この節では、標準アップグレード方式を使用して Sun Cluster 3.2 ソフトウェアにアップグレードするための次の情報を紹介しています。
次の表に Sun Cluster 3.1 ソフトウェアから Sun Cluster 3.2 ソフトウェアにアップグレードするために実行する作業を示します。Solaris OS のバージョンだけをアップグレードする場合もこれらの作業を実行します。Solaris OS を Solaris 9 から Solaris 10 ソフトウェアにアップグレードする場合、Sun Cluster ソフトウェアと依存性ソフトウェアも新しいバージョンの Solaris OS と互換性のあるバージョンにアップグレードする必要があります。
表 8–1 作業マップ: Sun Cluster 3.2 ソフトウェアへの標準アップグレードの実行
作業 |
参照先 |
---|---|
1. アップグレード要件と制約に関する説明を読む。使用する構成とニーズに適したアップグレード方法を決めます。 | |
2. クラスタを稼動環境から削除し、共有データをバックアップ。 | |
3. 必要に応じて、Solaris ソフトウェアをサポートされている Solaris アップデートにアップグレード。クラスタが Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアに二重列メディエータを使用している場合は、メディエータの構成を解除。必要に応じて、VERITAS Volume Manager (VxVM) および VERITAS File System (VxFS) をアップグレード。Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアは、自動的に Solaris OS とともにアップグレードされます。 | |
4. Sun Cluster 3.2 フレームワークとデータサービスソフトウェアをアップグレード。必要に応じて、アプリケーションをアップグレード。クラスタで二重列メディエータを使用しており、Solaris OS をアップグレードした場合は、メディエータを再構成します。VxVM をアップグレードした場合は、ディスクグループをアップグレード | |
5. Sun Cluster 3.2 ソフトウェアへのアップグレードに成功したことを確認 | |
6. リソースを有効にし、リソースグループをオンライン化。既存のリソースを新しいリソースタイプに移行します。 | |
7. (省略可能) SPARC: 必要に応じて、Sun Management Center 用 Sun Cluster モジュールをアップグレード |
「SPARC: Sun Management Center 用に Sun Cluster モジュールソフトウェアをアップグレードする 」 |
標準アップグレードを実行する前に、以下の手順を実行してクラスタを稼動環境から削除します。Solaris 10 OS では、すべての手順は大域ゾーンからのみ実行してください。
次の作業を実行します。
クラスタ構成が、アップグレードの必要条件を満たしていることを確認します。「アップグレードの必要条件とソフトウェアサポートのガイドライン」を参照してください。
次のソフトウェアを含めて、アップグレードするすべてのソフトのインストールメディア、マニュアル、およびパッチを用意します。
Solaris OS
Sun Cluster 3.2 フレームワーク
Sun Cluster 3.2 データサービス (エージェント)
Sun Cluster 3.2 データサービスが管理するアプリケーション
VERITAS Volume Manager (該当する場合)
パッチおよびインストール手順の場所については、『Sun Cluster 3.2 ご使用にあたって (Solaris OS 版)』の「パッチと必須ファームウェアのレベル」を参照してください。
スーパーユーザーではなく、役割に基づくアクセス制御 (RBAC) を使用してクラスタノードにアクセスする場合は、すべての Sun Cluster コマンドに認証を提供する RBAC の役割を担うことができることを確認します。ユーザーがスーパーユーザーでない場合、この一連のアップグレード手順には、次の Sun Cluster RBAC 認証が必要です。
solaris.cluster.modify
solaris.cluster.admin
solaris.cluster.read
RBAC の役割について詳しくは、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「役割によるアクセス制御 (概要)」 を参照してください。Sun Cluster サブコマンドで必要な RBAC 認証については、Sun Cluster のマニュアルページを参照してください。
クラスタが正常に機能していることを確認してください。
アップグレード中、クラスタサービスが利用できなくなることをユーザーに通知します。
各クラスタのノードのスーパーユーザーになります。
各リソースグループをオフラインにして、すべてのリソースを無効にします。
非大域ゾーンにあるものも含めて、クラスタ内のすべてのリソースグループをオフラインにします。次に、リソースをすべて無効にして、ノードが誤って再起動されクラスタモードになっても、そのリソースが自動的にオンラインになるのを防止します。
Sun Cluster 3.1 ソフトウェアからのアップグレードを行なっており、scsetup ユーティリティーを使用する場合は、次の手順に従います。
scsetup ユーティリティーを起動します。
phys-schost# scsetup |
scsetup のメインメニューが表示されます。
リソースグループのオプションに対応する番号を入力し、Return キーを押します。
リソースグループメニューが表示されます。
リソースグループのオンライン/オフライン化、またはスイッチオーバーを行うオプションに対応する番号を入力し、Return キーを押します。
プロンプトに従って、リソースグループをすべてオフラインにして、管理されていない状態にします。
すべてのリソースグループがオフラインになったら、q を入力して「リソースグループメニュー」に戻ります。
scsetup ユーティリティーを終了します。
q を入力して各サブメニューを取り消すか、Ctrl-C を押してください。
各リソースをオフラインにします。
phys-schost# scswitch -F -g resource-group |
リソースグループをオフラインに切り替えます。
オフラインにするリソースグループの名前を指定します。
任意のノードから、クラスタ内のすべての有効なリソースの一覧を表示します。
