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iPlanet Calendar Server 管理ガイド |
付録 A コマンドラインユーティリティ
ここでは、iPlanet Calendar Server のコマンドラインユーティリティで使用できるコマンド、オプション、値、構文表記、および使用規則について詳しく説明します。ここで説明する内容は、第 3 章「iPlanet Calendar Server の管理」で説明したトピックを補足するものです。iPlanet Calendar Server の管理は、コマンドラインユーティリティを使って行います。各ユーティリティでは、コマンドラインからオプションを指定できます。また、バッチ、シェル、および Perl などのスクリプトプログラムからも起動できます。使用可能なオプションのデフォルト値は、ics.conf 構成ファイルから取得されます。
コマンドラインユーティリティの構文
iPlanet Calendar Server のコマンドラインユーティリティでは、次の構文を使用します。utility [-option [value]] command [target]
utility は、cscal などのユーティリティの実行可能ファイル名です。
option には、コマンドが実行するアクションを指定します。オプションは、-d のように、ハイフン (-) の後に小文字で指定します。角カッコ ([]) で囲まれたオプションは、必須ではないことを示します。使用可能な場合は、同時に複数のオプションを組み合わせて使用できます。
value は、-d オプションで使用する説明など、オプションで指定したアクションを詳細に修飾します。角カッコ ([]) で囲まれた値は、必須ではないことを示します。スペースを含む値は、二重引用符 (" ") で囲む必要があります。複数の値を指定する場合は、二重引用符 ("") で囲み、各値をスペースで区切る必要があります。
command は、list などのユーティリティで実行可能なアクション (コマンド) です。縦棒 (|) で区切られたコマンドは、どちらかのコマンドを使用できることを示します (両方を一度に使用することはできません)。
使用規則
次の規則は、コマンドラインユーティリティを使うときの一般的なガイドラインです。
コマンドを指定しない場合、すべてのオプション、コマンド、および使用例が一覧表示されます。
必須パスワードを指定しない場合、パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。
-v (冗長) および -q (詳細メッセージを表示させない) オプションは、すべてのユーティリティで使用できます。
コマンドが危険を伴う場合 (データを喪失する可能性がある場合) は、コマンドを実行する前に確認を求めるプロンプトが表示されます。カレンダーやユーザを削除するコマンドがその例です。ただし、-q (詳細メッセージを表示させない) オプションを指定すると、確認プロンプトは抑止されます。
コマンドラインユーティリティの要約
表 A-1 は、コマンドラインユーティリティを要約したものです。
iPlanet Calendar Server の起動。Windows NT では、コントロールパネルのサービスダイアログを使用してサーバを起動することもできる
iPlanet Calendar Server の停止。Windows NT では、コントロールパネルのサービスダイアログを使用してサーバを停止することもできる
csattribute
csattribute は、LDAP サーバの iPlanet Calendar Server 属性を管理するためのユーティリティです。このユーティリティでは、次のコマンドを使用できます。
構文
csattribute [-q|-v] -a attr[=val] [-t resource|user] add|delete targetcsattribute [-q|-v] [-t resource|user] list target
例
csattribute -a icsCalendar=calA add userA上記のコマンドは、値が calA の LDAP 属性 icsCalendar を、ユーザ ID userA に追加します。
csattribute -a icsCalendar delete userA
上記のコマンドは、LDAP 属性 icsCalendar を userA から削除します。
cstool ユーティリティで使用可能なコマンドについて、表 A-2 で説明します。
表 A-2 csattribute ユーティリティのコマンド
csattribute ユーティリティのコマンドオプションについて、表 A-3 で説明します。
表 A-3 csattribute ユーティリティのコマンドオプション
csbackup
csbackup は、個々のカレンダー、個々のユーザ、およびカレンダーデータベースをバックアップするためのユーティリティです。このユーティリティでは、次のコマンドを使用できます。
構文
csbackup [-q|-v] [-f] database targetcsbackup [-q|-v] -c CALID calendar target
csbackup [-q|-v] -a USERID defcal target
iPlanet Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行すること
iPlanet Calendar Server は動作中でも停止中でもかまわない
