コンソールアクセスを有効にする方法

ユーザーの要求に基づいて、ブラウザから VM インスタンスのコンソールを使用できるようにするには、この手順を使用します。

1. 各コンピュートノード上で、どのシナリオが適用するかに応じて、次の手順を実行します。
   • コンピュートノードの IP アドレスがパブリックに面したネットワークからアクセスできる場合は、/etc/nova/nova.conf ファイルの [DEFAULT] セクション内に次のパラメータを設定します。

     [DEFAULT]
     ...
     vnc_enabled = true
     vncserver_listen = 0.0.0.0
     novncproxy_port = 6080
     novncproxy_base_url =http://FQDN:6080/vnc_auto.html
     novncproxy_host = 0.0.0.0
     ...
     

     ここで、FQDN は、そのコンピュートノードの完全修飾ドメイン名または IP アドレスを表します。

   • コンピュートノードがプライベートネットワーク内に存在する場合は、/etc/nova/nova.conf ファイルの [DEFAULT] セクション内に次のパラメータを設定します。

     [DEFAULT]
     ...
     vnc_enabled = true
     vncserver_listen = internal-IP
     novncproxy_port=6080
     novncproxy_base_url = http://public-IP:6080/vnc_auto.html
     vncserver_proxyclient_address = internal-IP
     

     • internal-IP - 内部ネットワーク上のコンピュートノードの IP アドレス。

     • public-IP - コントローラホストのパブリック IP アドレス。

2. コンピュートノードの IP アドレスがパブリックに面したネットワークからアクセスできる場合は、次のサブステップを実行します。それ以外の場合は、次の手順にスキップします。
   1. nova-novncproxy サービスを有効にします。

      compute# svcadm enable nova-novncproxy

   2. nova-compute サービスを再起動します。

      compute# svcadm restart nova-compute

3. コントローラノード上で、どのシナリオが適用するかに応じて、次の手順を実行します。
   • コンピュートノードの IP アドレスがパブリックに面したネットワークからアクセスできる場合は、nova-consoleauth サービスを有効にします。

     controller# svcadm enable nova-consoleauth

   • コンピュートノードがプライベートネットワーク内に存在する場合は、次の手順を実行します。
     1. /etc/nova/nova.conf ファイルの [DEFAULT] セクション内の次のパラメータを設定します。

        novncproxy_base_url=http://public-IP:6080/vnc_auto.html
        

        ここで、public-IP はコントローラホストのパブリック IP アドレスです。

     2. 次のように Nova サービスを有効にします。

        controller# svcadm enable nova-consoleauth
        controller# svcadm enable nova-novncproxy