phys-schost# scrgadm -pv | grep "Res enabled" (resource-group:resource) Res enabled: True |
ほかのリソースに依存するリソースを確認します。
リソースを無効にする前に、依存するリソースを先に無効にする必要があります。
phys-schost# scswitch -n -j resource |
無効にします。
リソースを指定します。
詳細については、scswitch(1M) のマニュアルページを参照してください。
すべてのリソースが無効であることを確認します。
phys-schost# scrgadm -pv | grep "Res enabled" (resource-group:resource) Res enabled: False |
phys-schost# scswitch -u -g resource-group |
指定したリソースグループを非管理状態にします。
非管理状態にするリソースグループの名前を指定します。
すべてのノード上のすべてのリソースが Offline で、すべてのリソースグループが Unmanaged 状態にあることを確認します。
phys-schost# scstat |
Sun StorEdge Availability Suite ソフトウェアまたは Sun StorageTekTM Availability Suite ソフトウェアを使用する 2 ノードクラスタの場合、可用性サービス用の構成データが定足数ディスク上にあることを確認します。
クラスタソフトウェアをアップグレードしたあと、Availability Suite が正しく機能するようにするには、構成データを定足数ディスク上に置く必要があります。
Availability Suite ソフトウェアを実行するノード上でスーパーユーザーになります。
Availability Suite 構成ファイルで使用されるデバイス ID とスライスを見つけます。
phys-schost# /usr/opt/SUNWscm/sbin/dscfg /dev/did/rdsk/dNsS |
この出力例では、N がデバイス ID でS がデバイス N のスライスです。
既存の定足数デバイスを見つけます。
phys-schost# scstat -q -- Quorum Votes by Device -- Device Name Present Possible Status ----------- ------- -------- ------ Device votes: /dev/did/rdsk/dQsS 1 1 Online |
この出力例では、dQsS が既存の定足数デバイスです。
定足数デバイスが Availability Suite 構成データデバイスと同じでない場合は、構成データを定足数デバイス上の使用できるスライスに移します。
phys-schost# dd if=`/usr/opt/SUNWesm/sbin/dscfg` of=/dev/did/rdsk/dQsS |
ブロック DID デバイス、/dev/did/dsk/ ではなく、raw DID デバイス、/dev/did/rdsk/ の名前を使用する必要があります。
構成データを移した場合、新しい場所を使用するように Availability Suite ソフトウェアを構成してください。
スーパーユーザーとして、Availability Suite ソフトウェアを実行する各ノード上で次のコマンドを実行します。
phys-schost# /usr/opt/SUNWesm/sbin/dscfg -s /dev/did/rdsk/dQsS |
(省略可能) Sun Cluster 3.0 バージョンのソフトウェアからアップグレードしていて、ntp.conf ファイルの名前を ntp.conf.cluster に変更しない場合は、ntp.conf.cluster ファイルを作成します。
各ノードで、/etc/inet/ntp.cluster を ntp.conf.cluster としてコピーします。
phys-schost# cp /etc/inet/ntp.cluster /etc/inet/ntp.conf.cluster |
ntp.conf.cluster ファイルがあると、アップグレード処理で ntp.conf ファイルの名前を変更しなくてすみます。ntp.conf ファイルは、そのままクラスタ間で NTP を同期化するために使用されます。
クラスタ内の各ノードで実行されているすべてのアプリケーションを停止します。
すべての共有データをバックアップします。
Solaris OS をアップグレードする場合に、クラスタで Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアに二重列メディエータを使用するときは、メディエータを構成解除します。
メディエータの詳細については、「二重列メディエータの構成」を参照してください。
次のコマンドを実行して、メディエータデータに問題がないことを確認します。
phys-schost# medstat -s setname |
ディスクセット名を指定します。
Status フィールドの値が不良の場合、関連するメディエータホストを修復します。「不正なメディエータデータを修復する」の手順に従います。
すべてのメディエータを一覧表示します。
この情報は、「Sun Cluster 3.2 ソフトウェアへのアップグレードを終了する」の手順でメディエータを復元するときのために保存しておいてください。
メディエータを使用するディスクセットについては、ノードが所有権をまだ持っていない場合は、ディスクセットの所有権を取得します。
phys-schost# scswitch -z -D setname -h node |
ホストするノードを変更します。
ディスクセットの名前を指定します。
ディスクセットの主となるノードの名前を指定します。
ディスクセットのすべてのメディエータの構成を解除します。
phys-schost# metaset -s setname -d -m mediator-host-list |
ディスクセット名を指定します。
ディスクセットから削除します。
削除するノードの名前をディスクセットのメディエータホストとして指定します。
metaset コマンドのメディエータ固有のオプションの詳細については、mediator(7D) のマニュアルページを参照してください。
メディエータを使用する残りの各ディスクセットで、手順 c から手順 d までを繰り返します。
ノードのどれか 1 つでクラスタを停止します。
# scshutdown -g0 -y |
詳細については、metaset(1M) コマンドのマニュアルページを参照してください。
