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JavaFX Scene Builder: Java IDEでのJavaFX Scene Builderの使用

2 Scene BuilderとNetBeans IDEを組み合せた使用

この章では、NetBeans IDEのダウンロードとインストール、NetBeans IDEを使用した新規JavaFX FXMLプロジェクトの作成、IDE内からのScene Builderの起動、およびScene Builderサンプル・アプリケーションの実行方法について説明します。

JavaFX Scene BuilderとNetBeans IDEとの統合によって、最適な開発ワークフローが提供されます。この章を先に進むには、Scene Builderがすでにインストール済であることが前提です。インストールの詳細は、JavaFX Scene Builderインストレーション・ガイドを参照してください。

NetBeans IDEのダウンロードとインストール

最新のNetBeans IDE 8のダウンロードおよびインストール情報については、http://netbeans.org/downloadsを参照してください。

新規JavaFX FXMLプロジェクトの作成

NetBeans IDEでは、新規ウィザードを使用して、FXMLレイアウトに基づくJavaFXプロジェクトである新しいJavaFX FXMLアプリケーションを作成します。プロジェクトの作成後に、Scene Builderを使用してFXMLファイルを編集できます。

  1. NetBeans IDEのメイン・メニューから、「ファイル」を選択し、次に「新規プロジェクト」を選択します。

  2. 図2-1に示すように、「新規プロジェクト」ダイアログ・ボックスで、「JavaFX」カテゴリおよび「JavaFX FXMLアプリケーション」プロジェクトを選択します。「次」をクリックします。

    図2-1 新規JavaFX FXMLアプリケーション・プロジェクトの作成

    図2-1の説明が続きます
    「図2-1 新規JavaFX FXMLアプリケーション・プロジェクトの作成」の説明

  3. 新規JavaFXアプリケーション・ダイアログ・ボックスで、プロジェクト名、プロジェクトの場所、およびFXMLファイル名に使用する値を入力します。プロジェクトの作成を完了するには「終了」をクリックします。図2-2は、サンプル値の例を示します。

    図2-2 新規JavaFXアプリケーションの名前と場所の設定

    図2-2の説明が続きます
    「図2-2 新規JavaFXアプリケーションの名前と場所の設定」の説明

    IDEの「プロジェクト」ウィンドウは、作成した新規JavaFXアプリケーションで更新されます。

Scene Builderを使用したFXMLファイルの編集

FXMLファイルは、NetBeans IDEのエディタを使用して変更するか、またはScene Builderを使用してファイルを開いて変更できます。デフォルト以外の場所にScene Builderをインストールした場合は、最初に、Scene Builderのインストール場所の構成に従って、NetBeans IDEがそのScene Builderインストールで構成されていることを確認する必要があります。

図2-3に示すように、「開く」を選択してScene BuilderツールでFXMLファイルを編集するか、または「編集」を選択してNetBeans FXMLエディタでFXMLファイルを編集できます。

図2-3 NetBeans IDEからFXMLファイルを開く

図2-3の説明が続きます
「図2-3 NetBeans IDEからFXMLファイルを開く」の説明

FXMLファイルのノードを右クリックして「開く」を選択すると、図2-4に示すように、NetBeans IDEではシステムにインストールされている最新のScene Builderを起動し、Scene Builderウィンドウが表示されます。Scene Builderを使用してFXMLファイルに加えた変更は、ファイルに反映されます。

図2-4 Scene BuilderでFXMLファイルを開く

図2-4の説明が続きます
「図2-4 Scene BuilderでFXMLファイルを開く」の説明

Scene Builderのインストール場所の構成

Scene Builderをデフォルトのインストール場所にインストールしなかった場合は、次の手順を実行して、NetBeans IDEでその場所を認識できるようにします。

  1. IDEのメイン・メニューから、「ツール」を選択し、「オプション」を選択します。
    Mac OSプラットフォームで、メイン・メニューから「NetBeans」を選択し、「プリファレンス」を選択します。

  2. 「オプション」ウィンドウで、「Java」「JavaFX」タブの順にクリックします。

  3. Scene Builderのインストール・フォルダの場所を指定して、「OK」をクリックします。
    図2-5に、Scene Builderインストールへのパスが表示された「JavaFX」タブを示します。

    図2-5 NetBeans IDEでのScene Builderホームの設定

    図2-5の説明が続きます
    「図2-5 NetBeans IDEでのScene Builderホームの設定」の説明

コントローラ・ソース・コードとの同期

NetBeans IDEの「コントローラの作成」機能を使用すると、Scene Builderに現在開いているFXMLファイルに加えた変更を、NetBeans IDEに開いているコントローラ・ソース・コードと同期できます。この機能を使用するには、次の手順を実行します。

  1. Scene Builderウィンドウで、「ライブラリ」パネルから「コンテンツ」パネルに別のボタン・コントロールをドラッグします。

  2. ウィンドウの右側にある「コード」パネルで、新規ボタンのfx:idフィールドおよび新規メソッド名にbutton2と入力し、onActionhandleButtonAction2と入力します。

  3. メイン・メニューで「ファイル」を選択し、次に「保存」を選択します。

  4. NetBeans IDEで、編集したFXMLDocument.fxmlファイルのノードを右クリックし(まだ開いていない場合)、コンテキスト・メニューから「編集」を選択します。
    handleButtonAction2が未定義であることを示すエラー・バッジが表示されることに注意してください。

  5. IDEのメイン・メニューから、「ソース」「コントローラの作成」の順に選択します。
    @FXML private Button button2宣言、および新規メソッドhandleActionButton2の宣言がコントローラ・ソース・ファイルFXMLDocumentController.javaに作成されます。Scene Builderの「コンテンツ」パネルから要素を削除したり、Scene Builderでfx:id値やメソッド名を更新する場合は、「コントローラの作成」コマンドを使用します。

次に実行すること

Scene BuilderツールとNetBeans IDEとの統合を理解した上で、使用可能なScene Builder機能の詳細は、JavaFX Scene Builderユーザーズ・ガイドを参照してください。単純な問題トラッキング・アプリケーションを作成するには、JavaFX Scene Builderの概要で説明されている手順を実行します。

Scene Builderリリースに付属するサンプル・アプリケーションを試すこともできます。これらのサンプルはNetBeansプロジェクトで、これは、コンパイル可能で、NetBeans IDEで開いた後に直接実行できることを意味します。

  1. http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.htmlの「Java SE Downloads」ページの「Additional Resources」セクションからScene Builderサンプル・バンドルをダウンロードします。

  2. javafx_scenebuilder_samples-2_0.zipファイルを抽出します。

  3. NetBeans IDEから、抽出したサンプルNetBeansプロジェクトの1つを開きます。

  4. 図2-6に示すように、IDEの「プロジェクト」ウィンドウでプロジェクトのノードを右クリックし、「実行」を選択します。

図2-6 Scene Builderサンプル・アプリケーションの実行

図2-6の説明が続きます
「図2-6 Scene Builderサンプル・アプリケーションの実行」の説明

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JavaFX Scene Builder: Java IDEでのJavaFX Scene Builderの使用

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