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Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B55910-01
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2 Oracle WebCenterのインストール

この章では、Oracle WebCenter 11gリリース1(11.1.1)のインストール方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 開始する前に

Oracle WebCenterのインストールを開始する前に、この項に記載されている情報を読んでおいてください。

2.1.1 システム要件と動作保証

インストールを開始する前に、システム要件と動作保証に関するドキュメントを読み、環境が、インストールする製品の最低インストール要件を満たしていることを確認する必要があります。

システム要件のドキュメントには、ハードウェアおよびソフトウェア要件、ディスク領域とメモリーの最低要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージ、パッチなどの情報が記載されています。このドキュメントは、Oracle Technology Network(OTN)にあります。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_requirements.htm

動作保証のドキュメントには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング システム、データベース、JDKおよびサード・パーティ製品が記載されています。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

2.1.2 Oracleデータベースについてのチェック

Oracle WebCenterのインストールでは、Oracleデータベースが使用できることが必要です。このデータベースは稼働している必要がありますが、製品のインストール先と同じシステム上に存在している必要はありません。

サポートされているデータベースの最新情報は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

2.1.3 Oracle WebCenterのスキーマの作成

Oracle WebCenterでは、インストールの前にデータベースにスキーマが存在している必要があります。データベースにスキーマを作成するには、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行する必要があります。次の手順に従ってスキーマを作成してください。

  1. RCUのCD-ROMを挿入し、rcuHome/bin(UNIXの場合)またはrcuHome\bin(Windowsの場合)ディレクトリからRCUを起動します。

    UNIX:

    ./rcu
    

    Windows:

    rcu.bat
    

    Oracle Technology Network(OTN)から、RCUを含む.zipファイルをダウンロードすることもできます。

    http://www.oracle.com/technology/
    

    .zipファイルをダウンロードしたら、任意のディレクトリにその内容を抽出し、上に示したコマンドを使用してRCU_HOME/bin(UNIXの場合)またはRCU_HOME\bin(Windowsの場合)ディレクトリからRCUを実行します。ここで、RCU_HOMEは、RCUの解凍先フォルダ、あるいはCD-ROMのドライブまたはマウント・ポイントです。


    注意:

    Windowsシステムでは、スペースを含む名前のディレクトリにRCUの.zipファイルを抽出することはできません。

  2. 「ようこそ」画面

    次へ」をクリックします。

  3. 「リポジトリの作成」画面

    作成」を選択します。

    次へ」をクリックします。

  4. 「データベース接続の詳細」画面

    システム上のデータベースのタイプを選択します。これには、Oracle WebCenterスキーマの作成先となるデータベースのタイプを指定します。データベースに接続できるようにするために必要なRCUの資格証明を指定します。

    次へ」をクリックします。「前提条件チェック」画面が表示されます。チェックがエラーなしで完了したら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。

  5. 「コンポーネントの選択」画面

    画面の上部で、「接頭辞の新規作成」を選択します。デフォルトの接頭辞はDEVです。

    表2-1には、Oracle WebCenterの各コンポーネントで必要なスキーマが一覧表示されています。

    表2-1 Oracle WebCenterの各コンポーネントで必要なスキーマ

    コンポーネント コンポーネント・スキーマ・オーナー 必須かどうか

    WebCenter Spaces


    prefix_MDS(メタデータ・サービス)

    prefix_WEBCENTER(WebCenter Spaces)

    prefix_PORTLET(ポートレット・プロデューサ)

    prefix_OCSERVER(Oracle Content Server 10g

    prefix_DISCUSSIONS(Oracle Discussions)

    prefix_WIKI(Oracle Wiki and Blogs)

    必須

    必須

    必須

    オプション

    オプション

    オプション

    Oracle WebCenter Framework


    prefix_MDS(メタデータ・サービス)

    prefix_WEBCENTER(WebCenter Spaces)

    必須

    必須

    Oracle WebCenterポートレット

    prefix_PORTLET(ポートレット・プロデューサ)

    必須

    Oracle WebCenter Discussions


    prefix_DISCUSSIONS(Oracle Discussions)

    必須

    Oracle WebCenter Wiki and Blog Server


    prefix_WIKI(Oracle Wiki and Blogs)

