Oracle® Databaseインストレーションおよび構成ガイド 11gリリース2 (11.2) for Fujitsu BS2000/OSD E49830-02 |
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この章では新しい11.2データベースの作成方法または既存のデータベースのリリース11.2へのアップグレード方法について説明します。内容は次のとおりです。
データベースは自動または手動で作成できます。「データベースの自動作成」に概要が記載されている自動作成手順を使用することをお薦めします。手動でのデータベースの作成手順は、「データベースの手動作成」に記載されています。
この項の内容は次のとおりです。
データベースを作成する前に、次の作成前のアクティビティを先に実行する必要があります。
インストール・ユーザーIDにOracle Database 11gリリース2ソフトウェアをインストールします。これを行うための詳細は、第3章、「Oracle Databaseのインストールおよび削除」を参照してください。
BS2000システム管理者は、Oracle Database (DBA
のユーザーID)を保持するアカウントにJOIN
エントリを作成する必要があります。
このアカウントに必要な権限は次のとおりです。
NTL=YES EXPRESS=YES TTYPL=TP CSTMP-MACRO=YES
注意: ADDRSPACE の値は512MB以上にする必要があります。 |
BS2000システム管理者は、バックグラウンド・タスクに別のジョブ・クラスを定義することをお薦めします。このジョブ・クラスは、次の特性を持つ必要があります。
TP-ALLOWED=YES NO-CPU-LIMIT=YES JOB-TYPE=BATCH
データベースを自動的に作成するには、次の手順を実行します。
DBAユーザーIDを使用してログインします。
自動作成手順(INSTALL.P.SUPER
)を開始するには、次のコマンドを入力します。
/CALL-PROCEDURE $ORAC1120.INSTALL.P.SUPER
INSTALL.P.SUPER
プロシージャを実行する場合、次のキーワード・パラメータの値を指定できます(値を変更しない場合はデフォルト値が使用されます)。
パラメータ | 値 |
---|---|
BATCH | プロシージャをバッチ・モードで実行するには、YESと入力します。デフォルトはYES に設定されているため、デフォルトではプロシージャはバッチ・モードで実行されます。 |
CPULIMIT | バッチ・ジョブの時間制限を設定します。デフォルトはNOです。 |
PLSQL | 基本PL/SQLパッケージの自動インストールを抑止するには、NOと入力します。デフォルトはYES です。 |
VIEWS | 基本表示(カタログ、インポートやエクスポートなど)の自動インストールを抑止するには、NOと入力します。デフォルトはYES です。 |
次のような情報を求めるプロンプトに回答します(何も入力しない場合は、画面に表示されるデフォルトが使用されます)。
パラメータ | 値 |
---|---|
DBASID | インストールするデータベースの1から4文字のシステムIDを入力します。これは必須パラメータです。 |
JOBCLASS | Oracle Database 11gリリース2のバックグラウンド・ジョブに使用するジョブ・クラスを入力します。これは必須です。 |
UPDATE | このSID に対する既存ファイルがあり、それを更新する場合は、YESと入力します。 |
SYSPW | Oracle DatabaseユーザーSYS に任意のパスワードを入力します。
注意: |
SYSTEMPW | Oracle DatabaseユーザーSYSTEM の任意のパスワードを入力します。
注意: |
JAVA | Java対応のデータベースが不要な場合は、NOと入力します(これにより、メモリー、CPUおよびディスク領域のリソースが節約されます)。詳細は、第12章、「データベースにおけるJava」を参照してください。 |
DBSIZE | SYSTEM表領域ファイルのサイズを、バイト、キロバイトまたはメガバイト単位で入力します。次のいずれかの書式で値を入力できます。
デフォルトは250Mです。 |
AUXSIZE | SYSAUX表領域ファイルのサイズを、バイト、キロバイトまたはメガバイト単位で入力します。次のいずれかの書式で値を入力できます。
デフォルトは200Mです。 |
LOGSIZE | ログ・ファイルのサイズを、バイト、キロバイトまたはメガバイト単位で入力します。次のいずれかの書式で値を入力できます。
デフォルトは20000KBです。 |
UNDOSIZE | UNDO表領域ファイルのサイズを、バイト、キロバイトまたはメガバイト単位で入力します。次のいずれかの書式で値を入力できます。
デフォルトは100Mです。 |