UNIX システムで実行する場合は、iPlanet Calendar Server が動作しているユーザおよびグループのうち、インストール時に指定したユーザおよびグループ (たとえば、icsuser、icsgroup など) としてログインすること。または、root としてログインすること
例
csbackup database backupdirカレンダーデータベースを backupdir という名前のディレクトリにバックアップします。
csbackup -c calA calendar calA.ics
CALID が calA であるカレンダーを、ファイル calA.ics に text/calendar 形式でバックアップします。
csbackup -a userA defcal userA.xml
ユーザ userA のデフォルトカレンダーを、ファイル userA.xml に text/xml 形式でバックアップします。
csbackup ユーティリティで使用可能なコマンドについて、表 A-4 で説明します。
csbackup ユーティリティのコマンドオプションについて、表 A-5 で説明します。
cscal
cscal は、カレンダーおよびそのプロパティを管理するためのユーティリティです。このユーティリティでは、次のコマンドを使用できます。
構文
cscal [-q|-v] [-a aces] [-c charset] [-d description] [-g categories] [-k no|yes] [-l langcode] [-m email] [-n name] [-o owner] [-y otherowners] create|modify CALIDcscal [-q|-v] [-o owner] delete|disable|list| [CALID]
cscal [-q|-v] [-k no|yes] [-o owner] enable [CALID]
注 カレンダー ID では、大文字と小文字が区別されます。たとえば、実際のカレンダー ID が jsmith のときに、JSMITH と入力すると、正しいカレンダーは見つかりません。一方、電子メールアドレスでは、大文字と小文字は区別されません。たとえば、jsmith@siroe.com と
JSMITH@SIROE.COM は同じアドレスと見なされます。
iPlanet Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行すること
iPlanet Calendar Server は動作中でも停止中でもかまわない
UNIX システムで実行する場合は、iPlanet Calendar Server が動作しているユーザおよびグループのうち、インストール時に指定したユーザおよびグループ (たとえば、icsuser、icsgroup など) としてログインすること。または、root としてログインすること
例
cscal -o userA -n calA create calA上記のコマンドは、ics.conf ファイルの calstore.calendar.default.acl 設定によって定義されているデフォルトのアクセスコントロールを使用して、CALID が calA、主な所有者が userA、表示名が exampleA のカレンダーを作成します。
cscal -a "@^a^rw^g" -g sports -y userB modify calA
上記のコマンドは、カレンダー calA を、すべてのユーザが読み込みおよび書き込みを行うことができるようにし、カテゴリ sports に関連付けます。また、userB を共同の所有者にします。
上記のコマンドは、calA をカレンダーデータベースから削除します。
上記のコマンドは、主な所有者が userA であるすべてのカレンダーを、カレンダーデータベースから削除します。
上記のコマンドは、CALID が calA であるカレンダーを無効にします。これにより、ユーザインタフェースを使用して、このカレンダーの読み込み、書き込み、または検索を行うことができなくなります。
上記のコマンドは、CALID が calA であるカレンダーを有効にします。これにより、ユーザインタフェースを使用して、このカレンダーの読み込みまたは書き込みを行うことができるようになります。ただし、二重予約は許可されません。
上記のコマンドは、calA のすべてのプロパティを一覧表示します。
上記のコマンドは、データベース内のすべてのカレンダーを一覧表示します。
上記のコマンドは、CALID が calA であるカレンダーを、デフォルトの構成の設定にリセットします。
上記のコマンドは、CALID が calA であるカレンダーから説明を削除します。
上記のコマンドは、CALID が calA であるカレンダーからすべてのカテゴリを削除します。
上記のコマンドは、CALID が calA であるカレンダーからほかの所有者を削除します。
cscal ユーティリティで使用可能なコマンドについて、表 A-6 で説明します。
指定された CALID を持つカレンダーのプロパティを一覧表示する
-o owner オプションを指定した場合、指定した所有者が主な所有者に設定されているすべてのカレンダーが一覧表示される
cscal ユーティリティのコマンドオプションについて、表 A-7 で説明します。
指定されたカレンダーに関するアクセスコントロールエントリ (ACE)。グループスケジューリング用のカレンダーへのアクセス権、および作成、削除、読み込み、書き込みなどの権限を決定する。ACE 文字列は二重引用符 ("") で囲む必要がある
デフォルト "@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^sf^g"
ACE 形式の詳細は、「アクセスコントロール」を参照