    必須

    Oracle Content Server


    prefix_OCSERVER(Oracle Content Server 10g

    必須


    どのコンポーネントのスキーマをインストールするかを選択します。


    注意:

    この画面で指定したスキーマ名とその接頭辞の値を覚えるか、記録しておいてください。これらは、後で製品を構成するときに必要になります。スキーマ名は、prefix_schemanameという形式で指定する必要があります。たとえば、デフォルトの接頭辞であるDEVを使用する場合、MDSスキーマでは次のスキーマ名を指定します。

    DEV_MDS


    カスタムWebCenterアプリケーションのスキーマが必要な場合は、WebCenter Spaces prefix_WEBCENTERスキーマを使用します。

    次へ」をクリックします。「前提条件チェック」画面が表示されます。チェックがエラーなしで完了したら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。

  6. 「スキーマ・パスワード」画面

    この画面でスキーマ・パスワードを指定する方法は3つあります。

    • すべてのスキーマとその補助スキーマに対して1つのパスワードを使用する場合は、「すべてのスキーマに同じパスワードを使用」を選択します。「パスワード」フィールドに、使用するパスワードを入力します。「パスワードの確認」フィールドにもう一度パスワードを入力します。

    • メイン・スキーマにはそれぞれ異なるパスワードを指定し、その補助スキーマではメイン・スキーマと同じパスワードを使用する場合は、「補助スキーマにメイン・スキーマのパスワードを使用」を選択します。このオプションを選択すると、表内にはメイン・スキーマのみが表示されます。各スキーマについて、表内の「パスワード」列にそのパスワードを入力し、「パスワードの確認」列に同じパスワードを入力します。

    • すべてのスキーマとその補助スキーマに対して一意のパスワードを指定する場合は、「すべてのスキーマに異なるパスワードを指定」を選択します。このオプションを選択すると、表内にはすべてのメイン・スキーマと補助スキーマが表示されます。各スキーマと補助スキーマについて、表内の「パスワード」列にパスワードを入力し、「パスワードの確認」列に同じパスワードを入力します。


    注意:

    この画面で指定したパスワードを覚えるか、記録しておいてください。これらは、後で製品を構成するときに必要になります。

    次へ」をクリックします。

  7. 「表領域のマップ」画面

    次へ」をクリックします。「表領域の作成」画面が表示されます。表領域がエラーなしで作成されたら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。

  8. 「サマリー」画面

    作成」をクリックします。「作成」画面が表示されます。スキーマがエラーなしで作成されたら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。

  9. 「完了サマリー」画面

    閉じる」をクリックします。

RCUの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。

2.1.4 Oracle WebLogic Serverのインストールとミドルウェア・ホームの作成

Oracle WebCenterでは、システム上にOracle WebLogic Serverが必要です。まだインストールされていない場合は、この項の手順に従ってOracle WebLogic Serverをインストールしてください。

  1. Oracle WebLogic ServerのCD-ROMを挿入するか、次のURLからインストーラをダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/htdocs/wls_main.html 
    

    次の実行可能ファイルを探します。

    • wls1031_linux32.bin(32ビットLinuxシステムの場合)

    • wls1031_win32.exe(32ビットWindowsシステムの場合)

    • wls1031_generic.jar(すべての64ビット・プラットフォームの場合)

    32ビットの実行可能ファイルは、該当するJDKバージョンにバンドルされています。64ビット・インストーラを使用する場合は、そのプラットフォームでサポートされているJDKとともにインストーラを起動する必要があります。Oracle WebLogic Serverをインストールする前に、このJDKがシステムにインストールされている必要があります。各プラットフォームでサポートされているJDKの一覧については、Oracle Fusion Middlewareの動作保証のドキュメントを参照してください。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
    
  2. CD-ROMから直接インストーラ・ファイルを実行するか、ファイルをローカル・システムにコピーしてローカルに実行します。

    • 32ビット・システムでの例は次のとおりです。

      Linux:

      ./wls1031_linux32.bin
      

      Windows:

      wls1031_win32.exe
      
    • 64ビット・システムでの例は次のとおりです。

      UNIX:

