Sun ONE Calendar Server 6.0 管理者ガイド |
本書について
このマニュアルでは、SunTM Open Net Environment (Sun ONE) Calendar Server (従来の iPlanetTM Calendar Server) について説明します。Calendar Server は、企業およびサービスプロバイダ向けの一元化されたカレンダー機能およびスケジュール機能を提供するスケーラブルな Web ベースソリューションです。Calendar Server は、個人的なカレンダー機能だけでなく、グループとリソースのスケジュール機能もサポートしています。
この章で説明する内容は次のとおりです。
対象読者このマニュアルは、Calendar Server の管理と設定を行う Calendar Server 管理者およびサポートスペシャリストを対象としています。
お読みになる前にSun ONE Calendar Server のインストールと管理を開始する前に、次の概念について習熟する必要があります。
内容の紹介
表 1 『Sun ONE Calendar Server 管理者ガイド』の構成
章または付録
説明
本書について (この章)
対象読者、前提条件、マニュアルの内容、表記上の規則、関連情報について説明する
コンポーネント、アーキテクチャ、インタフェース、プロトコルなど、Calendar Server の概要について説明する
Calendar Server のユーザーとカレンダーの配備および管理について説明する
サーバーの起動と停止、サーバーの設定など、Calendar Server の一般的なタスクについて説明する
Calendar Server がアクセス制御リストを使用して、カレンダー、カレンダープロパティ、カレンダーコンポーネントへのアクセスを制御するしくみについて説明する
Calendar Server のデータベースとデータを管理、維持する方法について説明する
Calendar Server データのバックアップと復元について説明する
削除ログデータベース (ics50deletelog.db) の管理方法について説明する
ホストされている (仮想) ドメインの設定方法と管理方法について説明する
SSL の設定方法と管理方法について説明する
Calendar Server の高可用性 (HA) の設定方法と管理方法について説明する
Calendar Server のコマンド行ユーティリティについて、コマンド、オプション、値、構文、使用上の規則、例などを説明する
Calendar Server に設定できるパラメータについて説明する
Calendar Server 環境の監視に利用できるシステムツールを示す
Calendar Server がタイムゾーンをどのように処理し、新しいタイムゾーンテーブルを追加したり、提供されるタイムゾーンテーブルを修正する方法について説明する
最適なパフォーマンスのために Calendar Server をチューニングする方法について説明する
コミット後に LDAP データを直ちに利用するための Calendar Server LDAP データキャッシュについて説明する
高可用性 (HA) 設定を計画するためのワークシートを提供する
カレンダーのイベントとタスクのアラームを Instant Messenger デスクトップにポップアップ表示する方法について説明する
Calendar Server の用語について説明する
表記上の規則このマニュアルは、Solaris オペレーティング環境での使用を前提に記述されています。別のシステムで Calendar Server を実行する場合は、Solaris ファイルパスの表記を使用オペレーティングシステムに適したファイルパスに変更してください。
モノスペースフォント
モノスペースフォントは、画面上のコンピュータ出力、または入力するテキストの表記に使用します。また、ファイル名、識別名、関数、コード例にも使用します。
イタリックフォント
イタリックフォントで表記されているテキストは、インストール固有の情報を使用してユーザーが入力するテキストを示しています。サーバーのディレクトリパス、ディレクトリ名の表記に使用します。たとえば、このマニュアルでは、ディレクトリパスを次のように表記します。
cal_svr_base/opt/SUNWics5/cal
この場合、cal_svr_base は Calendar Server 6.0 がインストールされているベースまたはルートディレクトリを示します。
角カッコ [ ]
角括弧 [ ] で囲まれているパラメータは、省略可能です。たとえば、csdb ユーティリティの check コマンドの構文は、csdb check [dbdir] です。
dbdir パラメータは省略可能です。dbdir を省略すると、csdb ユーティリティは ics.conf ファイルに指定されている現在のディレクトリを使用します。
中カッコ { }
中カッコ { } は、囲まれている項目のグループから 1 つを選択しなければならないことを示します。たとえば、次の構文では -a または -f オプションのどちらかを指定する必要があります。
{-a attr[=value] | -f filename}
縦棒 (|)
縦棒 (|) は、水平方向に延びるリストに含まれる選択肢を区切ります。たとえば、次に示す csdb ユーティリティの create または delete では、指定できる多数のオプションを縦棒で区切って示しています。
csdb [-q|-v] [-t caldb|sessdb|statdb] create|delete [dbdir]
コマンド行プロンプト
コマンド行プロンプト (C シェルでは %、Korn シェルや Bourne シェルでは $ など) は、このマニュアルの例には記載されていません。実際に表示されるプロンプトは、使用するオペレーティングシステムの種類によって異なります。特に指示がない限り、このマニュアルに記載されているとおりに各コマンドを入力してください。
関連するサードパーティの Web サイトこのマニュアルには、追加の関連情報を提供するために、サードパーティの URL も記載されています。
Sun のマニュアルへのオンラインアクセス次の Web サイトでは、管理者、開発者、エンドユーザー向けの Sun ONE Calendar Server のマニュアルを入手できます。
http://docs.sun.com/coll/S1_CalendarServer_60
Sun ONE マニュアルの Web サイトでは、このマニュアル以外にも、PDF 形式と HTML 形式の次の Calendar Server マニュアルをご利用頂けます。
- 『Sun ONE Calendar Server 6.0 リリースノート』
- 『Sun ONE Calendar Server 6.0 インストールガイド (Solaris 版)』
- 『Sun ONE Calendar Express 6.0 New Features』
- 『Sun ONE Calendar Server 6.0 Programmer's Manual』
- 『Sun ONE Messaging and Collaboration 6.0 スキーマリファレンスマニュアル』
- 『Sun ONE Messaging and Collaboration 6.0 Event Notification Service Manual』
- 『Sun ONE Messaging and Collaboration 1.0 ユーザー管理ユーティリティインストールリファレンスガイド』
Sun ONE Calendar Express からは、エンドユーザーを対象としたオンラインヘルプをご利用いただけます。