この項で説明するコマンド行ユーティリティのほとんどは、JDKに含まれているか、オペレーティング・システムのネイティブなツールやユーティリティです。JDKコマンド行ユーティリティはJDKのダウンロードに含まれていますが、Java Runtime Environment (JRE)にデプロイされたアプリケーションの問題の診断やモニターのためにそれらを使用できるかどうかを検討するのは重要なことです。
一般に、診断ツール/オプションは、様々なメカニズムを使用して報告対象の情報を取得します。それらのメカニズムは仮想マシン(VM)実装、オペレーティング・システムおよびリリースに固有のものです。通常、ツールの一部のみが、特定の時点で特定の問題に適用可能です。「-XX
」という接頭辞が付いたコマンド行オプションは、Java HotSpot VMに固有のものです。Java HotSpot VMで使用されるコマンド行オプションの詳細は、「Java HotSpot VMコマンド行オプション」を参照してください。
注: -XX オプションはJava APIの一部ではなく、リリースごとに変わる可能性があります。 |
これらのツールおよびオプションは、トラブルシューティングの対象となっている問題のタイプに応じて、いくつかのカテゴリに分けられます。場合によっては、1つ以上のカテゴリに分けられるツールやオプションもあります。
ポストモーテム診断。これらのツールやオプションを使用して、アプリケーションのクラッシュ後に問題を診断できます。「ポストモーテム診断ツール」を参照してください。
ハングアップ・プロセス。これらのツールを使って、ハング・アップまたはデッドロックしたプロセスを調査できます。「ハングアップ・プロセス・ツール」を参照してください。
モニタリング。これらのツールを使って、実行中のアプリケーションをモニターできます。「モニタリング・ツール」を参照してください。
その他。これらのツールやオプションを使えば、その他の問題を診断しやすくなります。「その他のツール、オプション、変数、およびプロパティ」を参照してください。
注: この項で説明するコマンド行ユーティリティのいくつかは、試験的なものです。jstack 、jinfo 、およびjmap ユーティリティが、試験的なユーティリティの例です。jcmd はJDK 8の新しいJDKプロファイリング・ユーティリティです。以前のjstack 、jinfo およびjmap ユーティリティのかわりに最新の診断ツールjcmd の使用をお薦めします。 |