Service Registry 3.1 ユーザーズガイド (2006Q4)

第 3 章 レジストリオブジェクトの発行と管理

「新規レジストリオブジェクトを作成」メニュー項目を選択すると、オブジェクトを作成してレジストリに発行できます。この章では、以下のタスクについて説明します。

オブジェクトの発行

    オブジェクトをレジストリに発行するには、次の 3 つの手順が必要です。

  1. オブジェクトを作成します。

  2. 詳細やその他のオブジェクトを追加します。これらはメモリーに保存されますが、レジストリには発行されません。

  3. オブジェクトをレジストリに発行します。

オブジェクトをレジストリに発行できるのは、ユーザーアカウントの作成とログインが完了している場合です。ユーザーアカウントの作成を行うには、「ユーザーアカウントの作成」の手順に従います。

最初のタスクでは、新規オブジェクトを作成する手順について説明します。後続の各セクションでは、特定の種類のオブジェクトを発行するための追加手順について説明します。

表 2–2 に表示されているすべてのオブジェクトを作成および発行できます。ただし、以下の例外があります。

ここでは、次の作業について説明します。

Procedure新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する

  1. 左メニュー領域の「タスク」タブで、「新規レジストリオブジェクトを作成」をクリックします。

  2. 「レジストリオブジェクト」領域で、コンボボックスからオブジェクト型を選択し、「追加」をクリックします。

    「詳細」領域に、オブジェクトの「詳細」フォームが表示されます。

  3. 「名前」フィールドに名前を入力します。

  4. (省略可能) 「説明」フィールドに説明を入力します。

  5. (省略可能) 「バージョンコメント」フィールドにコメントを入力します。

  6. (省略可能) 割り当てられた「一意の識別子」と「論理一意識別子」を自分で選んだ識別子に置き換えます。

    識別子は、有効な URN であり、レジストリのインストール内部で一意である必要があります。

  7. オブジェクト型固有のフィールドにデータを入力します。

  8. 「保存」をクリックして、オブジェクトをメモリーに保存します。


    注 –

    別のタブに移動する前に、タブ領域でオブジェクトに加えた変更内容を必ず保存してください。保存しないと、変更内容は失われます。


  9. (省略可能) 「詳細」フォームのタブを使用して、合成オブジェクトを追加および保存します。

  10. 「適用」をクリックして、オブジェクトをレジストリに発行します。

    正常に適用されたかどうかを示す状態メッセージが表示されます。

次の手順

オブジェクトを発行する前またはあとで、ほかの合成オブジェクトを追加することによってオブジェクトを編集できます。表 2–4 は、追加できるオブジェクトを示しています。これらのオブジェクトの追加方法についてはあとで説明します。

ProcedureAdhocQuery オブジェクトを作成および発行する

AdhocQuery オブジェクトは、クエリー構文に表示される Ad hoc クエリーを表します。AdhocQuery オブジェクトを使用してレジストリオブジェクトを検出します。AdhocQuery オブジェクトの目的は、リレーショナルデータベースのストアドプロシージャーと似ています。たとえば、検索パネル内の定義済みクエリーはすべて AdhocQuery オブジェクトです。

  1. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 1–6 を実行します。ステップ 2 で AdhocQuery を選択します。

  2. (省略可能) 「クエリータイプ」コンボボックスからクエリータイプを選択します。

    デフォルトは SQL クエリーです。ほかにサポートされているクエリータイプは XQuery と ebXML フィルタクエリーです。

  3. 「クエリー文字列」フィールドにクエリーのテキストを入力します。

    SQL クエリーの場合、通常は単一引用符で囲む項目を、単一引用符のペアで囲みます。このような項目として、一般にサブクエリーに含まれるパラメータプレースホルダーやリテラルがあります。たとえば、サブクエリー内のパラメータプレースホルダーは、次のように指定します。

    (SELECT id FROM ClassificationNode WHERE path LIKE ''$objectTypePath'')

    リテラルとパラメータプレースホルダーの両方を指定する場合は、次のようにします。

    ... AND (ro.id = s.parent AND s.name_ = 
    ''urn:oasis:names:tc:ebxml-regrep:profile:ws:wsdl:nameSpacesUsed''
      AND s.value LIKE ''$nameSpacePattern'')
  4. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 8–10 を実行します。

