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この章では、高可用性環境でのOracle Business Intelligenceのデプロイについて説明します。ここでは、エンドツーエンドの可用性の実現に必要なBIコンポーネントのインストールと構成の手順について概要を示します。Oracle BIコンポーネントは、「Oracle Business Intelligenceのクラスタ化、ロード・バランシングおよびフェイルオーバー」に示すネイティブのクラスタ化、ロード・バランシングおよびフェイルオーバーのメカニズムを使用するように構成されます。BIコンポーネントは、可用性を最大化するために、アクティブ/アクティブまたはアクティブ/パッシブのいずれかのモードでデプロイされます。
図4は、高可用性のためのOracle Business Intelligenceのデプロイを示しています。
- ロード・バランサはエントリ・ポイントとして機能し、Oracle BI Webリクエストを複数のWebサーバーに分散します。Web層における使用例を2つ示します。
- 最初の使用例では、BI Presentation Services Plug-in(ISAPI)をデプロイしたWebサーバーとしてIISを示しています。
- 2つ目の使用例では、J2EEサーバーのWebコンテナにBI Presentation Services Plug-in(Java Servlet)をデプロイしたJ2EEベースのアプリケーション・サーバーを示しています。DMZ(非武装地帯)でのBI Web層のデプロイおよびファイアウォールを介した通信の詳細は、「デプロイに関するその他の項目」を参照してください。
- BI Presentation Services、BI ServerおよびBI Schedulerコンポーネントの複数のインスタンスがインストールされ、ネイティブ機能を使用したコンポーネントのクラスタ化、ロード・バランシングおよびフェイルオーバーを行えるようにOracle BI環境が構成されます。
- 図4では、異なるBIコンポーネント間の通信ラインは示していません。詳細は、図1および「クラスタ化された環境でのOracle BIコンポーネント間の通信」を参照してください。
高可用性のためのBI Publisherコンポーネントのデプロイの詳細は、「高可用性のためのOracle Business Intelligence Publisherのデプロイ」を参照してください。
図4. 高可用性のためのOracle BIのデプロイ
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