      JAVA_HOME/bin/java -jar wls1031_generic.jar
      

      または

      JAVA_HOME/bin/java -d64 -jar wls1031_generic.jar
      

      Windows:

      JAVA_HOME\bin\java -jar wls1031_generic.jar
      

    インストーラの実行については、次のようないくつかの注意点があります。

    • インストーラを実行する前に、システムでDISPLAY環境変数を設定します。

    • JAVA_HOMEを、使用しているプラットフォーム用にインストールした、サポートされているJDKのインストール場所に置き換えます。

    • 64ビットのOracle WebLogic Serverを64ビット・プラットフォームにインストールする場合は、次の点に注意してください。

      • 32/64ビット・ハイブリッドJDK(HP-UX向けのHP JDK、Solaris SPARC向けのSUN JDKなど)を使用する場合は、-d64フラグを使用します。

      • JAVA_HOME/bin/java -version(または、32/64ビット・ハイブリッドJDKの場合はJAVA_HOME/bin/java -d64 -version)を実行して、JAVA_HOMEが64ビットJDKを参照していることを確認します。

  3. 「ようこそ」画面

    次へ」をクリックします。

  4. ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面

    新しいミドルウェア・ホーム・ディレクトリを作成するには、「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択します。

    新しいミドルウェア・ホーム・ディレクトリの場所を指定します。このディレクトリがすでにシステム上に存在している場合は、空のディレクトリである必要があります。このディレクトリがまだ存在していない場合は、作成されます。

    ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』でミドルウェア・ホームおよびWebLogicホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。

    次へ」をクリックします。

  5. 「セキュリティ更新のための登録」画面

    最新の製品およびセキュリティ更新を受け取るかどうかを選択します。何も受け取らないことを選択すると、続行する前に、その選択を確認するよう求められます。

    次へ」をクリックします。

  6. 「インストール・タイプの選択」画面

    標準」インストールには、すべてのOracle WebLogic Serverコンポーネントがデフォルトで含まれます。これには、Sun SDK 1.6.0_11とOracle JRockit SDK 1.6.0_05の両方も含まれます。「標準」インストールを実行する場合は、「標準」を選択し、「次へ」をクリックして、「製品インストール・ディレクトリの選択」画面に進みます。

    カスタム」インストールでは、次のコンポーネントから、インストールするコンポーネントを選択することができます。

    • コアとなるアプリケーション・サーバー

    • 管理コンソール

    • 構成ウィザードとアップグレード・フレームワーク

    • Web 2.0 HTTP Pub-Subサーバー

    • WebLogic JDBCドライバ

    • サード・パーティのJDBCドライバ

    • WebLogic Serverクライアント

    • WebLogic Web Serverプラグイン

    • UDDIおよびXqueryサポート

    • Serverのサンプル(デフォルトでは選択されていません)

    カスタム」インストールを実行する場合は、「カスタム」をクリックします。次の2つの画面が表示されます。

    1. 「製品とコンポーネントの選択」画面

      インストールする製品を選択します。


      注意:

      正しい構成のために、Oracle WebCenterでは、構成ウィザードとアップグレード・フレームワークが選択されている必要があります。

    2. JDKの選択」画面

      インストールするJDKを選択します。

      開発環境におけるインストールの場合は、Sun SDKを使用することをお薦めします。通常、この環境では、セキュリティ構成がより緩和されており、アプリケーションの自動デプロイが可能です。開発環境では、ユーザー名とパスワードにboot.propertiesが使用され、アプリケーションのデプロイにポーリングが使用されます。

      運用環境におけるインストールの場合は、Oracle JRockit SDKを使用することをお薦めします。運用環境は、アプリケーションをその最終的な形式で実行するためのものです。すべてのセキュリティが有効になり、アプリケーションをクラスタ化したり、他の高度な機能を使用することが可能です。このモードでは、ユーザー名とパスワードが必須となり、アプリケーションのデプロイにはポーリングは使用されません。

    次へ」をクリックします。

  7. 「製品インストール・ディレクトリの選択」画面

    WebLogic Serverホーム・ディレクトリの場所を指定します。デフォルトの場所は、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ内のwlserver_10.3です。

    WebLogicホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』でミドルウェア・ホームおよびWebLogicホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。

    次へ」をクリックします。

  8. 「ショートカットの場所の選択」画面(Windowsのみ)

    Windowsシステムへのインストールの場合は、WindowsでOracle製品へのショートカットを作成する場所を指定するよう求められます。

    次へ」をクリックします。

  9. 「インストール・サマリー」画面

    次へ」をクリックします。

  10. 「インストールの進行状況」画面

    次へ」をクリックします。

  11. 「インストール完了」画面

    Quickstartの実行」を選択解除します。

    完了」をクリックします。

Oracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、Oracle WebLogic Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。

2.1.5 Java Access Bridgeのインストールと構成(Windowsのみ)

Windowsマシンへのインストールの場合は、Java Access Bridge for Section 508 Accessibilityをインストールして構成することもできます。この方法の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドでJava Access Bridgeのインストールと構成(Windowsのみ)に関する項を参照してください。

2.1.6 HTTPサーバーのWebアドレスの確認

WebCenterのインストールの一部としてOracle Universal Content Management(UCM)をインストールする予定の場合は、HTTPサーバーのアドレスとポート番号を知っておく必要があります。Oracle UCMをインストールすることを選択した場合は、HTTPサーバーが必要であり、かつ稼働中である必要があります。

HTTPサーバーがUNIXシステムで実行されている場合は、/etc/servicesファイルを開いて、HTTPという文字列を検索することで、HTTPサーバーのポート番号を見つけることができます。

Windowsシステムでは、DOSプロンプトからnetstatコマンドを使用して、システムで使用されているポートを確認できます。

2.2 Oracle JDeveloperのインストール

Oracle JDeveloperは、Java、XML、SQLおよびWebサービスの業界標準を使用するWebサービス指向アプリケーション構築用の無料の統合開発環境(IDE)です。これは、開発ライフサイクル全体をサポートし、アプリケーションのモデリング、コーディング、デバッグ、テスト、プロファイリング、チューニングおよびデプロイのための統合された機能を提供します。

JDeveloperは、Struts、Ant、JUnit、XDocletsおよびCVSのための組込み機能を持つポピュラーなオープンソースのフレームワークやツールと連携して動作します。また、開発者が開発環境に機能を追加したり、開発環境をカスタマイズできるようにするためのExtensions SDKも含まれています。

WebCenter拡張とOracle JDeveloperがインストールされていると、カスタムWebCenterアプリケーションを作成して、リンク、タグ付け、ディスカッションなどのサービスを追加できるとともに、ビジネス・ユーザーがページを作成およびカスタマイズするための手段も提供できます。

Oracle JDeveloperをインストールする場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperインストレーション・ガイド』を参照してください。

2.3 DHCPホストへのインストール

DHCPホストにOracle WebCenterをインストールする場合は、この項で説明する、該当するプラットフォーム用の構成手順に従う必要があります。

2.3.1 UNIXプラットフォームの場合

UNIXシステムでは、/etc/hostsファイルを、次のエントリを含むように変更することで、ホスト名をループバックIPアドレスに解決するようにホストを構成する必要があります。

127.0.0.1 hostname.domainname hostname
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost

この手順を実行したら、次のコマンドを入力して、ホスト名がループバックIPアドレスに解決されていることを確認してください。

/bin/ping hostname.domainname

2.3.2 Windows x86プラットフォームの場合

Windowsシステムでは、DHCPサーバーにループバック・アダプタをインストールします(第2.3.3「ループバック・アダプタのインストール(Windowsのみ)」を参照してください)。これにより、ローカルIPアドレスがコンピュータに割り当てられます。

アダプタをインストールしたら、%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hostsファイルのlocalhost行の直後に次の形式の行を追加します。

IP_address   hostname.domainname   hostname

IP_addressは、ループバック・アダプタのローカルIPアドレスに置き換えます。

2.3.3 ループバック・アダプタのインストール(Windowsのみ)

Windows 2003またはWindows XPでループバック・アダプタをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Windowsの「コントロール パネル」を開きます。

