次の節では、JBI コンポーネントの種類の概要と、これらの JBI コンポーネントを管理するために Sun Java System Application Server (GlassFish V2) および NetBeans で使用できる管理ツールについて説明します。このマニュアルでは、これらのユーティリティーで使用される JBI コマンドについて説明し、追加情報へのリンクを提供します。ご質問またはご不明な点がありましたら、Java CAPS の Web サイト (http://www.sun.com/software/javaenterprisesystem/javacaps/index.jsp) を参照してください。
このマニュアルで説明する内容は次のとおりです。
Java Business Integration (JBI) は、JSR 208 仕様の実装であり、サービス指向アーキテクチャー (SOA) を実装する 1 つの方法として開発されました。JBI は、サービスプロバイダ (サービスの提供側)、サービスコンシューマ (サービスの消費側) のどちらかまたは両方の役割を果たすプラグインコンポーネントを提供する環境を定義します。各プラグインコンポーネントは、WSDL (Web Services Description Language) 2.0 に直接基づいたサービスモデルを使用して相互に作用します。
Java CAPS では、次の 4 種類の JBI (Java Business Integration) コンポーネントを利用します。
サービスエンジン: JBI 実行環境内でローカルにサービスを提供または消費し、ビジネスロジック、処理、変換、ルーティングなどのサービスを使用できるようにします。たとえば、1 つのサービスエンジンで長時間のビジネスプロセスを実行しながら、その他のサービスエンジンでデータ変換サービスや高機能の EDI (Electronic Data Interchange) サービスを提供できます。
結合コンポーネント: トランスポートや通信にプロトコルの独立性を提供します。HTTP や SOAP などの特定のプロトコルを使用してリモートサービスにアクセスし、それらのサービスを JBI 正規化メッセージルーターに配置します。結合コンポーネントは、メッセージをそれらの特定のプロトコルから XML に変換したり、XML から特定のプロトコルに再度変換したりします。この処理は正規化および非正規化と呼ばれます。メッセージを正規化すると、ほかの JPI コンポーネントが NMR からそれらのメッセージにアクセスできるようになります。結合コンポーネントは、HTTP、JMS およびその他の特定の外部プロトコル用に特殊化されています。これにより、どの JBI コンポーネントも、JBI 実行環境に配備された結合コンポーネントから使用できる任意のプロトコルまたはトランスポートを介して通信できます。それらのプロトコルをビジネスロジックに個別に実装する必要はありません。
結合コンポーネントは、特定の外部プロトコル用に特殊化されています。これにより、どの JBI コンポーネントも、JBI 実行環境に配備された結合コンポーネントから使用できる任意のプロトコルまたはトランスポートを介して通信できます。それらのプロトコルをビジネスロジックに個別に実装する必要はありません。
共用ライブラリ: 2 つ以上の JBI コンポーネントで使用できる Java クラスを提供します。たとえば、Sun WSDL ライブラリは、複数の異なる結合コンポーネントで共有できます。
サービスアセンブリ: コンポーネントがサービスを提供および消費する方法を設定するための特定のアプリケーションアーティファクトを提供します。たとえば、目的のサービスを提供するように Java EE サービスエンジンを設定するには、EAR ファイルを使用できます。このような一連の関連アーティファクトを、サービスアセンブリと呼びます。サービスアセンブリに含まれる各アプリケーションアーティファクトは「サービスユニット」と呼ばれます。サービスアセンブリには、各サービスユニットをどの JBI コンポーネントに配備するかを定義する設定情報が含まれます。たとえば、前述の EAR ファイルと、別のアプリケーションアーティファクトである SOAP バインディング設定データ (SOAP クライアントがサービスを利用できるようにするために使用される) によって、サービスアセンブリ内のサービスユニットを構成します。アセンブリは、使用できる状態になったら、JBI 環境に配備されます。JBI 環境では、各サービスユニットが、そのサービスユニットを使用する適切な JBI コンポーネントに自動的に分配されます。サービスアセンブリは、通常、NetBeans IDE などで提供される開発ツール環境で作成および配備されます。
たとえば、前述の EAR ファイルと、別のアプリケーションアーティファクトである HTTP バインディング設定データ (SOAP クライアントがサービスを使用できるようにするために使用される) によって、サービスアセンブリ内のサービスユニットを構成します。アセンブリは、使用できる状態になったら、JBI 環境に配備されます。JBI 環境では、各サービスユニットが、そのサービスユニットを使用する適切な JBI コンポーネントに自動的に分配されます。
Java CAPS では、サービスアセンブリは、通常、NetBeans IDE などで提供される開発ツール環境で作成および配備されます。次の図は、拡張 NetBeans JBI マネージャーと、4 種類の JBI コンポーネントを示しています。