ProcedureClassificationNode オブジェクトを作成および発行する

ClassificationNode オブジェクトは、内部 Classification Scheme のほかの要素と構造関係を持つ分類要素を表します。ClassificationNode オブジェクトを作成して Classification Scheme に追加することもできますが、ClassificationScheme 詳細パネルの「Concept」タブを使用して Concept を作成する方が簡単です。

  1. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 1–6 を実行します。ステップ 2 で ClassificationNode を選択します。

  2. 「値」フィールドに ClassificationNode オブジェクトの値を入力します。

    「Classification Scheme」、「親 ID」、「パス」の各フィールドはグレー表示されています。

  3. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 8–10 を実行します。

ProcedureClassificationScheme オブジェクトを作成および発行する

ClassificationScheme オブジェクトはオブジェクトの分類に使用する分類法を表します。内部 ClassificationScheme では、すべての分類要素はレジストリで Concept インスタンスとして定義されます。外部 ClassificationScheme では、値はレジストリで Concept インスタンスとして定義されず、String 表現として参照されます。

  1. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 1–6 を実行します。ステップ 2 で ClassificationScheme を選択します。

    「外部 Classification Scheme」チェックボックスが選択されていて、scheme に Concept がないことを示しています。Classification scheme に Concept を追加すると、チェックボックスは選択解除になります。

  2. 「値タイプ」コンボボックスから値 を選択します。

    • 「Unique」。分類基準の各ノードに一意のコードが割り当てられることを示します。

    • 「Embedded Path」。分類基準の各ノードに割り当てられた一意のコードにノードのパスもエンコードされることを示します。

    • 「Non-Unique」。ノードが一意でなく、ノードの識別に ClassificationScheme から該当するノードまでの完全なパスを使用する必要がある場合があります。

    デフォルトは Unique です。

  3. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 8–10 を実行します。

ProcedureExternalLink オブジェクトを作成および発行する

ExternalLink オブジェクトはレジストリ外部にあるコンテンツの URI を提供します。

  1. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 1–6 を実行します。ステップ 2 で ExternalLink を選択します。

    「オブジェクト型」フィールドには値 ExternalLink が含まれます。

  2. (省略可能) 「オブジェクト型の Concept を選択」ボタンをクリックして、URI によって参照されるデータのオブジェクト型を選択します。

    「Extrinsic Object Classification Node Selector」ウィンドウで ExtrinsicObject 型の適切な Concept が表示されるまでノードを展開します。「了解」をクリックすると、「オブジェクト型」ウィンドウに選択した型が表示されます。

  3. 「外部 URI」フィールドに外部リンクの URI を入力します。

  4. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 8–10 を実行します。


    注 –

    ExternalLink オブジェクトを保存しようとしてエラーが発生した場合、管理タスクを実行する必要があることを示します。詳細については ExternalLink ServiceBinding を作成できない」を参照してください。


ProcedureExtrinsicObject オブジェクトを作成および発行する

ExtrinsicObject は、コンテンツの型が本質的にレジストリにとって既知ではないために、MIME タイプなどの追加属性によって記述する必要のある場合、この型を記述するメタデータを提供します。

ExtrinsicObject を使用してさまざまな種類のファイルを発行します。多くの場合、これらは WSDL ファイルなどの Web サービスの成果物です。

ebXML Registry Profile for Web Services は、Web サービスの成果物の発行、管理、統制、検出、再使用 に関する ebXML レジストリプロファイルを定義する OASIS 標準です。デフォルトでは、Service Registry にこのプロファイルが実装されています。すなわち、WSDL ファイルをExtrinsicObject オブジェクトとしてレジストリに発行する場合、レジストリは文書に対して何らかの標準メタデータを作成し、これによって、文書で定義された Web サービスを作成します。この機能は WSDL カタログと呼ばれます。

相互にまたはほかのファイル (XSD ファイルなど) と依存関係を持つ1 つまたは複数の WSDL ファイルを発行するには、すべてのファイルを含む zip ファイルを作成します。

管理者は WSDL カタログ機能を無効化できます。詳細については 『Service Registry 3.1 管理ガイド』「WSDL Cataloger の無効化」を参照してください。

  1. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 1–6 を実行します。ステップ 2 で ExtrinsicObject またはサブタイプの 1 つを選択します。

    たとえば、1 つまたは複数の WSDL ファイルを発行する場合は、WSDL を選択します。

  2. (省略可能) 「MimeType」フィールドに MIME タイプを入力します。http://www.iana.org/assignments/media-types に表示されているタイプを入力する必要があります。

