カートリッジアクセスポート (Cartridge Access Port, CAP) を使うと、サイロのドアを開けなくても、サイロ内のボリュームを格納し、取り外すことができます。CAP を使うと、サイロ全体のインベントリを作り直さなくても、サイロ内でボリュームの追加 (格納) と取り出し (取り外し) ができるので便利です。CAP を使ってボリュームを追加したり取り出したりしても、Backup が自動的にインベントリを作成し、バーコードラベルを読み取り、サイロ内の空きスロットを探すわけではありません。これらのタスクには、サイロのインベントリ作成機能と「Jukeboxes」リソースを使う必要があります。
現在サポートされているサイロ上では、CAP を制御してサイロ内のボリュームを格納し、取り外すには、Backup コマンドまたはサイロ管理ソフトウェアを使用します。通常は、特に大量のボリュームを格納し取り外す場合は、サイロ管理ソフトウェアを使用するほうが効率よく処理できます。
ボリュームの割り当てと格納には、次の Backup コマンドを使用します。
# nsrjb -a -Txxxx -d |
ボリュームの割り当て解除と取り外しには、次の Backup コマンドを使用します。
# nsrjb -x -Txxxx -w |
格納と取り外しの機能は、Backup 管理プログラムの GUI では使用できません。
CAP が自動モードに設定されている IBM 3494 サイロと StorageTek サイロでは、サイロ管理ソフトウェアが自動的にボリュームを挿入します。ユーザーが Backup を使ってボリュームを挿入することはできません。
Backup の内部動作と StorageTek のサイロ管理ソフトウェアの内部動作は異なるので、StorageTek サイロでは、Backup で 1 回に 1 つのボリュームしか取り外せず、ほかのボリュームを取り外すには、その前にボリュームをサイロの CAP から取り出さなければなりません。EMASS/Grau のサイロでは、Backup によって格納と取り外しの両機能を制御できます。