第 16 章 Web コンソールを使用したアラームの管理
Web コンソールでは、アラームのソートなど一部の機能を除いて、Java コンソール とほぼ同様にアラームを管理することができます。Java コンソールについては、第 12 章「アラームの管理」を参照してください。一部の最新機能 (アラームのソートなど) は、Web コンソールでは利用できません。この章では、両コンソールの機能上の違いと、Web コンソールによるアラームの管理方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
Web コンソールのアラームの概念
この節では、Web コンソールの「状態の概要」パネル、アラームカテゴリ、アラームテーブルのナビゲートについて説明します。
「状態の概要」パネル
「状態の概要」パネルは、特定の重大度の未確認 開状態アラームを最低 1 つ持っている、管理ドメインの管理オブジェクト数を表示します。このパネルは、「ドメイン状態の概要」(第 12 章「アラームの管理」を参照) と同様です。ただし、Web コンソールのアイコンはボタンではないため、これらのアイコンをクリックしても「ドメイン状態」ページを表示することはできません。
図 16–1 メイン Web コンソールの「状態の概要」パネル
Web コンソールのアラームカテゴリ
「ホスト詳細：アラーム」ページは、カテゴリ別に詳細なアラーム情報を一覧表示します。最初の列を除くカテゴリと情報は、アラームカテゴリで説明したカテゴリと同じです。
「ホスト詳細：アラーム」ページの最初の列は、アラーム行を選択する際に使用します。複数のアラーム行を選択する場合は、Control キーを押したままこの列をクリックします。選択した列にはチェックマークが付きます。
一部のアラーム情報はアラームテーブルに常時表示されます。アラーム行を選択すると、アラームテーブルに常時表示されるアラーム情報以外の追加情報が、ページ下に表示されます。ただし、この情報はクローズまたは肯定応答されたアラームが対象となります。
アラームテーブルのナビゲート
「ホスト詳細：アラーム」ページのほとんどのアラーム処理は、「アラーム詳細」ページ (第 12 章「アラームの管理」を参照) の処理と同様に機能します。ただし、列見出しをダブルクリックしてアラームテーブルをソートすることはできません。また、アラームの削除時には確認要求が表示されます。
ホストまたはエージェント停止時のユーザへの通知
Sun Management Center ソフトウェアでは、ホストまたはエージェントの停止を電子メールでユーザに通知するよう設定することができます。ただし、この通知を定義するためには、Web コンソールではなく Java コンソールが必要となります。詳細については、ホストまたはエージェントの停止をユーザに通知するを参照してください。
Web コンソールでアラーム情報を表示する
アラーム情報は、「ホスト詳細：アラーム」ページのアラームテーブルに表示されます。詳細については、第 12 章「アラームの管理」を参照してください。
アラームの概要を表示する
他のドメインのアラーム概要を確認する場合は、「ドメイン」メニューからドメインを指定します。
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メインコンソールページを開きます。
「状態の概要」領域は、現在のドメインに存在する未確認の開状態のアラーム数を、重大度別に示します。
注 –異なる重大度のアラームが複数存在するホストの場合は、現在の最も高い重大度で表されます。
状態の概要についての詳細は、メインコンソールウィンドウからアラームを表示するを参照してください。
選択したホストのアラームを表示する
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メインコンソールページの「ホスト」アイコンをクリックします。
メインコンソールページの右側に、ホストの説明と状態が表示されます。
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「詳細へ」リンクをクリックします。
「ホスト詳細：ブラウザ」ページが表示されます。
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「アラーム」リンクをクリックします。
「ホスト詳細：アラーム」ページが表示されます。このページでは、以下のタスクを実行できます。
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選択したホストの現在の全アラームまたはアラームのサブセットを表示する (ホストのアラームのサブセットを表示するを参照)。
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現在のホストの開状態アラームに肯定応答する (開状態のアラームに肯定応答するを参照)。
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特定のアラームまたは全ての閉状態のアラームを削除する (アラームを削除するを参照)。
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ノートや推奨処置をアラームに追加する (アラームにノートを追加すると アラームの推奨処理を表示または提供するを参照)。
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アラームの追加情報を表示する (アラームの終了または肯定応答を確認するを参照)。
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ホストのアラームのサブセットを表示する
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「ホスト詳細：アラーム」ページの「オプション」メニューから「実行」ボタンをクリックします。
「指定されたアラームの表示」ダイアログボックスが表示されます。デフォルトでは、全ての開状態のアラームが選択されます。
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選択または選択解除する項目の隣のボックスをクリックします。
選択したボックスごとにチェックマークが表示されます。
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「了解」をクリックして変更に同意し、ダイアログボックスを閉じます。
アラームテーブルがフィルタリングされ、選択項目を反映して再表示されます。
アラームの終了または肯定応答を確認する
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「ホスト詳細：アラーム」ページで、表示したいアラームの最初の列をクリックします。
最初の列にチェックマークが表示されます。
注 –1 度に 1 つのアラームの追加情報しか表示できません。
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「オプション」メニューから「追加アラーム情報」を指定して「実行」ボタンをクリックします。