各ノードを非クラスタモードで起動します。
SPARC ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
ok boot -x |
x86 ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
GRUB メニューで矢印キーを使用して該当する Solaris エントリを選択し、e と入力してコマンドを編集します。
GRUB メニューは、次のように表示されます。
GNU GRUB version 0.95 (631K lower / 2095488K upper memory) +-------------------------------------------------------------------------+ | Solaris 10 /sol_10_x86 | | Solaris failsafe | | | +-------------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press enter to boot the selected OS, 'e' to edit the commands before booting, or 'c' for a command-line. |
GRUB ベースの起動の詳細は、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 11 章「GRUB ベースのブート (手順)」を参照してください。
ブートパラメータ画面で矢印キーを使用して kernel エントリを選択し、e と入力してエントリを編集します。
次のような GRUB ブートパラメータ画面が表示されます。
GNU GRUB version 0.95 (615K lower / 2095552K upper memory) +----------------------------------------------------------------------+ | root (hd0,0,a) | | kernel /platform/i86pc/multiboot | | module /platform/i86pc/boot_archive | +----------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press 'b' to boot, 'e' to edit the selected command in the boot sequence, 'c' for a command-line, 'o' to open a new line after ('O' for before) the selected line, 'd' to remove the selected line, or escape to go back to the main menu. |
コマンドに -x を追加して、システムが非クラスタモードで起動するように指定します。
[ Minimal BASH-like line editing is supported. For the first word, TAB lists possible command completions. Anywhere else TAB lists the possible completions of a device/filename. ESC at any time exits. ] grub edit> kernel /platform/i86pc/multiboot -x |
Enter キーを押して変更を承諾し、ブートパラメータ画面に戻ります。
画面には、編集されたコマンドが表示されます。
GNU GRUB version 0.95 (615K lower / 2095552K upper memory) +----------------------------------------------------------------------+ | root (hd0,0,a) | | kernel /platform/i86pc/multiboot -x | | module /platform/i86pc/boot_archive | +----------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press 'b' to boot, 'e' to edit the selected command in the boot sequence, 'c' for a command-line, 'o' to open a new line after ('O' for before) the selected line, 'd' to remove the selected line, or escape to go back to the main menu.- |
b と入力して、ノードを非クラスタモードで起動します。
カーネルのブートパラメータへのこの変更は、システムの起動後には保持されません。次にノードを再起動する際には、ノードはクラスタモードで起動します。非クラスタモードで起動するには、上記の手順を実行してもう一度カーネルのブートパラメータに -x オプションを追加してください。
各システムディスクをバックアップします。
各ノードでソフトウェアをアップグレードします。
Sun Cluster ソフトウェアのアップグレードを実行する前に Solaris ソフトウェアをアップグレードする場合は、「Solaris OS およびボリュームマネージャーソフトウェアをアップグレードする (標準)」に進みます。
現在クラスタを実行している Solaris OS のリリースを Sun Cluster 3.2 ソフトウェアがサポートしていない場合は、Solaris ソフトウェアをサポートされているリリースにアップグレードする必要があります。詳細は、『Sun Cluster 3.2 ご使用にあたって (Solaris OS 版)』の「サポートされている製品」を参照してください。
Sun Cluster 3.2 ソフトウェアが現在ご使用のクラスタ上で実行されている Solaris OS のリリースをサポートしている場合、さらに Solaris ソフトウェアをアップグレードするかどうかは任意です。
それ以外の場合は、Sun Cluster 3.2 ソフトウェアにアップグレードします。「Sun Cluster 3.2 ソフトウェアにアップグレードする (標準)」に進みます。
