モジュール java.corba
パッケージ org.omg.CORBA

クラスRequest


  • public abstract class Request
    extends Object
    メソッドを呼び出すために必要な情報を含むオブジェクトです。 このクラスは、動的作成と要求の呼出しを可能にするORB Dynamic Invocation Interface (DII)に似ています。 サーバーがクライアント・スタブを使用するクライアント呼び出しとDIIを使用する要求の間の違いを示すことはできません。

    次に、Requestオブジェクトの構成要素を示します。

    • 呼び出されるオペレーションの名前
    • 操作の引数を含むNVList
      リスト内の各項目はNamedValueオブジェクトで、次の3つの部分があります。
      1. 引数の名前
      2. 引数の値(Anyオブジェクト)
      3. 引数が入力、出力、またはその両方かどうかを示す引数モード・フラグ

    操作が元のIDLインタフェース定義にどのように定義されているかによって、Requestオブジェクトも追加情報を含むことがあります。 たとえば、適切な場合は、戻り値または例外、コンテキスト、取り得る例外、および解決する必要のあるコンテキスト文字列のリストを保持するため、NamedValueオブジェクトを含むことがあります。

    新規Requestオブジェクトは、Objectクラス内のcreate_requestメソッドの1つを使用して作成されます。 つまり、create_requestメソッドは、呼び出されるオブジェクトで実行されます。

    関連項目:
    NamedValue
    • コンストラクタのサマリー

      コンストラクタ 
      コンストラクタ 説明
      Request()  
    • メソッドのサマリー

      すべてのメソッド インスタンス・メソッド 抽象メソッド 
      修飾子と型 メソッド 説明
      abstract Any add_in_arg()
      入力引数を作成し、その入力引数をこのRequestオブジェクトに追加します。
      abstract Any add_inout_arg()
      入出力引数をこのRequestオブジェクトに追加します。
      abstract Any add_named_in_arg​(String name)
      指定された名前の入力引数を作成し、その入力引数をこのRequestオブジェクトに追加します。
      abstract Any add_named_inout_arg​(String name)
      指定された名前の入出力引数をこのRequestオブジェクトに追加します。
      abstract Any add_named_out_arg​(String name)
      指定された名前の出力引数をこのRequestオブジェクトに追加します。
      abstract Any add_out_arg()
      出力引数をこのRequestオブジェクトに追加します。
      abstract NVList arguments()
      呼び出されるメソッドの引数を含むNVListオブジェクトを取得します。
      abstract ContextList contexts()
      この要求に対するContextListオブジェクトを取得します。
      abstract Context ctx()
      この要求に対するContextオブジェクトを取得します。
      abstract void ctx​(Context c)
      このリクエストのContextオブジェクトを、指定したオブジェクトに設定します。
      abstract Environment env()
      この要求に対するEnvironmentオブジェクトを取得します。
      abstract ExceptionList exceptions()
      この要求に対するExceptionListオブジェクトを取得します。
      abstract void get_response()
      send_deferredメソッドで以前にトリガーされた呼出しの応答に、ユーザーがアクセスできます。
      abstract void invoke()
      Requestオブジェクトの情報を使用して同期呼出しを行います。
      abstract String operation()
      呼び出されるメソッドの名前を取得します。
      abstract boolean poll_response()
      send_deferredメソッドで以前にトリガーされた呼出しに対して応答が受信されたかどうかを、ユーザーが確認できます。
      abstract NamedValue result()
      メソッドの戻り値を含むNamedValueを取得します。
      abstract Any return_value()
      メソッドの結果に対する値を含むAnyオブジェクトです。
      abstract void send_deferred()
      要求で非同期を行います。
      abstract void send_oneway()
      要求で一方向呼出しを行います。
      abstract void set_return_type​(TypeCode tc)
      メソッドの戻り値の型コードを設定します。
      abstract Object target()
      ターゲット・オブジェクト参照を取得します。
    • コンストラクタの詳細

      • Request

        public Request()
    • メソッドの詳細

      • target

        public abstract Object target()
        ターゲット・オブジェクト参照を取得します。
        戻り値:
        呼び出されるメソッドのオブジェクト実装を示すオブジェクト参照
      • operation

        public abstract String operation()
        呼び出されるメソッドの名前を取得します。
        戻り値:
        呼び出されるメソッドの名前
      • arguments

        public abstract NVList arguments()
        呼び出されるメソッドの引数を含むNVListオブジェクトを取得します。 リスト内の要素はNamedValueオブジェクトで、それぞれがメソッドの引数を記述します。
        戻り値:
        メソッドの引数を含むNVListオブジェクト
      • result

        public abstract NamedValue result()
        メソッドの戻り値を含むNamedValueを取得します。
        戻り値:
        メソッドの結果を含むNamedValueオブジェクト
      • env