JBI コンポーネント、サービスアセンブリ、およびサービスユニットは、それぞれが、JBI 管理ツールによって制御されるライフサイクル状態を持ちます。サービスユニットのライフサイクル状態は、サービスアセンブリによって間接的に管理されます。ライフサイクル状態には、「インストール済み」「停止済み」、「起動済み」、「シャットダウン」、「配備」などがあります。
JBI 実行時サーバーは、JBI コンポーネントのライフサイクル状態を保持します。アプリケーションサーバーがシャットダウンしてから再起動した場合、JBI コンポーネントは、アプリケーションサーバーがシャットダウンした時点のライフサイクル状態に戻ります。
JBI ランタイムは、JBI コンポーネントを「望ましい」状態に戻そうとします。たとえば、JBI コンポーネントを起動しようとしたのに、コンポーネントでエラーが発生したために起動できなかったとします。その場合、アプリケーションサーバーを再起動すると、JBI ランタイムはそのコンポーネントを起動を再試行します。
いくつかのツールを使用して、結合コンポーネント、サービスエンジン、共用ライブラリ、およびサービスアセンブリを管理できます。このマニュアルでは、これらのコンポーネントはすべて一般用語の JBI コンポーネントとみなします。
JBI コンポーネントの管理に使用する 4 つの主要ツールは次のとおりです。
NetBeans JBI マネージャー: NetBeans JBI Managerは、NetBeans IDE の「サービス」ウィンドウから呼び出される NetBeans アプリケーションです。JBI コンポーネントまたはサービスアセンブリを右クリックすると、使用できる管理オプションが表示されます。
Sun Java System Application Server (GlassFish) 管理コンソール: Sun Java System Application Server のAdmin Consoleは、操作しやすいインタフェースとオンラインヘルプを備えたブラウザベースの管理ツールです。管理コンソールでは、JBI の管理だけでなく、システム操作もサポートされます。
asadmin 管理コマンド行インタフェース (asadmin ユーティリティー): Sun Java System (GlassFish) Application Server の asadmin Administrative Command Line Interface (CLI) は、JBI コマンド行インタフェース (CLI) に統合されたコマンド行ツールです。asadmin ユーティリティーおよび関連付けられているコマンドでは、管理コンソールまたは JBI マネージャーで実行できる操作と同じ一連の操作を実行します。たとえば、ドメインの起動と停止、サーバーの設定、アプリケーションの配備などです。asadmin ユーティリティーは、自動化アプリケーションやバッチアプリケーションの作成に興味があるプログラマやスクリプト作成者にとっても利点があります。
Ant ツール (asant ユーティリティー): JBI コンポーネントの管理には、asant ユーティリティーも使用できます。JSR 208 仕様は、JBI コンポーネントを管理するための Ant タスクの標準セットを定義し、Glassfish Ant 拡張機能として提供されます。このマニュアルでは、JBI Ant タスクおよびコマンドは扱いません。asant ユーティリティーを使用して JBI コンポーネントを管理する方法の詳細については、「JBI Ant Task Details」 を参照してください。
特定の JBI コンポーネント管理ツールの詳細については、次の各節を参照してください。
JBI マネージャーは、NetBeans IDE. の「サービス」ウィンドウからアクセスする JBI ノード (およびそれに関連付けられている機能) に対して使用される用語です。「JBI」ノード は、「サービス」ツリーの「サーバー」 > 「GlassFish V2」の下にあり、GlassFish が実行中の場合にのみ使用できます。GlassFish Application Server を起動するには、「GlassFish V2」を右クリックし、「開始」を選択します。
展開された JBI ノードには、JBI コンポーネントのディレクトリが含まれています。JBI コンポーネントディレクトリを右クリックすると、次の機能にアクセスできます。
機能 |
説明 |
サービスエンジン |
結合コンポーネント |
共用ライブラリ |
サービスアセンブリ |
---|---|---|---|---|---|
ディレクトリ機能: 機能にアクセスするには、ディレクトリを右クリックします |
|||||
「インストール」 |
コンポーネントの新しいインスタンスを選択してインストールします。 |
使用可 |
使用可 |
使用可 | |
「インストールして起動」 |
コンポーネントの新しいインスタンスを選択してインストールし、起動します。 |
使用可 |
使用可 | ||
「配備」 |
コンポーネントの新しいインスタンスを選択して配備します。 |
使用可 |
|||
「配備して起動」 |
コンポーネントの新しいインスタンスを選択して配備し、起動します。 |
使用可 |
|||
「再表示」 |
コンポーネントディレクトリを再表示して、コンポーネントを最新の設定および情報で更新します。 |