    スタンドアロン WSDL ファイル (XML を含むテキストファイル) をアップロードする場合、MIME タイプを text/xml に設定します。

    複数の WSDL (およびオプションで XSD) ファイルを含む zip ファイルをアップロードする場合、MIME タイプを application/zip に設定します。

  3. (省略可能) オブジェクトのコンテンツをレジストリで読み取ることができない場合、「不透過」チェックボックスを選択します (暗号化されている場合など)。

  4. ExtrinsicObject よりも特殊なオブジェクト型を選択する必要がある場合は、「オブジェクト型の Concept を選択」ボタン をクリックします。

    「Extrinsic Object Classification Node Selector」ウィンドウで ExtrinsicObject 型の適切な Concept が表示されるまでノードを展開します。「了解」をクリックすると、「オブジェクト型」ウィンドウに選択した型が表示されます。

  5. 「リポジトリ項目ファイルを選択」ボタンをクリックして、ExtrinsicObject のリポジトリ項目を検索します。

    1. 「ファイルのアップロード」ウィンドウで、テキストフィールドにファイルパスを入力するか「ブラウズ」をクリックします。

    2. 「ブラウズ」をクリックした場合、ファイル選択ウィンドウを使用してファイルに移動して、「開く」をクリックします。

    3. 「ファイルのアップロード」ウィンドウで「ファイルのアップロード」をクリックします。

    4. 「了解」をクリックします。

    「詳細」パネルに以下の追加項目が表示されます。

    • 「コンテンツのバージョン」フィールド (グレー表示)

    • 「コンテンツのバージョンコメント」フィールド (入力可能)

    • 「リポジトリ項目を削除」ボタン

    • 「リポジトリ項目の内容を表示」リンク

  6. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 8–10 を実行します。

次の手順

WSDL ファイルを参照する ExtrinsicObject オブジェクトを作成後、WSDL 検出クエリーを使用して検索できます。また、基本クエリーを使用して WSDL タイプの ExtrinsicObject オブジェクト、Service オブジェクト、ServiceBinding オブジェクトを検索すると、レジストリで WSDL ファイルの要素によって指定されたすべてのオブジェクトが作成されていることを確認できます。

ProcedureFederation オブジェクトを作成および発行する

Federation はレジストリの関連グループを表します。属性は基本 RegistryObject 属性のみです。Federation オブジェクトを作成するには、管理者であることが必要です。

  1. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 1–6 を実行します。ステップ 2 で Federation を選択します。

  2. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 8–10 を実行します。

  3. 「オブジェクト間の関係の作成」のステップに従って、関連レジストリを連携に追加します。以下のステップを実行します。

    1. 連携を検索し、「選択」チェックボックスを選択して、「ブックマーク」をクリックします。

    2. レジストリを検索し、「選択」チェックボックスを選択して、「関連付け」をクリックします。

    3. 「関係を作成」領域で、ソースオブジェクトとして連携を選択します。レジストリがターゲットオブジェクトになります。

    4. AssociationType を HasFederationMember に設定します。

ProcedureOrganization オブジェクトを作成および発行する

Organization オブジェクトは組織についての情報を提供します。1 つの親組織、および 1 つまたは複数の子組織を持つことができます。主担当者として常に User オブジェクトがあり、組織と 1 つまたは複数の Service オブジェクト間の関連付けを作成することで、サービスを提供できます。

  1. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 1–6 を実行します。ステップ 2 で Organization を選択します。

  2. (省略可能) 「住所」フィールドに値を入力します。

  3. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 8–10 を実行します。

    Organization オブジェクトへの合成オブジェクトの追加の詳細については、以下のセクションを参照してください。

  4. ServiceOrganization に追加するには、「オブジェクト間の関係の作成」のステップに従います。以下のステップを実行します。

    1. 組織を検索し、「選択」チェックボックスを選択して、「ブックマーク」をクリックします。

    2. サービスを検索し、「選択」チェックボックスを選択して、「関連付け」をクリックします。

    3. 「関係を作成」領域で、ソースオブジェクトとして組織を選択します。サービスがターゲットオブジェクトになります。

    4. AssociationType を OffersService に設定します。

ProcedurePerson または User オブジェクトを作成および発行する

Person または User オブジェクトは、レジストリ内の個人および登録ユーザーについての情報を提供します。どちらのオブジェクトも同じ属性を持ちます。User オブジェクトは主担当者として Organization オブジェクトと関連します。 User オブジェクトは、AuditableEvent を生成する要求を送信した要求者を識別するために、AuditableEvent オブジェクトでも使用されます。