        public abstract Environment env()
        この要求に対するEnvironmentオブジェクトを取得します。 これは、呼出しが復帰したあと、呼び出されたメソッドがスローされたという例外を含みます。
        戻り値:
        このリクエストのEnvironmentオブジェクト
      • exceptions

        public abstract ExceptionList exceptions()
        この要求に対するExceptionListオブジェクトを取得します。 このリストは、呼び出されるメソッドによってスローされることがある例外を記述するTypeCodeオブジェクトを含みます。
        戻り値:
        呼び出されるメソッドによってスローされることがある例外を記述するExceptionListオブジェクト
      • contexts

        public abstract ContextList contexts()
        この要求に対するContextListオブジェクトを取得します。 このリストは、この呼出しで解決して送る必要があるコンテキストStringを含みます。
        戻り値:
        この呼出しで解決して送る必要があるコンテキスト文字列のリスト。
      • ctx

        public abstract Context ctx()
        この要求に対するContextオブジェクトを取得します。 これは、この要求のクライアント、環境、または状況に関する情報を提供するプロパティのリストです。
        戻り値:
        呼出しで値を渡す必要のある任意のコンテキスト文字列の解決で使用されるContextオブジェクト
      • ctx

        public abstract void ctx​(Context c)
        このリクエストのContextオブジェクトを、指定したオブジェクトに設定します。
        パラメータ:
        c - コンテキスト文字列を解決するために使用される新しいContextオブジェクト
      • add_in_arg

        public abstract Any add_in_arg()
        入力引数を作成し、その入力引数をこのRequestオブジェクトに追加します。
        戻り値:
        付加的な入力引数の値および型コードを含むAnyオブジェクト
      • add_named_in_arg

        public abstract Any add_named_in_arg​(String name)
        指定された名前の入力引数を作成し、その入力引数をこのRequestオブジェクトに追加します。
        パラメータ:
        name - 追加される引数の名前
        戻り値:
        付加的な入力引数の値および型コードを含むAnyオブジェクト
      • add_inout_arg

        public abstract Any add_inout_arg()
        入出力引数をこのRequestオブジェクトに追加します。
        戻り値:
        付加的な入出力引数の値および型コードを含むAnyオブジェクト
      • add_named_inout_arg

        public abstract Any add_named_inout_arg​(String name)
        指定された名前の入出力引数をこのRequestオブジェクトに追加します。
        パラメータ:
        name - 追加される引数の名前
        戻り値:
        付加的な入出力引数の値および型コードを含むAnyオブジェクト
      • add_out_arg

        public abstract Any add_out_arg()
        出力引数をこのRequestオブジェクトに追加します。
        戻り値:
        付加的な出力引数の値および型コードを含むAnyオブジェクト
      • add_named_out_arg

        public abstract Any add_named_out_arg​(String name)
        指定された名前の出力引数をこのRequestオブジェクトに追加します。
        パラメータ:
        name - 追加される引数の名前
        戻り値:
        付加的な出力引数の値および型コードを含むAnyオブジェクト
      • set_return_type

        public abstract void set_return_type​(TypeCode tc)
        メソッドの戻り値の型コードを設定します。
        パラメータ:
        tc - 戻り値の型情報を含むTypeCodeオブジェクト
      • return_value

        public abstract Any return_value()
        メソッドの結果に対する値を含むAnyオブジェクトです。
        戻り値:
        戻り値の値および型コードを含むAnyオブジェクト
      • invoke

        public abstract void invoke()
        Requestオブジェクトの情報を使用して同期呼出しを行います。 例外情報は、Requestオブジェクトの環境オブジェクトに格納されます。
      • send_oneway

        public abstract void send_oneway()
        要求で一方向呼出しを行います。 つまり、応答は前提とされたり待機されたりしません。 これは、IDL宣言で操作が一方向として宣言されていない場合でも使用できることに注意してください。 応答または例外情報は返されません。
      • send_deferred

        public abstract void send_deferred()
        要求で非同期を行います。 つまり、ユーザーに返す前は応答を待機しません。 ユーザーは、あとでpoll_responseおよびget_responseメソッドを使用して、呼出しの結果または例外情報を取得します。
      • poll_response

        public abstract boolean poll_response()
        send_deferredメソッドで以前にトリガーされた呼出しに対して応答が受信されたかどうかを、ユーザーが確認できます。
        戻り値:
        メソッド応答があらかじめ受信されている場合はtrue、そうでない場合はfalse
      • get_response

        public abstract void get_response()
                                   throws WrongTransaction
        send_deferredメソッドで以前にトリガーされた呼出しの応答に、ユーザーがアクセスできます。
        例外:
        WrongTransaction - 元のリクエストの送信元とは異なるトランザクション・スコープからget_responseメソッドが呼び出された場合。 詳細は、「OMGトランザクション・サービスの仕様」を参照してください。