Sun Blade Storage Module M2 管理ガイド

 

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Sun Storage 6Gb SAS REM RAID HBA (SGX-SAS6-R-REM-Z) を使用した管理オプション

Sun Storage 6Gb SAS REM HBA (SGX-SAS6-REM-Z) を使用した管理オプション

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CMM ILOM の Web インタフェースを使用してストレージをホストに割り当てる方法

始める前に
  1. Web ブラウザを開き、次の URL を入力して CMM ILOM にログインします。

    http://chassis_sp_ipaddress/

    chassis_sp_ipaddress は、シャーシのサービスプロセッサの IP アドレスです。

    ILOM ログインページが表示されます。


    ILOM ログインページを示す図
  2. ログインします。

    管理者権限を持つアカウントを使用してログインする必要があります。

    「Chassis View」ページが表示されます。


    CMM ILOM メインページを示す図

    注 - 左の区画には、取り付けられているサーバーブレードが一覧表示されます。ストレージモジュールは表示されません。これは、CMM ILOM がストレージモジュールの Integrated Lights Out Management 機能を制御しているためです。


  3. 左の区画で「CMM」をクリックし、「System Information」タブをクリックします。「Overview」サブタブで、CMM ILOM ファームウェアのバージョンがゾーン機能をサポートするのに最低限必要なバージョンであることを確認します。

    「システム要件」を参照してください。ファームウェアのバージョンが最低限必要なバージョンでない場合は、続行する前に CMM ILOM ファームウェアを更新してください。


    CMM の「System Overview」タブを示す図。
  4. 左の区画で「CMM」を選択し、「Storage」タブをクリックします。

    SAS の「Zoning」サブページが表示されます。


    SAS の「Zoning」サブタブを示す図。
  5. 「Enabled」チェックボックスをチェックして「Save」ボタンをクリックし、Sun Blade Zone Manager を有効にします。

    ゾーン機能のオプションが表示されます。これで、Sun Blade Zone Manager を使用したゾーン設定の作成、表示、および管理が可能になります。


    Sun Blade Zoning Manager のオプションを示す図。
  6. Sun Blade Zone Manager を使用してホストからストレージへのアクセスを構成するには、次のいずれかの方法を選択します。
    • Quick Setup ツールを使用する Whole Chassis Setup。

      ホストからストレージへの既存の割り当てがシャーシ内に存在しない場合、または既存の割り当てをすべて消去して構成し直す場合は、この方法を使用します。Quick Setup では、最適化された自動テンプレートを使用して割り当てを構成することができます。手順 7に進みます。

    • Detailed Setup ツールを使用する Full Resource Control。

      ホストからストレージへの割り当てをカスタマイズする場合の制御を向上させたい場合、またはストレージを追加または変更するシャーシに既存の割り当てが存在する場合は、この方法を使用します。手順 8に進みます。

  7. Whole Chassis Setup を実行するには、次の手順を実行します。
    1. 「Sun Blade Zone Manager」セクションで、「Whole Chassis Setup」の「Quick Setup」ボタンをクリックします。

      Quick Setup には、ホストからストレージへの割り当てを必要に応じて最適化するための、自動化された使いやすいテンプレートが用意されています。ストレージリソースをシャーシ内ではじめて割り当てる場合 (ほかに割り当てが設定されていない場合) は、Quick Setup を使用するようにしてください。


      注意

      注意 - Quick Setup のテンプレートを使用すると、既存の割り当てが上書きされます。ホストからストレージへのアクセスをはじめて構成する場合、または割り当てをすべて消去して構成し直す場合は、Quick Setup を使用することをお勧めします。



      注 - Quick Setup を使用して、ホストからストレージへの初期の割り当てを作成すると、Full Resource Control を使用して、後で割り当てを変更することができます。CMM の Sun Blade Zone Manager の詳細な使用方法については、『Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM) CMM Administration Guide for Sun Blade 6000 and 6048 Modular Systems』を参照してください。


      シャーシコンポーネントのダイアグラムが表示されます。


      ゾーンが作成されていないデバイスのゾーン作成マネージャーを示す図。

      注 - CMM ILOM の Web インタフェースにおける HDD という用語は、ハードディスクドライブまたは半導体ドライブがスロット内に存在するかどうかにかかわらず、HDD の物理スロットを表します。


    2. ラジオボタンをクリックして、次のように、ゾーン作成テンプレートのいずれかを適用します。
      • オプション 1: ディスクごとに割り当てる。このオプションでは、ラウンドロビンアルゴリズムを使用して、ディスクをホストに割り当てます。ディスクの所有権は、使用可能なストレージモジュールで均等に分配されます。このオプションは耐障害性として最適で、単一のストレージモジュールで障害が発生したり、ストレージモジュールが 1 つだけ取り外されたりしても、RAID ボリュームはダウンしません。

      • オプション 2: 隣接するディスクごとに割り当てる。このオプションでは、サーバーを検索 (スロット 0 から開始) して、最も近いストレージモジュールから同数のディスクを割り当てます。すべてのサーバーが、隣接するディスクの数にできるだけ近付くように割り当てられます。

      • オプション 3: ストレージブレードごとに割り当てる。このオプションでは、サーバーを検索 (スロット 0 から開始) して、使用可能な最も近いストレージモジュールを割り当てます。たとえば、7 つのサーバーと 3 つのストレージモジュールがある場合、最初の 3 つのサーバーのみにストレージモジュールが割り当てられます。

