第 8 章
ソフトウェアの削除
この章では、Identity Synchronization for Windows 1 2004Q3 を削除する手順について説明します。この章で説明する内容は次のとおりです。
アンインストールの計画
ソフトウェアを削除する前に、次の点に注意してください。
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注
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製品のコンポーネントとサブコンポーネントのアンインストールは、指示に明記されているとおりに行い、すべてのコンポーネントが正しくアンインストールされたことを確認してください。
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- サブコンポーネントと Directory Server プラグインは、関連するコネクタの前にアンインストールし、すべてのコネクタは、コアの前にアンインストールする必要がある。Active Directory コネクタは、アンインストールすべきサブコンポーネントを持たない
いずれかのコンポーネントを正しい順序でアンインストールしない場合、アンインストールすべきその他のコンポーネントを選択できなくなる。たとえば、コネクタを最初にアンインストールしなかった場合、アンインストールのためにコアを選択できなくなる
最初にコアをアンインストールすると、Directory Server から登録を解除する前にプラグインのビットが削除され、cn=pswsync,cn=plugins,cn=config を手動で削除しないかぎり、Directory Server を起動できなくなる
- 主サーバーと二次サーバーのほかにレプリカを使用するレプリケート環境では、Directory Server プラグインをアンインストールしたあとにサーバーを再起動する必要がある
- コネクタは、任意の順序でアンインストールできる
- Sun Java System Directory Server または Windows NT コネクタをアンインストールしたあとに、別のマシンにコネクタを再インストールしたり、別のサーバーポートを使用するように設定する場合は、追加手順を実行する必要がある
この場合、関連するすべてのサブコンポーネントもアンインストールおよび再インストールし、コアがインストールされている Identity Synchronization for Windows デーモン / サービスを再起動する必要がある (「サービスの開始と停止」を参照)
- すべてのシステムでコネクタとサブコンポーネントのアンインストールが完了するまでコアをアンインストールしてはならない
- Windows 2000 および NT プラットフォームでは、isw-<hostname> ディレクトリに格納されている uninstall.cmd スクリプトを実行する必要がある。また、このバッチファイルは、管理者として実行する必要がある
- Solaris オペレーティングシステムでは、デフォルトでインストールディレクトリ /opt/SUNWisw に格納されている Uninstall.sh スクリプトを実行する。このスクリプトはルートとして実行する必要がある
ソフトウェアのアンインストール
システムには、次の Identity Synchronization for Windows コンポーネントの一部またはすべてがインストールされています。
Windows NT システムには、Windows NT コネクタとサブコンポーネントがインストールされている可能性があります。
すべてのコネクタとサブコンポーネントを削除し、コア (インストールされている場合) を削除するには、runUninstaller.sh (Solaris) または uninstall.cmd (Windows) を使用します。
ここでは、次の手順について説明します。
Directory Server プラグインのアンインストール
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注
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- アンインストーラは、Identity Synchronization for Windows の Directory Server プラグインだけを削除します。このアンインストーラを使用して、その他の Directory Server プラグインを削除することはできません。
このマニュアルでは、特に指定がないかぎり、Directory Server プラグインという表現は、Identity Synchronization for Windows の Directory Server プラグインを意味します。
- アンインストールプログラムをテキストベースモードで実行するには、次のように入力します (Solaris 環境のみ)。
./runUninstaller.sh -nodisplay
このプログラムを実行すると、パスワードがクリアテキストとしてエコーされないように、Identity Synchronization for Windows はパスワードを自動的にマスクします。
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Identity Synchronization for Windows Directory Server プラグインをアンインストールする手順は、次のとおりです。
- アンインストールプログラム (Solaris の場合は runUninstaller.sh、Windows の場合は uninstall.cmd) を起動します。
これらのアンインストールプログラムは、インストールディレクトリ (デフォルトでは /opt/SUNWisw) に格納されています。
- 「ようこそ」画面が表示されるので、「次へ」をクリックします。
- 設定ディレクトリのホスト名とポート番号を入力します。
- 設定ディレクトリのルートサフィックスを選択する。必要に応じて「更新」をクリックし、サフィックスのリストを表示する
- アンインストールプログラムと設定ディレクトリサーバーの間の通信をセキュリティ保護する場合は、「セキュアポート」ボックスにチェックマークを付け、Directory Server の SSL ポート番号を指定する
- 設定ディレクトリの管理者の名前とパスワードを入力します。
- 「ディレクトリサーバープラグインをアンインストールします」オプションを選択します。
- Directory Server のホスト名とポート番号、管理者のクレデンシャル (名前とパスワード) を入力します。
- 「次へ」をクリックし、アンインストールに必要な関連タスクを実行します。