LOCAL | ローカル管理のSYSTEM表領域が不要な場合は、NOと入力します。デフォルトはYES です。ローカル管理のSYSTEM表領域を選択した場合は、一時表領域が自動的に作成されます。 |
DEFTS | デフォルトの永続表領域を作成しない場合は、NOと入力します。デフォルトはYES です。 |
TEMPTS | このプロンプトは、ローカル管理のSYSTEM表領域が不要な場合にのみ表示されます。デフォルトの一時表領域が不要な場合は、NOと入力します。デフォルトはYES です。 |
CHARSET | データベースの作成に使用するキャラクタ・セットを入力します(デフォルトはWE8BS2000 です)。
詳細は、『Oracle Databaseユーザーズ・ガイドfor Fujitsu BS2000/OSD』のグローバリゼーション・サポートに関する説明を参照してください。 |
NCHARSET | データ型がNCHAR 、NCLOB またはNVARCHAR2 として特に定義された列にデータを格納する際に使用する各国語キャラクタ・セットを入力します。有効な値は、AL16UTF16 およびUTF8 です。デフォルトはAL16UTF16 です。 |
特に指定されないかぎり、$ORAC1120.INSTALL.P.SUPER
が生成され、次のことを行うバッチ・ジョブが開始されます。
INSTALL.P.DBA
のコール
SYSTEMおよびSYSAUX表領域の作成
デフォルトの永続表領域、一時表領域およびUNDO表領域の作成
ログ・ファイルの作成
データベースの初期化
CATALOG.SQL
の実行
CATPROC.SQL
の実行
SQLヘルプ表のインストール
デモ表のインストール
必要に応じて、システムのパスワードの変更
検証手続きの呼出し
$ORAC1120.INSTALL.P.SUPER
が終了すると、初期化されてすぐに使用できるデータベースおよび動作中のOracle Databaseができます。ジョブの結果はファイルL.
sid
.INSSUP.SYSOUT
にリストされ、ここで、SID
は、今インストールしたデータベースのシステムIDです。
「データベースの自動作成」に概要が記載されている自動作成手順を使用することをお薦めします。次の手動作成手順では、自動作成手順と同じ手順を実行します。ただし、個々の手順を手動で入力するため、自分のペースでインストールを実行でき、次のオプションの中から、実行するもの、拡張、省略または別のタイミングに実行するものを決定できます。
次に示すとおり、$ORAC1120
からDBAファイルをコピーします。
DBAユーザーID
を使用してログインします。
Oracle Databaseのインストール・プロシージャをコールします。このプロシージャによって、DBA
ファイルが$ORAC1120
からDBAユーザーID
アカウントにコピーされます。プロシージャが開始すると、インストールするデータベースの1から4文字のOracle Database IDの入力が求められます。
DBA
ファイルをインストールするには、次のコマンドを入力します。
/CALL-PROCEDURE $ORAC1120.INSTALL.P.DBA
このプロシージャによって、次の情報の入力が求められます。
パラメータ | 値 |
---|---|
DBASID | インストールするデータベースの1から4文字のシステムIDを入力します。 |
JOBCLASS | バックグラウンド・タスクおよびサーバー・タスクで使用されるBS2000ジョブ・クラスを入力します。 |
このプロシージャの起動時に、次のキーワード・パラメータも変更できます。
パラメータ | 値 |
---|---|
LOG | リストされているアクションをインストールする場合は、WRITE-TEXT (BS2000のコマンド名)を入力します。 |
UPDATE | YES/NOを入力して、既存のファイルを更新するかどうかを示します。デフォルトはNOです。 |
$ORAC1120.INSTALL.P.DBA
プロシージャによって、次のファイルがDBAユーザーID
アカウントにコピーされます。
sid
.P.ORAENV
: Oracle Databaseの環境定義ファイル
sid
.DBS.INIT.ORA
: Oracle Databaseの初期化ファイル
ここで、sid
は、インストールするデータベースのデータベースIDです。
DBAプロシージャのインストール後に、データベースを作成する必要があります。この項では、データベースの作成、およびデータベース・ファイルとログ・ファイルの割当てのための手順について説明します。
データベース・ファイルおよびログ・ファイルは、DBA
アカウントのデフォルトのボリューム・セット、別のパブリック・ボリューム・セット(PVS)または特定のプライベート・ボリュームに配置できます。
プライベート・ディスクにデータベース・ファイルまたはログ・ファイルを作成するには、次に示すとおり、最初にBS2000の/FILE
コマンドを使用してファイルを割り当てる必要があります。
