Solstice Backup 5.1 管理者ガイド

savepnpc

savepnpc プログラムは、save プログラムと同様に、ファイルを長期間保存します。savepnpc は、1 回の保存処理を行う前に、/nsr/res/group_name.res ファイルにある前処理コマンドをすべて実行します。前処理コマンドの実行が失敗すると、savepnpc はエラーコードを表示して終了し、save プログラムは実行されません。クライアントの最後のセーブセットの保存処理が正常に終わると、savepnpc は、/nsr/res/group_name.res ファイルにある後処理コマンドをすべて実行します。最後のセーブセットのバックアップに至る前に後処理コマンドを実行させたい場合は、「Timeout」属性を使ってその時点を指定し、必要に応じてタイムアウトを起こす条件を設定できます。この「Timeout」属性は、前処理コマンド、および後処理コマンドが入っているのと同じ /nsr/res/group_name.res ファイルに設定します。savepnpc プログラムによる処理結果は、すべて /nsr/res/savepnpc.log に記録されます。

/nsr/res/group_name.res ファイルは、「Clients」リソースの「Backup Command」属性に savepnpc コマンドが入力されたクライアントを持つバックアップグループをはじめて実行した時点で、自動的に作成されます。形式は次のとおりです。


type: savepnpc;
precmd: /bin/true;
pstcmd: /bin/true, "/bin/sleep 5";
timeout: "12:00pm"; 

「precmd」フィールドを編集して、その中に、クライアントの最初のセーブセットの保存処理を開始する前に実行したいコマンドをいくつでも指定できます。コマンド間はコンマで区切ります。また「postcmd」フィールドを編集して、その中に、クライアントの最後のセーブセットの保存処理の終了後、または「timeout」フィールドに指定したタイムアウト条件のどちらかが先に起こった時点で実行したいコマンドをいくつでも指定できます。コマンド間はコンマで区切ります。ファイル内のフィールドの最後には、すべてセミコロン (;) を付ける必要があります。

savepnpc コマンドの構文は、saveの構文とまったく同じです。カスタマイズされたスクリプトを作成して、クライアントの「Backup Command」属性に入力する場合には、次の規則があります。