使用可 |
使用可 |
使用可 |
使用可 |
コンポーネント機能: 機能にアクセスするには、コンポーネントを右クリックします |
|||||
「開始」 |
コンポーネントを起動して、データの読み取り、変換、書き込みや、接続のシーク、作成、ドロップなどの処理を開始します。 |
使用可 |
使用可 |
使用可 |
|
「停止」 |
コンポーネントを停止して、データの読み取り、変換、書き込みや、接続のシーク、作成、ドロップなどの処理を終了します。 |
使用可 |
使用可 |
使用可 |
|
「シャットダウン」 |
コンポーネントをシャットダウンし、そのコンポーネントをアプリケーションサーバーで使用可能な状態のままにして、現在は処理を行っていないというフラグを設定します。 |
使用可 |
使用可 |
使用可 |
|
「アンインストール」 |
コンポーネントをアンインストールして、アプリケーションサーバーが使用できるコンポーネントのセットからそのコンポーネントを削除します。 |
使用可 |
使用可 |
使用可 | |
「アップグレード」 |
コンポーネントをアップグレードします。コンポーネントの現在のインスタンスの配備を取り消してアンインストールし、コンポーネントの新しいインスタンスをインストールしてそのインスタンスに設定を転送します。 |
使用可 |
使用可 | ||
「詳細」 > 「強制終了」 |
コンポーネントをシャットダウンできない状況において、コンポーネントを強制的にシャットダウンします。このオプションは、コマンドの処理時にコンポーネントのメソッドでエラーが発生しても無視するように JBI ランタイムに指示します。この場合もコンポーネントのメソッドは呼び出され、完了を求められますが、メソッドが例外をスローした場合、その例外は無視されます (だたし、アプリケーションサーバーログには記録されます)。 |
使用可 |
使用可 |
使用可 |
|
「詳細」 > 「強制的にアンインストール」 |
コンポーネントをアンインストールできない状況において、コンポーネントを強制的にアンインストールします。JBI ランタイムは、コマンドの処理時にコンポーネントのメソッドでエラーが発生しても無視します。この場合もコンポーネントのメソッドは呼び出され、完了を求められますが、メソッドが例外をスローした場合、その例外は無視されます (だたし、アプリケーションサーバーログには記録されます)。 |
使用可 |
使用可 | ||
「詳細」 > 「強制的に配備を取消し」 |
コンポーネントの配備取り消しができない状況において、強制的にサービスアセンブリの配備を取り消します。JBI ランタイムは、コマンドの処理時にサービスアセンブリのメソッドでエラーが発生しても無視します。この場合もメソッドは呼び出され、完了を求められますが、メソッドが例外をスローした場合、その例外は無視されます (だたし、アプリケーションサーバーログには記録されます)。 |
使用可 |
|||
「持続性データの削除」 |
持続性が有効になっていて、データが使用可能な場合、(BPEL SE の状態に依存する)「持続性データの削除」が使用可能になります。持続性イベントレコードを削除します。 |
BPEL SE の場合 | |||
「アクションの監視」 > 「データの削除」 |
持続性が有効になっていて、データが使用可能な場合、(BPEL SE の状態に依存する)「データの削除」が使用可能になります。監視イベントレコードを削除します。 |
BPEL SE の場合 | |||
「配備の取り消し」 |
コンポーネントの配備を取り消して、アプリケーションサーバーが使用できるコンポーネントのセットからそのコンポーネントを削除します。 |
使用可 |
使用可 |
使用可 |
|
「プロパティー」 |
コンポーネントプロパティーエディタを開きます。 |
使用可 |
使用可 |
使用可 |
使用可 |
「再表示」 |
コンポーネントを再表示して、コンポーネントを最新の設定と情報で更新します。 |
使用可 |
使用可 |
使用可 |
|
「エンドポイント統計情報の表示」 |
コンポーネントの「エンドポイント統計情報」ウィンドウを開き、そのコンポーネントのプロビジョニングエンドポイントとコンシューミングエンドポイントを表示します。統計情報には、受信した完了、エラー、フォルト、および送信した完了、エラー、フォルトが含まれます。 その他の使用可能な統計情報は、コンポーネントのプロパティーから表示できます。 |
使用可 |
使用可 |
Sun Java System (GlassFish) Application Server には、管理コンソールという Web ブラウザベースの管理ツールが含まれています。管理コンソールを使用して、ドメインの起動と停止、サーバーの設定、アプリケーションの配備などを行えます。管理コンソールでは、管理タスクの実行を支援するためのコンテキスト依存型ヘルプを利用できます。
NetBeans から管理コンソールを起動するには、「サービス」ウィンドウで「サーバー」の下の Sun Java System Application Server (「GlassFish V2」) ノードを右クリックし、ポップアップメニューから「管理コンソールを表示」を選択します。
アプリケーションサーバーを実行しているコンピュータ上にある Web ブラウザから管理コンソールを起動するには、Web ブラウザを開いて「 http://localhost:4848/」と入力します。これは設定されているデフォルトです。アプリケーションサーバーのインストール時に別のポートを指定した場合は、そのポート番号を使用します。
