Oracle APEXのアップグレードの制御
Oracleは、パッチやアップグレードのデプロイメントを含め、Autonomous DatabaseでOracle APEXを自動的にメンテナンスします。新しいOracle APEXリリース(APEX 24.2.0など)がリージョンで使用可能になったら、45日間のアップグレード・ウィンドウ内でこのアップグレードを適用するタイミングを選択できます。オプションで、このウィンドウを90日に拡張できます。
最新のOracle APEXパッチ・セット・バンドルは、Autonomous Databaseに自動的に適用され、延期はできません。
- Oracle APEXのアップグレードの遅延
Oracle APEXのアップグレードを遅延するステップについて説明します。 - Oracle APEXのアップグレードの適用
アップグレードが延期されており、アップグレードが使用可能な場合は、指定したアップグレード日より前の任意の時点でアップグレードを適用するオプションがあります。
Oracle APEXのアップグレードの遅延
Oracle APEXのアップグレードを延期するステップについて説明します。
Oracle APEXのアップグレードの延期では、次のことが可能です:
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Autonomous DatabaseでOracle APEXをアップグレードするタイミングを制御します。稼働中のシステムでは中断を最小限に抑える必要がありますが、一度にアップグレードするか、週末などのアクティビティの少ない時間や日に更新することを選択できます。
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本番システムをアップグレードする前に、Oracle APEXの新しいバージョンに対してアプリケーションを検証します。
本番システムをアップグレードする前に検証およびテストするには、次の手順を実行します:
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本番環境またはテスト環境をクローニングします。詳細は、「Autonomous Databaseインスタンスのクローニング」を参照してください。
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「Oracle APEXアップグレードの適用」の説明に従って、クローンでOracle APEXをアップグレードします。
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非本番環境のクローンでテストおよび検証を実行します。
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Oracle APEXのアップグレードを遅延させるには:
Oracle APEXの遅延アップグレードに関するノート:
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「アップグレード」ウィンドウが選択され、更新が使用可能な場合、「使用可能な更新」ダイアログに示された日付に、Oracle APEXの更新がAutonomous Databaseインスタンスに自動的に適用されます。リストされた日付より後の更新を延期することはできません。
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アップグレード・ウィンドウが設定され、更新が使用可能な場合は、Oracle APEXのアップグレードを特定の日時に対してスケジュールできません。アップグレードの準備ができたら、Oracle APEX管理サービスにアクセスし、「即時アップグレード」をクリックします。詳細は、Oracle APEXのアップグレードの適用を参照してください。
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リージョンで新しいOracle APEXリリースが使用可能になった時点でAutonomous Databaseが停止している場合、「アップグレードのウィンドウ」設定とは無関係に、次回データベースを起動したときに更新が自動的に適用されます。たとえば、新しいOracle APEXリリースが使用可能になったときにAutonomous Databaseが停止した場合、自動開始/停止スケジュールに基づいて、次回のデータベースの起動時に更新が自動的に適用されます。
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「アップグレード・ウィンドウ」設定を変更すると、その変更は将来のアップグレードに適用され、Autonomous Databaseですでに使用可能なOracle APEXのアップグレードに影響しません。
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過去6か月間にデータベースにOracle APEXアクティビティがない場合、アップグレード・ウィンドウの設定に関係なく、次のOracle APEXアップグレードが自動的に適用されます。
親トピック: Oracle APEXアップグレードの制御
Oracle APEXのアップグレードの適用
延期されたアップグレードがあり、アップグレードが使用可能になると、指定したアップグレード日より前の任意の時点でアップグレードを適用するオプションがあります。
Oracle APEXアップグレードが使用可能でない場合、「使用可能な更新」領域には「システムが最新です」と表示されます。
「アップグレードの遅延」設定がアップグレード・ウィンドウに指定されているときに、Oracle APEXのアップグレードが使用可能で、アクションを実行しない場合、アップグレードは「使用可能な更新」領域で指定された日付に自動的に適用されます。

図adb_apex_updates_deferred.pngの説明
「Oracle APEXのアップグレードの遅延」の指定に従ってアップグレード・ウィンドウを指定して以前にアップグレードを延期した場合は、次のように、いつでもアップグレードすることができます:
- Oracle APEX管理サービスをオープンします。
- 「APEX」をクリックして、管理サービス・ページを開きます。
- 「使用可能な更新」の横にある
をクリックして、「使用可能な更新」ダイアログを開きます。
- 「使用可能な更新」ダイアログで、「即時アップグレード」をクリックします。
これにより、Oracle APEXのアップグレード・プロセスがバックグラウンドで開始されます。ほとんどのアップグレード・プロセスでは、管理サービスおよびアプリケーション・ビルダーの使用とアプリの実行を続行できます。
親トピック: Oracle APEXアップグレードの制御