    Windows 2003: 「スタート」→「コントロール パネル」→「ハードウェアの追加」を選択します。

    Windows XP: 「スタート」→「コントロール パネル」を選択し、「ハードウェアの追加」をダブルクリックします。

  2. 開始ウィンドウで、「次へ」をクリックします。

  3. 「ハードウェアは接続されていますか?」ウィンドウで、「はい、ハードウェアを接続しています」を選択し、「次へ」をクリックします。

  4. 「次のハードウェアは既にコンピュータ上にインストールされています」ウィンドウのインストール済ハードウェアの一覧で、「新しいハードウェア デバイスの追加」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「ウィザードで、ほかのハードウェアをインストールできます」ウィンドウで、「一覧から選択したハードウェアをインストールする」を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「次の一覧からインストールするハードウェアの種類を選択してください」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「ネットワーク アダプタの選択」ウィンドウで、次のものを選択します。

    • 製造元: Microsoft

    • ネットワーク アダプタ: Microsoft Loopback Adapter

  8. 次へ」をクリックします。

  9. 「ハードウェアをインストールする準備ができました」ウィンドウで、「次へ」をクリックします。

  10. 「ハードウェアの追加ウィザードの完了」ウィンドウで、「完了」をクリックします。

  11. Windows 2003を使用している場合は、コンピュータを再起動します。

  12. デスクトップで「マイ ネットワーク」をクリックし、「プロパティ」を選択します。「ネットワーク接続」コントロール パネルが表示されます。

  13. 今追加した接続を右クリックします。これは通常、「ローカル エリア接続 2」という名前です。「プロパティ」を選択します。

  14. 「全般」タブで、「インターネット プロトコル (TCP/IP)」を選択し、「プロパティ」をクリックします。

  15. 「インターネット プロトコル (TCP/IP) のプロパティ」ダイアログ・ボックスで、次の IP アドレスを使う」をクリックし、次の手順を実行します。

    1. IP アドレス: ループバック・アダプタのルーティング不可能なIPを入力します。次のルーティング不可能なアドレスをお薦めします。

      192.168.x.x (x is any value between 1 and 255)
      10.10.10.10
      
    2. サブネット マスク: 255.255.255.0と入力します。

    3. 入力した値を記録しておいてください。この値は、この手順で後ほど必要になります。

    4. 他のフィールドは空のままとします。

    5. OK」をクリックします。

  16. 「ローカル エリア接続 2 のプロパティ」ダイアログで、「OK」をクリックします。

  17. 「ネットワーク接続」を閉じます。

  18. コンピュータを再起動します。

2.3.4 ループバック・アダプタの削除(Windowsのみ)

Windows 2003またはWindows XPでループバック・アダプタを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「システム」コントロール パネルを開きます。

    Windows 2003: 「スタート」→「コントロール パネル」→「システム」を選択します。

    Windows XP: 「スタート」→「コントロール パネル」を選択し、「システム」をダブルクリックします。

  2. 「ハードウェア」タブで、「デバイス マネージャ」をクリックします。

  3. 「デバイス マネージャ」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を開きます。「Microsoft Loopback Adapter」が見つかるはずです。

  4. Microsoft Loopback Adapter」を右クリックし、「アンインストール」を選択します。

  5. OK」をクリックします。

2.4 非ネットワーク・コンピュータへのインストール

ラップトップなどの非ネットワーク・コンピュータにOracle WebCenterをインストールできます。非ネットワーク・コンピュータは他のコンピュータにアクセスしないので、このコンピュータに必要なすべてのコンポーネントをインストールする必要があります。

さらに、第2.3項「DHCPホストへのインストール」で説明されている手順に従って、ループバック・アダプタをインストールし、システム上のhostsファイルを変更する必要があります。

2.5 マルチホーム・コンピュータへのインストール

Oracle WebCenterは、マルチホーム・コンピュータにインストールできます。マルチホーム・コンピュータは、複数のIPアドレスに関連付けられています。これは通常、コンピュータに複数のネットワーク・カードがあることによって実現します。各IPアドレスは、ホスト名に関連付けられています。各ホスト名に対して別名を設定することも可能です。