Solaris OS をアップグレードするには、この手順をクラスタ内の各ノードに実行してください。Solaris 10 OS では、すべての手順は大域ゾーンからのみ実行してください。 クラスタが既に Sun Cluster 3.2 ソフトウェアをサポートするバージョンの Solaris OS で動作している場合は、さらに Solaris OS をアップグレードするかどうかは任意です。Solaris OS をアップグレードしない場合は、「Sun Cluster 3.2 ソフトウェアにアップグレードする (標準)」に進みます。
Sun Cluster 3.2 ソフトウェアへのアップグレードをサポートするためには、クラスタは、少なくとも Solaris OS の必要最低条件のレベルで実行されているか、アップグレードされている必要があります。詳細は、『Sun Cluster 3.2 ご使用にあたって (Solaris OS 版)』のサポートされている製品を参照してください。
「アップグレード用にクラスタを準備する (標準)」の手順がすべて完了していることを確認します。
アップグレードするクラスタノードでスーパーユーザーになります。
デュアルパーティションアップグレードを実行している場合は、ノードは非クラスタモードのパーティションのメンバーである必要があります。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアがインストールされている場合は、アンインストールしてください。
アンインストールの手順については、使用中の Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
次の Apache 実行制御スクリプトがあるかどうか、および有効化されているか無効化されているかを調べます。
/etc/rc0.d/K16apache /etc/rc1.d/K16apache /etc/rc2.d/K16apache /etc/rc3.d/S50apache /etc/rcS.d/K16apache |
Sun Cluster HA for Apache などの一部のアプリケーションでは、Apache 実行制御スクリプトを無効にする必要があります。
これらのスクリプトが存在し、ファイル名に大文字の K または S が含まれる場合、スクリプトは有効になっています。これらのスクリプトにこれ以上の操作は不要です。
これらのスクリプトが存在しない場合は、手順 8 で、Solaris OS のアップグレード中にインストールされた Apache 実行制御スクリプトがすべて無効になっていることを確認する必要があります。
これらのスクリプトが存在しても、ファイル名に小文字の k または s が含まれる場合、スクリプトは無効になっています。手順 8 で、Solaris OS のアップグレード中にインストールされた Apache 実行制御スクリプトがすべて無効になっていることを確認する必要があります。
ノードの /etc/vfstab ファイル内でグローバルにマウントされているファイルシステム内のすべてのエントリをコメントアウトします。
Solaris OS をアップグレードするために実行する手順を決定します。
ボリュームマネージャー |
手続き |
説明の場所 |
---|---|---|
Solaris ボリュームマネージャー |
ライブアップグレード方式以外の Solaris のすべてのアップグレード方法 |
Solaris のインストールマニュアル |
VERITAS Volume Manager |
「VxVM および Solaris アップグレード」 |
VERITAS Volume Manager のインストールマニュアル |
クラスタに VxVM がインストールされている場合は、Solaris アップグレード処理の一環として、既存の VxVM ソフトウェアを再インストールするか、Solaris 9 または 10 バージョンの VxVM ソフトウェアにアップグレードする必要があります。
手順 5 で選択した手順に従って、Solaris ソフトウェアをアップグレードします。
Solaris ソフトウェアアップグレードでは、インストール終了後の自動リブートを実行しないでください。代わりに次の作業を行なってください。
プロンプトが表示されたら、手動リブートオプションを選択します。
アップグレードプロセス中にノードを再起動するように指示されたら、必ず非クラスタモードで再起動してください。boot および reboot コマンドの場合、コマンドに -x オプションを追加してください。-x オプションを指定することで、そのノードは非クラスタモードで再起動されます。たとえば、次のコマンドはいずれも、ノードをシングルユーザーの非クラスタモードで起動します。
SPARC ベースのシステム上で、次のいずれかのコマンドを実行します。
phys-schost# reboot -- -xs または ok boot -xs |
init S コマンドを実行するように指示された場合は、代わりにreboot -- -xs コマンドを実行します。
Solaris 9 OS を実行している x86 ベースのシステム上で、次のいずれかのコマンドを実行します。
phys-schost# reboot -- -xs または ... <<< Current Boot Parameters >>> Boot path: /pci@0,0/pci-ide@7,1/ata@1/cmdk@0,0:b Boot args: Type b [file-name] [boot-flags] <ENTER> to boot with options or i <ENTER> to enter boot interpreter or <ENTER> to boot with defaults <<< timeout in 5 seconds >>> Select (b)oot or (i)nterpreter: b -xs |
Solaris 10 OS を実行している x86 ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
phys-schost# shutdown -g -y -i0Press any key to continue |
GRUB メニューで矢印キーを使用して該当する Solaris エントリを選択し、e と入力してコマンドを編集します。
GRUB メニューは、次のように表示されます。
GNU GRUB version 0.95 (631K lower / 2095488K upper memory) +-------------------------------------------------------------------------+ | Solaris 10 /sol_10_x86 | | Solaris failsafe | | | +-------------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press enter to boot the selected OS, 'e' to edit the commands before booting, or 'c' for a command-line. |
