図 B-1 Hardware Diagnostic Suite コンソール
[ D ]階層表示パネル
階層表示パネルには、ホストと、ホストに接続されているデバイスが表示されます (図 B-2)。このパネルからテストするデバイスを選択し、テスト結果を確認します。階層表示パネルには、Hardware Diagnostic Suite アプリケーションでテスト可能なデバイスだけが表示されます。テストできないデバイスや、対応する Hardware Diagnostic Suite テストが存在しないデバイスは表示されません。
図 B-2 階層表示パネル (展開した状態)

階層表示パネルに表示されるデバイス
階層表示パネルには、ホスト上の、テスト可能なデバイスがグラフィカルに表示されます (図 B-2 と図 B-3)。それらのデバイスは、物理的な関係に従ってグループごとに表示されます。たとえば、図 B-2 では、フロッピーディスクドライブとパラレルポートなどが simba0 というグループにまとめられています。これは、それらのデバイスが接続されているインタフェースが simba0 であるためです。最上位のグループであるホストは、システム全体を表します。
階層表示を展開したり、折りたたんだりするには、階層表示パネルの最上部にある表示ボタンを使用します。
デバイスの選択
階層表示パネルでは、項目名をクリックすることによって、テストする個別デバイスやデバイスグループ、ホスト全体を選択します。異なるグループに属する複数のデバイスを選択するには、Shift または Control キーを押しながら、順にデバイスをクリックします。選択したデバイス (またはグループ) は強調表示 (反転表示) されます (図 B-3)。
デバイスをクリックすると、デバイスの詳細パネルが開き、そのデバイスに関する情報が表示されます。
階層表示のアイコン
Hardware Diagnostic Suite によってデバイスに対するテストの合格または失敗が検出されると、その結果がすぐに階層表示パネルに反映されます (図 B-3)。テストされた各デバイスに、テスト結果を示すアイコンが表示されます (表 B-1)。
図 B-3 階層表示パネルのアイコン
表 B-1 階層表示パネルのアイコン
アイコン
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名前
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説明
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ホスト
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システム上のすべてのテスト可能デバイスを表します。
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ボード
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デバイスグループ (接続されている SCSI コントローラなどの、他のテスト可能なデバイスをもつデバイス) を表します。
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ノード
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横向きのハンドルは、そのノードに隠れたサブノートがあることを示し、縦向きのハンドルは、サブノードが表示されていることを示します。
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デバイス
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不明な状態にあるデバイスノードを示します。通常は、まだテストされていないか、またはテストが完了していない状態です。
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テスト合格
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少なくとも 1 つのテストに合格したことを示します。
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テスト失敗
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テストの失敗が検出されたことを示します。
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階層表示パネルのボタン
表 B-2 階層表示パネルのボタンの説明
アイコン
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名前
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説明
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階層表示を折りたたむボタン
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階層を折りたたみ、ホストの下にあるボードレベルのデバイスのみ表示します。この下のレベルは表示されません。
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階層表示を展開するボタン
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階層表示内のデバイスリストを全て展開し、全デバイスを表示します。
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デバイスの詳細パネル
階層表示パネルでデバイスをクリックすると、デバイス説明パネルに、そのデバイスの情報が表示されます。この情報は、Hardware Diagnostic Suite の動作中にも表示されます。
図 B-4 デバイスの詳細パネル

進捗状況パネル
進捗状況パネルには、次の情報が表示されます。
- 現在のテスト情報 -- テストされているデバイスの名前、実行中のサブテスト、テストメッセージが表示されます。
- 進捗状況バー -- 現在のテストの進捗状況が棒グラフで表示されます。たとえば、バーが半分の位置まできたとき、そのテストは半分まで完了していることを意味します。
- 前回のテスト結果 -- 前回のテストの合格または失敗を示します。
図 B-5 進捗状況パネル

テスト制御用のボタン
Hardware Diagnostic Suite には、テストセッションの開始、停止、スケジュールを設定するためのテスト制御用ボタン (表 B-3) があります。
表 B-3 テスト制御用のボタンの説明
名前
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説明