/FILE
sid
.DBS.DATABASE1.DBF,SPACE=
filesize
-
/[,DEVICE=
device
,VOLUME=
volser
]
/FILE
sid
.DBS.SYSAUX.DBF,SPACE=
filesize
-
//[,DEVICE=
device
,VOLUME=
volser
]
/FILE
sid
.DBS.LOG1.DBF,SPACE=
filesize
-
/[,DEVICE=
device
, VOLUME=
volser
]
/FILE
sid
.DBS.LOG2.DBF,SPACE=
filesize
-
/[,DEVICE=
device
, VOLUME=
volser
]
各要素の意味は次のとおりです。
sid
は、インストールしているデータベースを識別します。
filesize
は、PAMブロック単位でのファイルのサイズです。/FILE
コマンドで指定したファイル・サイズは、データベースの作成時にCREATE DATABASE
文のSQL*Plusに指定したサイズに、追加ヘッダーとして使用される追加のOracle Databaseブロックを1つ加えたサイズと一致する必要があります。このブロックのサイズは1から16 PAMページで、init.ora
パラメータDB_BLOCK_SIZE
で指定したOracle Databaseのブロック・サイズに応じて異なりますが、詳細は付録C、「初期化パラメータおよびパラメータ・ファイル」を参照してください。
たとえば、2MBのデータベース・ファイルを作成する場合、FILE
コマンドのファイル・サイズの値として、1024に1 PAMページ分の追加Oracle Databaseブロックを加えた値を指定する必要があります。
device
は、ファイルの格納に使用するデバイスを指定します。
volser
は、ファイルの格納に使用するボリュームを指定します。
前述の例で使用されている名前は、デフォルトのデータベースおよびログ・ファイルの名前です。別の名前を使用する場合は、データベースの作成時に、SQLのCREATE DATABASE
文でこれらの名前を使用してください。
配布初期化ファイルsid
.DBS.INIT.ORA
(sid
はデータベースのデータベースID)のパラメータに対して行う変更がある場合に、これを識別します。SGAパラメータは、メモリー制限およびOracle Databaseシステムに一度にアクセスできるユーザーの最大数を反映するために調整する必要がある場合があります。BS2000エディタを使用して変更を行います。
関連項目: 初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。 |
環境定義ファイルsid
.P.ORAENV
を特定の要件に従って変更します。変数の数は起動時にのみ評価されることに注意してください。ORAENV
ファイルを後で変更した場合、次回の起動時にその変更が反映されるまで待機する必要がある場合があります。
ただし、ORAENV
変数NLS_LANG
のキャラクタ・セットは、配信されたSQLスクリプトの実行時には変更しないでください。
SQL*Plusをコールする前に、適切なsid
.P.ORAENV
プロシージャをコールする必要があることに注意してください。SQL*Plusを実行するには、次のコマンドを入力します。
/START-PROGRAM $ORAC1120.SQLPLUS
* /NOLOG
SQL> CONNECT / AS SYSDBA
SQL> STARTUP NOMOUNT [PFILE=filename]
/NOLOG
は、ユーザー名およびパスワードを入力するためのプロンプトを表示しません。CONNECT
は、アイドル状態のインスタンスに接続します。最後の文は、Oracle Databaseインスタンスを開始します。初期化ファイル(sid
.DBS.INIT.ORA
)の独自のコピーを使用する場合は、前述のコマンドに示すとおりにPFILE=
filename
オプションを使用します。
SQL> CREATE DATABASE...;
この文によって、データベース・ファイルおよびログ・ファイルが作成されます。
注意: 最初のSQL> プロンプトの前にエラーが発生する場合は、ORAENV ファイルが欠落している(またはORAENV にORASID が設定されていない)ことが原因か、アドレス空間の競合がある場合があります。たとえば、カーネル・メモリー・プール(KNL_BASE )に割り当てたアドレス範囲がサブシステムに占有されている可能性があります。 |
データ・ディクショナリ・ビューを使用すると、ディクショナリ情報に簡単にアクセスできます。ディクショナリ・ビューを使用する場合は、SQL*Plusを実行し、CONNECT / AS SYSDBA
コマンドを発行し、次のコマンドを入力してビューをインストールする必要があります。
SQL> SPOOL filename
SQL> SET TERMOUT OFF