GRUB ベースの起動の詳細は、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 11 章「GRUB ベースのブート (手順)」を参照してください。
ブートパラメータ画面で矢印キーを使用して kernel エントリを選択し、e と入力してエントリを編集します。
次のような GRUB ブートパラメータ画面が表示されます。
GNU GRUB version 0.95 (615K lower / 2095552K upper memory) +----------------------------------------------------------------------+ | root (hd0,0,a) | | kernel /platform/i86pc/multiboot | | module /platform/i86pc/boot_archive | +----------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press 'b' to boot, 'e' to edit the selected command in the boot sequence, 'c' for a command-line, 'o' to open a new line after ('O' for before) the selected line, 'd' to remove the selected line, or escape to go back to the main menu. |
コマンドに -x を追加して、システムが非クラスタモードで起動するように指定します。
[ Minimal BASH-like line editing is supported. For the first word, TAB lists possible command completions. Anywhere else TAB lists the possible completions of a device/filename. ESC at any time exits. ] grub edit> kernel /platform/i86pc/multiboot -x |
Enter キーを押して変更を承諾し、ブートパラメータ画面に戻ります。
画面には、編集されたコマンドが表示されます。
GNU GRUB version 0.95 (615K lower / 2095552K upper memory) +----------------------------------------------------------------------+ | root (hd0,0,a) | | kernel /platform/i86pc/multiboot -x | | module /platform/i86pc/boot_archive | +----------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press 'b' to boot, 'e' to edit the selected command in the boot sequence, 'c' for a command-line, 'o' to open a new line after ('O' for before) the selected line, 'd' to remove the selected line, or escape to go back to the main menu.- |
b と入力して、ノードを非クラスタモードで起動します。
カーネルのブートパラメータへのこの変更は、システムの起動後には保持されません。次にノードを再起動する際には、ノードはクラスタモードで起動します。非クラスタモードで起動するには、上記の手順を実行してもう一度カーネルのブートパラメータに -x オプションを追加してください。
init S コマンドを実行するように指示された場合は、システムをシャットダウンして、GRUB カーネルのブートコマンドを /platform/i86pc/multiboot -sx に変更します。
/a/etc/vfstab ファイルで、手順 4 でコメントアウトした、グローバルにマウントしたファイルシステム用のエントリをコメント解除します。
Solaris OS をアップグレードする前に、Apache 実行制御スクリプトが無効であったり、存在しなかったりした場合は、Solaris のアップグレード中にインストールされたスクリプトがすべて無効になっていることを確認してください。
Apache 実行制御スクリプトを無効にするには、次のコマンドを使用して、ファイル名の k または s を小文字に変更してください。
phys-schost# mv /a/etc/rc0.d/K16apache /a/etc/rc0.d/k16apache phys-schost# mv /a/etc/rc1.d/K16apache /a/etc/rc1.d/k16apache phys-schost# mv /a/etc/rc2.d/K16apache /a/etc/rc2.d/k16apache phys-schost# mv /a/etc/rc3.d/S50apache /a/etc/rc3.d/s50apache phys-schost# mv /a/etc/rcS.d/K16apache /a/etc/rcS.d/k16apache |
代わりに、ユーザーの通常の管理規則に従ってスクリプト名を変更することもできます。
ノードを非クラスタモードで再起動します。
次のコマンドに 2 つのダッシュ (--) を含めます。
phys-schost# reboot -- -x |
クラスタで VxVM を実行している場合は、「VxVM および Solaris のアップグレード」の残りの手順に従って、VxVM を再インストールするか、アップグレードします。
手順に次の変更を加えます。
VxVM のアップグレードが完了して、再起動する前に/etc/vfstab ファイルのエントリを確認してください。
手順 7 でコメントを解除したエントリのいずれかがコメントアウトされている場合は、これらのエントリをもう一度コメント解除します。
