Oracle Database 2日でデータ・レプリケーションおよび統合ガイド 11g リリース1(11.1) E05777-03 |
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この章では、多くのデータ・レプリケーションおよび統合環境に必要な一般的なタスクの実行方法を説明します。
この章は次の項で構成されています。
複数の場所にあるデータにアクセスするには、最初に各場所を一意に識別できることを確認する必要があります。次に、これらの場所の間に通信パスを確立する必要があります。
各データベースの一意識別子をグローバル・データベース名と呼びます。初期化パラメータGLOBAL_NAMES
をTRUE
に設定することで、分散データベース環境内の各データベースを一意に識別できることが保証されます。データベースは、DB_NAME
初期化パラメータで指定された個々のデータベース名の前に、データベース作成時にDB_DOMAIN
初期化パラメータで指定されたデータベース・ネットワーク・ドメインを付けることで、グローバル・データベース名を形成します。
GLOBAL_NAMES
パラメータには、データベース・リンクが接続先データベースと同じ名前を持つ必要があるかどうかを指定します。分散処理を使用する場合は、各データベースでこのパラメータをTRUE
に設定し、ネットワーク環境でのデータベースおよびリンクについて一貫したネーミング規則を確実に使用することをお薦めします。
SYSDBA
権限を持つユーザーとしてログインできます。
GLOBAL_NAMES
と入力します。
GLOBAL_NAMES
初期化パラメータをTRUE
に設定します。
パラメータをサーバー・パラメータ・ファイルで永続的に設定するか、初期化パラメータ・ファイルで永続的に設定するかを確認してください。
GLOBAL_NAMES
初期化パラメータはFALSE
に設定されます。したがって、各データベースで明示的にTRUE
に設定する必要があります。
別の項からこの項に移動した場合は、ここでその項に戻ります。
参照:
GLOBAL_NAMES
初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。
Oracle Streamsのいずれかのコンポーネントを使用することを計画している場合は、Oracle Streams管理者を構成します。Oracle Streamsコンポーネントには次のものがあります。
Oracle Streams管理者は、これらのコンポーネントが使用される各データベースでこれらのコンポーネントを構成および管理します。これらのコンポーネントの詳細は、このマニュアルの次の各項を参照してください。
Oracle Streams管理者を構成するには、適切な権限を持つ新規ユーザーを作成するか、これらの権限を既存のユーザーに付与します。SYS
またはSYSTEM
ユーザーをOracle Streams管理者として使用しないでください。また、Oracle Streams管理者は、デフォルト表領域としてSYSTEM
表領域を使用しないでください。
Oracle Streams管理者は、他のユーザーによって使用されない専用表領域を使用する必要があります。キュー表およびその他のOracle Streamsコンポーネントにはディスク容量が必要であり、専用表領域によってこれらの要件が効率的に満たされます。
「表領域の作成」ページが表示され、「一般」サブページが表示されます。
streams_tbs
と入力します。
streams_tbs.dbf
と入力します。
25
に変更し、リストが MB
に設定されていることを確認します。
5
と入力し、リストを MB
に設定します。
「無制限」
に設定したままにするのが最適です。
この項では、「チュートリアル: Oracle Streams管理者の表領域の作成」で構成した表領域を使用するOracle Streams管理者の作成について説明します。
「ユーザーの作成」ページの「一般」サブページが表示されます。
strmadmin
と入力します。
管理ユーザーの適切なパスワードを入力します。パスワードの選択の詳細は、『Oracle Database 2日でセキュリティ・ガイド』を参照してください。
streams_tbs
表領域を選択します。
「ユーザーの作成」ページの「ロール」サブページが表示されます。
「ロールの変更」ページが表示されます。
DBMS_STREAMS_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE
プロシージャを使用して、ユーザーに追加の権限を付与します。
別の項からこの項に移動した場合は、ここでその項に戻ります。
キューには、Oracle Streams環境のメッセージが格納されます。Oracle Streamsレプリケーション環境では、キューにはデータベース変更に関する情報を含むメッセージが格納されます。Oracle Streamsメッセージ機能環境では、キューにはアプリケーションおよびユーザーによって生成および使用されるメッセージが格納されます。通常、Oracle Streams環境の各データベースには1つ以上のキューがあります。
ANYDATA
キューにより、ほぼすべてのタイプのメッセージを簡単に格納できます。ANYDATA
キューを使用する場合は、たとえば複数の異なるタイプのアプリケーション・メッセージを同じキューに格納できます。ANYDATA
キューは、Oracle Streamsレプリケーション環境のデータベース変更に関する情報の格納に使用する必要があります。
「Streams」ページが表示され、「メッセージ機能」サブページが表示されます。
ANYDATA
データ型のキューにより、単一キュー内のほぼ任意のタイプのメッセージを格納できます。
streams_queue
ですが、必要に応じて別の名前を入力することもできます。
streams_queue_table
です。したがって、strmadmin.streams_queue_table
と入力するか、必要に応じて別の所有者と名前を入力できます。
別の項からこの項に移動した場合は、ここでその項に戻ります。
分散データベース環境の2つの場所の間に通信パスを確立するには、データベース・リンクを作成する必要があります。データベース・リンクは、あるデータベースから別のデータベースへの1方向通信パスを定義するポインタです。Oracle Databaseは、データベース・リンクを使用して、あるデータベース上のユーザーがリモート・データベース内のオブジェクトにアクセスできるようにします。ローカル・ユーザーは、リモート・データベース上のユーザーでない場合でも、リモート・データベースへのデータベース・リンクを使用できます。
データベース・リンクは、複数のデータベースにデータを格納する環境またはデータベース間で情報を共有する環境でほとんどの場合に必要です。これらの環境には、分散SQL、Oracle Streamsレプリケーション、マテリアライズド・ビュー・レプリケーションおよびメッセージ機能を使用する環境があります。
分散環境の各データベースのGLOBAL_NAMES
初期化パラメータはTRUE
に設定されているため、2つのデータベース間にリンクを確立する場合はグローバル・データベース名を使用する必要があります。これにより、各データベース・リンクが適切なリモート・データベースに接続できます。
2つのデータベース間にデータベース・リンクを作成する前に、ネットワーク接続を構成して、データベースが相互に通信できるようにする必要があります。データベース間のネットワーク接続の構成の詳細は、『Oracle Database 2日でデータベース管理者』を参照してください。
strmadmin
やSYSTEM
などの管理ユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。データベース・リンクは、このユーザーのスキーマに作成されます。
ii1.example.com
データベース・インスタンスの「データベース」ホームページに移動します。
ii2.example.com
です。
ii2.example.com
です。
SYSTEM
などの管理ユーザー、Oracle Streams管理者strmadmin
、またはoe
などの通常のデータベース・ユーザーを入力できます。
別の項からこの項に移動した場合は、ここでその項に戻ります。
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