Oracle® Solaris 11.2 でのシステム情報、プロセス、およびパフォーマンスの管理

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更新: 2014 年 9 月
 
 

crontab ファイルの作成と編集

crontab ファイルを作成するもっとも簡単な方法は、crontab -e コマンドを使用することです。このコマンドは、EDITOR 環境変数でシステム環境に定義されているテキストエディタを起動します。この環境変数が設定されていない場合は、crontab コマンドはデフォルトのエディタ ed を使用します。

次の例は、エディタが定義されているかどうかを確認する方法と、vi をデフォルトのエディタとして設定する方法を示しています。

$ which $EDITOR
$ 
$ EDITOR=vi
$ export EDITOR

crontab ファイルを作成すると、自動的に /var/spool/cron/crontabs ディレクトリ内に格納され、作成者のユーザー名で命名されます。root 特権があれば、別のユーザーや rootcrontab ファイルを作成または編集できます。

crontab ファイルを作成または編集する方法

始める前に

別のユーザーに属する crontab ファイルを作成または編集する場合は、root 役割になる必要があります。Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

自分の crontab ファイルを編集する場合は、root 役割になる必要はありません。

  1. 新しい crontab ファイルを作成するか、既存の crontab ファイルを編集します。
    # crontab -e [username]

    username は、crontab ファイルを作成または編集するユーザーのアカウント名を指定します。自分の crontab ファイルを作成するにはスーパーユーザー特権は必要ありませんが、root または別のユーザーの crontab ファイルを作成したり編集したりするには、スーパーユーザー特権が必要です。


    Caution

    注意  -  誤ってオプションを指定せずに crontab コマンドを入力した場合は、エディタの中断文字を入力すると、変更を保存せずに終了できます。この場合に変更を保存してファイルを終了すると、既存の crontab ファイルが空のファイルで上書きされます。


  2. コマンド行を crontab ファイルに追加します。

    crontab ファイルエントリの構文 に記載されている構文に従ってください。crontab ファイルは、 /var/spool/cron/crontabs ディレクトリに保存されます。

  3. crontab ファイルの変更箇所を確認します。
    # crontab -l [username]
使用例 4-1  crontab ファイルを作成する

次の例は、他のユーザーのための crontab ファイルをどのように作成するかを示します。

# crontab -e mary

次のコマンドエントリを新しい crontab ファイルに追加すると、毎週日曜日の午前 1 時にユーザーのホームディレクトリからすべてのログファイルが自動的に削除されます。このコマンドエントリは出力先を変更しないので、出力先変更文字がコマンド行の *.log のあとに追加されます。このためコマンドが正しく実行されます。

# This command helps clean up user accounts.
1 0 * * 0 rm /home/mary/*.log > /dev/null 2>&1