VxVM の手順で最終の再構成リブートを実行するように指示された場合、単独で -r オプションを使用しないでください。その代わりに、-rx オプションを使用して、非クラスタモードで再起動します。
SPARC ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
phys-schost# reboot -- -rx |
x86 ベースのシステムで、手順 6 で説明したシャットダウンおよび起動手順を実行します。ただし、カーネルのブートコマンドには -sx の代わりに -rx を追加します。
次のようなメッセージが表示された場合は、root パスワードを入力して、アップグレード処理を続行します。fsck コマンドは実行しないでください。また、Ctrl-D キーも使用しないでください。
WARNING - Unable to repair the /global/.devices/node@1 filesystem. Run fsck manually (fsck -F ufs /dev/vx/rdsk/rootdisk_13vol). Exit the shell when done to continue the boot process. Type control-d to proceed with normal startup, (or give root password for system maintenance): root パスワードを入力してください |
(省略可能) SPARC: VxFS をアップグレードします。
VxFS のマニュアルに記載された手順に従ってください。
Solaris ソフトウェアの必須パッチとハードウェア関連のパッチをすべてインストールし、ハードウェアパッチに含まれる必須ファームウェアをすべてダウンロードします。
パッチを追加した後で、再起動しないでください。Sun Cluster ソフトウェアをアップグレードした後に、ノードを再起動してください。
パッチおよびインストール手順の場所については、『Sun Cluster 3.2 ご使用にあたって (Solaris OS 版)』の「パッチと必須ファームウェアのレベル」を参照してください。
Sun Cluster 3.2 ソフトウェアへのアップグレード「Sun Cluster 3.2 ソフトウェアにアップグレードする (標準)」に進みます。
Solaris 8 から Solaris 10 ソフトウェアへのアップグレードなど、Solaris OS の新しいマーケティングリリースへのアップグレードを完了する場合、Sun Cluster ソフトウェアと依存性ソフトウェアも新しいバージョンの Solaris OS と互換性のあるバージョンにアップグレードする必要があります。
この手順を実行して、クラスタの各ノードを Sun Cluster 3.2 ソフトウェアにアップグレードします。この手順では、必要な Sun Java Enterprise System 共有コンポーネントもアップグレードします。
また、別のマーケティングリリースへのアップグレード (Solaris 8 から Solaris 10 ソフトウェアへのアップグレードなど) のあとにも、この手順を実行する必要があります。
Solaris 10 OS では、すべての手順は大域ゾーンからのみ実行してください。
この手順は、複数のノードで同時に行えます。
次の作業を実行します。
「アップグレード用にクラスタを準備する (標準)」の手順がすべて完了していることを確認します。
Solaris 8 から Solaris 10 ソフトウェアへのアップグレードなど、Solaris OS の新しいマーケティングリリースへのアップグレードを行なった場合、「Solaris OS およびボリュームマネージャーソフトウェアをアップグレードする (標準)」の手順をすべて完了していることを確認してください。
Solaris ソフトウェアのすべての必須パッチとハードウェア関連パッチがインストールされていることを確認します。
各クラスタのノードのスーパーユーザーになります。
/usr/java/ ディレクトリが最小または最新バージョンの Java ソフトウェアへのシンボリックリンクであることを確認します。
Sun Cluster ソフトウェアには、バージョン 1.5.0_06 以上の Java ソフトウェアが必要です。旧バージョンの Java をインストールするバージョンの Solaris へとアップグレードした場合、アップグレードによって、Sun Cluster 3.2 ソフトウェアの最小要件を満たさないバージョンの Java をポイントするよう、シンボリックリンクが変更される場合があります。
/usr/java/ ディレクトリがシンボリックリンクで接続されているディレクトリを調べます。
phys-schost# ls -l /usr/java lrwxrwxrwx 1 root other 9 Apr 19 14:05 /usr/java -> /usr/j2se/ |
インストールされている Java ソフトウェアのバージョンを判別します。
Java ソフトウェアの関連リリースのバージョンを表示するために使用するコマンドの例を下に示します。
phys-schost# /usr/j2se/bin/java -version phys-schost# /usr/java1.2/bin/java -version phys-schost# /usr/jdk/jdk1.5.0_06/bin/java -version |
/usr/java/ ディレクトリが、サポートされているバージョンの Java ソフトウェアに、シンボリックリンクによって接続されていない場合は、サポートされているバージョンの Java ソフトウェアにリンクするよう、シンボリックリンクを作り直します。
次の例は、Java 1.5.0_06 ソフトウェアを含む /usr/j2se/ ディレクトリへのシンボリックリンクの作成を示しています。
phys-schost# rm /usr/java phys-schost# ln -s /usr/j2se /usr/java |
DVD-ROM ドライブに Sun Java Availability Suite DVD-ROM を挿入します。
ボリューム管理デーモン vold(1M) が実行され、CD-ROM または DVD デバイスを管理するように設定されている場合、このデーモンは自動的にメディアを /cdrom/cdrom0/ ディレクトリにマウントします。
DVD-ROM の インストールウィザードディレクトリに移動します。
SPARC プラットフォームにソフトウェアパッケージをインストールする場合は、次のコマンドを使用します。
phys-schost# cd /cdrom/cdrom0//Solaris_sparc |
