Solaris のシステム管理

システムをブートする場合

表 5-3 は、システム管理作業と、その作業を行うのに必要なブートをまとめたものです。

表 5-3 システムのブート

リブート前に実行した管理作業 

使用するブート種類 

SPARC のブート手順の参照先 

x86 のブート手順の参照先 

停電のためシステムの電源を切断した。 

システムの電源を再投入する。 

第 7 章「システムのシャットダウンの手順」

第 7 章「システムのシャットダウンの手順」

/etc/system ファイル内のカーネルパラメタを変更した。

システムを実行レベル 3 にリブートする (NFS 資源を共有できる状態のマルチユーザーモード) 

「SPARC: システムを実行レベル 3 (マルチユーザー状態) にする方法」

「x86: システムを実行レベル 3 (マルチユーザー状態) にする方法」

ファイルシステムを保守した (システムデータのバックアップや復元など)。 

実行レベル S で Ctrl-d を押して、システムを実行レベル 3 に戻す。 

「SPARC: システムを実行レベル S (シングルユーザー状態) にする方法」

「x86: システムを実行レベル S (シングルユーザー状態) にする方法」

/etc/system などのシステム構成ファイルを修正した。

対話式ブート。 

「SPARC:システムを対話方式でブートする方法」

「x86: システムを対話方式でブートする方法」

/etc/system ファイル内の擬似デバイスパラメタを変更した。

再構成用ブート。 

第 66 章「カーネルパラメタの調整手順」

第 66 章「カーネルパラメタの調整手順」

システムにハードウェアを追加した (または、システムからハードウェアを削除した)。 

再構成用ブート (ハードウェアを追加または削除したら電源を投入する)。 

「SPARC: 二次ディスクを接続してブートする方法」

第 24 章「x86 : ディスク追加の手順」

カーネルデバッガ (kadb) をブートして、システムの障害を調査した。

kabd をブートする。

「SPARC: カーネルデバッガ (kadb) を使ってシステムをブートする方法」

「x86: クラッシュダンプを強制して、システムをリブートする方法」

ブート失敗の原因となっていた重要なシステムファイルを修正した。 

回復ブート。 

「x86: システムを復元するためにブートする方法」

「x86: システムを復元するためにブートする方法」

ハング状態から回復した。または、クラッシュダンプを強制した。 

回復ブート。 

「x86: クラッシュダンプを強制して、システムをリブートする方法」の例を参照

「x86: クラッシュダンプを強制して、システムをリブートする方法」の例を参照

システムブートの例については、第 8 章「SPARC システムのブートの手順」または第 9 章「Intel:x86 システムのブートの手順」を参照してください。