SQL> @$ORAC1120.RDBMS.ADMIN.CATALOG.SQL
エクスポートまたはインポートで必要なデータ・ディクショナリ・ビューも、この順序でインストールされます。
INSTALL.P.SUPER
の実行中に基本PL/SQLパッケージを自動でインストールしない場合は、PL/SQLを使用可能にするために、最初のSTARTUP
の後に次のタスクを実行する必要があります。
SQL*Plusを実行してCONNECT / AS SYSDBA
コマンドを発行し、SQLスクリプトRDBMS.ADMIN.CATPROC.SQL
を実行してPL/SQLディクショナリ表をインストールします。
SQL>@$ORAC1120.RDBMS.ADMIN.CATPROC.SQL
オンライン・ヘルプ機能をインストールするには、次のコマンドを入力します。
/CALL-PROCEDURE $ORAC1120.INSTALL.P.HELP,(
sid
[,SYSTEMPW=systempw])
デモ表をインストールするには、次を入力します。
/CALL-PROCEDURE $ORAC1120.INSTALL.P.DEMO,(
sid
[,SYSTEMPW=systempw])
サンプル・スキーマをインストールするには、次を入力します。
/CALL-PROCEDURE $ORAC1120.INSTALL.P.SAMPLES,(
sid
-
/[,SYSTEMPW=systempw] [,SYSPW=syspw])
プロシージャINSTALL.P.SAMPLES
は、Human Resources (HR)、Order Entry (OE)、Info Exchange (IX)およびSales History (SH)の各サンプル・スキーマをデフォルトのパスワードを使用してインストールします。Product Media (PM)はサポートされていません。
注意: デフォルトでは、SYSTEM ユーザーのパスワードはMANAGER で、SYS ユーザーのパスワードはCHANGE_ON_INSTALL です。セキュリティ上の理由から、これらのパスワードおよびサンプル・スキーマのパスワードはインストール後にすぐに変更することをお薦めします。 |
デモンストレーション・データベースが正しく作成されたことを確認するには、次を入力します。
/CALL-PROCEDURE $ORAC1120.INSTALL.P.VERIFY,(
sid
[,SYSTEMPW=systempw])
デモンストレーション・データベースが正しく作成されている場合は、次のようなメッセージが画面に表示されます。
*SCOTT'S TABLE EMP IS INSTALLED
Oracle Textの使用方法およびインストールの概要は、このブックの「Oracle Text」の章に記載されています。
Javaの使用およびインストール方法の概要は、このブックの章「データベースにおけるJava」に記載されています。
この項には、次に説明するOracle Databaseに関する情報が含まれています。
バージョン9からのアップグレードについては、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』の「新しいリリースのOracle Databaseへのアップグレード」を参照してください。
この項では、アップグレード・パスのBS2000固有の手順を説明します。読者が、アップグレードの準備、領域の要件およびバックアップ要件、リリースの差異などに関するOracle Database 11gリリース2のアップグレード・ドキュメントを理解していることを前提としています。データベースのアップグレードに関する詳細な情報は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。特にTIMESTAMP WITH TIME ZONE
データ型を使用する際は、汎用ドキュメントの適切な項に目を通すことをお薦めします。
さらに、Oracle Database 10gが設定され、第3章、「Oracle Databaseのインストールおよび削除」の説明に従ってOracle Database 11gリリース2ソフトウェアが適切にインストールされていることを前提としています。その後に、次の手順を実行します。
Oracle Database 10g環境でアップグレード前の情報ツールutlu112i.sql
をOracle Database 11gインストールIDから次のようにSQL*Plusを使用して実行し、必須パラメータを分析します(データベースが稼働中であると想定します)。
/START-PROGRAM $ORACL1020.sqlplus
* /nolog
SQL> connect / as sysdba
SQL> SPOOL info.log
SQL> @$ORAC1120.rdbms.admin.utlu112i.sql;
SQL> SPOOL off