カテゴリ。複数のカテゴリを指定する場合は、二重引用符 ("") で囲み、スペースで区切る必要がある。デフォルトはカテゴリなし
会議室などのリソースオブジェクトに関連付けられたカレンダーに対して、二重予約を許可するかどうかを指定する。yes の場合は、リソースカレンダーの同じ時間枠に複数のイベントスケジュールを作成できる。デフォルトは yes
このオプションは、リソースに関連付けられたカレンダーにだけ使用できる。ユーザのカレンダーに対して発行した場合は、エラーが返される
他の所有者。複数の所有者を指定する場合は、二重引用符 ("") で囲み、各所有者をスペースで区切る必要がある。デフォルトは他の所有者なし
cscomponents
cscomponents は、カレンダー内のコンポーネント (イベントおよび仕事) を管理するためのユーティリティです。このユーティリティでは、次のコマンドを使用できます。
構文
cscomponents [-v|-q] [-e endtime] [-s starttime] [-t event|task] delete|list CALIDiPlanet Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行すること
iPlanet Calendar Server は動作中でも停止中でもかまわない
UNIX システムで実行する場合は、iPlanet Calendar Server が動作しているユーザおよびグループのうち、インストール時に指定したユーザおよびグループ (たとえば、icsuser、icsgroup など) としてログインすること。または、root としてログインすること
例
cscomponents -s 19980101T000000Z -e 19981231T000000Z delete calA上記のコマンドは、CALID が calA であるカレンダーから、1998 年のイベントをすべて削除します。
上記のコマンドは、CALID が calA であるカレンダーに含まれる、すべてのイベントおよび仕事の詳細を一覧表示します。
cscomponent ユーティリティで使用可能なコマンドについて、表 A-8 で説明します。
表 A-8 cscomponent ユーティリティのコマンド
cscomponent ユーティリティのコマンドオプションについて、表 A-9 で説明します。
表 A-9 cscomponent ユーティリティのコマンドオプション
csdb
csdb は、カレンダーデータベースを管理するためのユーティリティです。このユーティリティでは、次のコマンドを使用できます。
create。新しいデータベースを作成する。サーバの起動時にデータベースが存在しない場合は、iPlanet Calendar Server によってデータベースが自動的に作成される
delete。カレンダーデータベースを削除する。データベースを開いているとき、つまり iPlanet Calendar Server の実行中は、そのデータベースは削除できない
構文
csdb [-v|-q] [-t cal|sessdb|statdb] create|delete|recover [dbdir]csdb [-v|-q] [-t caldb|sessdb|statdb] list [dbdir]
iPlanet Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行すること
データベースの作成中または削除中は、iPlanet Calendar Server は実行できない
UNIX システムで実行する場合は、iPlanet Calendar Server が動作しているユーザおよびグループのうち、インストール時に指定したユーザおよびグループ (たとえば、icsuser、icsgroup など) としてログインすること。または、root としてログインすること
例
csdb -t caldb create上記のコマンドは、新しい空のデータベースを現在のディレクトリに作成します。
上記のコマンドは、現在のディレクトリにあるデータベースを削除します。
上記のコマンドは、現在のディレクトリのカレンダーデータベースに関する情報を一覧表示します。
上記のコマンドは、現在のディレクトリにある損傷したすべてのデータベースの回復を試みます。
上記のコマンドは、現在のディレクトリのセッションデータベースに関する情報を一覧表示します。
上記のコマンドは、現在のディレクトリにある損傷した統計データベースの回復を試みます。
csdb ユーティリティで使用可能なコマンドについて、表 A-10 で説明します。
csdb ユーティリティのコマンドオプションについて、表 A-11 で説明します。
csexport
csexport は、カレンダーを iCalendar 形式または XML 形式でファイルにエクスポートするためのユーティリティです。このユーティリティでは、次のコマンドを使用できます。
構文
csexport [-v|-q] -c CALID calendar outputfileiPlanet Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行すること
iPlanet Calendar Server は動作中でも停止中でもかまわない
UNIX システムで実行する場合は、iPlanet Calendar Server が動作しているユーザおよびグループのうち、インストール時に指定したユーザおよびグループ (たとえば、icsuser、icsgroup など) としてログインすること。または、root としてログインすること
例
csexport -c calA calendar calA.icsCALID が calA であるカレンダーを、calA.ics という名前のファイルに iCalendar (text/calendar) 形式でエクスポートします。