User オブジェクトは、ユーザー登録ウィザードを使用して作成することを推奨します。レジストリに自分自身でアクセスしない個人のメタデータを作成するたびに、Web コンソールを使用して Person オブジェクトを作成します。

1 人の個人に対して複数の住所、電子メールアドレス、電話番号を作成できるようにするには、User オブジェクトを作成します。Web コンソールでは、住所、電子メールアドレス、電話番号を、Person オブジェクトではなく、User オブジェクトの合成オブジェクトとして追加できます。

  1. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 1–6 を実行します。ステップ 2 で Person または User を選択します。

  2. 「個人の名前」フィールドに値を入力します。

    これらのうち少なくとも 1 つのフィールドに値を指定します。

    「名前」フィールドは使用しないでください。Web コンソールは Person または User の「名前」フィールドに入力した値はすべて無視します。

  3. 以下のセクションに記述されている合成オブジェクトを追加します。

  4. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 8–10 を実行します。

ProcedureRegistry オブジェクトを作成および発行する

Registry オブジェクトはレジストリを表します。属性は基本 RegistryObject 属性のみです。Registry オブジェクトを作成するには、管理者であることが必要です。

  1. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 1–6 を実行します。ステップ 2 で Registry を選択します。

  2. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 8–10 を実行します。

次の手順

レジストリを連携に追加する方法については、Federation オブジェクトを作成および発行する」を参照してください。

ProcedureRegistryPackage オブジェクトを作成および発行する

RegistryPackage オブジェクトは、任意の数のレジストリオブジェクトの論理グループ化を表します。

  1. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 1–6 を実行します。ステップ 2 で RegistryPackage を選択します。

  2. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 8–10 を実行します。

  3. オブジェクトをパッケージに追加するには、「レジストリパッケージへのオブジェクトの追加」の手順に従います。

ProcedureService オブジェクトを作成および発行する

Service オブジェクトはサービスに関する情報を提供します。サービスへのアクセス方法に関する技術情報を表す、1 つまたは複数のServiceBinding オブジェクトを含めることができます。

Service オブジェクトを発行する最も一般的な方法は、コンテンツが 1 つまたは複数の WSDL ファイルで構成される ExtrinsicObject オブジェクトを発行することです。詳細については ExtrinsicObject オブジェクトを作成および発行する」を参照してください。

  1. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 1–6 を実行します。ステップ 2 で Service を選択します。

  2. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」のステップ 8–10 を実行します。

  3. ServiceBinding オブジェクトをサービスに追加するには、「Service へのサービスバインディングの追加」の手順に従います。

  4. SpecificationLink オブジェクトを ServiceBinding に追加するには、「サービスバインディングへの仕様リンクの追加」の手順に従います。

オブジェクトへの分類の追加

分類を作成するには、内部 Classification Scheme を使用します。内部 Classification Scheme には、レジストリにとって既知の値を持つ Concept のセットが含まれます。

Procedure分類を追加する

分類をオブジェクトに追加するには、適切な Classification Scheme を検索し、その Classification Scheme 内の Concept を選択します。

  1. オブジェクトの「詳細」領域で「Classification」ボタンをクリックします。

    「Classification」表が表示されます。ただし、空の場合もあります。

  2. 「追加」をクリックします。

    詳細パネルウィンドウが開きます。

  3. 分類の名前と、必要に応じて説明を入力します。

  4. 「Classification Scheme または Concept を選択」ボタンをクリックします。

    「ClassificationScheme または Node の選択」ウィンドウが開きます。

  5. ClassificationSchemes ノードを展開し、Concept ノードを展開して、使用する葉ノードを選択します。

  6. 「了解」をクリックして、「ClassificationScheme または Node の選択」ウィンドウを閉じます。

    選択した Classification Scheme、Concept、および値が詳細パネルウィンドウに表示されます。

  7. 「保存」をクリックして新規オブジェクトを保存し、詳細パネルウィンドウを閉じます。

  8. オブジェクトの「詳細」領域で、「適用」をクリックします。

オブジェクトへの外部識別子の追加

外部識別子を作成するには、外部 Classification Scheme を使用します。外部 Classification Scheme には Concept が存在しないため、その値はレジストリにとって既知ではありません。

