はじめに
このマニュアルでは、SunTM Open Net Environment (Sun ONE) Message Queue (MQ) 3.0.1, SP2 のインストール方法について説明します。この章には次の節が含まれています。
マニュアルの対象読者
このマニュアルの対象読者は、MQ の開発者および管理者です。
マニュアルの構成
使用するプラットフォームに関係なく、ユーザーは「概要」を読んでから、各プラットフォームに対応する章に進んでください。次の表は、各章の内容について簡単に説明します。
表 1
マニュアルの内容
章
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説明
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第 1 章「概要」
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MQ のエディション、サポート対象のプラットフォームおよび製品、MQ ソフトウェアモジュール、およびインストールされるディレクトリ構造に関する説明
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第 2 章「Solaris でのインストール」
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ハードウェアおよびソフトウェアの要件、デフォルト、Solaris でのインストール手順、および Solaris でのアンインストール手順に関する説明
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第 3 章「Linux でのインストール」
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ハードウェアおよびソフトウェアの要件、デフォルト、Linux でのインストール手順、および Linux でのアンインストール手順に関する説明
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第 4 章「Windows でのインストール」
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ハードウェアおよびソフトウェアの要件、デフォルト、Windows (2000 および XP) でのインストール手順、および Windows でのアンインストール手順に関する説明
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マニュアルの表記規則
ここでは、このマニュアルで使用されている表記規則について説明します。
テキストの表記規則
表 2
マニュアルの表記規則
書式
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説明
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斜体
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可変部分に使われる。斜体で表記された項目や値は適宜置き換える必要がある。強調するマニュアル名や説明の対象となる語句や項目に対しても使用される
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モノスペース
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コード例、コマンド行に入力するコマンド、ディレクトリ、ファイルまたはパス名、エラーメッセージテキスト、クラス名、メソッド名 (シグネチャの全要素を含む)、パッケージ名、予約語、および URL を表す
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[]
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コマンド行の構文ステートメントのオプションの値を示す
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すべて大文字
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ファイルシステムタイプ (GIF、TXT、HTML など)、環境変数 (IMQ_HOME)、または頭文字 (MQ、JSP) を表す
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キー + キー
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複数のキーストロークはプラス記号で結合する。Ctrl+A は、両方のキーを同時に押すことを表す
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キー - キー
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連続するキーストロークはハイフンで結合する。Esc-S は、Esc キーを押してから離し、次に S キーを押すことを表す
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ディレクトリ変数の表記規則
MQ では 3 種類のディレクトリ変数が使用されますが、その設定方法は、プラットフォームによって異なります。表 3 では、これらの変数について説明し、Solaris、Windows、および Linux の各プラットフォームでの使用方法についても説明します。
表 3
MQ ディレクトリ変数
変数
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説明
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IMQ_HOME
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この変数は通常、MQ マニュアル内でルート MQ インストールディレクトリを参照するのに使用される
- Solaris の場合、ルート MQ インストールディレクトリは存在しない。そのため、IMQ_HOME は、Solaris 上のファイルの場所を参照するために MQ マニュアルで使用されることはない
- Solaris の場合、Sun ONE Application Server の Evaluation Edition では、ルート MQ インストールディレクトリは、
root Application Server installation directory/imq
- Windows の場合、ルート MQ インストールディレクトリは MQ インストーラによって設定される。デフォルトでは、C:\Program Files\Sun Microsystems\Message Queue 3.0
- Windows の場合、Sun ONE Application Server では、ルート MQ インストールディレクトリは、
root Application Server installation directory/imq
- Linux の場合、デフォルトのルート MQ インストールディレクトリは、/opt/imq
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IMQ_VARHOME
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MQ の一時的な、または動的に作成された設定ファイルやデータファイルが格納されている、/var ディレクトリ。任意のディレクトリを指す環境変数として設定される
- Solaris の場合、IMQ_VARHOME のデフォルト値は /var/imq ディレクトリ
- Solaris の場合、Sun ONE Application Server の Evaluation Edition では、 IMQ_VARHOME のデフォルト値は IMQ_HOME/var
- Windows の場合、IMQ_VARHOME のデフォルト値は IMQ_HOME/var
- Windows の場合、Sun ONE Application Server では、IMQ_VARHOME のデフォルト値は IMQ_HOME/var
- Linux の場合、IMQ_VARHOME のデフォルト値は IMQ_HOME/var
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IMQ_JAVAHOME
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MQ 実行可能ファイルに必要な、Java ランタイム (JRE) の場所を指す環境変数
- Solaris の場合、IMQ_JAVAHOME のデフォルト値は /usr/j2se/jre だが、ユーザーはオプションで必要な JRE の配置場所を自由に設定できる
- Windows の場合、IMQ_JAVAHOME のデフォルト値は IMQ_HOME/jre だが、ユーザーはオプションで必要な JRE の配置場所を自由に設定できる
- Linux の場合、最初に MQ は /usr/java/j2sdkVersion ディレクトリ内で Java ランタイムを検索してから /usr/java/j2reVersion ディレクトリ内を検索する。ユーザーはオプションで必要な JRE の配置場所を自由に設定できる
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このマニュアルでは、IMQ_HOME、IMQ_VARHOME および IMQ_JAVAHOME は、プラットフォーム固有の環境変数の表記法や構文 (UNIX の $IMQ_HOME など) に関係なく示されています。すべてのパス名には、UNIX のファイル区切り文字の表記法 (/) が使用されています。
関連マニュアル
このガイド以外にも、MQ には追加のマニュアルが用意されています。
MQ マニュアルセット
MQ マニュアルセットは、次のマニュアルで構成されています。各マニュアルを通常使用する順番で、表 4 に一覧表示します。
表 4
MQ マニュアルセット
マニュアル
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対象読者
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説明
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MQ インストールガイド
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開発者および管理者
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MQ ソフトウェアの Solaris、Linux、Windows の各プラットフォームへのインストール方法を説明
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MQ リリースノート
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開発者および管理者
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新機能、制限、既知のバグ、および技術的な注意点を収録
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MQ Developer’s Guide
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開発者
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MQ の JMS 実装に関連するクイックスタートチュートリアルおよびプログラミング情報を提供
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MQ Administrator’s Guide
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管理者。開発者にも推奨
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MQ 管理ツールを使用した管理タスクの実行に必要な基本情報を提供
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クライアントアプリケーション例
いくつかのアプリケーションの例が次の場所に収録されています。この例には、クライアントアプリケーションのサンプルコードが用意されています。
このディレクトリと各サブディレクトリにある README ファイルを参照してください。