csexport -c calA calendar calA.xml
CALID が calA であるカレンダーを、calA.xml という名前のファイルに XML (text/xml) 形式でエクスポートします。
csexport ユーティリティで使用可能なコマンドについて、表 A-12 で説明します。
カレンダーを指定された出力ファイルにエクスポートする。ファイルのデータ形式は、指定されたファイル名の拡張子によって決定される
csexport ユーティリティのコマンドオプションについて、表 A-13 で説明します。
表 A-13 csexport ユーティリティのコマンドオプション
エクスポートするカレンダーの CALID。calendar コマンドを使用する場合、このオプションは必須。デフォルトはなし
csimport
csimport は、csexport ユーティリティを使って保存された iCalendar 形式または XML 形式のファイルから、カレンダーをインポートするためのユーティリティです。このユーティリティでは、次のコマンドを使用できます。
構文
csimport [-v|-q] -c CALID calendar inputputfileiPlanet Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行すること
iPlanet Calendar Server は動作中でも停止中でもかまわない
UNIX システムで実行する場合は、iPlanet Calendar Server が動作しているユーザおよびグループのうち、インストール時に指定したユーザおよびグループ (たとえば、icsuser、icsgroup など) としてログインすること。または、root としてログインすること
例
csimport -c calA calendar calA.icsiCalendar (text/calendar ファイル) 形式で保存されたファイル calA.ics から、CALID が calA であるカレンダーをインポートします。
csimport -c calA calendar calA.xml
XML (text/xml) 形式で保存されたファイル calA.xml から、CALID が calA であるカレンダーをインポートします。
csimport ユーティリティで使用可能なコマンドについて、表 A-14 で説明します。
指定された入力ファイルからカレンダーをインポートする。ファイルのデータ形式は、ファイル名の拡張子によって決定される
csimport ユーティリティのコマンドオプションについて、表 A-15 で説明します。
表 A-15 csimport ユーティリティのコマンドオプション
インポートするカレンダーの CALID。calendar コマンドを使用する場合、このオプションは必須。
注 : 指定した CALID がすでに存在する場合、インポートするデータは現在のカレンダーとマージされる。デフォルトはなし
csplugin
csplugin は、iPlanet Calendar Server インストールに設定された CSAPI プラグインを管理するためのユーティリティです。csplugin ユーティリティにコマンドはありませんが、以下で説明するようにオプションがいくつかあります。
構文
csplugin [-q|-v] [-r] -t ac|attr|auth|locate|lookup|xlate activate|deactivate pluginiPlanet Calendar Server がインストールされているリモートマシンまたはローカルマシンで実行できること
例
csplugin -v listサポートされているすべてのプラグインに関する詳細を一覧表示します。このサーバインスタンス用に設定されている各プラグインのタイプ、名前、および起動ステータスを出力します。
csplugin activate -t lookup mylookup
タイプが lookup で、ファイル名が mylookup のプラグインを読み込んで有効にします。
csplugin deactivate -t lookup mylookup -r
タイプが lookup で、ファイル名が mylookup のプラグインを無効にし、さらに、plugin ディレクトリから削除します。
csplugin ユーティリティで使用可能なコマンドについて、表 A-16 で説明します。
指定されたタイプおよび名前のプラグインを読み込んで有効にする。サポートされているプラグインタイプの詳細は、表 A-17 の "-t" オプションを参照
指定されたタイプおよび名前のプラグインを停止して無効にする。サポートされているプラグインタイプの詳細は、表 A-17 の "-t" オプションを参照
サポートされているすべてのプラグインのタイプ、名前、および起動ステータスを一覧表示する。サポートされているプラグインタイプの詳細は、表 A-17 の "-t" オプションを参照
csplugin ユーティリティのコマンドオプションについて、表 A-17 で説明します。
表 A-17 csplugin ユーティリティのコマンドオプション
activate コマンドで使用した場合は、そのプラグインが iPlanet Calendar Server plugin ディレクトリに物理的にコピーされる
csresource
csresource は、LDAP サーバおよび iPlanet Calendar Server のカレンダーデータベースに保存されている、カレンダーリソースオブジェクトを管理するためのユーティリティです。このユーティリティでは、次のコマンドを使用できます。
