表2-4に示すツールは、実行中のアプリケーションのモニター用に設計されています。
このリリースのJDK 8では、JVMおよびJavaアプリケーションに関する問題を診断するため、Java Mission Control、Java Flight Recorderおよびjcmd
ユーティリティが導入されています。 診断機能を強化し、パフォーマンスのオーバーヘッドを削減するには、以前のjstack
、jinfo
およびjmap
ユーティリティのかわりに最新の診断ツールjcmd
の使用をお薦めします。
表2-4 モニタリング・ツール
ツールまたはオプション | 説明および使用方法 |
---|---|
Java Mission Control |
Java Mission Control (JMC)は、HotSpot JVM用の新しいJDKプロファイリングおよび診断ツール・プラットフォームです。 基本的なモニタリングと管理、および本番稼働時のプロファイリングと診断を行う高性能なツール・スイートです。 Java Mission Controlは、プロファイリング・ツールにつきもののパフォーマンス・オーバーヘッドの問題を最小限に抑えます。 Java Mission Controlを参照してください。 |
jcmdユーティリティ |
jcmdユーティリティを使用してJVMに診断コマンド・リクエストを送信し、JVMではこれらのリクエストを使用してJavaフライト記録を制御します。 JFRは、フライト記録のイベントを使用してJVMおよびJavaアプリケーションのトラブルシューティングと診断に使用されます。 jcmdユーティリティを参照してください。 |
Java VisualVM |
このユーティリティは、JavaアプリケーションがJava仮想マシン上で実行されているときに、それらに関する詳細情報を表示するためのビジュアル・インタフェースを提供します。 この情報は、ローカルおよびリモート・アプリケーションのトラブルシューティング、およびローカル・アプリケーションのプロファイリングに使用できます。 Java VisualVMを参照してください。 |
JConsoleユーティリティ |
このユーティリティは、Java Management Extensions (JMX)に基づくモニタリング・ツールです。 このツールは、Java仮想マシンの組込みJMXインストゥルメンテーションを使用して、実行中のアプリケーションのパフォーマンスやリソース消費に関する情報を提供します。 JConsoleを参照してください。 |
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このユーティリティは、Javaプロセス、コア・ファイル、またはリモート・デバッグ・サーバーから、ヒープ・ヒストグラムなどのメモリー・マップ情報を取得できます。 jmapユーティリティを参照してください。 |
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このユーティリティは、ターゲット・システム上で計測されたJava HotSpot VMを一覧表示します。 VMが埋め込まれた環境、つまり |
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このユーティリティは、JavaプロセスからJavaおよびネイティブ・スタックの情報を取得できます。 Oracle SolarisおよびLinuxオペレーティング・システムでは、コア・ファイルまたはリモート・デバッグ・サーバーからも情報を取得できます。 jstackユーティリティを参照してください。 |
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このユーティリティは、Javaの組込みインストゥルメンテーションを使用して、実行中アプリケーションのパフォーマンスやリソース消費に関する情報を提供します。 このツールは、パフォーマンスの問題、特にヒープ・サイズ決定やガベージ・コレクションに関係する問題を診断するときに使用できます。 jstatユーティリティを参照してください。 |
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このユーティリティは、計測されたJava仮想マシンの作成と終了をモニターし、ローカル・ホスト上で実行されているVMにリモート・モニタリング・ツールが接続することを許可するインタフェースを提供する、Remote Method Invocation (RMI)サーバー・アプリケーションです。 jstatdデーモンを参照してください。 |
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このユーティリティは、ガベージ・コレクション・システムのグラフィカル表示を提供します。 これは |
ネイティブ・ツール |
各オペレーティング・システムには、モニタリング目的に役立つ可能性のあるネイティブ・ツールおよびユーティリティがあります。 たとえば、Oracle Solaris 10オペレーティング・システムで導入された動的トレース(DTrace)機能は、高度なモニタリングを実行します。 オペレーティング・システムのネイティブ・ツールを参照してください。 |