モジュール java.corba

パッケージ org.omg.PortableServer.POAPackage

このパッケージを使用すると、プログラマは異なるORB製品間で移植可能なオブジェクト実装を作成できます。

POA (Portable Object Adaptor)は、次の目標を満たすように設計されています。

  • プログラマが異なるORB製品間で移植可能なオブジェクト実装を作成できるようにする。
  • オブジェクトの識別情報の永続性を保持する。
  • オブジェクトが透過的に起動できるようにする。
  • 1つのサーバントが同時に複数のオブジェクト識別情報を利用できるようにする。

インタフェースMyMy.idlに定義されている場合は、idljコンパイラによってファイルMyPOA.javaが生成されます。 Myに対してその実装を提供する必要があり、それはMyPOAから継承する必要があります。

MyPOA.javaorg.omg.PortableServer.Servantを拡張するストリーム・ベースのスケルトンで、スケルトンが実装するIDLインタフェースに関連付けられているInvokeHandlerインタフェースとオペレーション・インタフェースを実装します。

Portable Object Adapter (POA)のPortableServerモジュールには、ネイティブServant型を定義します。 Javaプログラミング言語では、Servant型がJava org.omg.PortableServer.Servantクラスにマッピングされます。 このクラスは、すべてのPOAサーバント実装の基底クラスとして機能し、アプリケーション・プログラマが呼び出すことのできるいくつかのメソッドのほかに、POAそのものによって呼び出され、サーバントの動作を制御するためにユーザーがオーバーライドできるメソッドも提供します。

すべてのマッピングは、OMG文書(formal/99-10-07.pdf)に指定されているCORBA V2.3.1の第11章に対応しています。 ただし、id属性は、ptc/00-08-06のセクション11.3.8.26に追加されています。

パッケージの仕様

Java(TM) Platform, Standard Edition 6 ORBが準拠する公式の仕様のサポート・セクションの正確なリストは、「Java(TM) SE 6での正式なCORBAサポート仕様」を参照してください。

導入されたバージョン:
1.4