Sun Java System Instant Messaging 7.2 管理ガイド

iim.conf カレンダポップアップ設定パラメータ

Instant Messaging をインストールするときに、デフォルトで、カレンダエージェントで使用されるいくつかの設定パラメータが iim.conf に追加されます。configure ユーティリティーを実行するときに、カレンダエージェントを有効にして、関連する設定情報を指定することもできます。ただし、たとえば、Instant Messenger のリソースファイルをカスタマイズしている場合などは、ポップアップを手動で設定するとよいでしょう。configure を再実行する場合は、リソースファイルを再配備する必要があります。configure ユーティリティーを実行する代わりに、Instant Messaging サーバーを手動で設定してカレンダのポップアアップを使用する場合は、次のパラメータの値を指定する必要があります。configure ユーティリティーについては、第 1 章「インストール後の Instant Messaging の設定」を参照してください。

表 16–1 は、カレンダのポップアップを使用するために Instant Messaging サーバーおよびカレンダエージェントを設定する際に使用する設定パラメータの一覧です。

表 16–1 カレンダポップアップを設定するための iim.conf パラメータ

iim.conf のパラメータまたはセクション

説明および適切な値 

JMS コンシューマセクション

jms.consumers

アラームの名前。 

次の値に設定します。 

cal_reminder

jms.consumer.cal_reminder.destination

アラームの宛先。 

ics.conf ファイル内の caldb.serveralarms.url 設定パラメータと同じ値であることが必要です。たとえば、次のようになります。

enp:///ics/customalarm

jms.consumer.cal_reminder.provider

プロバイダの名前。 

ens に設定します。

JMS プロバイダセクションの jms.providers パラメータと同じ名前であることが必要です。

jms.consumer.cal_reminder.type

設定するアラームの種類。次の値に設定します。 

topic

jms.consumer.cal_reminder.param

アラームパラメータ。引用符を含めて次のように値を設定します。 

"eventtype=calendar.alarm"

jms.consumer.cal_reminder.factory

新しいカレンダリマインダメッセージのリスナー。自身を登録します。 

次の値に設定します。 

com.iplanet.im.server.JMSCalendarMessageListener

値を 1 行で入力します。 

JMS プロバイダセクション

jms.providers

プロバイダの名前です。 

値を ens に設定します。

JMS コンシューマセクションの jms.consumer.cal_reminder.provider パラメータと同じ値であることが必要です。

jms.provider.ens.broker

ENS のホスト名と、ENS が受信する要求を待機するポートの番号です。 

ics.conf ファイルのパラメータ service.ens.port で指定されるポートに設定します。デフォルト値は 57997 です。

たとえば、次のようになります。 

jms.provider.ens.broker=cal.example.com:57997

jms.provider.ens.factory

トピック接続オブジェクトの作成に使用されるファクトリクラスです。 

次の値に設定します。 

com.iplanet.ens.jms.EnsTopicConnFactory

Instant Messaging の一般的なパラメータ

iim_agent.enable

Instant Messaging のカレンダエージェントを有効にします。デフォルトでは、このパラメータは False に設定されています。

引用符を含めて次のように値を設定します。 

iim_agent.enable="true"

iim_agent.agent-calendar.enable

カレンダエージェントを有効にするコンポーネントを読み込みます。 

引用符を含めて次のように値を設定します。 

iim_agent.agent-calendar.enable="true"

agent-calendar.jid

カレンダエージェントの JID。

この値を次のように設定します。 

agent-calendar.jid=calimbot.server .domain

agent-calendar.password

このパラメータには、カレンダエージェントが Instant Messaging サーバーに接続するために使用するパスワードを設定します。 

この値を次のように設定します。 

agent-calendar.password=password

iim_server.components

この値を次のように設定します。 

iim_server.components=agent-calendar