった使用量ごとに計量コンポーネントの市場参加者を取得します。次に、その市場参加者の識別子を取得して、適切な詳細を「決済トランザクション詳細」リストに移入します。アルゴリズムは、市場参加者または特定の市場参加者の識別子が見つからない場合でも、使用量結果セット全体を処理します。これにより、ユーザーは一度にすべての識別子解決エラーを表示できます(エラーを1つずつ修正して次のエラーを表示する必要はありません)。