アプリケーションサーバーをホストしていないコンピュータで管理コンソールを起動するには、Web ブラウザを開いて「http://<hostname>:<port> 」という Web アドレスを入力します。hostname は、アプリケーションサーバーを実行しているコンピュータの名前、port はサーバーのポート番号です。
正常に接続できたら、アプリケーションサーバーをインストールしたときに指定したユーザー名とパスワードを入力します。管理コンソールのデフォルトのユーザー名とパスワードは、admin (ユーザー名) と adminadmin (パスワード) です。
管理コンソールの左区画で、JBI 管理用の画面を表示する JBI ノードを選択します。アプリケーションサーバーツリーで各種の JBI ノードを選択することにより、JBI 管理画面を開いて、次の表に示すタスクを実行できます。
管理コンソールの使用の詳細については、『Sun Java System Application Server 9.1 クイックスタートガイド』(http://docs.sun.com/app/docs/doc/820-3028?l=ja) を参照してください。
Sun Java System (GlassFish) Application Server には、asadmin というコマンド行管理ユーティリティーが含まれています。asadmin ユーティリティーを使用して、JBI コンポーネントの管理を含むアプリケーションサーバーのすべての管理タスクを実行できます。
asadmin ユーティリティーを使用する際のガイドラインは次のとおりです。
すべての asadmin コマンドおよびオプションでは、大文字と小文字が区別されます。
オプションの引数の前には単一のダッシュ (-) または二重ダッシュ (--) を付けます。二重ダッシュは長いオプション引数の指定に、単一のダッシュは短いオプション引数の指定に使用します。すべての引数に短いオプションがあるわけではありません。機能のオンとオフを切り替えるブール型のオプションを除き、ほとんどのオプションは引数値を必要とします。
オプションとその使用法の詳細については、JBI Command Options and Values Tableを参照してください。
asadmin ユーティリティーは、対話型モードおよび非対話型モードで実行できます。対話型モードでは、プロンプトが表示され、ユーザーは入力を求められます。これがデフォルトのモードです。
コマンドの構文は次のとおりです。
asadmin command [-short_option] [short_option_argument]* [--long_option [long_option_argument]* [operand]* |
JBI コマンド名の構文は次のとおりです。
verb-jbi-noun |
例: start-jbi-component、deploy-jbi-service-assembly
この規則により、JBI コマンドとその他のアプリケーションサーバーコマンドを区別でき、また、その名前からコマンドの用途がわかるようになっています。
次のコマンドを発行すると、ヘルプを表示できます。
asadmin --help (全般的なヘルプを表示)
asadmin コマンド --help (指定したコマンドのヘルプを表示)
次の表に、JBI コンポーネントの管理に使用する JBI CLI コマンドとオプションを示します。これらの CLI コマンドの中には、Java CAPS をサポートするために追加されたオプションを持つものもあります。
コマンド名 |
オプションと値 |
オペランドと例 |
|
---|---|---|---|
install-jbi-component: サービスエンジンまたは結合コンポーネントを JBI 環境にインストールします。 |
オプションとその使用法の詳細については、JBI Command Options and Values Tableを参照してください。 |
ファイルパスまたはコンポーネント名: コンポーネントの属性を格納するアーカイブファイル、またはドメインにあらかじめインストールされているコンポーネントの名前。 |
|
start-jbi-component: 指定されたターゲットでサービスエンジンまたは結合コンポーネントを起動します。ターゲットが指定されていない場合、組み込み DAS サーバー上のコンポーネントが起動されます。 |
|
コンポーネント名: 起動する結合コンポーネントまたはサービスエンジンの名前。 |
|
stop-jbi-component: 指定されたターゲットでサービスエンジンまたは結合コンポーネントを停止します。ターゲットが指定されていない場合、組み込み DAS サーバー上のコンポーネントが停止されます。 |
|
コンポーネント名: 停止する結合コンポーネントまたはサービスエンジンの名前。 |
|
shut-down-jbi-component: 指定されたターゲットでサービスエンジンまたは結合コンポーネントをシャットダウンします。ターゲットが指定されていない場合、組み込み DAS サーバー上のコンポーネントがシャットダウンされます。 |
オプションとその使用法の詳細については、JBI Command Options and Values Tableを参照してください。 |
コンポーネント名: シャットダウンするコンポーネントの名前。 |
