Oracle® Solaris 11.2 でのシステム情報、プロセス、およびパフォーマンスの管理

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更新: 2014 年 9 月
 
 

ディスクの使用状況を表示する

iostat コマンドを使用すると、ディスクの入出力に関する統計情報を表示したり、スループット、使用率、待ち行列の長さ、トランザクション率、およびサービス時間の統計情報を表示したりできます。このコマンドの詳細については、iostat(1M) のマニュアルページを参照してください。

ディスク使用状況の情報の表示 (iostat)

秒単位で時間間隔を指定して iostat コマンドを使用すると、ディスクの使用状況の情報を表示できます。

$ iostat 5
     tty          fd0           sd3          nfs1         nfs31          cpu
tin tout kps tps serv  kps tps serv  kps tps serv  kps tps serv  us sy wt id
  0    1   0   0  410    3   0   29    0   0    9    3   0   47   4  2  0 94

出力の 1 行目は、今回のブート以降の統計情報を示します。2 行目以降は、時間間隔ごとの統計情報を示します。デフォルトでは、端末 (tty)、ディスク (fdsd)、および CPU (cpu) の統計情報が表示されます。

次の例は、5 秒間隔で収集されたディスク統計情報を示します。

$ iostat 5
tty        sd0           sd6           nfs1         nfs49           cpu
tin tout kps tps serv  kps tps serv  kps tps serv  kps tps serv  us sy wt id
 0    0   1   0   49    0   0    0    0   0    0    0   0   15   0  0  0 100
 0   47   0   0    0    0   0    0    0   0    0    0   0    0   0  0  0 100
 0   16   0   0    0    0   0    0    0   0    0    0   0    0   0  0  0 100
 0   16   0   0    0    0   0    0    0   0    0    0   0    0   0  0  0 100
 0   16  44   6  132    0   0    0    0   0    0    0   0    0   0  0  1 99
 0   16   0   0    0    0   0    0    0   0    0    0   0    0   0  0  0 100
 0   16   0   0    0    0   0    0    0   0    0    0   0    0   0  0  0 100
 0   16   0   0    0    0   0    0    0   0    0    0   0    0   0  0  0 100
 0   16   0   0    0    0   0    0    0   0    0    0   0    0   0  0  0 100
 0   16   0   0    0    0   0    0    0   0    0    0   0    0   0  0  0 100
 0   16   3   1   23    0   0    0    0   0    0    0   0    0   0  0  1 99
 0   16   0   0    0    0   0    0    0   0    0    0   0    0   0  0  0 100
 0   16   0   0    0    0   0    0    0   0    0    0   0    0   0  0  0 100
 0   16   0   0    0    0   0    0    0   0    0    0   0    0   0  0  0 100

次の表に、iostat n コマンド出力内のフィールドを示します。

デバイスタイプ
フィールド名
説明
端末
tin
端末の入力待ち行列内の文字数
tout
端末の出力待ち行列内の文字数
ディスク
bps
1 秒当たりのブロック数
tps
1 秒当たりのトランザクション数
serv
ミリ秒単位で表した平均サービス時間
CPU
us
ユーザーモード
sy
システムモード
wt
入出力待機中
id
アイドル状態

拡張ディスク統計情報の表示 (iostat –xtc)

iostat −xt コマンドを実行して、拡張ディスクの統計情報を表示します。

$ iostat −xt
device     r/s    w/s   kr/s   kw/s wait actv wsvc_t asvc_t  %w  %b  tin tout
blkdev0    0.0    0.0    0.0    0.0  0.0  0.0    0.0    0.0   0   0    0    1
sd0        0.1   19.3    1.4   92.4  0.0  0.0    0.2    1.6   0   1
sd1        0.0    0.0    0.0    0.0  0.0  0.0    0.0    0.0   0   0
nfs9       0.0    0.0    0.0    0.0  0.0  0.0    0.0    1.0   0   0
nfs10      0.0    0.0    0.0    0.0  0.0  0.0    0.0    7.6   0   0
nfs11      0.0    0.0    0.0    0.0  0.0  0.0    0.0   15.6   0   0
nfs12      0.3    0.0    1.9    0.0  0.0  0.0    0.0   30.5   0   1 

iostat −xt コマンドを使用すると、ディスクごとに 1 行ずつ出力が表示されます。出力フィールドは次のとおりです。

r/s

1 秒当たりの読み取り数

w/s

1 秒当たりの書き込み数

kr/s

1 秒当たりの読み取りキロバイト数

kw/s

1 秒当たりの書き込みキロバイト数

wait

サービス (待ち行列の長さ) を待機中の平均トランザクション数

actv

サービス中の平均トランザクション数

svc_t

ミリ秒単位で表した平均サービス時間

%w

待ち行列が空でない時間の割合

%b

ディスクがビジーである時間の割合