Sun WorkShop TeamWare ユーザーズガイド

はじめに

このマニュアルでは、Sun(TM) WorkShop(TM) TeamWare (以降、TeamWare) コード管理ツールの使用方法について説明します。ツールの概念や機能などは、コマンド行インタフェース (CLI) とグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) のどちらにも適用されます。

対象読者

このマニュアルはソフトウェア開発者を対象としていますが、コード管理に関わりのある作業を行なっている、統合担当者、システム管理者、およびリリースエンジニアも対象としています。

通常、コード開発者は、統合領域またはワークスペースからコードを持ってきて、以下の作業を行います。

ワークスペース管理ツールに関する記述は、ソフトウェアの開発やテストを行う方を対象としています。また、コードの統合担当者、システム管理者、リリースエンジニアにも便利な情報が書かれています。

ASCII テキストのソースプログラムを作成する場合は、バージョン管理とフリーズポイントに関する章を参照してください。これらの章は、プログラミングの構成とプロセスに精通していることを前提としています。ソースコード管理システム (SCCS) の使用経験は問いません。

構築ツールおよび分散メークに関する章は、標準の make ユーティリティについて書かれたドキュメントの補足となるものです。構築ツールおよび分散メークを使用してプログラムの構築プロセスをより効率的に処理する方法について説明しています。make ユーティリティを使用してプログラム管理する上で、構築処理をより短時間に行いたい場合にお読みください。これらの章は、読者が標準の make ユーティリティに関して十分な知識を持っていることを前提としています。

このマニュアルは、Solaris システムおよび UNIX コマンドに関するある程度の知識を持っていることを前提としています。

内容の紹介

このマニュアルは次の章から構成されています。

マルチプラットフォーム対応


注 -

Solaris の最新リリースの名前は Solaris 7 ですが、コード名、パス名 (パッケージのパス名など) には Solaris 2.7 または SunOS 5.7 という名前が含まれていることがあります。その場合は、Solaris 2.7 または SunOS 5.7 を含む名前をそのまま使用してください。


Sun WorkShop のマニュアルの内容は、Solaris 2.5.1、Solaris 2.6、Solaris 7 オペレーティングシステムのいずれかを実行する以下のプラットフォームを対象としています。

関連マニュアル

Sun の関連マニュアルには、次のものがあります。

Sun WorkShop 関連マニュアル

Solaris 関連マニュアル

次の Solaris 関連のマニュアルにも役立つ情報が記載されています。

サンのオンラインマニュアル

サンのマニュアルは、次の形式でオンラインでご覧いただけます。

Web サイト docs.sun.com

Web サイト docs.sun.com では、サンの技術文書をオンラインでご覧になれます。 docs.sun.com にあるマニュアルの内容を参照したり、特定のタイトルや用語を含む マニュアルを検索することもできます。URL は http://docs.sun.com/ です。

AnswerBook2 コレクション

Sun WorkShop に関するマニュアルは、AnswerBook2 ソフトウェアを使用して参照することもできます。このソフトウェアは、システムの管理者がインストールの時点で AnswerBook2 形式のマニュアルをインストールしていればご利用いただけます (インストールされていない場合は、システム管理者にお問い合わせいただくか、『Sun WorkShop クイックインストール』の第 3 章を参照してインストールしてください)。AnswerBook2 の使用法の詳細については、『Sun WorkShop クイックインストール』の第 6 章または Solaris のインストール関連のマニュアルを参照するか、ご使用の環境のシステム管理者にお問い合わせください。


注 -

Solaris 2.5.1 上で AnswerBook2 形式のマニュアルを参照するには、その前にサンの Web ページから AnswerBook2 文書サーバーソフトウェアをダウンロードする必要があります。詳細については『Sun WorkShop クイックインストール』の第 6 章を参照してください。


HTML 形式のマニュアル

次の Sun WorkShop のマニュアルは、HTML 形式で用意されています。

HTML 形式のマニュアルを表示するには、次の手順に従ってください。

  1. HTML ブラウザで、次のファイルを開きます。

    install-directory/SUNWspro/DOC5.0/lib/locale/ja/html/index.html

    install-directory には、Sun WorkShop がインストールされているディレクトリを入力してください (デフォルトでは /opt です)。

    ブラウザに、インストールされている Sun WorkShop 製品のマニュアル一覧が表示されます。

  2. マニュアル一覧のマニュアル名をクリックします。

    HTML 形式のマニュアルが開きます。

Sun WorkShop のオンラインヘルプとリリースノート

このリリースの WorkShop には、オンラインマニュアル以外に新しい形式のマニュアルが用意されています。詳細は、以下のいずれかを参照してください。

書体と記号について

このマニュアルで使用している書体と記号について説明します。

表 P-1 このマニュアルで使用している書体と記号

書体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コーディング例。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

machine_name% You have mail.

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して表わします。 

machine_name% su

Password:

AaBbCc123 またはゴシック

コマンド行の可変部分。実際の名前または実際の値と置き換えてください。 

rm filename と入力します。

rm ファイル名 と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『SPARCstorage Array ユーザーマニュアル』 

「 」

参照する章、節、または、強調する語を示します。 

第 6 章「データの管理」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 

¥

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合、バックスラッシュは、継続を示します。 

machinename% grep `^#define ¥

XV_VERSION_STRING'

⇒ 

階層メニューのサブメニューを選択することを示します。 

作成: 「返信」 ⇒ 「送信者へ」 

シェルプロンプトについて

シェルプロンプトの例を以下に示します。

表 P-2 シェルプロンプト

シェル 

プロンプト 

UNIX の C シェル 

machine_name%

UNIX の Bourne シェルと Korn シェル 

machine_name$

スーパーユーザー (シェルの種類を問わない) 

#