Sun ONE Messaging Server 6.0 リファレンスマニュアル |
このマニュアルについて
このマニュアルには、SunTM Open Net Environment (Sun ONE) Messaging Server 製品に関するリファレンス情報が掲載されています。Messaging Server は、オープンインターネット規格を使用する様々な規模の企業およびメッセージングホストの電子メールに関するニーズに応え、強力で柔軟なクロスプラットフォーム対応のソリューションを提供します。
このマニュアルは、『Messaging Server 管理者ガイド』と一緒にお使いください。管理者ガイドでは、Messaging Server を設定、管理、監視する方法やトラブルシューティングについて説明しています。また、このリファレンスマニュアルでは、コマンド行ユーティリティや設定ファイルに関する情報を紹介しています。これらの情報を参考にして、Messaging Server の設定、管理、監視、およびトラブルシューティングを行うようにしてください。
この章には、以下の項目があります。
対象読者このマニュアルは、UNIX または NT に精通した中級または上級のテクニカルネットワーク管理者を対象に書かれています。これらの管理者たちが、実際に Messaging Server を設定、管理、および保守することになります。『Messaging Server リファレンスマニュアル』は、アーキテクトや開発者たちによって利用されることもあります。このマニュアルは、エンドユーザー用に作成されたものではありません。
お読みになる前にこのマニュアルは、Messaging Server ソフトウェアの設定および管理に携わる方たちを対象としており、以下の予備知識があることを前提に書かれています。
このマニュアルの構成このマニュアルには、以下の章があります。
マニュアルの表記ルールモノスペースフォント
モノスペースフォント (Monospaced font) は、コンピュータ画面に表示されるテキスト、またはユーザーが入力するテキストを表します。また、ファイル名、識別名、関数および使用例を表す場合にも使用されます。
太字のモノスペースフォント
太字のモノスペースフォント (bold monospaced font) は、コード例中のユーザーが入力するテキストを表します。
斜体フォント
斜体フォントは、お使いのメッセージングサーバーに固有な情報を使って入力するテキストを表します。サーバーのパスや名前、およびアカウント ID などに使用します。
たとえば、パス参照は、以下のような形式で表記されています。
msg_svr_base/...
この場合、msg_svr_base は、サーバーをインストールしたディレクトリパスを表します。たとえばサーバーをディレクトリ /opt/SUNWmsgsr にインストールした場合、msg_svr_base は /opt/SUNWmsgsr を意味します。
斜体フォントは、コマンド行ユーティリティの構文内で使われる変数を表すためにも使用されます。たとえば、imadmin admin remove コマンドの構文は、次のように表されます。
imadmin admin remove -D ログイン -l ユーザーid -n ドメイン -w パスワー ド [-d ドメイン]
[-h] [-i 入力ファイル] [-p ida ポート] [-X ida ホスト] [-s] [-v]
この例では、オプションの引数が斜体になっています。たとえば、「-w パスワード」オプションは、imadmin admin remove コマンドを入力するときに、「パスワード」を最上位管理者のパスワードに置き換えることを意味しています。
角括弧
オプションのパラメータは、角括弧 [] で囲まれています。たとえば、readership コマンドの使い方を示す場合は、以下のように記述されます。
readership [-d 日数] [-p 月数]
次のように、 readership コマンドを単体で実行すれば、Messaging Server のインストールを開始できます。
readership
ただし、[-d 日数] および [-p 月数] が存在することによって、readership コマンドにオプションのパラメータを付けられることがわかります。たとえば、以下に示すように、readership コマンドに -d オプションを付けると、指定した期間 (日数) に共有フォルダ内のメッセージを読んだ人の数を得ることができます。
readership -d 10
コマンド行プロンプト
このマニュアルの各例では、コマンド行プロンプト (たとえば、C シェルの %、Korn/Bourne シェルの $ など) が表示されていません。お使いのオペレーティングシステムの環境によって、コマンド行プロンプトが異なるためです。ただし、特に補足されていないかぎり、コマンドは本書で示すとおりに入力してください。
プラットフォーム固有の構文
このマニュアル内の例では、UNIX C シェルを使用しています。必要に応じて、お使いのシェルに合わせた修正を加えてください。
このマニュアルで指定しているパスは、すべて UNIX 形式です。Windows 2000 ベースの Messaging Server をお使いの場合は、このマニュアルで UNIX ファイルパスが示されている箇所では、Windows 2000 相当のファイルパスを使用しなければなりません。
関連するサードパーティの Web サイトの参照注: このマニュアルで述べる外部サイトの可用性についてサンは責任を負いません。こうしたサイトやリソース上またはこれらを通じて利用できるコンテンツ、広告、製品、その他の資料についてサンは推奨しているわけではなく、サンはいかなる責任も負いません。こうしたサイトやリソース上で、またはこれらを経由して利用できるコンテンツ、製品、サービスを利用または信頼したことに伴って発生した (あるいは発生したと主張される) いかなる損害や損失についても、サンは直接的にも間接的にも、一切の責任を負いません。
関連情報Messaging Server には、本書のほかに、管理者用の補足情報およびエンドユーザーやディベロッパ用のマニュアルもあります。次の URL を使用すると、Messaging Server のすべてのマニュアルを参照できます。
http://docs.sun.com/db/prod/s1msgsrv
利用できる関連マニュアルは次のとおりです。
- 『Sun ONE Messaging Server インストールガイド (Solaris 版)』
- 『Sun ONE Messaging Server リリースノート』
- 『Sun ONE Messaging Server 管理者ガイド』
- 『Messaging Server スキーマリファレンスマニュアル』
- 『Sun ONE Messaging and Collaboration スキーマリファレンスマニュアル』
- 『Sun ONE Messaging and Collaboration イベント通知サービスマニュアル』
- 『Sun ONE Messaging Server Messenger Express Customization Guide』
- 『Sun ONE Messaging Server MTA SDK Programmer's Reference Manual』
Sun ONE Messaging Server の製品群には、Sun ONE Console、Directory Server、Administration Server など、ほかの製品も含まれています。iPlanet Messaging Server 製品およびその他の製品のマニュアルは、次の URL で参照できます。
http://docs.sun.com/db/prod/sunone
ソフトウェアマニュアルの他にも、Sun ONE Messaging Server ソフトウェアフォーラムで、特定の Messaging Server 製品に関する質問について、技術的なヘルプを参照してください。フォーラムには、以下の URL をご利用ください。
http://swforum.sun.com/jive/forum.jsp?forum=15
オンラインでこのマニュアルを入手するには『Messaging Server リファレンスマニュアル』はオンラインで入手することもできます (PDF および HTML 形式)。以下の URL をご利用ください。
http://docs.sun.com/db/prod/s1msgsrv