Oracle® Databaseインストレーションおよび構成ガイド 11gリリース2 (11.2) for Fujitsu BS2000/OSD E49830-02 |
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この章では、Oracle Database for BS2000/OSD SQ Serverに固有の機能について説明します。
SQ ServerラインはBS2000/OSDビジネス・サーバーのラインで、x86-64アーキテクチャに基づいています。Oracle Database 11gでは、この革新的なSQ Serverのライン(たとえばSQ200)およびBS2000オペレーティング・システムOSD/XCをサポートしています。
Oracle Database 11gリリース2 for SQ Serverは、SQ ServerのBS2000パーティション内でネイティブx86-64モードで動作します。このモードで実行されるプログラムでは、/390モード(互換性モード)で実行されるプログラムより高いパフォーマンスが提供されます。
従来のOracle for BS2000 (/390システム上の)と比較して、処理および管理の方法に違いはありません。そのため、従来のOracle for BS2000からOracle for SQ Serverへの移行は非常に簡単です。
Oracleの/390エディションで使用しているすべての製品(Oracle Net Services、SQL*Plus、Precompilerなど)は、SQ Serverラインのネイティブx86-64モードで使用できます。
BS2000には/390シリーズとSQシリーズの2つのOracleエディションがあるため、混乱を避けるために次の定義が導入されています。
Oracleエディション | 意味 |
---|---|
Oracle for BS2000/390: | OracleのBS2000ラインで、/390 CPU (S Server)のシステム上で実行されます。
このOracleラインはSQ Server上でも実行できますが、低速 |
シノニム: Oracle/BS2000の/390エディション | |
Oracle for BS2000/x86-64: | OracleのBS2000ラインで、SQ ServerのBS2000パーティション内でネイティブx86-64モードで実行されます。
このOracleラインは、SQ ServerのLinuxまたはWindowsパーティションでは実行できません。 このOracleラインは、/390 CPU上では実行できません。 |
シノニム:
Oracle/BS2000のSQエディション SQシリーズのOracle Oracle for Fujitsu BS2000/OSD (SQシリーズ) SQ ServerラインのOracle |
Oracle/BS2000の/390エディションで使用可能なすべての製品は、x86-64エディションでも使用できます。これらの2つのOracle/BS2000エディションの製品間に機能の違いはありません。
SQ Server、たとえばSQ200
メイン・メモリー: 1024MB以上
ディスク領域: 合計静的Oracle Databaseの非データベース要件は、BS2000ファイル・システムで約2500MBおよびPOSIXファイル・システムで400MB以上です。
インストールのステージング・ライブラリには、BS2000ファイル・システムで約2500MB必要です。
データベース領域: Oracleの/390エディションとの相違なし
次の表にソフトウェア要件をリストします。
コンポーネント | 要件 |
---|---|
オペレーティング・システム | OSD/XC V4.1以上
BS2000/OSDのサブシステムPOSIXが開始されている必要があります。 |
コンパイラ | Oracle Databaseの実行には必要ありませんが、CやCOBOLなどの高レベル言語がOracle Databaseとのインタフェースに使用されている場合、次のコンパイラがサポートされています。 |
COBOL85 V2.3 | |
CCOBOL2000 V1.5以上 | |
V3.1時点のCPP | |
openUTM | openUTM V6.0以上 |
CRTE | CRTE V2.8以上 |
ユーザーのアドレス空間は、512MB以上である必要があります。メモリー要件を減らすために、x86-64バージョンのBS2000 DSSMのCRTE-BASYS (= CRTEBASK)をロードすることをお薦めします。
第3章、「Oracle Databaseのインストールおよび削除」を参照してください。
データベースの作成は、第4章、「データベースの作成およびアップグレード」に記載されているとおりに動作します。データベースは、BS2000のプロシージャINSTALL
.P
.SUPER
によって自動で作成することも、手動で作成することもできます。
Oracle for BS2000の/390エディションでも同じです。
第4章、「データベースの作成およびアップグレード」を参照してください。
Oracle Databaseの/390エディションと比較して、管理にほとんど違いはありません。唯一の違いは、SQ Server上のOracleでは実行可能ファイル(フェーズ)はサポートせず、LLMのみです。そのため、Oracleプログラムは、次に示すとおり、SQLPLUSのように開始する必要があります。
/START-PROGRAM *MODULE($ORAC1120.ORALOAD.LIB,SQLPLUS,A,A)
Oracle for SQ Serverは、Oracleの/390エディションと同じOracleアプリケーション・プログラムのプログラミング言語をサポートします。C/C++およびCobol用のプリコンパイラがあります。
Oracleアプリケーション・プログラムは、/390モードのSQ Server上でのみ実行できます。
アプリケーション・プログラムは、『Oracle Databaseユーザーズ・ガイドfor Fujitsu BS2000/OSD』の記載に従ってリンクされる必要があります。
/390システム上で開発されたアプリケーション・プログラムは、変更なしでSQ Server上で実行できます。
Oracle Database 11gリリース2 (11.2) for SQ ServerのopenUTM製品セットには、openUTM V6.0以上が必要です。
Oracleの/390エディションと比較して、Oracle Database/openUTMアプリケーションの開発に違いはありません(『Oracle Databaseユーザーズ・ガイドfor Fujitsu BS2000/OSD』のopenUTMでのOracle Databaseの使用に関する説明を参照)。