Solaris 8 のインストール (上級編)

x86: Solaris 8 対話式インストールプログラムを使用してインストールまたはアップグレードする方法

  1. CD-ROM ドライブとネットイメージのどちらを使用してソフトウェアをインストールするかを決定します。

    • CD-ROM ドライブを使用する場合、Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 (Intel) を挿入します。

    • ネットイメージを使用する場合、インストールメディアが置かれているディレクトリへ移動します。必要に応じ、ネットワーク管理者に場所を尋ねてください。次にコマンド例を示します。


      % cd /net/install-svr/export/s8/ia
      

  2. システムのブート方法を決定します。

    • Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 (Intel) CD からブートする場合は、CD を挿入します。システムの BIOS は、CD からのブートをサポートするものでなければなりません。

    • ネットワークからブートする場合は、PXE (Pre-boot eXecution Environment) ネットワークブートを使用してください。システムは PXE をサポートするものでなければなりません。システムの BIOS 設定ツールまたはネットワークアダプタの構成設定ツールを使用して、PXE を使用するようにシステムを設定します。

    • フロッピーディスクからブートする場合は、システムのフロッピーディスクドライブに Solaris 8 Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) のフロッピーディスクを挿入します。


      x86 のみ –

      ブートフロッピーディスクソフトウェアのアクセスは、http://soldc.sun.com/support/drivers/dcs_diskettes の「Solaris Developer Connection」からこのソフトウェアをフロッピーディスクにダウンロードしてコピーすることによって行えます。


  3. システムをシャットダウンし、電源を切ってからまた入れ直してシステムをブートします。

    メモリーテストとハードウェア検出が実行されます。画面が再表示されます。

    • Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD (Intel) からブートした場合は、次のメッセージが表示されます。


      SunOS - Intel Platform Edition   Primary Boot Subsystem, vsn 2.0

      続いて、次のようなメッセージが表示されます。


      SunOS Secondary Boot version 3.00
      
      
                   Solaris Intel Platform Edition Booting System
      
      
      Running Configuration Assistant...
    • PXE ネットワークブートを使用してネットワーク上でブートする場合は、次のメディアが表示されます。


      Solaris network boot...

      続いて、次のような情報が表示されます。


      SunOS Secondary Boot version 3.00
      
      
                   Solaris Intel Platform Edition Booting System
      
      
      Running Configuration Assistant...
    • Solaris 8 Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) フロッピーディスクを使用してブートした場合、次のメッセージが表示されます。


      Solaris Boot Sector                          Version 1

      続いて、次のようなメッセージが表示されます。


      Solaris for x86 - FCS DCB                     Version 1.242
      
      
      
      
      
      
                             loading /solaris/boot.bin

      画面が再表示され、次のようなメッセージが表示されます。


      SunOS Secondary Boot version 3.00
      
      
                   Solaris Intel Platform Edition Booting System
      
      
      Running Configuration Assistant...
  4. 「Solaris Device Configuration Assistant」画面が表示されたら、「Continue」を選択します。

    「Bus Enumeration」画面に次のメッセージが表示されます。


    Determining bus types and gathering hardware configuration data ...

    「Scanning Devices」画面が表示され、システムデバイスのスキャンが行われます。スキャンが終了すると、「Identified Devices」画面が表示されます。

  5. 変更する必要があるか確認します。

    • 変更しない場合は、「Continue」を選択します。

    • 変更する場合は、「changes」を選択します。

    「Loading」画面に、システムをブートするためにロードされたドライバに関するメッセージが表示されます。数秒後に「Boot Solaris」画面が表示されます。

  6. 「Boot Solaris」画面で「CD」、「Net」、または「Disk」を選択し、「Continue」を選択します。

    デフォルトのブートディスクが、システムのインストールまたはアップグレードに必要な条件を満たしているかどうかが検査されます。

  7. システム構成の質問に答えます。

    数秒後に「The Solaris Installation Program」画面が表示されます。

  8. 「Continue」を選択します。

    「kdmconfig – Introduction」画面が表示されます。

  9. 「Continue」を選択します。

    「kdmconfig - View and Edit Window System Configuration」画面が表示されます。

  10. (省略可能)「kdmconfig - View and Edit Window System Configuration」画面の構成情報を確認し、必要な場合は変更します。

  11. 構成情報の確認が終わったら、「No changes needed - Test/Save and Exit」を選択し、「Continue」を選択します。

    「kdmconfig Window System Configuration Test」画面が表示されます。

  12. 「Continue」を選択します。

    画面が再表示され、「kdmconfig Window System Configuration Test palette and pattern」画面が表示されます。

  13. ポインタを移動でき、パレット上に示されている色が正しく表示されていることを確認します。

    • 色が正しく表示されていない場合は、「No」をクリックするか (可能な場合)、キーボードのいずれかのキーを押すか、「kdmconfig Window System Configuration Test」画面が自動的に終了するのを待ちます。そして、一連の色が正しく表示され、ポインタを正しく移動できるまで、手順 10 から 手順 13 を繰り返します。

    • 一連の色が正しく表示されている場合は、「Yes」をクリックします。

    Solaris 8 対話式インストールプログラムが始まります。

  14. システム構成の質問に答えます。

  15. システムのリブートとディスクの取り出しを自動的に行うかを決定します。


    注 –

    PXE を使用してネットワークからブートする場合は、手動リブートを選択してください。システムがその起動時にネットワークからブートしないように設定する必要があります。ネットワークブートを無効にするには、リブート時にシステムの BIOS 設定ツールかネットワークアダプタの構成設定ツールを使用してください。


  16. 指示にしたがって Solaris ソフトウェアをインストールします。

    Solaris ソフトウェアのインストールが終了した後、システムを自動的にリブートするか、手動でリブートするかを尋ねられます。

    インストールが終了すると、インストールログがファイルに保存されます。インストールログは、次のディレクトリに作成されます。

    • /var/sadm/system/logs

    • /var/sadm/install/logs

  17. アップグレードを行なった場合は、保存されなかったローカル変更があればそれを復元します。詳細は、Solaris 8 対話式インストールプログラムによるアップグレード後に必要な作業を参照してください。

  18. (省略可能) Solaris 8 DOCUMENTATION CD など、追加ソフトウェアをインストールする場合は、付録 B 「Solaris 8 をインストールした後のソフトウェアの追加と削除」 を参照してください。