|
uninstall-jbi-component: 指定されたターゲットでサービスエンジンまたは結合コンポーネントをアンインストールします。ターゲットが指定されていない場合、組み込み DAS サーバーからコンポーネントがアンインストールされます。 |
|
コンポーネント名: アンインストールするコンポーネントの名前。 |
|
deploy-jbi-service-assembly: サービスアセンブリを JBI 環境に配備します。 ターゲットオプション (--target) は、Application Server Enterprise Edition でのみ使用します。 |
|
ファイルパスまたはサービスアセンブリ名: サービスアセンブリの属性を格納するアーカイブファイル、またはドメインにあらかじめ配備されているサービスアセンブリの名前。 |
|
start-jbi-service-assembly: 指定されたターゲットでサービスアセンブリを起動します。ターゲットが指定されていない場合、サーバーインスタンスに対してコマンドが実行されます。 |
オプションとその使用法の詳細については、JBI Command Options and Values Tableを参照してください。 |
サービスアセンブリ名: 起動するサービスアセンブリの名前。 |
|
stop-jbi-service-assembly: 指定されたターゲットでサービスアセンブリを停止します。ターゲットが指定されていない場合、サーバーインスタンスに対してコマンドが実行されます。 |
|
サービスアセンブリ名: 停止するサービスアセンブリの名前。 |
|
shut-down-jbi-service-assembly: 指定されたターゲットでサービスアセンブリをシャットダウンします。ターゲットが指定されていない場合、サーバーインスタンスに対してコマンドが実行されます。 |
|
サービスアセンブリ名: シャットダウンするサービスアセンブリの名前。 |
|
undeploy-jbi-service-assembly: 指定されたターゲットでサービスアセンブリの配備を取り消します。ターゲットが指定されていない場合、サーバーインスタンスに対してコマンドが実行されます。 |
オプションとその使用法の詳細については、JBI Command Options and Values Tableを参照してください。 |
サービスアセンブリ名: 配備を取り消すサービスアセンブリの名前。 |
|
install-jbi-shared-library: 共用ライブラリを JBI 環境にインストールします。 |
|
ファイルパス: 共用ライブラリを格納するアーカイブファイル。 |
|
uninstall-jbi-shared-library: 指定されたターゲットインスタンスまたはクラスタから共用ライブラリをアンインストールします。ターゲットが指定されていない場合、組み込み DAS サーバーから共用ライブラリがアンインストールされます。 |
|
共用ライブラリ名: アンインストールする共用ライブラリの名前。 |
|
list-jbi-service-engines: その JBI 環境にインストールされているサービスエンジンを一覧表示します。フィルタが指定されていない場合、インストールされているすべてのサービスエンジンが表示されます。 |
オプションとその使用法の詳細については、JBI Command Options and Values Tableを参照してください。 |
なし。 |
|
list-jbi-binding-components: その JBI 環境にインストールされている結合コンポーネントを一覧表示します。フィルタが指定されていない場合、インストールされているすべての結合コンポーネントが表示されます。 |
|
なし。 |
|
list-jbi-shared-libraries: その JBI 環境にインストールされている共用ライブラリを一覧表示します。フィルタが指定されていない場合、インストールされているすべての共用ライブラリが表示されます。 |
|
なし。 |
|
list-jbi-service-assemblies: JBI 環境にインストールされているサービスアセンブリを一覧表示します。フィルタが指定されていない場合、インストールされているすべてのサービスアセンブリが表示されます。 |
オプションとその使用法の詳細については、JBI Command Options and Values Tableを参照してください。 |
なし。 |
|
show-jbi-service-engine: 指定されたサービスエンジンの詳細情報を表示します。デフォルトでは、一般情報が表示されます。configuration、loggers、または descriptor オプションが指定されている場合は、追加の情報が表示されます。 |
|
サービスエンジンの名前。 例:show-jbi-service-engine sun-javaee-engine |
|
show-jbi-binding-component: 指定された結合コンポーネントの詳細情報を表示します。デフォルトでは、一般情報が表示されます。configuration、loggers、または descriptor オプションが指定されている場合は、追加の情報が表示されます。 |
|
結合コンポーネントの名前。 例:show-jbi-binding-component sun-http-binding |
|
