Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド

Web コンソールの属性エディタによるアラームの操作

この節では、Web コンソールの属性エディタを使用したアラームの作成手順と応答手順について説明します。

アラーム条件を定義する

以下は、単純アラームを作成する場合の手順例です。この例では、カーネルリーダモジュールのアラームしきい値を作成します。

  1. 「ホスト詳細:ブラウザ」ページからデータプロパティ (例: システム負荷統計情報) を選択します。

  2. 「アラーム」タブをクリックします。

    「アラーム」ページが表示されます。

  3. 「重大しきい値 (>)」フィールドに、現在値より小さい値を入力します。

    この値に基づいて危険アラームが作成されます。

  4. 「了解」をクリックして変更に同意し、「アラーム」ページを閉じます。

    しばらくすると、「システム負荷統計情報」のデータプロパティテーブルの「直前 1 分間の負荷平均」データフィールドが赤に変わります。さらに、以下のフォルダとアイコンに赤色アイコンが表示されます。ただし、システムに最高重大度の未確認オープンアラーム (黒色) が存在する場合は除きます。

    • オペレーティングシステム

    • カーネルリーダ

    • システム負荷統計情報

  5. 「ホスト詳細:アラーム」タブをクリックします。

    アラームテーブルが再表示して、作成したアラームが反映されます。詳細については、第 16 章「Web コンソールを使用したアラームの管理」を参照してください。

  6. チェックマークの形をした「肯定応答」ボタンをクリックして、このアラームに肯定応答します。

  7. 新たなアラームしきい値を作成して、その操作に慣れます。

    アラームを作成した後は、他の Sun Management Center ユーザがアラームしきい値を変更できないように、セキュリティ(アクセス権)を設定することができます。セキュリティについての詳細は、第 18 章「Sun Management Center のセキュリティ」を参照してください。


    注 –

    アラーム情報に全てのアラームしきい値を含める必要はありません。例えば、重大アラームのしきい値だけを作成するという設定が可能です。


アラームの対処法を定義する

以下の手順では、アラームの発生に対応した処理の定義方法について説明します。

  1. 「ホスト詳細:ブラウザ」ページからデータプロパティ (例: システム負荷統計情報) を選択します。

  2. 「値」列で該当する項目 (例:「直前 5 分間の負荷平均」に関連する値) を選択します。

    属性エディタの「情報」ページが表示されます。

  3. 「処理」タブをクリックします。

    「処理」ページが表示されます。

  4. 処理を定義したいアラームレベルの「処理」ボタンをクリックします。

    表示されたウィンドウで、処理のタイプを指定して、該当する情報を入力します。

    • 電子メールでユーザに通知する場合は、「電子メール」ラジオボタンをクリックします。電子メールの複数アドレスをカンマ区切りで指定して、メッセージを入力します。

    • スクリプトを実行するために、「その他」ラジオボタンをクリックします。使用可能なスクリプトのリストからスクリプトを指定し、必要に応じて適切な引数を入力します。詳細は、アラーム処理のスクリプトを定義して使用するを参照してください。

    • アラームを消去するには、「クリア」ラジオボタンをクリックします。

  5. 「了解」をクリックして変更に同意し、このページを閉じます。

    電子メールの送信を選択すると、特定のアラームが発生するたびに指定したユーザの元へメッセージが送信されます。メッセージは次のように表示されます。


    Date: Wed, 30 Jun 1999 15:25:39 -0800
    From: root@MachineB (0000-Admin(0000))
    Subject: Sun Management Center - Alert Alarm Action
    Mime-Version: 1.0
    
    Sun Management Center alarm action notification ... 
    {Alert: machineB Kernel Reader Load Average Over The Last 5 Minutes> 0.01Jobs}
アラーム処理のスクリプトを定義して使用する

以下の手順では、アラーム処理をカスタマイズして、アラーム条件の発生時にユーザへ自動通知する方法について説明します。

  1. 次の引数を使用して、スクリプトを作成します。

    %statusfmt

    アラーム重大度 (警告、危険など)

    %statusstringfmt

    アラームの全文字列 (重大度を含む)。(例: 危険: Machine A Kernel Reader Number of User Sessions> 10)

  2. コマンド行レベルで、スーパーユーザになります。


    # su -
    
  3. ホーム Sun Management Center ディレクトリのスクリプトをインストールします。

    デフォルトは、/var/opt/SUNWsymon/bin/ ディレクトリです。例えば、


    # cp custom-alarm-script /var/opt/SUNWsymon/bin/
    
  4. 「ホスト詳細:ブラウザ」タブをクリックします。

  5. アラームしきい値を設定します。

    詳細については、アラーム条件を定義するを参照してください。

  6. 「システム負荷統計情報」アイコンをクリックします。

    「ホスト詳細:ブラウザ」ページのコンテンツ表示に、「システム負荷統計情報」のプロパティテーブルが表示されます。

  7. 「直前 5 分間の負荷平均」の「値」列を選択します。

    属性エディタの「情報」ページが表示されます。

  8. 属性エディタの「処理」タブをクリックします。

    「処理」ページが表示されます。

  9. 「重大時処理」フィールドの「処理」ボタンをクリックします。

    「アラーム処理の変更」ダイアログボックスが表示されます。

  10. 「その他」ボタンをクリックします。

  11. 「使用可能なスクリプト」メニューから、スクリプトを選択します。

  12. 「引数」フィールドに以下の文字列を入力します。

    %statusstringfmt

  13. 「了解」をクリックして変更に同意し、このページを閉じます。

    「処理」ページの「重大時処理」フィールドに、スクリプトファイル名が表示されます。

アラーム処理を変更する
  1. 変更したいアラーム処理の「処理」ボタンをクリックします。

    「アラーム処理の変更」ダイアログボックスが表示されます。

  2. 変更したい処理タイプ (電子メール、その他) を選択します。

  3. 選択した処理のフィールドで変更を行います。

  4. 「了解」をクリックして変更に同意し、このページを閉じます。

    「処理」ページの該当する「処理」フィールドに、変更が表示されます。