crontab ファイルの表示と確認
crontab –l コマンドを使用して、crontab ファイルの内容を表示および確認できます。
crontab ファイルが存在するかどうかを確認する
ユーザーの crontab ファイルが存在することを確認するには、/var/spool/cron/crontabs ディレクトリの ls -l コマンドを使用します。たとえば、次のサンプル出力は、システムにさまざまなユーザーの crontab ファイルが存在することを示しています。
$ ls -l /var/spool/cron/crontabs drwxr-xr-x 2 root sys 12 Nov 26 16:55 ./ drwxr-xr-x 4 root sys 4 Apr 28 2012 ../ -rw------- 1 root sys 190 Jun 28 2011 adm -rw------- 1 root staff 0 Nov 13 2012 mary -rw------- 1 root un 437 Oct 8 2012 johndoe -r-------- 1 root root 453 Apr 28 2012 lp -rw------- 1 root sparccad 63 Jul 17 10:39 mary2 -rw------- 1 root sparccad 387 Oct 14 15:15 johndoe2 -rw------- 1 root other 2467 Nov 26 16:55 root -rw------- 1 root sys 308 Jun 28 2011 sys -rw------- 1 root siete 163 Nov 20 10:40 mary3 -r-------- 1 root sys 404 Jan 24 2013 uucp
crontab ファイルを表示する
crontab -l コマンドは、cat コマンドがその他のタイプのファイル内容を表示するのとほぼ同様に、crontab ファイルの内容を表示します。このコマンドを使用するために、(crontab ファイルが入っている) /var/spool/cron/crontabs ディレクトリに変更する必要はありません。
デフォルトでは、crontab -l コマンドは自分自身の crontab ファイルを表示します。ほかのユーザーに属する crontab ファイルを表示するには、root 役割になる必要があります。
You can use the crontab command as follows:
# crontab -l [username]
username は、crontab ファイルを表示するユーザーのアカウント名を指定します。他のユーザーの crontab ファイルを表示するには、スーパーユーザー特権が必要です。
 | 注意 - 誤ってオプションを指定しないで crontab コマンドを入力した場合は、使用しているエディタの中断文字を入力して、変更を保存せずに終了します。この場合に変更を保存してファイルを終了すると、既存の crontab ファイルが空のファイルで上書きされます。 |
次の例は、crontab -l コマンドを使用してユーザーのデフォルトの crontab ファイルの内容を表示する方法を示します。
$ crontab -l 13 13 * * * chmod g+w /home1/documents/*.book > /dev/null 2>&1使用例 4-3 デフォルトの root の crontab ファイルを表示する
次の例は、デフォルトの root の crontab ファイルを表示する方法を示します。
$ su Password: # crontab -l #ident "@(#)root 1.19 98/07/06 SMI" /* SVr4.0 1.1.3.1 */ # # The root crontab should be used to perform accounting data collection. # # 10 3 * * * /usr/sbin/logadm 15 3 * * 0 /usr/lib/fs/nfs/nfsfind 30 3 * * * [ -x /usr/lib/gss/gsscred_clean ] && /usr/lib/gss/gsscred_clean #10 3 * * * /usr/lib/krb5/kprop_script ___slave_kdcs___使用例 4-4 他のユーザーの crontab ファイルを表示する
次の例は、他のユーザーの crontab ファイルを表示する方法を示します。
$ su Password: # crontab -l jones 13 13 * * * cp /home/jones/work_files /usr/backup/. > /dev/null 2>&1