show-jbi-shared-library: 指定された共用ライブラリの詳細情報を表示します。デフォルトでは、一般情報が表示されます。descriptor オプションが指定されている場合は、記述子情報が表示されます。 |
オプションとその使用法の詳細については、JBI Command Options and Values Tableを参照してください。 |
共用ライブラリの名前。 例:show-jbi-shared-library cli_test_sns1 |
|
show-jbi-service-assembly: 指定されたサービスアセンブリの詳細情報を表示します。デフォルトでは、一般情報が表示されます。descriptor オプションが指定されている場合は、記述子情報が表示されます。 |
|
サービスアセンブリの名前。 例:show-jbi-service-assembly PingApp |
|
upgrade-jbi-component: 現在 JBI 環境にインストールされているサービスエンジンまたは結合コンポーネントをアップグレードします。 |
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現在ドメインにインストールされているコンポーネントの名前。 例:upgrade-jbi-component --upgradefile=cli-test-engine4-1.jar cli_test_engine4 |
|
set-jbi-runtime-logger: JBI ランタイムのロガーのログレベルを設定します。 |
オプションとその使用法の詳細については、JBI Command Options and Values Tableを参照してください。 |
名前と値 (「名前=値」の形式) のペアをコンマで区切って指定するか、または設定するロガーの名前と値のペアが格納されたファイルの名前を指定します。オペランドに空白が含まれる場合は、そのオペランドを二重引用符で囲みます。引用符内の空白は文字とみなされます。 指定する値は、正当なロガーレベルを表すテキストでなければなりません。または、「DEFAULT」のテキストを指定できます。「DEFAULT」を使用すると、ロガーは初期状態にリセットされ、ロガーレベルは親から継承されます。 例:set-jbi-runtime-logger com.sun.jbi.messaging=WARNING |
|
set-jbi-component-logger: 指定されたコンポーネントのログレベルを設定します。 |
|
名前と値 (「名前=値」の形式) のペアをコンマで区切って指定するか、または設定するロガーの名前と値のペアが格納されたファイルの名前を指定します。オペランドに空白が含まれる場合は、そのオペランドを二重引用符で囲みます。引用符内の空白は文字とみなされます。 指定する値は、正当なロガーレベルを表すテキストである必要があります。または、「DEFAULT」のテキストを指定できます。「DEFAULT」を使用すると、ロガーは初期状態にリセットされ、ロガーレベルは親から継承されます。 例:set-jbi-component-logger --component=sun-http-binding sun-http-binding.com.sun.jbi.httpsoapbc.HttpSoapBindingDeployer=INFO |
|
set-jbi-runtime-configuration: JBI ランタイム設定値を設定します。 |
|
名前と値 (「名前=値」の形式) のペアをコンマで区切って指定するか、または設定する設定値の名前と値のペアが格納されたファイルの名前を指定します。オペランドに空白が含まれる場合は、そのオペランドを二重引用符で囲みます。 設定変数の正確な名前を指定します。ランタイム設定の名前と現在の値を表示するには、show-jbi-runtime-configuration コマンドを使用します。 例: set-jbi-runtime-configuration heartBeatInterval=6000 |
|
set-jbi-component-configuration: 指定されたコンポーネント名の結合コンポーネント設定値またはサービスエンジン設定値を設定します。 |
オプションとその使用法の詳細については、JBI Command Options and Values Tableを参照してください。 |
名前と値 (「名前=値」の形式) のペアをコンマで区切って指定するか、または設定する設定値の名前と値のペアが格納されたファイルの名前を指定します。オペランドに空白が含まれる場合は、そのオペランドを二重引用符で囲みます。 設定変数の正確な名前を指定します。コンポーネント設定の名前と現在の値を表示するには、show-jbi-binding-component または show-jbi-service-engine コマンドを --configuration オプションと一緒に使用します。 例:set-jbi-component-configuration OutboundThreads=5,ProxyPort=2345 |
|
update-jbi-application-configuration: 指定されたコンポーネントのアプリケーション設定を更新します。 |
|
