ホストマネージャに対応するコマンドを使用して、新しいディスクレスシステムや AutoClient システムを作成する際に必要な設定を自動化することができます。このような自動化処理は、JumpStart を使用して Solaris をスタンドアロンシステムにインストールする場合とよく似ています。独自にシェルスクリプトを作成し、ホストマネージャに対応するコマンドを使用すると、一回の操作でクライアントの環境を自動的にカスタマイズすることができます。
以下に、コマンドを使用して、OS サーバー (rogue) の設定、OS サービスの追加、OS サーバーへの AutoClient システム (venus) の追加を行う例を示します。
コマンドを使用するその他の例は、本章のホストマネージャを使用する場合の各手順の後に書かれている説明を参照してください。
スタンドアロンシステムを OS サーバーに変換します。
% admhostmod -x type=os_server rogue |
OS サーバーに OS サービスを追加します。
Sun4m カーネルアーキテクチャ用の OS サービス (Solaris 2.5 エンドユーザーシステムサポート) を rogue に追加する例を示します。Solaris の CD イメージは、リモートシステム jupiter にマウントされた CD 上にあります。リモートシステムは、管理対象システムとして設定されている必要があります。
% admhostmod -x mediapath=jupiter:/cdrom/cdrom0/s0 ¥ -x platform=sparc.sun4m.Solaris_2.5 -x cluster=SUNWCuser ¥ rogue |
Sun4m カーネルアーキテクチャ用の OS サービス (Solaris 2.5.1 全体ディストリビューション) を rogue に追加する例を示します。Solaris の CD イメージは、リモートシステム saturn のハードディスクにコピーされており、CD イメージにアクセスするにはオートマウンタを使用します。リモートシステムは、管理対象システムとして設定されている必要があります。
% admhostmod -x mediapath=rogue:/net/saturn/export/Solaris_CD ¥ -x platform=sparc.sun4m.Solaris_2.5.1 -x cluster=SUNWCall ¥ rogue |
AutoClient システムを追加します。
Sun4m カーネルアーキテクチャ用の Solaris 2.5.1 を実行する AutoClient システム (venus) を、サーバー rogue に追加する例を示します。
% admhostadd -i 129.152.225.2 -e 8:0:20:b:40:e9 ¥ -x type=autoclient -x fileserv=rogue ¥ -x os=sparc.sun4m.Solaris_2.5.1 ¥ -x swapsize=40 -x diskconf=1disk -x diskconn=n venus |
上記の例と同様のコマンドをシェルスクリプトに書き込むことによって、クライアントを設定する作業の一部として、AutoClient システムの / (ルート) ファイルシステムをカスタマイズすることができます。IP アドレス、Ethernet アドレス、ホスト名を引き数として指定できるように、スクリプトを作成することもできます。