Solaris Bandwidth Manager 1.6 のシステム管理

はじめに

このマニュアルでは、SolarisTM Bandwidth Manager を使ってネットワーク帯域幅管理システムを計画、構成、および管理する方法を説明します。


注 -

Solaris オペレーティング環境は、SPARC と IA の 2 種類のハードウェア (プラットフォーム) で動作します。また。Solaris オペレーティング環境は、64 ビットと 32 ビットの 2 種類のアドレス空間で動作します。特別な章、節、注、リスト、図、表、例、またはコード例でない限り、このマニュアルの情報は両方のプラットフォームおよびアドレス空間に適用されます。


対象読者

このマニュアルは、Solaris Bandwidth Manager 1.6 で帯域幅管理を計画および実装するネットワーク管理者を対象としています。

内容の紹介

第 1 章「概要」では、帯域幅管理の概念とサービス管理の品質を説明し、Solaris Bandwidth Manager の特徴を紹介します。

第 2 章「アーキテクチャ」では、Solaris Bandwidth Manager のアーキテクチャを説明します。

第 3 章「計画」では、帯域幅管理システムを計画する方法を説明します。

第 4 章「設定ファイルの編集」では、設定ファイルを使って Solaris Bandwidth Manager を設定する方法を説明します。

第 5 章「batool による Solaris Bandwidth Manager の設定」では、batool ユーティリティを使って Solaris Bandwidth Manager を設定および管理する方法を説明します。

第 6 章「Solaris Bandwidth Manager でディレクトリサービスを使用する設定」では、Solaris Bandwidth Manager とともに Directory Service を使用する方法を説明します。

第 7 章「Solaris Bandwidth Manager の実行」では、帯域幅管理システムを監視および保守する方法を説明します。

第 8 章「統計情報」では、Solaris Bandwidth Manager で提供されている統計ツールとアカウンティングツールを説明します。

関連マニュアル

Solaris Bandwidth Manager 1.6 の開発』 は、Solaris Bandwidth Manager で提供されるプログラミングインタフェースを使って Solaris Bandwidth Manager と対話するアプリケーションを作成する方法を説明します。

関連規格

Solaris Bandwidth Manager は、次のインターネット標準および提案中の標準に基づいています。

Sun のマニュアルの注文方法

専門書を扱うインターネットの書店 Fatbrain.com から、米国 Sun MicrosystemsTM, Inc. (以降、SunTM とします) のマニュアルをご注文いただけます。

マニュアルのリストと注文方法については、http://www1.fatbrain.com/documentation/sun の Sun Documentation Center をご覧ください。

Sun のオンラインマニュアル

http://docs.sun.com では、Sun が提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。マニュアルのタイトルや特定の主題などをキーワードとして、検索をおこなうこともできます。

表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P-1 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

system%

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 

system% su

password:

AaBbCc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 

「 」 

参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 

第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 

¥ 

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 

sun% grep `^#define ¥
  XV_VERSION_STRING'

ただし AnswerBook2TM では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。

コード例は次のように表示されます。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。

| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。

キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。

ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DControl キーを押したまま D キーを押すことを意味します。