XAIインバウンド・サービスの保守

XAIインバウンド・サービスは、システム・サービスをWebサービスとして外部システムに公開するためのレガシー・メカニズムです。Webサービスを定義するために現在サポートされているメカニズムはインバウンドWebサービスで、すべての新しいWebサービスにこれを使用する必要があります。

いくつかのフレームワーク・ベースの製品と既存の実装には、表示する必要があるXAIインバウンド・サービスがあらかじめ存在する場合があります。これらのサービスについては、製品で、実行するためにSOAPインバウンドWebサービスとしてデプロイすることがサポートされています。「IWSを介したXAIインバウンド・サービスのデプロイ」を参照してください。

次の各項では、保守ページに関する基本情報を説明します。一部の情報は、サポートされなくなったレガシー機能に関連することに注意してください。

XAIインバウンド・サービス - メイン

インバウンド・サービスを表示するには、「管理」 > 「XAI」 > 「XAIインバウンド・サービス」の順に開きます。

ページの説明

XAIインバウンド・サービス名は、サービスを識別するためにシステムで使用されます。サービス名は、XML要求/応答ドキュメントの<Body>要素の後ろにある最初のXML要素でもあります。XAIサービスIDは、主キーとして機能します。

「所有者」は、このXAIインバウンド・サービスの所有者が基本パッケージか実装(顧客変更)かを示します。この情報は表示専用です。

「アダプタ」で、ターゲット・アプリケーション・サーバーとのインタフェースが定義されます。

このサービスのアダプタがシステム・サービスを起動する場合は、適切なサービス名が表示されます。

アダプタがビジネス・アダプタの場合、「スキーマ・タイプ」と「スキーマ名」で、起動するオブジェクトが参照されます。

XAIインバウンド・サービスが1つ以上のWebサービス・カテゴリにリンクされている場合は、「Webサービス・カテゴリ」が表示されます。

「摘要」および「詳細摘要」を使用してサービスを説明します。

このサービスが使用可能で実行可能な場合は、「有効」スイッチを選択します。

「転記エラー」は適用されません。

「トレース」は適用されません。

「デバッグ」は適用されません。

スキーマ定義

注意: 要求スキーマおよび応答スキーマは、スキーマベースのオブジェクトを起動するサービスには適用できません。これらのスキーマは、「ビジネス・アダプタ」が使用されている場合は表示されません。

次の2つのプロパティは、要求および応答のXMLスキーマを定義します。スキーマはSOAPに対応します。スキーマXMLファイルは、XAIサーバーが動作しているWebサーバーのスキーマ・ディレクトリに格納する必要があります。

要求スキーマは、サービス要求を定義するXMLスキーマです。サーバーに送信される要求は、スキーマ定義を順守する必要があります。

応答スキーマは、サービス応答を定義するXMLスキーマです。XAIサーバーによって生成される応答は、応答スキーマ定義に対応しています。

同じサービスでビジネス・オブジェクトに対する複数の処理を実行できます。「トランザクション・タイプ」を使用して、サービスが実行するデフォルトの処理を定義します。XML要求のサービス要素に対するトランザクション・タイプ属性を動的に指定することで、サービスの起動時にトランザクション・タイプを提供できます。このフィールドに使用される値は、「読取り」、「追加」、「変更」、「更新」、「削除」、「リスト」および「検索」です。

注意: 「変更」と「更新」の違いとして、「変更」の場合は、要求とともにフィールド値をすべて渡す必要があります。要求に渡されていないフィールド値は、Nullに設定されます。「更新」の場合は、主キー・フィールド値および更新するフィールドの値のみを渡す必要があります。その他のフィールドはすべて既存の値が保持されます。

サービスは、検索を実行し、異なる基準に基づいた検索が可能です。「トランザクション・タイプ」の値が「検索」の場合は、「検索タイプ」を使用してデフォルトの検索基準を定義します。指定可能な値は、「メイン」、代替1、「代替2」、「代替3」、「代替4」、「代替5」および「代替6」です。

注意: これは単なるデフォルト定義で、サービスが起動される実行時に上書きされる可能性があります。実行時に検索タイプを上書きするには、XML要求のサービス要素にsearchType属性を指定する必要があります。

XSL変換の定義

場合によっては、XML要求ドキュメントが要求スキーマに準拠していないことや、サービス・リクエスタが想定している応答ドキュメントがアダプタによって生成されたドキュメントでないことがあります。その場合は、要求または応答(あるいはその両方)のドキュメントを変換する必要があります。XAIサーバーは、XSL変換スクリプトを介した変換をサポートしています。変換スクリプトは、アダプタに渡される前に要求に適用されるか、サービス要求に渡される前に応答ドキュメントに適用されます。

要求XSLは、処理の前に要求ドキュメントに適用するXSL変換の名前です。着信ドキュメントがXAIサービス要求スキーマに適合しない場合は、通常、変換が必要となるため、アダプタによって処理される前に変換しておく必要があります。

応答XSLは、サービスのリクエスタが、サービスの応答スキーマによって定義されているXMLドキュメント構造とは異なる構造の応答を想定している場合に、応答ドキュメントに適用するXSL変換の名前です。

WSDL URLハイパーリンクをクリックすると、別のウィンドウが起動して、インバウンド・サービスのWSDL定義が表示されます。URLのサービス名とポート番号は、XAI HTTPのコール元URL設定を使用する共通プロパティ・ファイルの設定を使用して作成されます。