- プラグインがインストールされていた Directory Server の再起動が要求されるので、Directory Server を再起動します。
- サマリーウィンドウが表示されます。このウィンドウに表示される指示に従って操作します。
- Solaris システム : アンインストールログは /var/sadm/install/logs/ に書き込まれる
- Windows システム : アンインストールログは %TEMP% ディレクトリに書き込まれる。これは次の場所の下にある Local Settings フォルダのサブディレクトリである
C:¥Documents and Settings¥Administrator
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注
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Windows 2000 Advanced Server などの一部の Windows システムでは、Local Settings フォルダは隠しフォルダです。
このフォルダと Temp サブディレクトリの内容を表示するには、次のように操作します。
Windows エクスプローラを開き、メニューバーから「ツール」 > 「フォルダオプション」を選択します。「フォルダオプション」ダイアログボックスが表示されるので、「表示」タブの「すべてのファイルとフォルダを表示する」を有効にします。
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「閉じる」をクリックしてプログラムを終了します。
- ターゲットホストにインストールされている Identity Synchronization for Windows コンポーネントが Directory Server プラグインだけである場合は、isw-hostname フォルダを削除できます。
- ネットワーク上の Windows 2000 サーバーにインストールされている Directory Server プラグインごとに、手順 1 から手順 9 を繰り返します。
コネクタのアンインストール
コネクタをアンインストールする手順は、次のとおりです。
- アンインストールプログラム (Solaris の場合は runUninstaller.sh、Windows の場合は uninstall.cmd) を起動します。
これらのプログラムは、インストールディレクトリ (デフォルトでは /opt/SUNWisw) に格納されています。
- 「ようこそ」画面が表示されるので、「次へ」をクリックします。
- 設定ディレクトリのホスト名とポート番号を入力します。
- 設定ディレクトリのルートサフィックスを選択する。必要に応じて「更新」をクリックし、サフィックスのリストを表示する
- アンインストールプログラムと設定ディレクトリサーバーの間の通信をセキュリティ保護する場合は、「セキュアポート」ボックスにチェックマークを付け、Directory Server の SSL ポート番号を指定する
- 設定ディレクトリの管理者の名前とパスワードを入力します。
- アンインストールするコネクタを選択します。
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注
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選択したコネクタは、ターゲットホストに存在する必要があります。
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- 「次へ」をクリックし、アンインストールに必要な関連タスクを実行します。
- サマリーウィンドウが表示されます。このウィンドウに表示される指示に従って操作します。
- Solaris システム : アンインストールログは /var/sadm/install/logs/ に書き込まれる
- Windows システム : アンインストールログは %TEMP% ディレクトリに書き込まれる。これは次の場所の下にある Local Settings フォルダのサブディレクトリである
C:¥Documents and Settings¥Administrator
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注
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Windows 2000 Advanced Server などの一部の Windows システムでは、Local Settings フォルダは隠しフォルダです。このフォルダと Temp サブディレクトリの内容を表示するには、次のように操作します。
Windows エクスプローラを開き、メニューバーから「ツール」 > 「フォルダオプション」を選択します。「フォルダオプション」ダイアログボックスが表示されるので、「表示」タブの「すべてのファイルとフォルダを表示する」を有効にします。
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- 「閉じる」をクリックしてプログラムを終了します。
- ターゲットホストのすべてのインストールコネクタがアンインストールされた場合は、isw-<hostname> フォルダを安全に削除できます。
- コネクタがインストールされているすべてのホストで、手順 1 から手順 7 を繰り返します。
コアのアンインストール
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注
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Directory Server プラグインのアンインストールは、コアをアンインストールする前に行う必要があります。
プラグインを削除する前にコアをアンインストールすると、Directory Server から登録を解除する前にプラグインのビットが削除され、cn=pswsync,cn=plugins,cn=config を手動で削除しないかぎり、Directory Server を起動できなくなります。
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コアをアンインストールする手順は、次のとおりです。
- アンインストールプログラムを起動します。
- Windows 環境 :
- 「スタート」 > 「設定」 > 「コントロールパネル」を選択します。
- 「アプリケーションの追加と削除」をダブルクリックします。
- 「アプリケーションの追加と削除」ダイアログボックスで「Identity Synchronization for Windows」を選択し、「変更と削除」をクリックします。
- Solaris または Windows 環境 : Solaris では runUninstaller.sh、Windows では uninstall.cmd を実行する