create。指定されたカレンダー ID に新しいリソースを追加する
delete。特定のリソースまたはすべてのリソースを削除する
disable。特定のリソースまたはすべてのリソースを無効にする
enable。特定のリソースまたはすべてのリソースを有効にする
list。単一のリソースまたはすべてのリソースのリストを表示する
構文
csresource [-q|-v] [-a aces] [-b no|yes] -c CALID [-d description] [-o owner] [-y otherowners] create namecsresource [-q|-v] delete|disable|enable|list [name]
iPlanet Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行すること
iPlanet Calendar Server は動作中でも停止中でもかまわない
UNIX システムで実行する場合は、iPlanet Calendar Server が動作しているユーザおよびグループのうち、インストール時に指定したユーザおよびグループ (たとえば、icsuser、icsgroup など) としてログインすること。または、root としてログインすること
例
csresource listすべてのリソースカレンダーとその LDAP 属性のリストを表示します。
csresource -c room1 create meetingroom1
カレンダー ID が room1、表示名 (LDAP cn 属性) が meetingroom1 であるリソースカレンダーを作成します。
csresource delete meetingroom1
表示名 meetingroom1 であるリソースカレンダーを削除します。
csresource disable meetingroom1
表示名 meetingroom1 であるリソースカレンダーを無効にします。
csresource -b enable meetingroom1
表示名 meetingroom1 のリソースカレンダーを有効にして、二重予約を許可します。これにより、ユーザインタフェースを使用して、このカレンダーの読み込みまたは書き込みを行うことができるようになります。
csresource -a "@^a^rw^g" -y userB modify meetingroom1
カレンダー calA を、すべてのユーザが読み込みおよび書き込みを行うことができるようにし、カテゴリ sports に関連付けます。また、userB を共同の所有者にします。
csresource -v list meetingroom1
表示名が meetingroom1 であるリソースカレンダーの LDAP 属性を表示します。
csresource ユーティリティで使用可能なコマンドについて、表 A-18 で説明します。
csresource ユーティリティのコマンドオプションについて、表 A-19 で説明します。
表 A-19 csresource ユーティリティのコマンドオプション
指定されたカレンダーに関するアクセスコントロールエントリ (ACE)。グループスケジューリング用のカレンダーへのアクセス権、および作成、削除、読み込み、書き込みなどの権限を決定する。ACE 文字列は二重引用符 ("") で囲む必要がある
デフォルト "@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^sf^g"
ACE 形式の詳細は、「アクセスコントロール」を参照
すべての LDAP ユーザに使用する基本 DN。デフォルトは、ics.conf ファイルで定義されている local.ugldapbasedn の設定から取得される。
基本 DN (Distinguished Name、識別名) は、LDAP ディレクトリ内のエントリの 1 つで、検索の起点として使用される。たとえば、ou=people, o=siroe.com を基本 DN として指定すると、iPlanet Calendar Server によって実行されるすべての LDAP 検索処理は、o=siroe.com ディレクトリツリー内の ou=people サブツリーだけが対象となる
会議室などのリソースオブジェクトに関連付けられたカレンダーに対して、二重予約を許可するかどうかを指定する。yes の場合は、リソースカレンダーの同じ時間枠に複数のイベントスケジュールを作成できる。デフォルトは yes
ほかの所有者。複数の所有者を指定する場合は、二重引用符 ("") で囲み、各所有者をスペースで区切る必要がある。デフォルトはほかの所有者なし
csrestore
csrestore は、個々のカレンダー、個々のユーザ、およびカレンダーデータベースを復元するためのユーティリティです。このユーティリティでは、次のコマンドを使用できます。
database。カレンダーデータベースを復元する
構文
csrestore [-v|-q] [-f] database inputdircsrestore [-v|-q] -c CALID calendar inputfile
csrestore [-v|-q] -a USERID [-b BASEDN] defcal inputfile
iPlanet Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行すること
カレンダーデータベースの復元中は、iPlanet Calendar Server は実行できない
UNIX システムで実行する場合は、iPlanet Calendar Server が動作しているユーザおよびグループのうち、インストール時に指定したユーザおよびグループ (たとえば、icsuser、icsgroup など) としてログインすること。または、root としてログインすること