x86 プラットフォームにソフトウェアパッケージをインストールする場合は、次のコマンドを使用します。
phys-schost# cd /cdrom/cdrom0//Solaris_x86 |
インストールウィザードプログラムを開始します。
phys-schost# ./installer |
画面の指示に従って、ノード上の共有コンポーネントソフトウェアを選択して、アップグレードします。
Sun Cluster ソフトウェアパッケージのインストールには、インストールウィザードプログラムを使用しないでください。
インストールウィザードプログラムは、インストールの状況を表示します。インストールが完了すると、プログラムはインストールのサマリーとインストールログを表示します。
インストールウィザードプログラムを終了します。
Solaris_arch/Product/sun_cluster/Solaris_ver/Tools/ ディレクトリ (arch は sparc または x86 (Solaris 10 のみ)、ver は 9 (Solaris 9) または 10 (Solaris 10)) に移動します。
phys-schost# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_arch/Product/sun_cluster/Solaris_ver/Tools |
phys-schost# ./scinstall |
ノードにすでにインストールされている /usr/cluster/bin/scinstall コマンドは使用しないでください。Sun Java Availability Suite DVD-ROM にある scinstall コマンドを使用する必要があります。
scinstall のメインメニューが表示されます。
「このクラスタノードをアップグレード」というオプションに対応する番号を入力し、Return キーを押します。
*** Main Menu *** Please select from one of the following (*) options: * 1) Create a new cluster or add a cluster node 2) Configure a cluster to be JumpStarted from this install server * 3) Manage a dual-partition upgrade * 4) Upgrade this cluster node * 5) Print release information for this cluster node * ?) Help with menu options * q) Quit Option: 4 |
「アップグレードメニュー」が表示されます。
「このノード上で Sun Cluster フレームワークをアップグレード」というオプションに対応する番号を入力し、Return キーを押します。
メニュープロンプトに従って、クラスタフレームワークをアップグレードします。
Sun Cluster のアップグレード中、scinstall によって次のような構成の変更が生じることがあります。
NAFO グループを IPMP グループに変換しますが、元の NAFO グループ名はそのまま維持します。
IPMP のテストアドレスについては、次のいずれかのマニュアルを参照してください。
『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』の「複数の物理インタフェースで構成されたマルチパスグループの管理」の「検査用 IP アドレスの構成」 (Solaris 9)
『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』の「検査用 IP アドレス」 (Solaris 10)
Sun Cluster ソフトウェアのアップグレード中の NAFO グループから IPMP への変換の詳細については、scinstall(1M) のマニュアルページを参照してください。
ntp.conf.cluster がノードにない場合は、ntp.conf ファイルの名前を ntp.conf.cluster に変更します。
アップグレード処理が完了すると、システムは「Sun Cluster フレームワークのアップグレードが完了しました」というメッセージを表示し、Enter キーを押して操作を続けるように求めるプロンプトを表示します。
scinstall ユーティリティーを終了します。
DVD-ROM ドライブから Sun Java Availability Suite DVD-ROM を取り出します。
データサービスパッケージをアップグレードします。
すべてのデータサービスを Sun Cluster 3.2 バージョンにアップグレードする必要があります。
Sun Cluster HA for SAP Web Application Server の場合、J2EE エンジンリソース、Web アプリケーションサーバコンポーネントのリソース、またはその両方を使用している場合は、リソースを削除して、新しい Web アプリケーションサーバコンポーネントのリソースでもう一度作成する必要があります。新しいWeb アプリケーションサーバコンポーネントのリソースの変更には、J2EE 機能の統合が含まれます。詳細は、『Sun Cluster Data Service for SAP Web Application Server Guide for Solaris OS』を参照してください。
アップグレードされた対話型の scinstall ユーティリティーを開始します。
phys-schost# /usr/cluster/bin/scinstall |
データサービスパッケージのアップグレードには、インストールメディア上の scinstall ユーティリティーを使用しないでください。
scinstall のメインメニューが表示されます。
「このクラスタノードをアップグレード」というオプションに対応する番号を入力し、Return キーを押します。
「アップグレードメニュー」が表示されます。
「このノード上で Sun Cluster データサービスエージェントをアップグレード」というオプションに対応する番号を入力し、Return キーを押します。
メニュープロンプトに従って、このノードにインストールされている Sun Cluster データサービスエージェントをアップグレードします。
アップグレードに使用できるデータサービスのリストから選択するか、またはインストールされたデータサービスをすべてアップグレードできます。