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「フルテスト」ボタン
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テストセッションを開始します。テストは、階層表示内の選択内容に基づいて実行されます。テストが開始されると、「フルテスト」ボタンが選択不可になり、進捗状況パネルにテストセッション情報が表示されます。
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「テストの停止」ボタン
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テストセッションを停止します。進捗状況パネルには、最後に実行されたテストの名前と結果が表示されます。
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「スケジュール」ボタン
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テストセッションのスケジュールを作成、編集、削除します。デバイスの説明パネルにスケジュールの使用方法に関する説明、進捗状況パネルにスケジュールのコントロールが表示されます。
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「簡易検査」ボタン
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選択されているすべてのデバイスに対して簡易テストセッションを開始します。簡易検査では、接続を確認するために、選択されている各デバイスとの通信が試みられます。機能テストは行われません。
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「オプション」メニューと「ログ」メニュー
「オプション」メニューと「ログ」メニューを使用して、Hardware Diagnostic Suite のテストコントロールとログファイルにアクセスできます。
「オプション」メニュー
「オプション」メニューには、次のコントロールがあります。
- リセット -- Hardware Diagnostic Suite の画面から以前のテスト結果を消去します。
- 中断 -- 進行中のテストセッションを中断します。
- 再開 -- 一時停止したテストセッションを再開します。
- デバイスの再プローブ -- システムに問い合わせをして、テスト可能なデバイスを再調査します。テスト可能なすべてのデバイスが、階層表示パネルに表示されます。
「ログ」メニュー
「ログ」メニューからは、Hardware Diagnostic Suite の次のログファイルを開くことができます。
- 情報の表示 -- Hardware Diagnostic Suite の情報ログを表示するウィンドウを開きます。情報ログには、Hardware Diagnostic Suite の各テストセッションに関する情報 (開始時刻、停止時刻、テスト結果など) が記録されます。
- エラーの表示 -- Hardware Diagnostic Suite のエラーログを表示するウィンドウを開きます。エラーログには、前のテストセッションで生成された Hardware Diagnostic Suite のエラーメッセージが、日時とともに記録されます。
Sun Management Center のタブ
Sun Management Center のタブを使用して、Sun Management Center の機能を利用することができます。Hardware Diagnostic Suite に関係するタブは次の 3 つです。
- モジュールブラウザ -- Sun Management Center ファイル走査モジュールにアクセスして、Hardware Diagnostic Suite のアラーム状態を設定します。 を参照してください。
- アラーム -- Sun Management Center のアラーム情報にアクセスするときに使用します。Hardware Diagnostic Suite では、テスト結果に基づいてアラーム条件が設定されます。 を参照してください。
- アプリケーション -- Sun Management Center コンソールから Hardware Diagnostic Suite アプリケーションにアクセスするときに使用します。
下部制御
Hardware Diagnostic Suite コンソールの下部の 2 つのボタンについては、以下の表 B-4 で説明します。
表 B-4 下部制御用のボタンの説明
名前
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説明
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「閉じる」ボタン
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Hardware Diagnostic Suite が実行されている「詳細」ウインドウを閉じます。
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「ヘルプ」ボタン
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オンラインヘルプを表示します。
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スケジュールパネル
スケジュールパネル (図 B-6) を開くには、「スケジュール」ボタンをクリックします。このパネルから、Hardware Diagnostic Suite のテストスケジュールを作成、削除、変更できます。以降の節では、スケジュールパネルのこれらの機能について説明します。具体的なスケジュールの作成手順については、を参照してください。
図 B-6 Hardware Diagnostic Suite のスケジュールパネル
[ D ]「既存のスケジュール」一覧
既存のスケジュール (図 B-6) 一覧には、選択されているホストに対するスケジュールの一覧が表示されます。何も表示されない場合、スケジュールはありません。
「既存のスケジュール」一覧には、次のスケジュール情報が表示されます。
- ファイル名 -- スケジュールの名前
- 実行日 -- スケジュールされているテストセッションの実行日
- 開始時刻 -- テストセッションの開始スケジュール時刻
- 定期実行 -- 定期的に実行するスケジュールの場合は「はい」、一度だけ実行するスケジュールの場合は「いいえ」と表示されます。
スケジュールパネルのボタン
表 B-5 スケジュールパネルのボタンの説明
名前
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説明
