アプリケーションがjarファイルにパッケージ化されている場合は、マニフェスト・ファイルでSplashScreen-Imageオプションを使用してスプラッシュ画面を表示できます。 イメージをjarアーカイブに配置し、このオプションでパスを指定します。 パスには先頭のスラッシュを含めないでください。
たとえばmanifest.mf
ファイルで次のように指定します。
Manifest-Version: 1.0 Main-Class: Test SplashScreen-Image: filename.gif
Javaの実装でコマンド行インタフェースが提供されている場合に、アプリケーションをコマンド行またはショートカットから実行するときは、Javaアプリケーション起動オプションを使用してスプラッシュ画面を表示します。 Oracleのリファレンス実装では、スプラッシュ画面イメージの場所を-splash:
オプションで指定できます。
たとえば:
java -splash:filename.gif TestHiDPIスケール・イメージもサポートされています。 スケーリングされていないイメージ名(filename.gifは、HiDPIおよび非HiDPIに関係なく、すべてのイメージ・タイプに対して
manifest.mf
/-splash:
オプションで渡す必要があります)。 次に、スケーリングされたイメージの命名規則を示します。 画面スケール1.25: filename@125pct.gif画面スケール1.50: filename@150pct.gif画面スケール2: filename@200pct.gifとfilename@2x.gifの両方がサポートされている画面スケール2.50: filename@250pct.gif画面スケール3: filename@300pct.gifとfilename@3x.gifの両方がサポートされています。コマンドライン・インタフェースは、マニフェスト設定よりも優先されます。
スプラッシュ画面では、ターゲットであるプラットフォームおよびディスプレイの制限に応じて、できるかぎり忠実にスプラッシュ画面イメージ全体が表示されます。
基本的に、指定されたイメージは画面上に「そのとおりに」表示されます。つまり、イメージ・ファイルで指定されている正確なカラー値が維持されます。 ただし、状況によっては、表示されるイメージが異なる場合があります。たとえば、ピクセルあたりのビット数(bpp)が32ビットであるイメージにカラー・ディザリングを適用して16または8 bppの画面に表示する場合などです。 ネイティブ・プラット・フォームの表示構成も、表示されるイメージの色に影響を与えることがあります(カラー・プロファイルなど)。
SplashScreen
クラスは、スプラッシュ画面を制御するAPIを提供します。 このクラスは、スプラッシュ画面を閉じたり、スプラッシュ画面のイメージを変更したり、スプラッシュ画面のネイティブ・ウィンドウの位置やサイズを取得したり、スプラッシュ画面内で描画したりするために使用できます。 スプラッシュ画面を生成するためには使用できません。 その目的には、Javaの実装で提供されているオプションを使用してください。
このクラスはインスタンス化できません。 このクラスのインスタンスは1つだけ存在でき、getSplashScreen()
staticメソッドを使用してインスタンスを取得できます。 アプリケーションの起動時にコマンド行またはマニフェスト・ファイルのオプションを使用してスプラッシュ画面が生成されなかった場合、getSplashScreen
メソッドはnull
を返します。
- 導入されたバージョン:
- 1.6
-
メソッドのサマリー
修飾子と型メソッド説明void
close()
スプラッシュ画面を隠し、ウィンドウを閉じ、関連するすべてのリソースを解放します。スプラッシュ画面上に描画できるようにする、スプラッシュ画面のオーバーレイ・イメージのグラフィックス・コンテキストを(Graphics2D
オブジェクトとして)作成します。スプラッシュ画面ウィンドウの境界をRectangle
として返します。現在のスプラッシュ画面のイメージを返します。getSize()
スプラッシュ画面ウィンドウのサイズをDimension
として返します。static SplashScreen
表示をサポートするシステム上でJava起動スプラッシュ画面制御に使用されるSplashScreen
オブジェクトを返します。boolean
スプラッシュ画面が可視かどうかを判定します。void
setImageURL
(URL imageURL) スプラッシュ画面のイメージを変更します。void
update()
オーバーレイ・イメージの現在の内容でスプラッシュ・ウィンドウを更新します。
-
メソッドの詳細
-
getSplashScreen
public static SplashScreen getSplashScreen()表示をサポートするシステム上でJava起動スプラッシュ画面制御に使用されるSplashScreen
オブジェクトを返します。- 戻り値:
SplashScreen
インスタンス、または存在しないかすでに閉じられている場合はnull
- 例外:
UnsupportedOperationException
- スプラッシュ画面機能が現在のツールキットでサポートされない場合HeadlessException
-GraphicsEnvironment.isHeadless()
がtrueを返した場合
-
setImageURL