インストーラは、/etc/hosts(UNIXの場合)または%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hosts(Windowsの場合)ファイルの最初のエントリから完全修飾ドメイン名を取得します。

WebLogic Serverのネットワーク構成の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソールのヘルプでネットワーク接続に関する項を参照してください。

システム・コンポーネント固有のネットワーク構成については、個々のコンポーネントの構成ドキュメントを参照してください。

2.6 WebCenterバックエンド・アプリケーションのインストール

WebCenter Spaces、ポートレット・プロデューサ、Oracle Discussions、Oracle Wiki and Blogs、およびオプションでOracle Universal Content Managerに加えて、他のいくつかのWebCenter Web 2.0サービスをアプリケーションに統合できます。ドキュメントなど、一部のWebCenter Web 2.0サービスは、Oracle Content Serverなどのバックエンド・コンポーネントに依存します。同様に、ワークリストは、Oracle SOA Suiteの一部として利用可能なOracle BPEL Process Managerに依存します。このようなサービスをアプリケーションに統合するには、必要なバックエンド・コンポーネントをインストールする必要があります。

詳細は、第4章「バックエンド・コンポーネントのインストールを参照してください。

2.7 カスタム・ポート番号の使用

デフォルトでは、各ドメインに作成されたサーバーは、同じポート番号のセットを使用します(たとえば、管理サーバーはポート7001を使用します)。カスタム・ポート番号を使用する必要がある場合は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの実行時にポート番号を変更できます。

詳細は、第3章「Oracle WebCenterの構成」を参照してください。

ポート番号の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドでポート番号に関する項を参照してください。

2.8 Oracle WebCenterのインストール

Oracle WebCenter製品(WebCenter Framework、WebCenter Spaces、WebCenterポートレット、WebCenter Discussions、WebCenter Wiki and Blog Server、およびオプションでOracle Universal Content Manager)は、デフォルトでシステムにインストールされます。製品のインストール後、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを実行して、選択した製品を構成できます。

この項の内容は次のとおりです。

2.8.1 インストーラの起動

インストーラでは、システム上のJava Runtime Environment(JRE)の場所を指定する必要があります。Oracle WebLogic Serverのインストール時に(第2.1.4項「Oracle WebLogic Serverのインストールとミドルウェア・ホームの作成」)、JREがシステムにインストールされています。この場所を使用して(場所はjreディレクトリです)、インストーラを起動できます。JREのデフォルトの場所は、MW_HOME/jdk160_11(UNIXシステムの場合)またはMW_HOME\jdk160_11(Windowsシステムの場合)です。ここで、MW_HOMEはミドルウェア・ホーム・ディレクトリです。

64ビット・プラットフォームでは、JREの場所はJAVA_HOME(Oracle WebLogic Serverのインストールに使用された場所)です。詳細は、第2.1.4項「Oracle WebLogic Serverのインストールとミドルウェア・ホームの作成」を参照してください。

JRE_LOCATIONを指定する際は、絶対パスを指定する必要があります。相対パスは機能しません。

UNIXシステム:

> ./runInstaller -jreLoc JRE_LOCATION

Windowsシステム:

D:\ setup.exe -jreLoc JRE_LOCATION

注意:

JRE_LOCATIONへの絶対パスを指定してください。相対パスはサポートされていません。

JREの場所を指定しないと、インストーラを起動する前にJREの場所を指定するよう求められます。

[> ./runInstaller
Platform is Linux X86 32 bit
Starting Oracle Universal Installer...

Checking if CPU speed is above 300 MHz.    Actual 2999 MHz    Passed
Checking Temp space: must be greater than 150 MB.   Actual 60229 MB    Passed
Checking swap space: must be greater than 512 MB.   Actual 1013 MB    Passed
Checking monitor: must be configured to display at least 256 colors.    Actual 256    Passed
Preparing to launch Oracle Universal Installer from /tmp/OraInstall2009-04-01_02-45-07PM. Please wait ...
Please specify JRE/JDK location ( Ex. /home/jre ), <location>/bin/java should exist :