名前と値 (「名前=値」の形式) のペアをコンマで区切って指定するか、または更新するアプリケーション設定値の名前と値のペアが格納されたファイルの名前を指定します。オペランドに空白が含まれる場合は、そのオペランドを二重引用符で囲みます。 例: update-jbi-application-configuration --component=cli-config-binding --configname=testConfig ConfigData.properties |
|
update-jbi-application-variable: 指定されたコンポーネントのアプリケーション変数を更新します。アプリケーション変数は、「名前=型の値」の形式で設定します。型が指定されていない場合は、デフォルトの型である String が使用されます。有効な型は、String、Number、Boolean、および Password です。 変数を更新する場合、指定された変数の型が、その変数が作成されたときの型と一致していなければなりません。 |
|
名前と値 (「名前=値」の形式) のペアをコンマで区切って指定するか、または更新するアプリケーション変数の名前と値のペアが格納されたファイルの名前を指定します。オペランドに空白、または型を指定する大括弧が含まれる場合は、そのオペランドを二重引用符で囲みます。 指定された型は、create コマンドで指定した元の型と一致していなければなりません。 例: update-jbi-application-variable --component=cli-config-binding some-property-file.properties |
|
create-jbi-application-configuration: 指定されたコンポーネントのアプリケーション設定を作成します。 |
オプションとその使用法の詳細については、JBI Command Options and Values Tableを参照してください。 |
名前と値 (「名前=値」の形式) のペアをコンマで区切って指定するか、または作成するアプリケーション設定値の名前と値のペアが格納されたファイルの名前を指定します。オペランドに空白が含まれる場合は、そのオペランドを二重引用符で囲みます。 例: create-jbi-application-configuration --component=cli-config-binding --configname=testConfig ConfigData.properties |
|
create-jbi-application-variable: 指定されたコンポーネントのアプリケーション変数を作成します。アプリケーション変数は、「名前=[型]値」の形式で設定します。型が指定されていない場合は、デフォルトの型である String が使用されます。有効な型は、String、Number、Boolean、および Password です。 |
|
名前と値 (「名前=値」の形式) のペアをコンマで区切って指定するか、または更新するアプリケーション変数の名前と [型]値のペアが格納されたファイルの名前を指定します。オペランドに空白、または型を指定する大括弧が含まれる場合は、そのオペランドを二重引用符で囲みます。 例: create-jbi-application-variable --component=cli-config-binding some-property-file.properties |
|
delete-jbi-application-configuration: 指定されたコンポーネントのアプリケーション設定を削除します。 |
|
削除するアプリケーション設定の名前。 例: delete-jbi-application-configuration --component=cli-config-binding testConfig |
|
delete-jbi-application-variable: アプリケーション変数を削除します。 |
オプションとその使用法の詳細については、JBI Command Options and Values Tableを参照してください。 |
削除する 1 つまたは複数のアプリケーション変数の名前。オペランドに空白が含まれる場合は、そのオペランドを二重引用符で囲みます。空白は文字とみなされます。 例:delete-jbi-application-variable --component cli-config-binding FirstName |
|
list-jbi-application-configurations: 指定されたコンポーネントの JBI アプリケーション設定を一覧表示します。 |
|
なし。 例:list-jbi-application-configurations --component=cli-config-binding |
|
list-jbi-application-variables: 指定されたコンポーネントの JBI アプリケーション変数を一覧表示します。 |
|
なし。 例:list-jbi-application-variables --component=cli-config-binding |
|
show-jbi-runtime-loggers: JBI 実行時ロガーを表示します。 |
オプションとその使用法の詳細については、JBI Command Options and Values Tableを参照してください。 |
なし。 例:show-jbi-runtime-loggers |
|
show-jbi-runtime-configuration: JBI ランタイム設定値を表示します。 |