アップグレード処理が完了すると、システムは「Sun Cluster データサービスエージェントのアップグレードが完了しました」というメッセージを表示し、Enter キーを押して操作を続けるように求めるプロンプトを表示します。
「Enter」を押します。
「アップグレードメニュー」が表示されます。
scinstall ユーティリティーを終了します。
高可用ローカルファイルシステムで Sun Cluster HA for NFS を構成した場合は、ループバックファイルシステム (LOFS) が無効になっていることを確認してください。
非大域ゾーンを設定している場合、LOFS は有効のままにしておく必要があります。LOFS の使い方、および LOFS の無効化を代替する手段については、「クラスタファイルシステム」を参照してください。
Sun Cluster 3.2 リリースでは、LOFS は Sun Cluster ソフトウェアのインストールまたはアップグレード中にデフォルトでは無効にならなくなりました。LOFS を無効にするには、/etc/system ファイルに次のエントリが含まれていることを確認してください。
exclude:lofs |
この変更は、次のシステム再起動後に有効になります。
必要に応じて、製品メディアで提供されないカスタムのデータサービスを手動でアップグレードします。
データサービス用の更新がすべて正常にインストールされていることを確認します。
アップグレード出力メッセージの最後に示されるアップグレードログを参照します。
Sun Cluster 3.2 のフレームワークとデータサービスソフトウェアパッチをインストールします。
パッチおよびインストール手順の場所については、『Sun Cluster 3.2 ご使用にあたって (Solaris OS 版)』の「パッチと必須ファームウェアのレベル」を参照してください。
クラスタにインストールされているソフトウェアアプリケーションをアップグレードします。
アプリケーションレベルが Sun Cluster および Solaris ソフトウェアの現在のバージョンと互換性があることを確認します。インストール方法については、各アプリケーションのマニュアルを参照してください。
(省略可能) プライベートネットワークのアドレス範囲を再構成します。
プライベートインターコネクトで使用される IP アドレス範囲のサイズを増減させる場合に、この手順を実行します。構成する IP アドレス範囲は、最低限、クラスタ内のノードとプライベートネットワークの数をサポートするように構成する必要があります。詳細については、「プライベートネットワーク」を参照してください。
1 つのノードから clsetup ユーティリティーを開始します。
非クラスタモードで実行している場合は、clsetup ユーティリティーで非クラスタモード操作のメインメニューが表示されます。
「クラスタトランスポート用のネットワークアドレス指定と範囲の変更」というオプションに対応する番号を入力し、Return キーを押します。
clsetup ユーティリティーにより、現在のプライベートネットワーク構成が表示され、この構成を変更するかどうかを聞かれます。
プライベートネットワーク IP アドレスを変更する場合は、 yes と入力して、Return キーを押します。
clsetup ユーティリティーによりデフォルトのプライベートネットワーク IP アドレス (172.16.0.0) が表示され、このデフォルト値を受け入れるかどうかを聞かれます。
プライベートネットワーク IP アドレスを変更するか、または受け入れます。
デフォルトのプライベートネットワーク IP アドレスを変更するか受け入れます。
デフォルトのネットマスクは 255.255.248.0 です。このデフォルトの IP アドレス範囲は、クラスタ内で最大 64 ノードおよび10 プライベートネットワークをサポートしています。
デフォルトの IP アドレス範囲を受け入れるには、yes と入力して、Return キーを押します。
その後、次の手順に進みます。
IP アドレス範囲を変更するには、次の手順を実行します。
clsetup ユーティリティーによりデフォルトのアドレス範囲を受け入れるかどうかを聞かれたら、no と入力して、Return キーを押します。
デフォルトのネットマスクを使用しない場合、clsetup ユーティリティーからクラスタで構成するノードおよびネットワークの数を入力するように求められます。
クラスタで構成する予定のノードおよびネットワークの数を入力します。
これらの数から clsetup ユーティリティーが 2 つの推奨ネットマスクを計算します。
1 番目のネットマスクは、指定したノードとプライベートネットマスクの数をサポートする最小ネットマスクです。
2 番目のネットマスクは、指定したノードとプライベートネットマスクの数の 2 倍の数をサポートし、将来の拡張に対応します。
計算されたネットマスクを指定するか、予定されるノードとプライベートネットワークの数をサポートする別のネットマスクを指定します。
clsetup ユーティリティーから更新を続けるかどうかを聞かれたら、yes と入力します。
完了後 clsetup ユーティリティーを終了します。
クラスタ内のすべてのノードをアップグレードしたあと、アップグレードしたノードを再起動します。
各ノードを停止します。
phys-schost# shutdown -g0 -y |
各ノードをクラスタモードで起動します。
SPARC ベースのシステムでは、次の操作を実行します。
ok boot |
x86 ベースのシステムでは、次の操作を実行します。
GRUB メニューが表示されたら、該当する Solaris エントリを選択して、Enter キーを押します。GRUB メニューは、次のように表示されます。
GNU GRUB version 0.95 (631K lower / 2095488K upper memory) +-------------------------------------------------------------------------+ | Solaris 10 /sol_10_x86 | | Solaris failsafe | | | +-------------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press enter to boot the selected OS, 'e' to edit the commands before booting, or 'c' for a command-line. |
GRUB ベースの起動の詳細は、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 11 章「GRUB ベースのブート (手順)」を参照してください。