これらのプログラムは、インストールディレクトリ (デフォルトでは /opt/SUNWisw ディレクトリ) に格納されている
- 「ようこそ」画面が表示されるので、「次へ」をクリックします。
- 設定ディレクトリのホスト名とポート番号を入力します。
- 設定ディレクトリのルートサフィックスを選択する。必要に応じて「更新」をクリックし、サフィックスのリストを表示する
- アンインストールプログラムと設定ディレクトリサーバーの間の通信をセキュリティ保護する場合は、「セキュアポート」ボックスにチェックマークを付け、Directory Server の SSL ポート番号を指定する
- 設定ディレクトリの管理者の名前とパスワードを入力します。
- アンインストールするコアを選択し、「次へ」をクリックします。
- 設定ディレクトリの URL を入力して「更新」をクリックし、ドロップダウンメリストから適切なルートサフィックスを選択します。
- 「次へ」をクリックし、アンインストールに必要な関連タスクを実行します。
- サマリーウィンドウが表示されます。このウィンドウに表示される指示に従って操作します。
- Solaris システム : アンインストールログは /var/sadm/install/logs/ に書き込まれる
- Windows システム : アンインストールログは %TEMP% ディレクトリに書き込まれる。これは次の場所の下にある Local Settings フォルダのサブディレクトリである
C:¥Documents and Settings¥Administrator
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注
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Windows 2000 Advanced Server などの一部の Windows システムでは、Local Settings フォルダは隠しフォルダです。
このフォルダと Temp サブディレクトリの内容を表示するには、次のように操作します。
Windows エクスプローラを開き、メニューバーから「ツール」 > 「フォルダオプション」を選択します。「フォルダオプション」ダイアログボックスが表示されるので、「表示」タブの「すべてのファイルとフォルダを表示する」を有効にします。
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- 「閉じる」をクリックしてプログラムを終了します。
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注
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ハードディスクの障害によってコネクタファイルを喪失した場合など、何らかの理由によって特定コネクタのアンインストーラを実行できない場合は、idsync resetconn サブコマンドを使用します (「resetconn の使用」を参照)。
このコマンドは、コネクタを任意の場所に再インストールできるように、設定ディレクトリ内のコネクタの状態を「アンインストール済み」にリセットします。resetconn サブコマンドは、設定ディレクトリにアクセスするその他のコマンドに似ており、次の 2 つのオプションを指定できます。
- -e <dir-source>: リセットするディレクトリソースの名前を指定する。インストーラは、コネクタをディレクトリソース名で識別する
- -n (安全モード): 実際の処理を行わずに、指定された引数が正しいかどうかを示す
次に、コマンドの実行例を示します。
idsync resetconn -D "cn=Directory Manager" -w [-h CR-hostname]
[-p 389] [-s dc=example,dc=sun,dc=com] -q [-Z] [-P "cert8.db"]
[-m "secmod.db"] -e "dc=central,dc=example,dc=com" [-n]
resetconn の出力 :
注意: このプログラムは、指定されたディレクトリソース「dc=central,dc=example,dc=com」に関連するコネクタのインストール状態を UNINSTALLED にリセットします。
コネクタの状態を UNINSTALLED に変更するのは最後の手段です。これは、コネクタをアンインストールすることが目的ではありません。通常は、そのコネクタを使用するマシンを失い、アンインストーラを実行できない場合に使用されます。また、このプログラムは既存の設定を書き替えます。これは少し手間のかかるプロセスです。処理を進める前に、コンソール、実行中のインストーラ、およびその他すべてのシステムプロセスを停止します。また、設定ディレクトリ内の ou=Services ツリーをバックアップのために ldif ファイルにエクスポートします。
コネクタのインストーラ設定をリセットしてよろしいですか (y/n)?
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コンソールの手動アンインストール
その他すべての Identity Synchronization for Windows コンポーネントを削除したあとに、コンソールを手動でアンインストールする必要があります。
Solaris システムでの操作
Solaris システムからコンソールをアンインストールする手順は、次のとおりです。
- 設定ディレクトリから次のサブツリーを削除します。
cn=Sun Java (TM) System Identity Synchronization for
Windows,cn=<server_group>,cn=<hostname>, ou=<domain_ name>,
o=netscaperoot
- コンソールのすべてのインストールで、isw というプレフィックスを持つ .jar ファイルを次のディレクトリから削除します。
<serverroot></server>/java/jars
Windows システムでの操作
Windows Active Directory または NT システムからコンソールをアンインストールする手順は、次のとおりです。
- 設定ディレクトリから次のサブツリーを削除します。
cn=Sun Java (TM) System Identity Synchronization for
Windows,cn=<server_group>,cn=<hostname>, ou=<domain_name>, o=netscaperoot
- コンソールのすべてのインストールで、isw というプレフィックスを持つ .jar ファイルを次のディレクトリから削除します。
<serverroot>/<server>/java/jars