ページ下の「追加アラーム情報」領域が、該当する情報に更新します。
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アラームが肯定応答されている場合は、「アラーム確認時刻」フィールドに肯定応答したユーザ名と日時が表示されます。
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アラームが終了している場合は、「アラーム終了時刻」フィールドに終了日時が表示されます。
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アラームの作成と応答
この節では、Web コンソールで単純アラームを操作する方法について説明します。アラーム条件がより複雑な場合は、Java コンソールの機能 (第 12 章「アラームの管理」を参照) を使用してください。
アラーム条件を作成する
以下は、単純アラームを作成する場合の手順例です。この例では、過去 5 分間にシステム負荷が指定値を超過したときのアラーム条件を作成します。
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「ホスト詳細：ブラウザ」ページからデータプロパティテーブルを選択します。
この例では、カーネルリーダ (簡易) モジュールの「システム負荷統計情報」テーブルを選択します。
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データプロパティテーブルから対象となるデータプロパティを指定します。
この例では、「直前 5 分間の負荷平均」プロパティの値を選択します。
選択したデータプロパティの属性エディタが表示されます。
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「属性エディタ」ウィンドウ「アラーム」タブをクリックします。
「アラーム」ページが表示されます。
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「重大しきい値 (>)」フィールドに、該当する値を入力します。
この例では .050 を入力します。この値は、アラームの生成プロセスを説明するために、一般的に使用する値より低い設定になっています。
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「了解」をクリックして変更に同意し、「アラーム」タブのページを閉じます。
しばらくすると、「システム負荷統計情報」データプロパティテーブルの「直前 5 分間の負荷平均」データフィールドが赤に変わります。さらに、以下のフォルダとアイコンに赤色のアラームアイコンが表示されます。ただし、未確認で開状態の黒色 (停止) アラームがある場合は除きます。
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オペレーティングシステム
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カーネルリーダ
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システム負荷統計情報
「リセット」をクリックして、属性エディタをデフォルトパラメータにリセットします。
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「ホスト詳細：アラーム」タブをクリックします。
アラームテーブルが、作成したアラームを反映して更新します。
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このアラームに肯定応答します。
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新たなアラームしきい値を作成して、その操作に慣れます。
アラームを作成した後は、他の Sun Management Center ユーザがアラームしきい値を変更できないように、セキュリティ（アクセス権）を設定することができます。セキュリティについての詳細は、第 18 章「Sun Management Center のセキュリティ」を参照してください。
ヒント –アラーム情報に全てのアラームしきい値を含める必要はありません。例えば、重大アラームのしきい値だけを作成するという設定が可能です。
開状態のアラームに肯定応答する
アラームにノートを追加する
アラームノートには、特定アラームのノートの展開リストが含まれます。アラームにノートを追加することで、アラームの作成時から終了時までの履歴が追跡できます。
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管理オブジェクトの「ホスト詳細：アラーム」ページを開きます。
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ノートを追加したいアラームを選択します。
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「オプション」メニューから「メモの追加」を指定して、「実行」ボタンをクリックします。
「メモの追加」ウィンドウが表示されます。
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ノートにテキストを入力します。
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「了解」をクリックして、「メモの追加」ウィンドウを閉じます。
入力したノートが表示されます。
アラームの推奨処理を表示または提供する
推奨処理機能は、アラーム条件に対する推奨処理を提供します。
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管理オブジェクトの「ホスト詳細：アラーム」ページを開きます。
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適切なアラームを選択します。
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「オプション」メニューから「推奨処理」を指定して、「実行」ボタンをクリックします。
「推奨処理」ウィンドウが表示されます。「推奨処理」領域にソフトウェアのデフォルト情報が表示され、「ユーザ推奨の処理」領域に既存のユーザ設定情報が表示されます。
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「ユーザ推奨の処理」領域に、アラーム条件に対応する推奨処理を入力します。
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「了解」をクリックして「推奨処理」ウィンドウを閉じます。
アラームを削除する
空き領域を確保してデータベースを最新の状態にするために、閉状態のアラームを削除する必要があります。閉状態のアラームとは、アラーム条件がすでに存在しないアラームのことです。
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