例
csrestore database backupdir上記のコマンドは、ディレクトリ backupdir に保存されているカレンダーデータベースを復元します。このカレンダーデータベースは、以前に csbackup コマンドラインユーティリティを使用して保存されたものです。
csrestore -c calA calendar backupdir/calA.ics
上記のコマンドは、ディレクトリ backupdir 内のファイル calA.ics から、CALID が calA であるカレンダーを復元します。このファイルは、以前に csbackup または csexport ユーティリティを使用して、iCalendar (text/calendar ファイル) 形式で保存されたものです。
csrestore -c calA calendar backupdir
上記のコマンドは、ディレクトリ backupdir に保存されているカレンダーデータベースから calA を復元します。このカレンダーデータベースは、以前に csbackup を使用して保存されたものです。
csrestore -a userA defcal backupdir/userA.ics
上記のコマンドは、ディレクトリ backupdir 内のファイル userA.ics から、userA が所有するデフォルトのカレンダーを復元します。このファイルは、以前に csbackup または csexport ユーティリティを使用して、iCalendar (text/calendar ファイル) 形式で保存されたものです。
csrestore ユーティリティで使用可能なコマンドについて、表 A-20 で説明します。
csrestore ユーティリティのコマンドオプションについて、表 A-21 で説明します。
csschedule
csschedule は、Group Scheduling Engine (GSE) キューに格納されているスケジューリングエントリを管理するためのユーティリティです。このユーティリティでは、次のコマンドを使用できます。
list。指定されたカレンダー ID によって要求されている Group Scheduling Engine キューに保持されているエントリを表示する
delete。指定されたカレンダー ID によって要求されている Group Scheduling Engine キューからエントリを削除する
構文
csschedule [-q|-v] [-c count] [-s startTime] [-e endTime] list [CALID]csschedule [-q|-v] [-t scheduleTime -u uid [-r rid -n sequenceNumber]] list CALID
csschedule [-q|-v] [-t scheduleTime -u uid -r rid -n sequenceNumber] delete CALID
csschedule [-q|-v] [-s startTime -e endTime] delete [CALID]
例
csschedule -v listGSE キューに格納されているすべてのエントリの詳細を一覧表示します。
GSE キューに格納されている最初の 10 エントリを一覧表示します。
csschedule -s 20001231T103045Z -e 20001231T113045Z list
GSE キューのエントリのうち、2000 年 12 月 31 日の 10 時 30 分 45 秒〜 11 時 30 分 45 秒に予定されているエントリを一覧表示します。
csschedule -v -t 20001231T103045Z -u 1111 -r 0 -n 0 list calA
カレンダー calA の GSE キュー内のエントリのうち、2000 年 12 月 31 日の 10 時 30 分 45 秒に予定され、UID が 1111、RID が 0、シーケンス番号が 0 であるエントリを一覧表示します。
csschedule -v -t 20001231T103045Z -u 1111 -r 0 -n 0 delete calA
カレンダー calA の GSE キューに格納されているエントリのうち、2000 年 12 月 31 日の 13 時 30 分 45 秒に予定され、UID が 1111、RID が 0、シーケンス番号が 0 であるエントリを削除します。
csschedule -v -s 20001231T103045Z -e 20001231T163045Z delete
2000 年 12 月 31 日の 10 時 30 分 45 秒〜 16 時 30 分 45 秒に予定されている GSE キューのエントリを削除します。
csschedule ユーティリティで使用可能なコマンドについて、表 A-22 で説明します。
表 A-22 csschedule ユーティリティのコマンド
指定されたカレンダー ID によって要求されている Group Scheduling Engine キューに保持されているエントリを削除する
指定されたカレンダー ID によって要求されている Group Scheduling Engine キューから、特定のエントリを削除する
csschedule ユーティリティのコマンドオプションについて、表 A-23 で説明します。
csstart
csstart は、iPlanet Calendar Server を起動するためのユーティリティです。このユーティリティでは、次のコマンドを使用できます。
check。すべての iPlanet Calendar Server サービスまたは指定された
