シャーシの SAS-2 ドメインへの SAS デバイスのアクセス
Sun Blade Zone Manager を使用した、ストレージモジュールのリソースへのホストアクセス
CMM ILOM の Web インタフェースを使用してストレージをホストに割り当てる方法
CMM ILOM の CLI を使用してストレージをホストに割り当てる方法
Sun Storage 6Gb SAS REM RAID HBA (SGX-SAS6-R-REM-Z) を使用した管理オプション
Sun Storage 6Gb SAS REM HBA (SGX-SAS6-REM-Z) を使用した管理オプション
CMM ILOM Web インタフェースを使用したセンサーとインジケータの情報の表示
CMM ILOM CLI を使用したセンサーとインジケータの情報の表示
ホストでストレージモジュールにアクセスできず、ILOM /CH/BLx/fault_state が「Faulted」になる
ストレージモジュールは、電源が切断されると、機能縮退状態になる場合があります。
確認する内容
次の表に、ストレージモジュールが機能縮退状態になっている場合、Web インタフェースと CLI がどのように表示されるか例を示します。
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確認する項目
ストレージモジュールの電源が切断されていないかどうか。これを確認するには、ストレージモジュールのフロントパネルにある LED を見て、ストレージモジュールのコンポーネントが ILOM に一覧表示されているかどうかを確認します。たとえば、上記の表の ILOM CLI の例では、HDD と FMod が一覧表示されている場合、ストレージモジュールに電源が投入されています。
ストレージモジュールに電源が投入されている場合、障害状態はエクスパンダに関連するかどうか。これは、障害自体を表示して確認できます。CMM ILOM CLI で、次のコマンドを入力します。
管理者権限で CMM にログインします。
次のコマンドを入力します。
-> cd /CMM/faultmgmt
次のコマンドを入力して、障害が発生したターゲットデバイスを見つけます。
-> ls
出力は次のようになります。
/CMM/faultmgmt Targets: shell 0 (/CH/BL2) Properties: Commands: cd show
次のコマンドを入力して、ログに記録された障害を表示します。
-> show /CMM/faultmgmt/0/faults
0 は、障害が発生しているターゲットデバイスで、faults はログに記録された障害を含むディレクトリです。
次のようになっているか確認します。
/CMM/faultmgmt/0/faults Targets: 0 (fault.chassis.sas.comm.fail) Properties: Commands: cd show
実行する操作
ストレージモジュールの電源が切断されている場合は、ハードウェアの障害や温度超過イベントが発生している可能性があります。シャーシが適切に冷却されている (空調が機能し、すべてのスロットフィラーが適切な位置にある) ことを確認し、すべての冷却状態を修正したあとに、ブレードを再挿入します。シャーシに挿入したあともストレージモジュールの電源が戻らない場合は、Oracle サービスに連絡してください。
ストレージモジュールの電源が投入されている場合は、CMM ILOM を使用して、次のようにストレージモジュールの「リセット」を実行します。
管理者権限で CMM にログインします。
次のコマンドを入力します。
-> cd /CH/BLx
x はストレージモジュールのブレードスロットの数です。
次のコマンドを入力します。
-> reset
2 分以上待機してから、ストレージモジュールの状態をチェックします。
-> show /CH/BLx/STATE
出力は次のようになります。
/CH/BL2/STATE Targets: Properties: type = Module ipmi_name = BL2/STATE class = Discrete Sensor --> value = Running alarm_status = cleared Commands: cd show
リセットしても STATE センサーが「Running」に変わらない場合は、ストレージモジュールを取り外し、同じシャーシスロットに再挿入します。これでもストレージモジュールの STATE が「Running」に変わらない場合は、Oracle サービスに連絡してください。
リセットのあと、STATE センサーが「Running」に戻っても、ストレージモジュールが応答しない場合は、CMM でのストレージモジュール SAS エクスパンダの状態の解釈に問題がある可能性があります。次の CLI コマンドを実行して障害を解決します。
管理者権限で CMM にログインします。
次のコマンドを入力します。
-> cd /CH/BLx
x はストレージモジュールのブレードスロットの数です。
次のコマンドを入力します。
-> set clear_fault_state=true
次に、CMM のリセットを実行します。
-> cd /CMM
次のコマンドを入力します。
-> reset
これによって、状態は元に戻ります。