連絡先の名前の表示に使用される属性を変更して、Instant Messenger による連絡先の名前およびグループ名の表示方法をカスタマイズできます。デフォルトでは、Instant Messenger は、属性 cn を使用してユーザーの表示名を表します。現在の配備で、cn の代わりに uid またはそのほかの属性を使用することもできます。
連絡先の名前は、First Name、 Last Name として表示されます。たとえば、Frank Smith、Mary Jones のようになります。まったく同じ氏名を持つエンドユーザーが 2 人いた場合、どちらのエンドユーザーを連絡先一覧に追加すればよいか、判断がつきません。連絡先を区別できるように、Instant Messenger のユーザー検索結果内や連絡先ツールヒント内に追加情報が表示されるようにカスタマイズすることが可能です。たとえば、ある連絡先の上にマウスを置いたときに、その連絡先の電話番号が表示されるようにすることができます。
iim.conf を開きます。
iim.conf の場所、およびこのファイルを変更する手順については、「iim.conf ファイルの構文」を参照してください。
ユーザー名の表示に使用する属性を、iim_ldap.userdisplay の値として指定します。
たとえば、nickname 属性を使用するには、iim_ldap.userdisplay 属性を次のように設定します。
iim_ldap.userdisplay=nickname
ファイルを保存して閉じます。
iim.conf を開きます。
iim.conf の場所、およびこのファイルを変更する手順については、「iim.conf ファイルの構文」を参照してください。
グループ名の表示に使用する属性を、iim_ldap.groupdisplay の値として指定します。
たとえば、uid 属性を使用するには、iim_ldap.groupdisplay 属性を次のように設定します。
iim_ldap.groupdisplay=uid
ファイルを保存して閉じます。
imbrand.jar からファイルを解凍します。
imbrand.jar のデフォルトの場所については、表 15–1 を参照してください。
次のディレクトリに移動します。
com/sun/im/client/
brand.properties を開きます。
そのファイル内に dialogs.searchresults.format 属性を追加します。
検索結果に含める属性を次の形式で追加します。
${attr:attribute-name }
attribute-name は LDAP 属性の名前です。
たとえば、title 属性を含めるには、次の行を追加します。
dialogs.searchresults.format=(${attr:title})
変更を保存してファイルを閉じます。
imbrand.jar を再パッケージします。
iim.conf にユーザー属性を追加します。
iim_ldap.userattributes パラメータの値として属性を指定します。複数の属性はコンマで区切ります。たとえば、次のように入力します。
iim_ldap.userattributes=title,department,telephonenumber
iim.conf の場所、およびこのファイルを変更する手順については、「iim.conf ファイルの構文」を参照してください。
imbrand.jar からファイルを解凍します。
imbrand.jar のデフォルトの場所については、表 15–1 を参照してください。
次のディレクトリに移動します。
com/sun/im/client/
brand.properties を開きます。
そのファイル内に contact.tooltip.format.html 属性を追加します。
ツールヒント内に表示する属性を、contact.tooltip.format.html の値として指定します。
たとえば、連絡先の電話番号および電子メールアドレスを表示する場合は、次のように入力します。
contact.tooltip.format.html=mailto: ${attr:mail} tel: ${attr:telephonenumber}
imbrand.jar ファイルのカスタマイズの詳細については、「アプリケーションのカスタマイズ (Java Web Start)」を参照してください。
変更を保存してファイルを閉じます。
imbrand.jar を再パッケージします。