|
なし。 例:show-jbi-runtime-configuration |
|
show-jbi-statistics: 指定されたオプション値を使用してフィルタリングした JBI 統計情報を表示します。コマンド行で複数のオプション値を指定して、複数の統計カテゴリを表示できます。 |
|
なし。 例:show-jbi-statistics --nmr |
次の表に、JBI コマンドオプションの説明を示します。
オプション |
値 |
説明 |
---|---|---|
共通オプション: これらのオプションは、ほとんどの JBI コンポーネント asadmin コマンドに共通します。 |
||
--echo | -e |
true | false |
true は、コマンド行で指定されたコマンドがシステム出力にエコーされることを示します。 |
--interactive| -I |
true | false |
true (デフォルト) は、必要なパスワードオプションのみの入力が求められることを示します。 |
--terse | -t |
true | false |
true は、出力が最小限の量に減らされることを示します。 |
--port | -p |
ポート番号 |
管理用の HTTP/S ポート。PE のデフォルトポートは 4848、EE のデフォルトポートは 4849 です。 |
--secure | -s |
true | false |
true は、ドメイン管理サーバーとの通信に SSL/TLS が使用されることを示します。 |
--host | -H |
localhost |
JBI アプリケーションが実行されているマシン名。デフォルト値は localhost です。 |
--user | -u |
管理ユーザー |
承認された、ドメイン管理サーバーの管理ユーザー名。 |
--passwordfile |
filename |
パスワードエントリが格納されているファイルの名前。 |
--target |
target name | [server]|domain |
ターゲットの名前。 |
--help |
コマンドのヘルプテキストを表示します。 |
|
専用オプション: これらのオプションは、特定の JBI コンポーネント asadmin コマンドでのみ使用されます。 |
||
--assemblyname |
サービスアセンブリ名 |
指定されたサービスアセンブリ名を持つサービスアセンブリユニットの一部として ASA が配備されているコンポーネントを一覧表示します。 |
--component |
コンポーネント名 |
参照されているコンポーネントの名前。 |
--componentname |
コンポーネント名 |
指定したコンポーネントで参照される共用ライブラリを一覧表示します。 |
--configuration |
true|[false] |
コンポーネントの設定値を表示します。 |
--descriptor |
true|[false] |
コンポーネントの XML 記述子を表示します。 |
--endpoint |
エンドポイント名 |
エンドポイントの統計情報を表示します。 |
--force| -F |
true|[false] |
true は、コンポーネントが強制的にシャットダウンされることを示します。 |
--framework |
true|[false] |
フレームワークの統計情報を表示します。 |
--keeparchive |
true|[false] |
true は、コンポーネントがドメイン内に保持されることを示します。 |
--libraryname |
共用ライブラリ名 |
指定された共用ライブラリを現在使用しているコンポーネントを一覧表示します。 |
--lifecyclestate |
shutdown|started|stopped |
コンポーネントのライフサイクル状態によって一覧をフィルタリングできます。 |
--loggers |
true|[false] |
コンポーネントのロガーおよびそのレベルを表示します。 |
--nmr |
true|[false] |
NMR (正規化メッセージルーター) の統計情報を表示します。 |
--serviceassembly |
サービスアセンブリ名 |
コンポーネントの統計情報を表示します。 |
--upgradefile |
[filepath] |
コンポーネントの更新に使用される新しいアーカイブファイルパスです。 |
--upload |
[true]|false |
true は、管理サーバーにファイルをアップロードすることを示します。インストール可能ファイルのファイルパスがサーバーマシンにマウントされている場合、または管理サーバーがローカルで実行されている場合は、upload オプションを false に設定します。 |
コマンド行から asadmin ユーティリティーを起動するには、install-dir /bin (install-dir はアプリケーションサーバーのインストールディレクトリ) ディレクトリに移動し、asadmin コマンドを入力します。
asadmin ユーティリティーツールを使用するための Windows 環境の設定方法については、「GlassFish クイックスタートガイド」 を参照してください。
asadmin ユーティリティーの使用の詳細については、「GlassFish JBICLI Project Plan」 および「JBI ADMIN CLI」 を参照してください。