続行する前に、システム上のJREへの絶対パスを指定します。

2.8.2 インストール・ログ・ファイル

インストーラは、Oracle_Inventory_Location/log(UNIXの場合)またはOracle_Inventory_Location\logs(Windowsの場合)ディレクトリにログ・ファイルを書き込みます。UNIXシステムでは、Oracleインベントリ・ディレクトリの場所が不明な場合、AppDev_ORACLE_HOME/oraInst.locファイルで場所を検出できます。Windowsシステムの場合、インベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所は、C:\Program Files\Oracle\Inventory\logsになります。

ログ・ディレクトリに書き込まれるインストール・ログ・ファイルは次のとおりです。

  • installdate-time-stamp.log

  • installdate-time-stamp.out

  • installActionsdate-time-stamp.log

  • installProfiledate-time-stamp.log

  • oraInstalldate-time-stamp.err

  • oraInstalldate-time-stamp.log

2.8.3 インベントリ画面(UNIXのみ)

UNIXシステムへのインストールでは、Oracle Universal Installerで任意のOracle製品を初めてシステムにインストールする場合、インベントリ・ディレクトリの場所を指定するよう求められます。これは、インストーラがサブディレクトリを設定し、このシステムにインストールされている各Oracle製品のインベントリ・データを保持する場所です。

表2-2の手順に従ってインベントリ・ディレクトリ情報を構成してください。詳細を参照するには、下の表内の画面名をクリックするか、GUIの「ヘルプ」ボタンをクリックしてください。

表2-2 インベントリ・ディレクトリおよびグループ画面

番号 画面 説明と必須作業

1

「インベントリ・ディレクトリの指定」画面(UNIXのみ)


Oracleインベントリ・ディレクトリおよびそのディレクトリのグループ権限を指定します。グループは、Oracleインベントリ・ディレクトリへの書込み権限を持っている必要があります。

OK」をクリックして続行します。

2

「インベントリの場所の確認」画面(UNIXのみ)


createCentralInventory.shスクリプトをrootとして実行します。

OK」をクリックして続行します。


2.8.4 インストール画面と手順

表2-3の手順に従ってOracle WebCenterをインストールしてください。


注意:

インストーラをrootユーザーとして実行することはサポートされていません。

インストール画面についてさらにヘルプが必要な場合は、付録A「Oracle WebCenterのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-3 インストールの流れ

番号 画面 画面が表示される条件 説明と必須作業

1

「ようこそ」画面


必ず表示される

次へ」をクリックして続行します。

2

「前提条件チェック」画面


必ず表示される

次へ」をクリックして続行します。

3

「インストール場所の指定」画面


必ず表示される

ミドルウェア・ホームおよびOracleホームの場所を指定します。

次へ」をクリックして続行します。

4

「UCM構成オプションの指定」画面


必ず表示される

Oracle UCMをインストールするかどうかを選択します。

インストールする場合は、「」をクリックして続行します。

インストールしない場合は、「インストール・サマリー」画面にスキップします。

5

「UCMデータベースの詳細の指定」画面


「UCM構成オプションの指定」画面で「Oracle Universal Content Managementのインストールおよび構成」を選択した場合のみ。

OCSERVERスキーマのあるデータベースへの接続の詳細を指定します。

次へ」をクリックして続行します。

6

「インストール・サマリー」画面


必ず表示される

この画面の情報を確認します。

インストール」をクリックしてインストールを開始します。

7

「インストールの進行状況」画面


必ず表示される

この画面はインストールの進行状況を示します。

Oracle UCMをインストールしないことを選択した場合は、「インストール完了」画面にスキップします。

8

「UCM Installerディレクトリの指定」画面


「UCM構成オプションの指定」画面で「Oracle Universal Content Managementのインストールおよび構成」を選択した場合のみ。

UCMインストーラの場所を指定します。

次へ」をクリックして続行します。

9

「UCMインストールの進行状況」画面


「UCM構成オプションの指定」画面で「Oracle Universal Content Managementのインストールおよび構成」を選択した場合のみ。

この画面はOracle UCMのインストールの進行状況を示します。

10

「インストール完了」画面


必ず表示される

終了」をクリックして、インストーラを終了します。


インストールの完了後、製品の使用を開始できるようにするには、製品を構成する必要があります。第3章「Oracle WebCenterの構成」を参照してください。