iPlanet Calendar Server サービスが実行されているかどうかを確認するlist。すべての iPlanet Calendar Server サービスを表示する
構文
csstart [-q|-v] check|list|service [servicename]iPlanet Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行すること
例
csstart serviceデフォルトのポート番号と起動順序を使用して、すべての iPlanet Calendar Server サービスを起動します。
ローカル iPlanet Calendar Server HTTP サービスを起動し、ics.conf の service.http.port に定義されているデフォルトの http ポート番号、および service.admin.port で定義されている管理ポート番号でリッスンします。
すべてのローカル iPlanet Calendar Server サービスが起動されていることを確認します。
すべてのローカル iPlanet Calendar Server サービスを一覧表示します。
すべてのローカル iPlanet Calendar Server サービスを起動します。
csstart ユーティリティで使用可能なコマンドについて、表 A-24 で説明します。
csstart ユーティリティのコマンドオプションについて、表 A-25 で説明します。
表 A-25 csstart ユーティリティのコマンドオプション
csstats
csstats は、iPlanet Calendar Server の統計を表示するためのユーティリティです。このユーティリティでは、次のコマンドを使用できます。
list。iPlanet Calendar Server のカウンタとして記録されるさまざまな統計を表示する
version。現在インストールされているユーティリティのバージョン番号を表示する
注 カウンタの詳細は、「カウンタ」を参照してください。
構文
csstats [-q|v] [-r registry] [-i iterations] [-s delay] list [subsystem]iPlanet Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行すること
iPlanet Calendar Server は動作中でも停止中でもかまわない
UNIX システムで実行する場合は、iPlanet Calendar Server が動作しているユーザおよびグループのうち、インストール時に指定したユーザおよびグループ (たとえば、icsuser、icsgroup など) としてログインすること。または、root としてログインすること
例
csstats listカウンタに関する基本情報と使用可能なカウンタのタイプを表示します。
HTTP サービスサブシステム (httpstat) に関するカウンタ統計を一覧表示します。
csstats -i 360 -s 10 list wcap
wcap サブシステム (wcapstat) に関するカウンタ統計を 10 秒ごとに 1 時間 (360 回) 一覧表示します。
csstats ユーティリティで使用可能なコマンドについて、表 A-26 で説明します。
指定された iPlanet Calendar Server サブシステムに関するカウンタ統計を一覧表示する。サブシステムを指定しない場合は、使用可能なサブシステムに関する次の基本情報が表示される
csstats ユーティリティのコマンドオプションについて、表 A-27 で説明します。
表 A-27 csstats ユーティリティのコマンドオプション
カウンタ統計を保存するファイルの名前とその場所。デフォルトは、server-root/cal/bin/counter/counter。 例えば、 /opt/SUNWics5/cal/bin/counter/counter
csstop
csstop は、iPlanet Calendar Serverを停止するためのユーティリティです。このユーティリティでは、次のコマンドを使用できます。
service。iPlanet Calendar Server のすべてのサービスまたは指定されたサービスを停止する
構文
csstop [-q|-v] [-f] check|list| service [servicename]iPlanet Calendar Server がインストールされているローカルマシンで、またはリモートマシンから実行できること
iPlanet Calendar Server が動作していること
UNIX システムで実行する場合は、iPlanet Calendar Server が動作しているユーザおよびグループのうち、インストール時に指定したユーザおよびグループ (たとえば、icsuser、icsgroup など) としてログインすること。または、root としてログインすること
例
csstop serviceすべてのローカル iPlanet Calendar Server サービスを停止します。
ローカル iPlanet Calendar Server HTTP サービスを停止します。
すべてのローカル iPlanet Calendar Server サービスが起動されていることを確認します。
すべてのローカル iPlanet Calendar Server サービスを一覧表示します。
csstop ユーティリティで使用可能なコマンドについて、表 A-28 で説明します。
csstop ユーティリティのコマンドオプションについて、表 A-29 で説明します。
cstool