      • オプション 4: 隣接するストレージブレードごとに割り当てる。このオプションでは、隣接するスロットにストレージモジュールが搭載されているサーバーを検索して、サーバーごとにストレージを割り当てます。隣接するスロットにストレージモジュールが搭載されていないサーバーには、ストレージが割り当てられません。


      注 - 各テンプレートオプションを試して、そのテンプレートが自分のニーズに合っているかどうかを確認することができます。「Save」ボタンをクリックするまで、構成は保存されません。


      次に、オプション 1 の例を示します。


      各ディスクのゾーンを示す図。
    3. 警告ダイアログボックスで「OK」をクリックします。
    4. 準備ができたら、「Save」ボタンをクリックします。

      ホストからストレージへの割り当てが保存されます。リソースが正常に割り当てられたことを示す緑色のチェックマークによって進捗状態が示されます。ウィンドウの下部にスクロールして、「Pending Assignments」の表を表示することでも詳細を確認できます。処理が完了するまで、「Quick Setup」ウィンドウを閉じないでください。ストレージデバイスとサーバーの数によっては、この処理に最大 15 分かかることがあります。


      注意

      注意 - 保存操作中には、ゾーン構成の一部として指定されているコンポーネントに対してホットプラグ操作や電源の切断操作を行わないことが重要です。



      保存中のゾーン構成を示す図。

      注 - すべての割り当てが完全に保存される前に「Quick Setup」ウィンドウが閉じられた場合、緑色のチェックマークが付いているデバイスの割り当てのみが保存されます。この場合、「Zoning」ページに戻って、「Full Resource Control」の「Detailed Setup」をクリックし、ホストに割り当てられていないデバイスの割り当てを終了する必要があります。


    5. 構成の保存が完了したら、「Set Complete」ダイアログボックスで「OK」をクリックします。

      これにより、CMM 内でのホストからストレージへの新しい割り当てと、SAS ドメインエクスパンダが保存されます。


      「Set Complete」ダイアログボックスを示す図。
    6. 「Quick Setup」ウィンドウを閉じます。

      割り当ての保存が完了したら、次に、CMM ILOM 構成のバックアップコピーを作成して、割り当てが失われた場合に、保存した CMM ILOM 構成を復元することによって割り当てを回復できるようにします。

      手順 9に進みます。

  8. 既存のゾーン構成にストレージを追加するには、次を実行します。
    1. 「Full Resource Control」の「Detailed Setup」ボタンをクリックします。

      シャーシコンポーネントのダイアグラムが表示されます。この例では、FMod ストレージがストレージモジュールに追加されています。このストレージがホストから認識されるようにするには、既存のゾーングループに追加するか、ホストからストレージへの新しいグループの一部にします。

      この例では、新しい未割り当ての FMod ストレージ [2] が、既存のホスト [1] のゾーングループに追加されます。


      未割り当てのストレージが含まれている既存のゾーン構成を示す図。
    2. 変更するゾーングループのホストをクリックします。

      選択されたホスト [1] と、そのホストに現在割り当てられているすべてのストレージの輪郭が、薄いグレーで強調表示されます。


      選択されたホストを示す図。
    3. 「Modify Group」ボタンをクリックします。

      変更モードでは、選択されたホストと、そのホストに現在割り当てられているすべてのストレージの輪郭が、濃いグレーで強調表示されます。


      変更対象のゾーングループを示す図。
    4. ここで、ゾーングループに追加する未割り当てのストレージをクリックします。

      現在のゾーングループに割り当てるために選択された各ストレージデバイス [2] の輪郭が明るい緑色で強調表示されます。


      現在のゾーングループに追加するために選択されたストレージを示す図。
    5. 操作が完了したら、「Save」ボタンをクリックします。
    6. 警告ダイアログボックスで「OK」をクリックします。

      選択されたストレージが現在のゾーングループに追加されます。緑色のチェックマークによって進捗状態が示されます。


      変更されたグループの保存の進捗状態を示す図。

      注 - ゾーン構成が完全に保存される前にゾーン機能のウィンドウが閉じられた場合、緑色のチェックマークが付いているデバイスの構成の割り当てのみが保存されます。この場合、「SAS Zoning Settings」ページに戻って、「Full Resource Control」の「Manage Zoning」をクリックし、ホストに割り当てられていないデバイスの構成を終了する必要があります。


    7. 構成の保存が完了したら、「Set Complete」ダイアログボックスで「OK」をクリックします。

      これにより、CMM 内の新しいゾーン構成と、ストレージモジュールの SAS エクスパンダが保存されます。


      「Set Complete」ダイアログボックスを示す図。
    8. 「Manage Zoning」ウィンドウを閉じます。

      ゾーン構成の保存が完了したら、バックアップを作成して、ゾーン構成が失われた場合に現在のゾーン構成を復元できるようにしてください。

  9. CMM ILOM 構成をバックアップファイルに保存します。CMM の「Maintenance」タブをクリックします。

    CMM の保守に関するサブタブが表示されます。

  10. 「Backup/Restore」タブをクリックします。

    「Backup/Restore」ページが表示されます。


    CMM ILOM の「Backup/Restore」を示す図
  11. 「Operation」ドロップダウンリストから「Backup」を選択します。

    ページの情報を入力して、バックアップファイルを作成します。ILOM の「Backup/Restore」の詳細な使用方法については、『Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM) 3.0 Web Interface Procedures Guide』を参照してください。

    CMM ILOM 構成のバックアップが完了したら、ホストに移動して、ホストに割り当てられているディスクのボリュームをフォーマットおよび作成します。

参照