Backup サーバーの基本構成

Backup サーバーの構成には、Backup 管理プログラムの GUI 版 (nwadmin) またはキャラクタベースインタフェース版 (nsradmin) を使用する方法と、コマンド行でコマンドを入力する方法があります。それぞれのインタフェースの使用方法については、オンラインヘルプか Backup のマニュアルページを参照してください。Backup を実行する前に、ユーザーの環境に合わせて、いくつかの構成を行う必要があります。

• ソフトウェアの機能を 45 日間使用するためのイネーブラコードを入力します。評価用のイネーブラコードでは、ソフトウェアの機能を 45 日間評価使用することができます。45 日の有効期限が切れる前に、引き続き使用するためのイネーブラコードを購入して入力しないと、これまで評価をしてきた機能を継続して使用することはできません。詳細は、「イネーブラコードの入力」を参照してください。

• ソフトウェアを登録します。Sun から送られてきた認証コードを入力すると、製品をそのまま使用できます。詳細は、「ソフトウェアを登録し認証を受けるには」を参照してください。

• デバイスを構成し、バックアップメディアにラベルを付けます。詳細は、「デバイスの構成」と 「ボリュームラベル」を参照してください。

• Backup サーバーのクライアント部分と他の Backup クライアントの設定を行います。詳細は、「事前構成済みのリソース」を参照してください。

構成の作成または適用は、管理特権を持つユーザーだけが行えます。デフォルトで Backup の管理特権を持っているのは root@server-name だけなので、Backup の管理プログラムまたはタスクを起動するためには、Backup サーバーマシンのスーパーユーザーになる必要があります。承認された Backup 管理者のリストにあとから他のユーザーを追加できます。

Backup サーバーは、リソース割り当てプロトコル (Resource Allocation Protocol, RAP) により、ネットワーク上のクライアントを管理します。サーバーはユーザーが入力した構成をリソースとして保持します。各リソースには、属性と、それに割り当てられている値のセットが含まれています (たとえば、Backup リソースの「Name」属性には、そのリソースの名前を定義する値が含まれる)。

Backup ソフトウェアの構成と管理は、次の方法で行います。

• GUI 版の Backup 管理プログラム (nwadmin) - ネットワーク内の Backup サーバー、クライアント、ストレージノード、およびデバイスに対して登録、構成、および監視を行うことができます。この Backup 管理プログラムは X Window 環境用の GUI です。この Backup 管理プログラムを起動するには、シェルプロンプトで nwadmin と入力します。

• キャラクタベースインタフェース版の Backup 管理プログラム (nsradmin) - グラフィックスをサポートしていないディスプレイ上でも使用できます。GUI 版と同じく、さまざまな構成タスクや管理タスクを実行できます。キャラクタベースの Backup 管理プログラムを起動するには、シェルプロンプトで nsradmin - c と入力します。キャラクタベースインタフェースの使用方法については、nsradmin のマニュアルページを参照してください。

• Backup コマンド行インタフェース - Backup 管理プログラムを使って実行できる構成タスクと管理タスクと、クライアント側のバックアップ、復旧、アーカイブ、および取り出しプログラムで実行できるタスクは、シェルプロンプトから入力する Backup コマンドでも実行できます。Backup コマンド行インタフェースの使用方法については、付録 B 「コマンド行リファレンス」 と、該当するオンラインマニュアルページを参照してください。