周辺装置用電源 (PPS) が故障している場合は、作業を進める前にまず PPS を交換しておきます。取り付けるまたは取り外すボードには、PPS から予備電流が供給されている必要があります。
選択したスロットに対してボードが装着可能であることを確認します。
# cfgadm
状態と条件の組み合わせは、以下のいずれかである必要があります。
受容体の状態 - Empty
占有装置の状態 - Unconfigured
条件 - Unknown
または
受容体の状態 - Disconnected
占有装置の状態 - Unconfigured
条件 - Unknown
スロットにボードを装着して、システムコンソールに「名前 board inserted into slot3」という確認メッセージが表示されることを確認します (システムログファイルにも記録される)。
CPU/メモリーボードを装着すると、状態と条件は以下のようになります。
受容体の状態 - Disconnected
占有装置の状態 - Unconfigured
条件 - Unknown
状態と条件がこれ以外の場合はエラーです。
# cfgadm -v -c configure sysctrl0:slot番号
sysctrl0 の l は英小文字のエル、0 は数字のゼロです。
1 分ほど経過してから、このメッセージが表示されます。この間、システムはボードを検査しています。
接続および構成された接続点の状態と条件は以下のようになります。
受容体の状態 - Connected
占有装置の状態 - Configured
条件 - OK
これで、ボード上にある使用可能な装置がシステムによって認識され、使用できるようになります。
# drvconfig -i ac
新しい CPU モジュールのシステム番号を調べます。たとえば、以下のようになっています。
# psrinfo 6 on-line since 12/08/98 11:01:25 7 on-line since 12/08/98 11:01:29 10 powered-off since 12/08/98 12:42:17
この例では、新しい CPU モジュールが 1 つあります (システム番号 10)。この CPU モジュールはまだ使用可能になっていないので、powered-off と表示されています。
CPU のシステム番号の値はボード番号値から決定され、CPU モジュール 0 にはボード番号値の 2 倍、CPU モジュール 1 にはボード番号値の 2 倍に 1 を足した値が、それぞれ割り当てられます。ここから分かるように、例 2-1 のシステム番号 10 は、ボード番号 5 のボードの CPU モジュール 0 を表しています。
# psradm -n 番号 番号
例 2-1 の場合は CPU モジュールは 1 つ (システム番号 10) だけなので、以下のように指定します。
# psradm -n 10
# cfgadm -o テストタイプ -t ac番号:bank0 # cfgadm -o テストタイプ -t ac番号:bank1
テストタイプには、以下のいずれかのメモリテストを指定します。
Quick (1 と 0 のパターンの書き込みテスト)
Normal (特定のメモリーアドレスエラーの検出テスト)
Extended (メモリーセル間の干渉テスト)
1 GB のメモリーの場合、テストは数分 (quick および normal テスト) から最長で 6 時間 (extended テスト) かかります。
新しいボードの論理名の確認方法については、「CPU/メモリーボードの切り離し」の手順 1 を参照してください。
# cfgadm -c configure ac番号:bank0 # cfgadm -c configure ac番号:bank1
ボードとメモリーバンクが構成されていることを確認します。
CPU の状態の確認には、psrinfo または mpstat コマンドを使用します。
メモリーの状態の確認には、prtconf または vmstat コマンドを使用します。