Procedure外部識別子を追加する

外部識別子をオブジェクトに追加するには、適切な Classification Scheme を検索し、値を指定します。

  1. オブジェクトの「詳細」領域で、「外部識別子」タブをクリックします。

    「外部識別子」表が表示されます。ただし、空の場合もあります。

  2. 「追加」をクリックします。

    詳細パネルウィンドウが開きます。

  3. 外部識別子の名前と、必要に応じて説明を入力します。

  4. 「ClassificationScheme を選択」ボタンをクリックします。

    ClassificationScheme/Concept の選択ウィンドウが開きます。

  5. ClassificationSchemes ノードを展開し、Concept が存在しない Classification Scheme を選択します。

  6. 「了解」をクリックして、ClassificationScheme/Concept の選択ウィンドウを閉じます。

    選択した Classification Scheme が詳細パネルウィンドウに表示されます。

  7. 「値」フィールドに値を入力します。

  8. 「保存」をクリックして新規オブジェクトを保存し、詳細パネルウィンドウを閉じます。

  9. オブジェクトの「詳細」領域で、「適用」をクリックします。

オブジェクトへの外部リンクの追加

外部リンクは、URI をレジストリオブジェクトに関連付けるために使用されます。

Procedure外部リンクを追加する

  1. オブジェクトの「詳細」領域で、「外部リンク」タブをクリックします。

    「外部リンク」表が表示されます。ただし、空の場合もあります。

  2. 「追加」をクリックします。

    詳細パネルウィンドウが開きます。

  3. 外部リンクの名前を入力します。

  4. 「外部 URI」フィールドに外部リンクの URL を入力します。

  5. (省略可能) URL が指し示すコンテンツのタイプを指定する場合は、「オブジェク ト型の Concept を選択」ボタンをクリックします。

    ClassificationSchemes ノードを展開し、ObjectType ノード、RegistryObject ノード、およびExtrinsicObject ノードを展開して、コンテンツタイプを選択します。Concept を選択し、「了解」をクリックします。適切なタイプが見つからない場合は、「取消し」をクリックします。必要な場合は、ExtrinsicObject の新しい Concept を作成できます。

  6. 「保存」をクリックして新規オブジェクトを保存し、詳細パネルウィンドウを閉じます。

  7. オブジェクトの「詳細」領域で、「適用」をクリックします。

スロットによるオブジェクトへのカスタム情報の追加

スロットには、ほかの手段ではレジストリに保存されない追加情報が格納されます。スロットは、オブジェクトに任意の属性を追加する手段になります。

Procedureスロットを追加する

  1. オブジェクトの「詳細」領域で、「スロット」タブをクリックします。

    「スロット」表が表示されます。ただし、空の場合もあります。

  2. 「追加」をクリックします。

    詳細パネルウィンドウが開きます。

  3. スロットの名前を入力します。

    名前は通常、人間が読みやすい URN です。

  4. (省略可能) 「スロットタイプ」フィールドに値を入力します。このフィールドを使用して、スロットのデータ型を指定したり、複数のスロットをグループ化したりできます。