cstool は、iPlanet Calendar Server を ping したり、サーバ構成を再度読み込むためのユーティリティです。このユーティリティでは、次のコマンドを使用できます。
構文
cstool [-q|-v] [-h host] [-p port] [-t timeout] ping [servicename]cstool [-q|-v] [-h host] refresh [servicename]
Calendar Server が動作していること
UNIX システムで実行する場合は、iPlanet Calendar Server が動作しているユーザおよびグループのうち、インストール時に指定したユーザおよびグループ (たとえば、icsuser、icsgroup など) としてログインすること。または、root としてログインすること
例
cstool ping http上記のコマンドは、cshttpd サービスを ping します。
上記のコマンドは、ホスト名が calserver のマシンを ping して、iPlanet Calendar Server の cshttpd サービスがポート 80 でリッスンしているかどうかを確認します。
ローカル iPlanet Calendar Server に cshttpd サービスの構成を再度読み込みます。
cstool ユーティリティで使用可能なコマンドについて、表 A-30 で説明します。
cstool ユーティリティのコマンドオプションについて、表 A-31 で説明します。
csuser
csuser は、LDAP ディレクトリサーバおよび iPlanet Calendar Server のカレンダーデータベースに保存されているカレンダーユーザ情報を管理するためのユーティリティです。このユーティリティでは、次のコマンドを使用できます。
check。ユーザにカレンダー操作が許可されているかどうかを確認する
disable。ユーザの iPlanet Calendar Server へのログインを無効にする
注 このツールは、便宜上提供されています。管理者は、ユーザ属性を設定するときに、ディレクトリサービスまたはカスタマイズしたユーザ規定メカニズムを使用することをお勧めします。
構文
csuser [-q|-v] [-b basedn] [-c CALID] -g givenname -s surname -y userpassword create USERIDcsuser [-q|-v] [-b basedn] check|delete|disable|enable|list|reset [USERID]
Calendar Server は動作中でも停止中でもかまわない
カレンダーユーザ情報を保存している LDAP サーバが動作していること
UNIX システムで実行する場合は、iPlanet Calendar Server が動作しているユーザおよびグループのうち、インストール時に指定したユーザおよびグループ (たとえば、icsuser、icsgroup など) としてログインすること。または、root としてログインすること
注 ユーザ ID の大文字小文字の区別は、アプリケーションに依存します。たとえば、iPlanet Calendar Server 5.0 では、jsmith というユーザは、JSMITH または jsmith としてログインできますが、ほかのユーザがこのユーザを出席者として招待する場合は、jsmith と指定する必要があります。JSMITH として招待することはできません。
例
csuser check JSmithこのコマンドは、カレンダーユーザ JSmith がカレンダー操作を許可されているかどうかを確認します。つまり、既存のカレンダーユーザが、この iPlanet Calendar Server のカレンダーデータへのアクセス権を持っているかどうかを確認します。
csuser -g John -s Smith -y password -c JSmithcal create JSmith
このコマンドは、名前が John、姓が Smith、CALID が JSmithcal、ユーザ ID が JSmith である LDAP ユーザを作成します。
このコマンドは、カレンダーユーザ JSmith が iPlanet Calendar Server にログインできないようにします。
注 この例のコマンドによって、JSmith はカレンダーデータにアクセスするための iPlanet Calendar Server へのログインができなくなりますが、JSmith のデータはローカルカレンダーデータベースからは削除されません。JSmith が iPlanet Calendar Server に現在ログインしている場合は、そのユーザがログオフするか、管理者によってログオフされるまで、JSmith はカレンダーデータにアクセスできます。管理者がユーザをログオフするには、csstart ユーティリティの logout コマンドを使用します。詳細は、「csstart」を参照してください。
このコマンドは、JSmith にカレンダー操作を許可します。つまり、既存のカレンダーユーザ JSmith が、iPlanet Calendar Server にログオンできるようにします。
このコマンドは、JSmith に関するすべてのカレンダー属性を一覧表示します。
このコマンドは、JSmith に関するすべてのカレンダー属性をデフォルトの設定にリセットします。
csuser ユーティリティで使用可能なコマンドについて、表 A-32 で説明します。
csuser ユーティリティのコマンドオプションについて、表 A-33 で説明します。
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Last Updated May 21, 2001