public void setImageURL(URL imageURL) throws NullPointerException, IOException, IllegalStateException スプラッシュ画面のイメージを変更します。 新しいイメージは指定されたURLからロードされます。サポートされるイメージ形式はGIF、JPEG、およびPNGです。 このメソッドは、イメージのロードが終了してウィンドウが更新されると戻ります。 スプラッシュ画面は、イメージのサイズに合わせてサイズが変更され、画面の中央に配置されます。- パラメータ:
imageURL
- 新しいスプラッシュ画面イメージの、null
でないURL- 例外:
NullPointerException
-imageURL
がnull
である場合IOException
- イメージのロード時にエラーが発生した場合IllegalStateException
- スプラッシュ画面がすでに閉じられている場合
-
getImageURL
public URL getImageURL() throws IllegalStateException現在のスプラッシュ画面のイメージを返します。- 戻り値:
- 現在のスプラッシュ画面のイメージ・ファイルのURL
- 例外:
IllegalStateException
- スプラッシュ画面がすでに閉じられている場合
-
getBounds
public Rectangle getBounds() throws IllegalStateExceptionスプラッシュ画面ウィンドウの境界をRectangle
として返します。 たとえばスプラッシュ画面を同じ位置で、そのあとに表示するウィンドウに置き換える場合に便利です。スプラッシュ画面のサイズや位置は制御できません。 スプラッシュ画面のサイズは、イメージが変更されると自動的に調整されます。
イメージには透明な領域が含まれている場合があるため、報告される境界は、画面上に見えるスプラッシュ画面イメージより大きいことがあります。
- 戻り値:
- スプラッシュ画面の境界が格納された
Rectangle
- 例外:
IllegalStateException
- スプラッシュ画面がすでに閉じられている場合
-
getSize
public Dimension getSize() throws IllegalStateExceptionスプラッシュ画面ウィンドウのサイズをDimension
として返します。 たとえばスプラッシュ画面のオーバーレイ表面に描画する場合に便利です。スプラッシュ画面のサイズや位置は制御できません。 スプラッシュ画面のサイズは、イメージが変更されると自動的に調整されます。
イメージには透明な領域が含まれている場合があるため、報告されるサイズは、画面上に見えるスプラッシュ画面イメージより大きいことがあります。
- 戻り値:
- スプラッシュ画面のサイズを示す
Dimension
オブジェクト - 例外:
IllegalStateException
- スプラッシュ画面がすでに閉じられている場合
-
createGraphics
public Graphics2D createGraphics() throws IllegalStateExceptionスプラッシュ画面上に描画できるようにする、スプラッシュ画面のオーバーレイ・イメージのグラフィックス・コンテキストを(Graphics2D
オブジェクトとして)作成します。 メイン・イメージには描画せず、アルファ合成を使用してメイン・イメージ上に表示されるイメージに描画します。 また、オーバーレイ・イメージに描画する場合、スプラッシュ画面ウィンドウの内容を更新する必要はありません。 スプラッシュ画面をすぐに更新する場合は、SplashScreen
でupdate()
を呼び出してください。グラフィックス・コンテキストの座標空間のピクセル(0, 0)は、スプラッシュ画面のネイティブ・ウィンドウの境界の原点に一致します(
getBounds()
を参照してください)。- 戻り値:
- スプラッシュ画面のオーバーレイ表面のグラフィックス・コンテキスト
- 例外:
IllegalStateException
- スプラッシュ画面がすでに閉じられている場合
-
update
public void update() throws IllegalStateExceptionオーバーレイ・イメージの現在の内容でスプラッシュ・ウィンドウを更新します。- 例外:
IllegalStateException
- オーバーレイ・イメージが存在しない場合。たとえばcreateGraphics
が呼び出されなかった場合、またはスプラッシュ画面がすでに閉じられている場合
-
close
public void close() throws IllegalStateExceptionスプラッシュ画面を隠し、ウィンドウを閉じ、関連するすべてのリソースを解放します。- 例外:
IllegalStateException
- スプラッシュ画面がすでに閉じられている場合
-
isVisible
public boolean isVisible()スプラッシュ画面が可視かどうかを判定します。 スプラッシュ画面はclose()
を使用して非表示にできます。また、最初のAWT/Swingウィンドウが可視になると、自動的に非表示になります。ネイティブ・プラット・フォームでは、スプラッシュ画面のネイティブ・ウィンドウの画面表示が遅れることがあります。 このメソッドの戻り値が
true
の場合は、スプラッシュ画面ウィンドウを非表示にする条件がまだ発生していないということだけが保証されます。- 戻り値:
- スプラッシュ画面が可視である(まだ閉じていない)場合はtrue、そうでない場合はfalse
-