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「新規」ボタン
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スケジュールフォームを表示します。
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「削除」ボタン
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選択されたスケジュールを削除します。
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「変更」ボタン
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スケジュールフォームが表示され、既存のスケジュールを変更できます。
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「閉じる」ボタン
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スケジュールパネルを閉じます。
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スケジュールフォーム
スケジュールフォーム (図 B-7) は、新しいテストセッションスケジュールの作成や、既存のテストセッションスケジュールの変更に使用します。スケジュールのフォームを表示するには、スケジュールパネルから「新規」ボタンか「変更」ボタンをクリックします。次の図の後に、スケジュールフォームの各フィールドについて説明します。
図 B-7 スケジュールフォーム

「ファイル名」フィールド
「ファイル名」フィールドには、作成または変更するスケジュールの名前を指定します。Hardware Diagnostic Suite のテストセッションのスケジュール名は一意である必要があります。有効なスケジュール名は 1 〜 20 文字の長さの英数字です。特殊記号で使用できるのは、_ (下線) だけです。
開始時刻
「開始時刻」フィールドには、テストセッションを開始する時刻を指定します。
ドロップダウンメニューを使用し、「開始時刻」フィールドに、15 分刻みに事前定義された開始時間を選択するか、特定の時間を入力します (24 時間単位)。
「実行日」フィールド
「実行日」フィールドでは、テストセッションの実行スケジュール日を指定します。実行日を指定する方法は次の 2 通りあります。
- 定期実行 -- 指定した日に定期的にテストセッションを実行する場合に使用します。このスケジュールは、ユーザが削除または変更するまで有効です。
- 1 回 -- テストセッションを 1 度だけ実行する場合に使用します。日付は、mm/dd/yyyy の書式で指定します。
「設定」フィールド
「設定」フィールドには、テストモードとテストするデバイスを指定します。これには、2 通りの方法があります。
- カスタム -- (図 B-7) フルテストまたは簡易検査のいずれかのテストモードを選択できます。この後、階層表示からテストするデバイスを選択して、スケジュールを作成する必要があります。
- パッケージテスト -- 事前に定義されているテストセッションを選択できます。スケジュールについての詳細は表 B-6 を参照してください。
表 B-6 事前に定義されているスケジュール設定
名前
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説明
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接続検査
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テスト可能な全デバイスに対する簡易検査のスケジュールを設定します。
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機能検査
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すべてのデバイスに対してフルテストを実行します。
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プロセッサ検査
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システム内の全プロセッサに対する、フルテストモードでのプロセッサテストのスケジュールを設定します。
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ハードディスク検査
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システム内の全ディスクに対する、フルテストモードでのディスクテストのスケジュールを設定します。
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奇数ディスクテスト
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システム内の、階層表示パネルの表示順で奇数番目のハードディスクに対し、フルテストモードでディスクテストを実行します。このテストは、システム内に多数のハードディスクがある場合に便利です。
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偶数ディスクテスト
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システム内の、階層表示パネルの表示順で偶数番目のハードディスクに対し、フルテストモードでディスクテストを実行します。このテストは、システム内に多数のハードディスクがある場合に便利です。
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スケジュールフォームのボタン
表 B-7 スケジュールフォームのボタンの説明
名前
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説明
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「了解」ボタン
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すべてのスケジュール情報を適用して、スケジュールフォームを閉じます。
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「取消し」ボタン
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変更されたすべてのスケジュール情報を取り消して、スケジュールフォームを閉じます。
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