Sun Java System Instant Messaging 7.2 管理ガイド

インストール後またはアップグレード後の Instant Messaging の設定

Instant Messaging ソフトウェアは、インストーラでは設定されません。そのため、ソフトウェアのインストール後に configure ユーティリティーを実行する必要があります。

BEA Web コンテナを使用している場合、Instant Messaging を設定する前に PASSFILE を作成する必要があります。BEA Web コンテナを使用しない場合は、「インストール後に Instant Messaging を設定する」に進んでください。

ProcedureBEA Web コンテナの PASSFILE を作成する

  1. <installation directory>/SUNWiim/lib/PASSFILE という名前のファイルを作成します。

  2. 作成したファイルに次の行を追加します。


    DS_DIRMGR_DN=ディレクトリマネージャーのバインド DN 
    DS_DIRMGR_PASSWORD=ディレクトリマネージャーのバインドパスワード
    DS_HOST=LDAP ホスト名
    DS_PORT=LDAP ポート番号
    DS_BASE_DN=ベース DN
    
  3. 各変数の値を入力します。

Procedureインストール後に Instant Messaging を設定する

  1. Instant Messaging のインストール先ディレクトリに移動します。

    デフォルトでは、Solaris のインストール先ディレクトリは /opt/SUNWiim、Linux のインストール先ディレクトリは /opt/sun/im です。

  2. configure ユーティリティーを、次のいずれかの方法で実行します。

    グラフィカルユーザーインタフェース:


    configure
    

    コマンド行:


    configure --nodisplay
    

    状態ファイルを用いる場合:


    configure --nodisplay --noconsole --state statefile
    

    statefile は、使用する状態ファイルへのパスです。状態ファイルを使用した設定時には、設定情報の入力は要求されません。その代わり、状態ファイル内の値を使用してソフトウェアが設定されます。状態ファイルの生成方法については、「Instant Messaging のサイレント設定の実行」を参照してください。

    グラフィカルユーザーインタフェースまたはコマンド行を使用した設定時には、Instant Messaging の初期設定をセットアップするための一連の情報を入力するよう要求されます。入力の要求は、インストールしたコンポーネントによって異なります。Instant Messaging のチェックリストの値を使用して、要求された情報を入力してください。「設定チェックリストの確認」を参照してください。

  3. Instant Messaging サーバーとは別のホストに Sun Java System Access Manager をインストールする場合は、configure ユーティリティーの実行後に Instant Messaging サーバーのホストから Access Manager のホストに imServices ファイルを手動でコピーする必要があります。

    次の手順に従ってください。

    1. imService_*.properties ファイルの場所を Instant Messaging サーバーのホスト上で探します。

      デフォルトでは、これらのファイルは Solaris では /opt/SUNWiim/lib/、Linux では /opt/sun/im/lib/ に格納されています。

    2. ファイルを Access Manager ホストの locale ディレクトリにコピーします。

      デフォルトでは、このディレクトリは Solaris では /opt/SUNWam/locale、Linux では /opt/sun/identity/locale です。

  4. Access Manager を使って Instant Messaging ポリシーを管理する場合は、imadmin assign_services コマンドを実行します。


    imadmin assign_services
    

    ユーザーエントリが格納される組織のベース DN の入力を求められます。このコマンドは、ユーザーが指定した組織の下の既存ユーザーに、Instant Messaging および Presence サービスを追加します。

  5. Sun Java System Application Server を再起動します。

    Instant Messaging が Sun Java System Application Server 配備内の Access Manager ポリシーを使用する場合、Instant Messaging の設定完了時に Application Server を再起動する必要があります。Application Server を再起動しないと、Access Manager コンソール (amconsole) 内に Instant Messaging サービスが表示されません。

  6. XMPP/HTTP ゲートウェイ を使用する予定であれば、次の場合に、httpbind_log4j.conf 内で XMPP/HTTP ゲートウェイのデフォルトログファイルの場所を変更する必要がある可能性があります。

    • Solaris 上でデフォルト以外のログの場所を使用することにした場合

    • Linux 上の場合 (選択したパスには無関係)

    次の手順に従ってください。

    1. httpbind_log4j.conf ファイルを開きます。

      このファイルは、httpbind.conf ファイル内で httpbind.log4j.config パラメータの値として指定された場所に格納されています。このファイルはデフォルトで、Instant Messaging のデフォルトインスタンス下の次のディレクトリ内に格納されています。


      im-cfg-base/httpbind_log4j.conf
    2. log4.appender.appender_ID.file パラメータの値を、ログファイルの格納場所に設定します。

      Linux 上ではデフォルトで、この値は /var/opt/sun/im/default/log になります。configure の実行時に別のログファイルの場所を選択した場合は、そのパスをパラメータの値として入力してください。

  7. 必要であれば、SSO およびポリシー管理用の Access Manager ベースのサービスを設定します。

    詳細は、「シングルサインオンおよびポリシー管理をサポートするための Access Manager のサブ組織への Instant Messaging および Presence サービスの追加」を参照してください。

  8. Instant Messaging をサポートするように Web コンテナとクライアントシステムを設定します。

    手順については、第 2 章「Instant Messenger のセットアップと起動」を参照してください。