Sun Java System Calendar Server 6 2005Q1 管理ガイド |
本書について
本書では、SunTM ONE Calendar Server の後継バージョンである Sun JavaTM System Calendar Server 6 2005Q1 (Calendar Server) の管理方法について説明します。
Calendar Server は、企業およびサービスプロバイダ向けの一元化されたカレンダー機能およびスケジュール機能を提供するスケーラブルな Web ベースソリューションです。Calendar Server は、個人的なカレンダー機能だけでなく、グループとリソースのスケジュール機能もサポートしています。
この章で説明する内容は次のとおりです。
対象読者このマニュアルは、Calendar Server の管理と設定を行う Calendar Server 管理者およびサポートスペシャリストを対象としています。
お読みになる前にCalendar Server のインストールと管理を開始する前に、次の概念について習熟する必要があります。
内容の紹介
表 1 本書の構成
章または付録
説明
本書について (この章)
対象読者、前提条件、マニュアルの内容、表記上の規則、関連情報について説明します。
コンポーネント、アーキテクチャ、インタフェース、プロトコルなど、Calendar Server の概要について説明します。
Calendar Server をインストールした後で、その実行を試みる前に 2 つの設定プログラムとデータベース移行ユーティリティを実行する方法について説明します。
ディレクトリ準備スクリプト comm_dssetup.pl の実行手順について説明します。
csconfigurator.sh プログラムの実行手順について説明します。
インストール後に使用する 2 つのデータベース移行ユーティリティ、csmig および csvdmig の使用手順について説明します。
ics.conf ファイルを使用して Calendar Server をカスタマイズおよび再設定する方法について説明します。
Calendar Server のさまざまな面のカスタマイズ手順について説明します。
複数のサーバーへのカレンダーデータベースの分散を可能にする CLD プラグインの設定について説明します。
高可用性環境の設定方法について説明します。
SSL の設定方法と管理方法について説明します。
Access Manager の認証または Messaging Server (信頼サークル) によるシングルサインオンの設定方法について説明します。
自動バックアップが行われるように csstored を設定する方法について説明します。
ホストされたドメインでの Calendar Server の設定方法について説明します。
Calendar Server の管理方法について説明します。
サービスの開始および停止などの一般的な Calendar Server のタスクについて説明します。
ホストされたドメイン環境へのドメインの作成、変更、削除、および一覧の方法について説明します。
ユーザー LDAP エントリおよびリソース LDAP エントリの管理方法について説明します。
アクセス制御を含めて、カレンダーの管理方法について説明します。
Calendar Server のデータベースとデータを管理、維持する方法について説明します。
Calendar Server データのバックアップと復元について説明します。
削除ログデータベース (ics50deletelog.db) の管理方法について説明します。
Calendar Server がタイムゾーンをどのように処理し、新しいタイムゾーンテーブルを追加したり、提供されるタイムゾーンテーブルを修正する方法について説明します。
カレンダーの予定への Instant Messaging のポップアップアラームの設定方法について説明します。
LDAP データキャッシュの使用を含めて、Calendar Server のパフォーマンスが最適になるように調整する方法について説明します。
情報を収集して問題を解決するさまざまな方法について説明します。
付録
ディレクトリ準備スクリプトの情報を収集するためのワークシートを提供します。
csconfiguator.sh の情報を収集するためのワークシートを提供します。
高可用性 (HA) 設定を計画するためのワークシートを提供します。
Calendar Server に同梱される commadmin 以外のコマンド行ユーティリティのリファレンス
ics.conf パラメータのリファレンス
Sun Java Enterprise System の用語集
表記上の規則このマニュアルは、Solaris OS での使用を前提に記述されています。別のオペレーティングシステムで Calendar Server を実行する場合は、Solaris ファイルパスの表記を使用オペレーティングシステムに適したファイルパスに変更してください。
モノスペースフォント
モノスペースフォントは、画面上のコンピュータ出力、または入力するテキストの表記に使用します。また、ファイル名、識別名、関数、コード例にも使用します。
イタリックフォント
イタリックフォントで表記されているテキストは、インストール固有の情報を使用してユーザーが入力するテキストを示しています。サーバーのディレクトリパス、ディレクトリ名の表記に使用します。たとえば、このマニュアルでは、ディレクトリパスを次のように表記します。
cal_svr_base/SUNWics5/cal
この場合、cal_svr_base は Calendar Server 6 2005Q1 がインストールされているベースまたはルートディレクトリを示します。
角カッコ [ ]
角括弧 [ ] で囲まれているパラメータは、省略可能です。たとえば、csdb ユーティリティの check コマンドの構文は、次のとおりです。csdb check [dbdir]
dbdir パラメータは省略可能です。dbdir を省略すると、csdb ユーティリティは ics.conf ファイルに指定されている現在のディレクトリを使用します。
中カッコ { }
中カッコ { } は、囲まれている項目のグループから 1 つを選択しなければならないことを示します。たとえば、次の構文では -a または -f オプションのどちらかを指定する必要があります。
{-a attr[=value] | -f filename}
縦棒 (|)
縦棒 (|) は、水平方向に延びるリストに含まれる選択肢を区切ります。たとえば、次に示す csdb ユーティリティの create または delete コマンドでは、指定できる多数のオプションを縦棒で区切って示しています。
csdb [-q|-v] [-t caldb|sessdb|statdb] create|delete [dbdir]
コマンド行プロンプト
コマンド行プロンプト (C シェルでは %、Korn シェルや Bourne シェルでは $ など) は、このマニュアルの例には記載されていません。実際に表示されるプロンプトは、使用するオペレーティングシステムの種類によって異なります。特に指示がない限り、このマニュアルに記載されているとおりに各コマンドを入力してください。
関連するサードパーティの Web サイトこのマニュアルには、追加の関連情報を提供するために、サードパーティの URL も記載されています。
Sun のマニュアルへのオンラインアクセス次の Web サイトでは、管理者、開発者、エンドユーザー向けの Calendar Server のマニュアルを入手できます。
http://docs.sun.com/app/docs/prod/entsys.05q1?l=ja#hic
以下の Calendar Server のマニュアル (PDF 形式および HTML 形式) を利用できます。
- 『Sun Java System Calendar Server 6 2005Q1 リリースノート』
- 『Sun Java System Calendar Server 6 2005Q1 管理ガイド』
- 『Sun Java System Calendar Server 6 2005Q1 Developer's Guide』
- 『Sun Java System Communications Services 6 2005Q1 Schema Reference』
- 『Sun Java System Communications Services 6 2005Q1 Event Notification Service Guide』
- 『Sun Java System Communications Services Delegated Administrator 管理ガイド』
- 『Sun Java System Communications Services 6 2005Q1 Schema Migration Guide』
- 『Sun Java System Communications Express 6 2005Q1 管理ガイド』
- 『Sun Java System Communications Express 6 2005Q1 Customization Guide』
エンドユーザーは、Sun Java System Calendar Express、または Sun Java System Communications Express のどちらのユーザーインタフェースからでもオンラインヘルプを利用できます。