    型は通常、DataType Classification Scheme の Concept の一意な ID 値です。

  5. 「値」フィールドに値を入力します。

  6. 「保存」をクリックして新規オブジェクトを保存し、詳細パネルウィンドウを閉じます。

  7. オブジェクトの「詳細」領域で、「適用」をクリックします。

住所の Organization または User への追加

Organization または User オブジェクト は、1 つまたは複数の住所を持つことができます。

Procedure住所を追加する

  1. Organization または User の「詳細」領域で、「住所」タブをクリックします。

    「住所」表が表示されます。ただし、空の場合もあります。

  2. 「追加」をクリックします。

    詳細パネルウィンドウが開きます。

  3. フィールドに値を入力します。これらのフィールドはすべて省略可能です。

    • 「番地」

    • 「町」

    • 「市」

    • 「州または都道府県」

    • 「国」

    • 「郵便番号」

  4. 「保存」をクリックして新規オブジェクトを保存し、詳細パネルウィンドウを閉じます。

  5. オブジェクトの「詳細」領域で、「適用」をクリックします。

Organization または User への電話番号の追加

Organization または User は、1 つまたは複数の電話番号を持つことができます。

Procedure電話番号を追加する

  1. Organization または User の「詳細」領域で、「電話番号」タブをクリックします。

    「電話番号」表が表示されます。ただし、空の場合もあります。

  2. 「追加」をクリックします。

    詳細パネルウィンドウが開きます。

  3. 「タイプ」コンボボックスから値を選択します。

    次の値から選択できます。

    • 「ポケットベル」

    • 「FAX 」

    • 「自宅電話」

    • 「携帯電話」

    • 「会社電話」

  4. フィールドに値を入力します。これらのフィールドはすべて省略可能です。

    • 「国番号」

    • 「市外局番」

    • 「電話番号」

    • 「内線」

  5. 「保存」をクリックして新規オブジェクトを保存し、詳細パネルウィンドウを閉じます。

  6. オブジェクトの「詳細」領域で、「適用」をクリックします。

電子メールアドレスの Organization または User への追加

Organization または User は、1 つまたは複数の電子メールアドレスを持つことができます。

Procedure電子メールアドレスを追加する

  1. Organization または User の「詳細」領域で、「電子メールアドレス」タブをクリックします。

    「電子メールアドレス」表が表示されます。ただし、空の場合もあります。

  2. 「追加」をクリックします。

    詳細パネルウィンドウが開きます。

  3. 「タイプ」コンボボックスから値を選択します。「自宅電子メール」または「会社電子メール」のいずれかです。

  4. 「電子メールアドレス」フィールドに値を入力します。

  5. 「保存」をクリックして新規オブジェクトを保存し、詳細パネルウィンドウを閉じます。

  6. オブジェクトの「詳細」領域で、「適用」をクリックします。

Organization への User の追加

Organization オブジェクトは 1 つまたは複数のユーザーを持つことができます。ユーザーの 1 人は主担当者になります。通常、主担当者はその Organization を作成したユーザーです。ユーザーをさらに作成して追加することもできます。

ProcedureUser を追加する

  1. Organization の「詳細」領域で、「ユーザー」タブをクリックします。

    「ユーザー」表が表示されます。

  2. 「追加」をクリックします。

    詳細パネルウィンドウが開きます。

  3. (省略可能) 「説明」フィールドにユーザーの説明を入力します。

  4. 「名」、「ミドルネーム」、および「姓」フィールドに、ユーザーの名、ミドルネーム、および姓を入力します。これらのうち少なくとも 1 つのフィールドに値を指定します。

    「名前」フィールドではなくこれらのフィールドを使用します。Web コンソールは Person または User の「名前」フィールドに入力した値はすべて無視します。

  5. 「保存」をクリックして新規オブジェクトを保存し、詳細パネルウィンドウを閉じます。

  6. オブジェクトの「詳細」領域で、「適用」をクリックします。

Organization への子組織の追加

Organization は、1 つまたは複数の子組織を持つことができます。Organization に子組織を追加するには、次の手順を実行します。

Procedure子組織を追加する

  1. Organization の「詳細」領域で、「組織」タブをクリックします。

    「Organization」表が表示されます。

  2. 「追加」をクリックします。

    詳細パネルウィンドウが開きます。

  3. 「名前」フィールドに新しい組織の名前を入力します。

  4. (省略可能) 「説明」フィールドに説明を入力します。

  5. (省略可能) 住所フィールドに値を入力します。

  6. 「保存」をクリックして新規オブジェクトを保存し、詳細パネルウィンドウを閉じます。

  7. オブジェクトの「詳細」領域で、「適用」をクリックします。

Service へのサービスバインディングの追加

Service は、通常、1 つまたは複数のサービスバインディングを持っています。

Procedureサービスバインディングを追加する

  1. Service の「詳細」領域で、「サービスバインディング」タブをクリックします。

    「サービスバインディング」表が表示されます。

  2. 「追加」をクリックします。

    詳細パネルウィンドウが開きます。

  3. 「名前」フィールドにサービスバインディングの名前を入力します。

  4. (省略可能) 「説明」フィールドにサービスバインディングの説明を入力します。

  5. 「アクセス URL」フィールドにサービスバインディングの URL を入力します。

  6. (省略可能) 「ターゲットバインディング」フィールドに、この ServiceBinding が参照する別の ServiceBinding オブジェクトの一意の識別子を入力します。