スプール・ファイルのLogfiles、TablespacesおよびRollback Segmentsの各セクションを確認し、データベースに適した値に変更します。
データベースを停止し、SQL*Plusを終了します。
SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE
SQL> exit
次のコマンドを実行してOracle Database 11gリリース2のinit.ora
およびOracle Database 11gリリース2のORAENV
ファイルを作成し、元のファイルを接尾辞.OLD
を付けて保存します。
/CALL-PROCEDURE $ORAC1120.INSTALL.P.DBA, (
sid
, jobclass, UPDATE=YES)
新しく作成したファイルを特別な要件(PROCESSES
、DB_CACHE_SIZE
など)に従って変更し、スプール・ファイルで推奨されているとおりに、INIT.ORA
ファイルのパラメータを設定します。COMPATIBLE
初期化パラメータが、Oracle Database 10gリリース2(10.2以上)用に正しく設定されていることを確認します。
ORAENV
ファイルを使用してOracle環境変数を設定します。
/CALL-PROCEDURE
sid
.p.oraenv
多くのオーバーフロー承認が画面に表示されないようにするには、オーバーフローをNoに設定します。
/tchng oflow=no
アップグレード・モードでインスタンスを開始します。
/START-PROGRAM $ORAC1120.sqlplus
* /nolog
SQL> connect / as sysdba
SQL> STARTUP UPGRADE
アップグレード・スクリプトを開始します。
SQL> SPOOL upgrade.log;
SQL> @$ORAC1120.rdbms.admin.catupgrd.sql;
SQL> SPOOL off
インスタンスを停止および再起動して、通常の操作用にシステム・パラメータを再初期化します。
SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE
SQL> STARTUP
アップグレード後スクリプトutlu112s.sql
を実行してアップグレード結果を表示し、catuppst.sql
を実行してアップグレードを終了します。最後にutlrp.sql
を実行して残りのストアドPL/SQLおよびJavaコードを再コンパイルし、予期されるすべてのパッケージとクラスが有効であることを確認します。
SQL> SPOOL postupgrade.log;
SQL> @$ORAC1120.rdbms.admin.UTLU112S.SQL;
SQL> SPOOL off
SQL> @$ORA11202.RDBMS.ADMIN.CATUPPST.SQL
SQL> @$ORAC1120.rdbms.admin.utlrp.sql;
SQL> SELECT count(*) FROM dba_objects WHERE status='INVALID';
SQL> SELECT distinct object_name FROM dba_objects WHERE status='INVALID';
これでOracle Database 11gリリース2データベースがアップグレードされました。トラブルシューティングについては、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』の「新しいリリースのOracle Database 10gへのアップグレード」を参照してください。
この項では、データベースをOracle Database 11gリリース2にアップグレードした後に実行する必要のあるタスクについて説明します。
CおよびCOBOLプログラム・インタフェース・プログラムの再コンパイル
リリース11.2より前に開発されたすべてのCおよびCOBOLプログラムは、プリコンパイラの新しいバージョンを使用してプリコンパイルおよび再コンパイルする必要があります。
プログラム・インタフェース・プログラムの再リンク
ユーザーが記述したすべてのプリコンパイラまたはOracle Call Interfaceアプリケーションは、新しいOracle Databaseライブラリを使用して再リンクする必要があります。
Oracle Database (openUTM)アプリケーションの再構築
openUTMアプリケーションを再構築する必要があります。詳細は、このマニュアルのopenUTMに関する章および『Oracle Databaseユーザーズ・ガイドfor Fujitsu BS2000/OSD』を参照してください。
ORAENVファイルの更新
ORAUID
環境変数は、正しいOracle Databaseインストール・ユーザーIDを参照する必要があります。ORAENV
ファイルを確認して、必要に応じてORAUID
およびNLS_LANG
の環境変数の値を修正します。