  7. 「保存」をクリックして新規オブジェクトを保存し、詳細パネルウィンドウを閉じます。

  8. オブジェクトの「詳細」領域で、「適用」をクリックします。

サービスバインディングへの仕様リンクの追加

ServiceBinding は、通常、1 つの SpecificationLink オブジェクトを持っています。

Procedure仕様リンクを追加する

  1. ServiceBinding の「詳細」領域で、「仕様リンク」タブをクリックします。

    「仕様リンク」表が表示されます。

  2. 「追加」をクリックします。

    詳細パネルウィンドウが開きます。

  3. 「名前」フィールドに SpecificationLink の名前を入力します。

  4. (省略可能) 「説明」フィールドに SpecificationLink の説明を入力します。

  5. (省略可能) SpecificationLink に使用法パラメータがある場合は、「使用法の説明」フィールドにそのパラメータの使用法の説明を入力します。

  6. (省略可能) SpecificationLink に使用法パラメータがある場合は、「使用法パラメータ」フィールドに使用法パラメータを入力します。

  7. 「仕様オブジェクト」フィールドに、親 ServiceBinding の技術仕様を表す ExtrinsicObject または ExternalLink オブジェクトの一意な識別子を入力します ( WSDL 文書など)。

  8. 「保存」をクリックして新規オブジェクトを保存し、詳細パネルウィンドウを閉じます。

  9. オブジェクトの「詳細」領域で、「適用」をクリックします。

子 Concept の Classification Scheme または Concept への追加

ClassificationScheme は、通常、多数の子 Concept を持っています。また、それらの子 Concept も子 Concept を持つことができます。

Procedure子 Concept を追加する

  1. ClassificationScheme の「詳細」領域で、「ChildConcepts」タブをクリックします。

    「Concept」表が表示されます。

  2. 「追加」をクリックします。

    詳細パネルウィンドウが開きます。

  3. 「名前」フィールドに Concept の名前を入力します。

  4. (省略可能) 「説明」フィールドに Concept の説明を入力します。

  5. 「値」フィールドに Concept の値を入力します。

  6. 「保存」をクリックして新規オブジェクトを保存し、詳細パネルウィンドウを閉じます。

  7. オブジェクトの「詳細」領域で、「適用」をクリックします。

レジストリパッケージへのオブジェクトの追加

RegistryPackage は、ほかのレジストリオブジェクトを包含するオブジェクトです。通常、RegistryPackage は論理的に関連するオブジェクトをグループ化するために使用します。グループ化するオブジェクトの種類や所有者は異なってもかまいません。

RegistryPackage にオブジェクトを追加するには、各オブジェクトの一意の識別子を指定します。一意の識別子を入力すると間違いやすいため、次の手順では、識別子のコピーとペーストによってオブジェクトを追加する方法について説明します。

Procedureレジストリパッケージにオブジェクトを追加する

  1. 「新しいレジストリオブジェクトを作成して発行する」で説明した手順に従って、RegistryPackage オブジェクトを作成します。名前と、必要に応じて説明を入力します。ただし、この時点ではオブジェクトを RegistryPackage に追加しないでください。

  2. 「適用」をクリックして RegistryPackage を保存したら、「ブックマーク機能を使用する」で説明した手順に従って、RegistryPackage をブックマークします。

  3. Web コンソールを使用して、RegistryPackage に追加するオブジェクトを検索します。検索したオブジェクトをそれぞれブックマークします。

  4. RegistryPackage に追加するオブジェクトの「詳細」リンクをクリックします。

  5. オブジェクトの詳細パネルで、キーボード (Control-C または Copy キー) を使用して、一意の識別子をコピーします。

  6. 「検索結果」領域で、RegistryPackage の「詳細」リンクをクリックします。

  7. オブジェクトの「詳細」領域で、「メンバー」タブをクリックします。

  8. 「パッケージに追加」をクリックします。

  9. 「一意の識別子」フィールドで、キーボード (Control-V または Paste キー) を使用して、コピーした一意の識別子をペーストします。

  10. 「追加」をクリックします。

    追加したオブジェクトが「レジストリオブジェクト」領域に表示されます。

  11. 「詳細」領域で「適用」をクリックして RegistryPackage を保存します。

  12. 手順 4 から 11 までを繰り返して、RegistryPackage に各オブジェクトを追加します。

オブジェクトの状態の変更

オブジェクトの所有者である場合、または該当する操作を実行する権限がある場合は、オブジェクトの発行、編集、および削除に加えて、次の操作を実行できます。

これらの機能は、本稼働環境でレジストリオブジェクトのバージョン管理ポリシーを確立するのに役立ちます。たとえば、オブジェクトのあるバージョンを一般的な用途のために承認し、古いバージョンは削除する前に非推奨にします。オブジェクトを非推奨にしたあとで考えが変わった場合は、そのオブジェクトの非推奨を解除できます。

作成したオブジェクトのデフォルトの状態が送信されます。

これらの操作はすべて「検索結果」領域またはオブジェクトの「詳細」領域で実行します。


注 –

ExtrinsicObject オブジェクトのリポジトリ項目を削除すると、自動的に撤回状態が 設定されます。このステータスは手動では設定しないでください。


オブジェクトの削除

所有するオブジェクトをレジストリから削除するには、「検索結果」領域のオブジェクトを選択し、「削除」ボタンをクリックします。


注 –

ユーザー登録実行時にユーザーのために作成された User オブジェクトは削除しないでください。このオブジェクトを削除すると、そのユーザーとして発行したオブジェクトに関するすべての操作を実行できなくなり、追加オブジェクトを発行するために再度ユーザー登録を行わなければならなくなります。

所有するオブジェクトの AuditableEvent オブジェクトは削除しないでください。AuditableEvent オブジェクトを削除すると、AuditableEvent オブジェクトが属するオブジェクトの監査証跡が壊れます。(FindAllMyObjects 検索を行う場合、所有するオブジェクトの AuditableEvent オブジェクトは「検索結果」領域に表示されませんが、AuditableEvent オブジェクトに対して基本クエリーを実行する場合は表示されます。)


オブジェクトが付帯オブジェクトである場合は、次の 2 つの方法があります。

「削除オプション」コンボボックスは、付帯オブジェクトの場合にのみ意味があります。

オブジェクト間の関係の作成

オブジェクト間の関係には、参照と関連の2 種類があります。どちらも単方向の関係です。つまり、それぞれの関係にソースオブジェクトとターゲットオブジェクトがあります。

レジストリは、特定の型のオブジェクト間で ObjectRefs と呼ばれる参照をサポートします。たとえば、ServiceServiceBinding を作成する場合は、Service から ServiceBinding への ServiceBinding 参照を作成できます。しかし、ServiceBinding から Service への参照は作成できません。参照はレジストリオブジェクトではありません。

Association はレジストリオブジェクトであり、任意のレジストリオブジェクト間の Association を作成できます。レジストリは、OffersService RelatedToHasMember などのさまざまな定義済み Association タイプを含む AssociationType Classification Scheme をサポートします。新しい Association タイプを作成することもできます。所有するレジストリオブジェクト間の Association は、区域内の関連と呼ばれます。一方または両方のオブジェクトを所有していない Association は、区域外の関連と呼ばれます。Organization を作成し、それに Service を追加した場合は、Organization から Service に対して OffersService というタイプの Association が自動的に作成されます。

ソースオブジェクトとターゲットオブジェクトに有効な参照が存在しない場合は、参照を作成できません。

2 つのオブジェクトを関連付けるには、「レジストリオブジェクト」領域の「関連付け」ボタンを使用します。このボタンは、検索結果の表で 2 つのオブジェクトを選択するとアクティブになります。

2 つのオブジェクトを検索結果の表に同時に表示できない場合は、「選択」チェックボックスを選択して一方のオブジェクトをブックマークしてから、それに関連付けるオブジェクトを検索します。詳細については、「ブックマーク機能を使用する」を参照してください。

ProcedureReference を作成する

  1. 「レジストリオブジェクト」領域で、2 つのオブジェクトを選択し、「関連付け」をクリックします。

  2. 「関係を作成」領域で、ソースオブジェクトがまだ選択されていない場合は、選択します。

    もう一方のオブジェクトがターゲットオブジェクトになります。

    ソースオブジェクトとターゲットオブジェクトに有効な参照が存在する場合は、デフォルトで「参照」オプションが選択され、有効な参照属性が表示されます。ソースオブジェクトとターゲットオブジェクトに有効な参照が存在しない場合は、「参照」ラジオボタンがグレー表示されます。

  3. 「保存」をクリックして参照を保存します。

ProcedureAssociation を作成する

  1. 「レジストリオブジェクト」領域で、2 つのオブジェクトを選択し、「関連付け」をクリックします。

  2. 「関係を作成」領域で、ソースオブジェクトがまだ選択されていない場合は、選択します。

    もう一方のオブジェクトがターゲットオブジェクトになります。

  3. 「Association」ラジオボタンがまだ選択されていない場合は、選択します。

  4. 「詳細」領域で、Association の名前と、必要に応じて説明を入力します。

    ソースオブジェクトとターゲットオブジェクトの ID 値はすでに入力されています。

  5. 「Association タイプ」コンボボックスからタイプの値を選択します。

  6. 「適用」をクリックして Association を保存します。